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○標準テレビジョン文字多重放送に関する送信の標準方式第十一条第三号及び第十八条の規定に基づく標準テレビジョン文字多重放送の放送番組のデータの送出等
(平成十一年二月二十三日)
(郵政省告示第百二十五号)
標準テレビジョン文字多重放送に関する送信の標準方式(昭和六十年郵政省令第七十七号)第十一条第三号及び第十八条(いずれも標準テレビジョン放送(デジタル放送を除く。)に関する送信の標準方式(平成三年郵政省令第三十六号)第九条の二及び第二十条第二項において準用する場合を含む。)の規定に基づき、標準テレビジョン文字多重放送の放送番組のデータの送出等を次のように定める。
なお、平成十年郵政省告示第四百六号(標準テレビジョン文字多重放送の放送番組のデータの送出等を定める等の件)は、廃止する。
一 放送番組のデータの送出
1 データラインの構成及び送出手順
データラインの構成及び送出手順は、別表第一号に示すとおりとする。
2 データグループの構成及び送出手順
(一) データグループの構成は、別表第二号に示すとおりとする。
(二) データグループヘッダの構成及び送出手順は、別表第三号に示すとおりとする。
(三) サイクリック・リダンダンシー・チェック符号は、別表第四号のとおりとする。
3 番組データの構成及び送出手順
(一) 番組データは、番組管理データ及びページデータにより又は番組索引データにより構成されるものとし、別表第五号に示すとおりとする。
(二) 番組データの送出方法は、別表第六号に示すとおりとする。
(三) データヘッダの種別は、番組データヘッダ、ページデータヘッダ、継続データヘッダ及び番組索引データヘッダとし、その構成及び送出手順は、それぞれ別表第七号から第十号に示すとおりとする。
(四) データユニットの種別、構成及び送出手順は、別表第十一号に示すとおりとする。
二 文字及び図形の表示並びに付加音の表出
1 文字及び図形の表示
(一) 文字並びにモザイク図形表示及びDRCS図形表示による図形を表示する動作区画の大きさは、別表第十二号に示すとおりとする。
(二) 文字及び図形の表示位置又は動作の方向は、別表第十三号に示すとおりとする。
(三) 文字及び図形の表示の機能は、標準テレビジョン文字多重放送に関する送信の標準方式の規定によるほか、別表第十四号に示すところによるものとする。
(四) 文字及び図形の表示に関する制限等は、別表第十五号及び第十六号のとおりとする。
2 付加音の表出
付加音の表出における音色、音の高さ、音の強さ等の機能は、別表第十七号に示すとおりとする。
三 文字、図形及び付加音の符号化
1 八単位符号による符号化
(一) 八単位符号の構成は、別表第十八号に示すとおりとする。
(二) 八単位符号の拡張方法は、別表第十九号に示すとおりとする。
(三) 文字、モザイク図形表示又はジオメトリック図形表示による図形及び付加音の符号化は、別表第二十号から第二十二号までに示すとおりとする。
2 八単位符号以外の符号化
一層フォトグラフィック図形表示、多層フォトグラフィック図形表示又はDRCS図形表示による図形その他八単位符号によらないデータの符号化は、別表第二十三号から第二十八号に示すとおりとする。
四 その他
(一) 各表示モード及び欧文横書の書式における文字及び図形の表示並びに符号化の制限は、別表第二十九号に示すとおりとする。
(二) データヘッダ、データユニット及び制御符号と初期化動作項目との関係は、別表第三十号に示すとおりとする。

別表第一号 データラインの符号構成及び送出手順
1 ビット同期符号
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2 バイト同期符号
イメージ
3 プレフィックス
イメージ
4 データブロック
イメージ
5 チェック符号
イメージ
1 Bは、バイトを示し、送出順に1から37までのバイト番号を付す。bは、各バイト内におけるビットを示し、送出順に1から8までのビット番号を付す。以下別表において同じ。
2 ビット同期符号及びバイト同期符号は、データパケットにデータが含まれていない場合においても送出するものとする。
3 サービス識別符号は、送出モードの区分に応じ、次のとおりとする。
送出モード
サービス識別情報ビット
チェックビット(8,4拡大ハミング符号)
b1
b2
b3
b4
b5
b6
b7
b8
送出第1モード
0
1
0
0
1
0
0
1
送出第2モード
0
1
0
1
0
1
0
0
送出第3モード
0
1
1
0
0
0
1
0
送出第4モード
0
1
1
1
1
1
1
1
補助信号
1
1
1
0
1
1
0
0
運用信号
1
1
1
1
0
0
0
1
(1) 送出第1モード及び送出第2モードは、逐次受信処理、送出第3モード及び送出第4モードは、記録受信処理の場合に使用するものとする。
(2) 補助信号は、番組索引データを送信する場合に使用する。
(3) 運用信号は、放送局の運用上必要な場合に使用する。
4 連続性指標は、データパケットの連続性を示すための番号であり、2進値(ビット番号が最大のビットを最上位ビットとし、最小のビットを最下位ビットとして2進数で表す値をいう。以下別表において同じ。)により0から15までの値を順次繰り返すものとし、一の送出単位内では連続する。
5 伝送制御フラグは、送出単位の送出の開始を示すフラグであり、最初のデータパケットの場合は「1」とし、その他の場合は「0」とする。
6 誤り検出符号化区間識別フラグは、誤り検出符号による誤り検出の符号化区間の開始を示すフラグであり、ヘッディング開始符号又はテキスト開始符号を有するデータパケットの場合は「1」とし、その他のデータパケットの場合は「0」とする。
7 チェック符号は、次のとおりとする。
情報ビット(B4のb1からB27のb6までの190ビット)の値を順次、多項式a271X271+a270X270+…+a82X82の各項の係数値とし、この多項式を生成多項式G(X)=X82+X77+X76+X71+X67+X66+X56+X52+X48+X40+X36+X34+X24+X22+X18+X10+X4+1で除した剰余の多項式r81X81+r80X80+…+r0X0の各項の係数値をチェック符号ビットとし、順次B27のb7からB37のb8までの値とする。
この場合における多項式の各係数値とビット位置の関係は、次のとおりとする。
イメージ

別表第二号 データグループの構成
イメージ
1 データグループは、一の単位で構成される場合がある。
2 最初の単位は、一のデータブロックにより、2番目以降の単位は、一のデータブロックにより又は2以上のデータブロックにより構成されるものとする。
3 開始符号のうち、データグループの最初に置くものは、ヘッディング開始符号とし、その他のものは、テキスト開始符号とする。
4 終了符号のうち、ページの最終データユニットの後に置くものは、テキスト終結符号(最終ページ及び番組索引データの最終データユニットの後に置く場合は伝送終了符号)とし、その他のものは、伝送ブロック終結符号とする。
5 サイクリック・リダンダンシー・チェック符号の位置をデータブロックの最後の部分とするため、データユニットの末尾には、必要に応じて空白(NUL)を設ける(空白は、データユニットのデータ長には含めない。)。
6 開始符号及び終了符号は、次のとおりとする。
符号
列番号/行番号
ヘッディング開始符号(SOH)
00/1
テキスト開始符号(STX)
00/2
テキスト終結符号(ETX)
00/3
伝送終了符号(EOT)
00/4
伝送ブロック終結符号(ETB)
01/7
列番号/行番号の表記方法は、列番号を上位の4ビット、行番号を下位の4ビットとする2進値による。以下別表において同じ。

別表第三号 データグループヘッダの構成及び送出手順
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1 DBは、データグループ内のバイトを示し、送出順にDB1、DB2、DB3…とする。以下別表において同じ。
2 データグループ識別符号は、データグループの種別を2進値により示すものとし、番組管理データ又はページデータの場合は「0」とし、番組索引データの場合は「15」とする。
3 データグループ再送符号は、データグループ再送機能を有している場合において、同一の内容を持つデータグループを連続して再送する場合、何回目のデータグループであるかを2進値により1から15までの数値で示す。ただし、再送しない場合は「0」とする。
4 データグループリンク符号は、サービス識別符号及びデータグループ識別符号が同一である後続の異なる内容のデータグループとの連結の有無を示すものとし、連結がある場合は「1」とし、ない場合は「0」とする。
5 データグループ連続番号は、連結するデータグループの順序を2進値により示し、0から127までの数値で示す。後続のデータグループとの連結がない場合は「0」とする。
6 データグループサイズは、DB4を上位8けた、DB5を下位8けたとした2進値によりそのデータグループ内のデータブロック数を示す。
7 運用データは、放送局の運用上必要な場合に使用する。

別表第四号 サイクリック・リダンダンシー・チェック符号
イメージ
注 S15S14…S1S0の値は、誤り検出の符号化区間(データグループを構成する単位の開始符号から終了符号までの区間をいう。)の情報ビット数をn−16とするとき、情報ビットの値を順次、多項式cn-1Xn-1+cn-2Xn-2+…+c16X16の各項の係数値とし、この多項式を生成多項式G’(X)=X16+X12+X5+1で除した剰余の多項式s15X15+s14X14+…+s0X0の各項の係数値とする。

別表第五号 番組データの構成
1 番組管理データ及びページデータにより構成されるもの
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2 番組索引データにより構成されるもの
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1 番組管理データ、ページデータ及び番組索引データは、データヘッダ単独の場合がある。
2 データユニットの数は、一の場合がある。
3 一括形番組(文字放送の番組の全データを受信した後、一括して利用する形態の番組をいう。以下別表において同じ。)の番組データは、最大300又は最大1,200のデータパケットにより構成される。
4 非一括形番組(一括形番組以外の形態の番組をいう。以下別表において同じ。)の一のページデータは、最大300又は最大1,200のデータパケットにより構成される。ただし、この場合、最初のページは番組管理データのデータとの合計が最大300又は最大1,200のデータパケットとする。

別表第六号 番組データの送出方法
番組管理データ及びページデータにより構成されるもの
1 送出単位は、一括形番組の場合は番組データ全体とし、非一括形番組の場合はページデータごととし、一の送出モードにおいて連続して送出するものとする。ただし、非一括形番組の番組管理データは、番組の先頭のページデータと連結して一の送出単位とする。
2 非一括形番組のページデータの送出時間間隔は、同一番組の直前のページデータの送出に要した時間の3倍の時間に1秒を加えた時間以上とする。ただし、送出に要した時間には、他の送出モードの送出時間を含まないものとする。
3 一の番組においては、一の水平走査期間とそれに対応する次のフィールドの水平走査期間のデータライン及び一の送出モードを使用するものとする。
4 送出モードは、非一括形番組の場合は送出第1モードから送出第4モードとし、一括形番組の場合は送出第3モード及び送出第4モードとする。
番組索引データにより構成されるもの
1 送出単位は、一の番組索引データとし、その送出時間間隔は、20秒を標準とし30秒以内とする。
2 番組索引データを送出しない場合は、番組索引データヘッダのみを送出する。
3 放送番組がない場合において番組索引データを送出する場合は、索引有効フラグを「1」として番組索引データヘッダ及び番組索引データユニットを送出するものとする。

別表第七号 番組データヘッダの構成及び送出手順
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1 番組データヘッダは、番組管理データのデータヘッダとする。
2 情報分離符号は、01/14とする。以下別表において同じ。
3 番組データヘッダのデータヘッダパラメタは、02/0とする。
4 データヘッダデータ長は、2進値によりデータヘッダデータのバイト数9を示す。以下別表において同じ。
5 マガジン番号は、2進化10進数1けたにより示すものとし、「0」は、総目次番組及び字幕番組を示す。以下別表において同じ。
6 番組番号1、番組番号2及び番組番号3の表示は、次による。以下別表において同じ。
(1) 番組番号は、2進化10進数3けたにより示し、番組番号1、番組番号2及び番組番号3は、それぞれ番組番号の百位、十位及び一位を表す。ただし、「000」は総目次番組を、「999」は字幕番組を示す。
(2) 番組番号の各位を16進数により示した場合の「A00」から「AFF」までは、試験信号として使用する(「F00」から「FFF」は送出信号として使用しない。)。
7 ページ総数は、番組を構成するページの数を2進値により1から100までの数値で示す。ただし、非一括形番組の場合は、「0」とすることができる。
8 機能レベルは、2進値により番組データの機能レベルを次により示す。以下別表において同じ。
テレビジョン文字多重放送に関する送信の標準方式において、必ず有することとしている機能(以下「基本機能」という。)の場合は「0」とし、テレビジョン文字多重放送に関する送信の標準方式において選択的に有することとしている機能(以下「追加機能」という。)を含む場合は「1」とする。ただし、この場合において、データグループ再送の機能は、基本機能として扱う。
9 番組形態は、番組の形態及び種別を次により示す。以下別表において同じ。
(1) 反復形番組(番組又はそれを構成するページを一定の周期で繰り返し送出する形態の番組をいう。)の場合はb1を「0」とし、非反復形番組(反復形番組以外の形態の番組をいう。)の場合はb1を「1」とする。
(2) 一括形番組の場合はb2を「1」とし、非一括形番組の場合はb2を「0」とする。
(3) b3及びb4は、2進値により番組の種別を示し、独立形番組(補完形番組以外の形態の番組をいう。)の場合は「0」とし、字幕以外の補完番組(テレビジョン放送番組の内容に関連する情報をテレビジョン放送番組に応じて送出する形態の番組をいう。)の場合は「1」、字幕番組の場合は「3」とする。
10 番組提示デバイスは、番組を提示する装置を示す。
b1をディスプレーに、b2をプリンターに対応させ、b3からb8までを未定義とする。
b1又はb2が「1」の場合対応する装置で提示することを示し、「0」の場合は提示しないことを示す。
11 ページ進行は、ページ進行の方法を2進値によりb4からb1で示し、b5からb8は未定義とする。手動進行(番組のページ進行のタイミングが受信側の操作により定まる進行方法をいう。)の場合は「0」、自動進行(番組のページ進行のタイミングが自動的に定まる進行方法をいう。)の場合は「1」、応答進行(番組のページ進行のタイミング及び次のページが送信側の制御情報又は受信側の操作により定まる進行方法をいう。)の場合は「2」とする。
12 番組内容更新フラグは、b2により番組形態又は番組内容を更新したことを示し、その他のものについては未定義とし、更新した場合は符号が反転し、ページ更新フラグを初期化する。ただし、字幕番組の場合はこの限りではない。
13 番組データ長は、番組を構成するすべてのデータブロック数をDB18を上位バイト、DB19を下位バイトとして2進値により示す。

別表第八号 ページデータヘッダの構成及び送出手順
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1 ページデータヘッダは、ページデータのデータヘッダとする。
2 ページデータヘッダのデータヘッダパラメタは、02/1とする。
3 ページ番号は、2進化10進数2けたにより示し、ページ番号1及びページ番号2は、それぞれページ番号の十位及び一位を示す。ただし、ページの識別を必要とする番組では「0」は使用できないものとし、同一番組内の異なるページでは「0」を除き同一ページ番号を使用できないものとする。
なお、同一番組のページデータの送出順は、ページ番号の小さいページデータから送出する。
4 ページ提示デバイスは、ページを提示する装置を示す。
b1をディスプレーに、b2をプリンターに対応させ、b3からb8までを未定義とする。
b1又はb2が、「1」の場合対応する装置で提示することを示し、「0」の場合は提示しないことを示す。
なお、b1が0の場合、ディスプレーはテレビジョン番組を提示する。
5 表示モード制御は、次のとおりとする。
ビット位置
制御事項
制御内容
b1及びb2
象限指定
多画面表示を行う場合の各ページの表示位置を2進値により指定し、第1象限は「0」、第2象限は「1」、第3象限は「2」、第4象限は「3」とする。
各象限の表示位置は、次のとおりとする。
         
     
ヘッダ文表示領域
 
     
第1象限
第2象限
 
     
第3象限
第4象限
 
         
b3
ページリンク
多画面表示におけるページのリンクを示し、次ページを続けて表示する場合は「1」とし、次のページ進行の制御があるまで次ページの表示を行わない場合は「0」とする。
b4
多画面表示
多画面表示を行う場合は「1」とし、行わない場合は「0」とする。
b5
スーパー
ラスタ及びヘッダラスタが透明の場合は「1」とし、ラスタ及びヘッダラスタの色を指定する場合は「0」とする。
b6
スクロール
スクロール表示の場合は「1」とし、固定表示の場合は「0」とする。
b7
スクロール方向
一行横スクロールの場合は「1」とし、全面縦スクロールの場合は「0」とする(b6が「0」の場合は無効とする。)。
b8
(未定義)
備考 スーパー、スクロール及びスクロール方向の組み合わせ(b7、b6、b5)は、000、001、010、111及び011に限る。
6 提示更新制御は、次のとおりとする。
ビット位置
制御事項
制御内容
b1
表示書換
表示中のページの書換えを行う場合は「1」とし、新たに番組選択した時を除きページの書換えを行わない場合は「0」とする。
一括形番組の場合は「1」とする。
b2
ページ内容更新
ページ内容を更新したことを示すものとし、更新した場合は符号が反転する。ただし、字幕番組の場合はこの限りでない。
b3及びb4
(未定義)
b5
画初期化禁止
表示画面について初期化動作を行わない場合は「1」とし、行う場合は「0」とする。
前のページとこのページデータにより表示するページがともに全面固定表示モードである場合以外は「0」とする。
b6
音初期化禁止
付加音について初期化動作を行わない場合は「1」とし、行う場合は「0」とする。
b7及びb8
(未定義)
7 初期提示制御は、次のとおりとする。
ビット位置
制御事項
制御内容
b1からb4
初期表示書式
4ビットの2進値により初期表示書式を示すものとし、標準密度の横書の場合は「0」、標準密度の縦書の場合は「1」、高密度の横書の場合は「2」、高密度の縦書の場合は「3」、欧文横書の場合は「4」とする。
b5及びb6
論理画素密度
2ビットの2進値によりフォトグラフィック図形及びジオメトリック図形の符号化における初期の論理画素密度を示すものとし、標準密度の場合は「0」とし、高密度の場合は「1」とする。この場合、同一表示画面においては、欧文横書の書式と高密度の論理画素密度を指定しないものとする(再指定の場合においても同じ。)。
b7及びb8
(未定義)
8 ヘッダラスタ色及びラスタ色は、それぞれ別表第三十号の別記第1におけるCMLAのとおり2進値により指定する。
ヘッダラスタ色及びラスタ色を変更せずに使用する場合は、「8」とする。

別表第九号 継続データヘッダの構成及び送出手順
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1 継続データは、番組管理データ又はページデータを分割して送出する場合におけるそれぞれ継続する番組管理データ又はページデータのデータヘッダをいう。
2 継続データヘッダのデータヘッダパラメタは、02/3とする。

別表第十号 番組索引データヘッダの構成及び送出手順
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1 番組索引データヘッダは、番組索引データのデータヘッダとする。
2 番組索引データヘッダのデータヘッダパラメタは、02/2とする。
3 番組索引制御は、次のとおりとする。
ビット位置
制御事項
制御内容
b1
索引有効
番組索引データユニットの有無を示すものとし、番組索引データユニットがある場合は「1」とし、ない場合は「0」とする。
b2
索引更新
番組索引データを更新したことを示すものとし、更新した場合には符号が反転する。
b3からb8
(未定義)
4 送出識別番号は、番組の送出源を識別するための番号とし、DB12のb8からb5を最上位けた、DB14のb8からb5を最下位けたとした2進化10進数5けたにより示す。

別表第十一号 データユニットの構成及び送出手順
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1 データユニットの種別、機能及び所属番組データは、別記第1のとおりとする。
2 PBは、データユニット内のバイトを示し、送出順にPB1、PB2、PB3…とする。
3 データユニット分離符号は、01/15とする。
4 データユニットパラメタの構成は、別記第2のとおりとする。
5 データユニットリンクフラグは、次に来るデータユニットが継続データユニットである場合は「1」とし、その他の場合は「0」とする。
6 データ長はPB3のb7からb1を上位バイト、PB4を下位バイトとする2進値により、データユニットのバイト数を示すものとし、最大4,095バイトとする。

別記第1 データユニットの種別、機能及び所属番組データ
データユニットの種別
機能
番組データ
データ番組管理
データページ
データ番組索引
本文
本文表示領域における文字データ及びモザイク図形データを送出する。
 
 
ヘッダ文
ヘッダ文表示領域における文字データ及びモザイク図形データを送出する。
 
 
ジオメトリック
ジオメトリック図形データを送出する。
 
 
付加音情報
付加音情報データを送出する。
 
1バイトDRCS
1バイトDRCSの文字及び図形データを送出する。
 
2バイトDRCS
2バイトDRCSの文字及び図形データを送出する。
 
DJCS
DJCSの文字データを送出する。
 
カラーマップ
カラーマップデータを送出する。
 
時間応答制御
応答進行の一括形番組の場合各ページデータごとに時間応答制御データを送出する。
 
 
一層フォトグラフィック
一層フォトグラフィック図形のデータを送出する。
 
 
多層フォトグラフィック
多層フォトグラフィック図形のデータを送出する。
 
 
継続
先行して送出したデータユニットと同一のデータが継続する場合に継続データを同一の符号体系により送出する。
 
番組索引
番組索引データを送出する。
   
ダミー
番組データの運用上必要な場合にダミーデータを送出する。
 
ネットワーク運用
放送局の運用上必要な場合にデータを送出する。
 
注 ○印を付したものは、その番組データに所属することを示す。

別記第2 データユニットパラメタの構成
データユニットの種別
データユニットパラメタ
本文
02/0
ヘッダ文
02/4
ジオメトリック
02/8
付加音情報
02/12
1バイトDRCS
03/0
2バイトDRCS
03/1
DJCS
03/2
カラーマップ
03/4
時間応答制御
03/5
一層フォトグラフィック
03/8
多層フォトグラフィック
03/9
継続
03/11
番組索引
03/13
ダミー
03/14
ネットワーク運用
03/15

別表第十二号 表示画面の大きさ
 
書式
標準密度の横書
(横) (縦)
標準密度の縦書
(横) (縦)
高密度の横書
(横) (縦)
高密度の縦書
(横) (縦)
欧文横書
(横) (縦)
文字の大きさ
 
標準
16/256×24/256
24/256×20/256
16/512×24/512
24/512×20/512
6/256×10/256
中形
8/256×24/256
24/256×12/256
8/512×24/512
24/512×12/512
小形
8/256×12/256
12/256×12/256
8/512×12/512
12/512×12/512
横倍
32/256×24/256
48/256×20/256
32/512×24/512
48/512×20/512
12/256×10/256
縦倍
16/256×48/256
24/256×40/256
16/512×48/512
24/512×40/512
6/256×20/256
縦横2倍拡大
32/256×48/256
48/256×40/256
32/512×48/512
48/512×40/512
12/256×20/256
特殊1
16/256×20/256
16/256×20/256
16/512×20/512
16/512×20/512
特殊2
20/256×20/256
20/256×20/256
20/512×20/512
20/512×20/512
超小形
4/256×4/256
4/256×4/256
4/512×4/512
4/512×4/512
1 表中の数字は、ユニットスクリーンの大きさを単位としたものである。
2 超小形は、文字又は図形の位置の調整のため並びに別表第二十号に示す特殊符号(スペース、デリート)として使用する。
3 標準密度の横書以外の書式及び特殊2は、追加機能とする。
4 モザイク図形表示による図形の表示区画の大きさは、画面の書式の表示密度に従い横方向に表示するものについては横書としてこの表を適用する。この場合において、標準密度で横方向に表示するものについては、欧文横書の書式も適用する。
5 DRCS図形表示による図形の表示区画の大きさは、画面の書式の表示密度に従い横方向に表示するものについては横書、縦方向に表示するものについては縦書としてこの表を適用する。この場合において、標準密度で横方向に表示するものについては、欧文横書の書式も適用する。

別表第十三号 文字及び図形の動作位置及び動作の方向
イメージ イメージ イメージ イメージ イメージ
1 (1)は、ヘッダ文表示領域における表示の初期に設定する表示区画、(2)は、本文表示領域における表示の初期に設定する表示区画とする。
2 表示区画の基準点は、横書では左下すみ、縦書では上中央とする。
3 動作位置は、表示区画の大きさにかかわらず、基準点を含む水平又は垂直の直線上を移動する。
4 動作の方向は、横書の場合は同一の行においては左から右、改行するときは上から下とし、縦書の場合は同一の行においては上から下、改行するときは右から左とする。ただし、ヘッダ文表示領域においては横書のみとする。
5 動作位置は、表示区画の大きさの変更によって移動しない。
6 表示を行った後は、自動的に動作位置を前進する。ただし、別表第二十号のノンスペーシング文字及びノンスペーシングモザイクの場合はこの限りではない。
7 表示区画が表示領域の端を越えることとなる場合は、改行を行った後に文字及び図形を表示する。

別表第十四号 文字及び図形の表示の機能
項目
表示の機能
1 着色の方法
(1) 色の種類(透明を含む。)は、基本機能の場合においては、別表第二十号の別記第11に示す16色とし、追加機能を有する場合においては、別表第二十六号に示す方法により使用可能な4,096色のうち最大32色を同時に指定できるものとする。
(2) 1つのページデータに含まれる色の種類は、16以下とし、追加機能を有する場合は、32以下とする。
なお、色の種類は、次に示す和とし、共通した色の種類は1として数える。
ア 本文、ヘッダ文及び一層フォトグラフィック図形領域の色の種類は、別記に示すとおりとする。
イ ジオメトリック図形領域の色の種類は、描画に使用した色の種類とする。
ウ 多層フォトグラフィック図形領域の色の種類は、4層の場合16とし、15層の場合32とする。
(3) 着色の単位は、文字、モザイク図形表示による図形及びDRCS図形表示による図形にあつては表示区画及び機能区画、一層フォトグラフィック図形表示による図形にあつては機能区画、その他の図形にあつては論理画素とする。ただし、ヘッダ文表示領域及び本文表示領域を一括して着色することも可能なものとする。
2 フラッシングの方法
(1) フラッシングは、文字又は図形を背景の色で隠し(以下「滅」といい、別表において同じ。)及びこれを復元する(以下「明」といい、別表において同じ。)ことを周期的に繰り返すことにより行うものとし、同一の画面において「明」と「滅」の位相を逆にした表示を同時に行うことができるものとする。
(2) フラッシングの周期は1秒を、また、「明」対「滅」の時間比は1対1を標準とする。
3 表示の遅延の方法
一のページにおける個々の文字及び図形の表示は、指定する時間遅らせることができるものとする。
4 多画面表示の指定
多画面表示の指定は、標準密度の横書又は標準密度の縦書の書式で全面固定表示モードのページ(応答進行の一括形番組の場合を除く。)についてのみ行うことができるものとする。

別記 本文、ヘッダ文及び一層フォトグラフィック図形領域の色の種類
領域
数えるもの
各和
全ての領域
背景色
色の種類の数(注1)
コンシール部分の一層フォトグラフィック表示領域以外の領域
非フラッシング
前景色
 
正相フラッシング
前・背景色の組
色の組の種類の数(注2)
逆相フラッシング
背・前景色の組
 
コンシール部分の一層フォトグラフィック表示領域
非フラッシング
前・背景色の組
色の組の種類の数(注3)
正相フラッシング
前・背景色の組
色の組の種類の数(注3)
逆相フラッシング
前・背景色の組
色の組の種類の数(注3)
 
合計
色の種類
1 前景色と背景色とにおいて、共通する色は1として数える。
2 正相フラッシングと逆相フラッシングとにおいて、共通する色の組は1として数える、この場合共通する色の組とは、正相フラッシングの前景色と背景色の組及び逆相フラッシングの背景色と前景色の組が同一である色の組をいう。
3 同一種類の色の組とは、前景色と背景色の両方がそれぞれ同一の色の組をいう。

別表第十五号 書式及び文字の大きさの指定において使用できる符号集合の範囲
文字等
   
書式
標準密度の横書、高密度の横書
標準密度の縦書、高密度の縦書
欧文横書
     
文字の大きさ
標準 縦倍 横倍 縦横2倍 拡大 特殊1 特殊2
中形
小形
標準 縦倍 横倍 縦横2倍 拡大 特殊1 特殊2
中形
小形
標準 縦倍 横倍 縦横2倍 拡大
 
2バイト符号区番号(点番号)
   
記号
1、2
(2)
     
英数
3(1)
   
平仮名
4(1)
     
片仮名
5(1)
     
ギリシャ文字
6
 
     
ロシア文字
7
   
     
けい線
8
(3)
 
       
漢字
16〜47
   
     
追加記号
92区
1〜4点
 
     
   
5〜12点
 
         
   
16〜41点
       
   
48〜52点
     
   
53〜54点
       
 
93、94
   
     
モザイク A、B、C、D
(3)
 
     
(4)
DJCS特殊サイズ1画素構成
   
     
DRCS
特殊サイズ1画素構成
   
     
 
特殊サイズ2画素構成
(5)
           
 
横書標準サイズ画素構成
(3)
           
 
横書中形サイズ画素構成
 
         
 
横書小形サイズ画素構成
   
       
 
縦書標準サイズ画素構成
     
(3)
     
 
縦書中形サイズ画素構成
       
   
 
縦書小形サイズ画素構成
         
 
 
欧文文字画素構成
           
特殊符号 スペース、デリート
(6)
(6)
1 2バイト符号区番号(点番号)は、別表第二十号の別記第1に示すとおりとする。
2 モザイクは、別表第二十号の別記第5に示すとおりとする。
3 DJCS及びDRCSは、別表第二十号に示すとおりとする。
4 特殊符号は、別表第二十号に示すとおりとする。
5 「○」印は、使用できることを示す。
6 表中の(1)から(6)は、次のとおりとする。
(1) 1バイト符号の集合においては記号を追加している。
(2) 2区94点を除く。
(3) 標準のみとする。
(4) 4/0から5/14を除くモザイク集合Aのみとする。
(5) 特殊2のみとする。
(6) 超小形についても対応する。
7 次の文字等を除き、縦書において横書で使用する文字の字形を使用することができる。
1区 2、3、17、18、28〜30、33〜37、42〜59、65点
4区 1、3、5、7、9、35、67、69、71、78点
5区 1、3、5、7、9、35、67、69、71、78、85、86点
なお、片仮名集合および平仮名集合では次の符号に対応する。
片仮名 2/1、2/3、2/5、2/7、2/9、4/3、6/3、6/5、6/7、6/14、7/5、7/6、7/9〜7/13
平仮名 2/1、2/3、2/5、2/7、2/9、4/3、6/3、6/5、6/7、6/14、7/9〜7/13

別表第十六号 表示の機能、文字の大きさ及び書き込みモードの表示の優先順位
順位
区分
1
文字の大きさ
2
アンダーライン
3
囲み
4
パターン極性反転
5
パレット指定
色指定(縮小着色を含む)
コンシール(縮小着色を含む)
フラッシング(縮小着色を含む)
書き込みモード
注 同一順位における順序は任意とする。

別表第十七号 付加音の表出の機能
項目
表出の機能
1 音色
(1) メロディ音は、別表第二十二号に示すとおり基本機能においては9種類、追加機能においては32種類とし、このうち、基本機能においては最大6種類、追加機能においては最大16種類の音色を選択して同時に表出できるものとする。
(2) リズム音は、別表第二十二号に示すとおり基本機能においては最大5種類、追加機能においては16種類とし、このうち、基本機能においては最大5種類、追加機能においては最大8種類の音色を選択して同時に表出できるものとする。
2 音の高さ
音の高さは、12音平均律音階のA4の基本周波数を440ヘルツとし、A0からC8までの88音とする。
3 音の強さ
(1) 音の強さは、定常的な強さについて基本機能においては8段階、追加機能においては16段階とする。
(2) 音の強さの指定は、各段階の音の強さを直接指定するものとする。ただし、追加機能を有する場合においては音強修飾(各音ごとに定常的に指定される音の強さに対する相対的な音の強さを指定することをいう。)も可能なものとする。
4 音の長さ
音の長さは、単位時間を基本機能においては20ミリ秒から255ミリ秒までの範囲、追加機能においては1ミリ秒から255ミリ秒までの範囲で定め、その整数倍の時間とする。

別表第十八号 八単位符号の構成
イメージ
注 SP、DEL、10/0及び15/15は、特殊符号領域とする。ただし、付加音の符号化及びジオメトリック図形の符号化においてはSP及びDELをGL符号領域に、10/0及び15/15をGR符号領域に加える。

別表第十九号 八単位符号の拡張方法
イメージ
1 符号集合の呼出し(符号集合G0、G1、G2及びG3を八単位符号表へ呼び出すこと。)制御の内容は、次のとおりとする。
呼出し制御
呼出し制御の符号化表現
制御の内容
 
符号集合
呼出し先
呼出し形態
LS0
00/15
G0
GL
ロッキングシフト
LS1
00/14
G1
GL
ロッキングシフト
LS2
ESC 06/14
G2
GL
ロッキングシフト
LS3
ESC 06/15
G3
GL
ロッキングシフト
LS1R
ESC 07/14
G1
GR
ロッキングシフト
LS2R
ESC 07/13
G2
GR
ロッキングシフト
LS3R
ESC 07/12
G3
GR
ロッキングシフト
SS2
01/09
G2
GL
シングルシフト
SS3
01/13
G3
GL
シングルシフト
(1) ESCは、01/11とする。以下別表において同じ。
(2) ロッキングシフトは、符号集合を八単位符号表に呼び出し、他のロッキングシフトによる入れ替えが行われるまでは、八単位符号表に定常的にとどめることをいう。
(3) シングルシフトは、これに続く1個の符号のみを八単位符号表に一時的に呼び出すことをいう。
2 符号集合の指示(符号集合の集まりの中から1つの符号集合をG0、G1、G2又はG3集合として指示すること。)の制御の内容は、次のとおりとする。
指示制御の符号化表現
制御の内容
 
文字符号集合の分類
指示先
ESC 02/8 F
1バイトGセット
G0
ESC 02/9 F
 
G1
ESC 02/10 F
 
G2
ESC 02/11 F
 
G3
ESC 02/4 F
2バイトGセット
G0
ESC 02/4 02/9 F
 
G1
ESC 02/4 02/10 F
 
G2
ESC 02/4 02/11 F
 
G3
ESC 02/8 02/0 F
1バイトDRCS
G0
ESC 02/9 02/0 F
 
G1
ESC 02/10 02/0 F
 
G2
ESC 02/11 02/0 F
 
G3
ESC 02/4 02/8 02/0 F
 
G0
ESC 02/4 02/9 02/0 F
2バイトDRCS
G1
ESC 02/4 02/10 02/0 F
 
G2
ESC 02/4 02/11 02/0 F
 
G3
(備考) は、追加機能とする。以下別表において同じ。
符号集合の分類及びF(終端符号)は、次のとおりとする。
符号集合の分類
文字符号集合
終端符号(F)
摘要
Gセット
漢字系及びDJCS
04/2
2バイト符号
 
英数
04/10
1バイト符号
 
平仮名
03/0
 
片仮名
03/1
 
モザイクA
03/2
 
モザイクB
03/3
           
 
モザイクC
03/4
 
ノンスペーシング
 
モザイクD
03/5
 
           
DRCS
DRCS―0
04/0
2バイト符号
 
DRCS―1
04/1
1バイト符号
 
DRCS―2
04/2
 
DRCS―3
04/3
 
DRCS―4
04/4
 
DRCS―5
04/5
 
DRCS―6
04/6
 
DRCS―7
04/7
 
DRCS―8
04/8
 
DRCS―9
04/9
 
DRCS―10
04/10
 
DRCS―11
04/11
 
DRCS―12
04/12
 
DRCS―13
04/13
 
DRCS―14
04/14
 
DRCS―15
04/15
 
マクロ
07/0
1バイト符号
備考
1 DJCSは、JIS C 6226(1983)の第2水準漢字の符号集合をいう。
2 マクロは、別表第二十号に示すとおりとする。
3 八単位符号体系以外の符号体系を透明モード符号体系といい、それからの復帰は、データユニットのデータ長の指定により行う。

別表第二十号 文字及びモザイク図形表示による図形の符号化
項目
符号化の内容
1 文字符号集合の種別及び符号構成
(1) 文字符号集合の種別は、漢字系集合、英数集合、平仮名集合、片仮名集合、モザイク集合、外字符号集合及びマクロ符号集合とする。
(2) 漢字系集合、英数集合、平仮名集合、片仮名集合及びモザイク集合の符号構成は、それぞれ別記第1から別記第5までに示すとおりとする。
(3) ノンスペーシング文字は、別記第1の(1)1区13点から18点及び同(2)2区94点の文字とし、ノンスペーシングモザイクは、別記第5の(3)及び同(4)のモザイクとする。
ノンスペーシング文字及びノンスペーシングモザイクは、後続する符号により指定される文字、モザイク又はスペース等と合成して表示する。ノンスペーシング文字及びノンスペーシングモザイクの符号と合成する文字、モザイク又はスペース等の符号間に使用できる符号は、別記第6の第1欄に示すとおりとする。
(4) 外字符号による符号化は、次のとおりとする。
ア 外字符号に使用する符号は、1バイト符号又は2バイト符号とする。
イ 1バイト外字符号は、DRCS―1からDRCS―15の15集合とし、各集合は94字(2/1から7/14を使用する。列番号/行番号の表記方法において、列番号が1けたで表記されている場合は、列番号は、b7からb5の3ビットの2進値により示されるものとする。以下別表において同じ。)で構成される。
ウ 2バイト外字符号集合は、DJCS及びDRCS―0の集合とする。DJCSは、漢字糸集合の48区1点から84区4点までの符号の集合(JIS C 6226(1983)の第2水準漢字)とし、その符号化は、別記第7に示すとおりとする。DRCS―0は、2バイトで構成される符号表とし、1区1点から94区94点までの8,836字で構成される。
エ DRCSのパターンデータの符号化は、別表第二十五号に示すとおりとする。
(5) マクロ符号集合は、文字(モザイク図形表示及びDRCS図形表示の図形を含む(以下この表において同じ。)。)符号及び制御符号からなる一連の符号列(以下「マクロ文」という。)を一つの符号(以下「マクロ符号」という。)により代表して使用する機能(以下「マクロ定義」という。)の符号集合をいう。
マクロ符号集合による符号化は、次のとおりとする。
ア マクロ文の定義は、別記第11のマクロ指定により行う。
イ マクロ符号は、1バイト符号とし、94種(2/1から7/14を使用する。)で構成される。
ウ マクロ符号を指定した時、マクロ文の符号列の復号を実行する。マクロ定義を行わない場合は、別記第8に示すデフォルトマクロ文による。
2 制御機能の符号化
(1) C0制御符号の符号の構成及びその機能は、それぞれ別記第9及び第10に示すとおりとする。
なお、パラメタを伴う場合は、各符号の直後にそのパラメタを送出する。
(2) C1制御符号の符号の構成及びその機能は、それぞれ別記第9及び別記第11に示すとおりとする。
なお、パラメタを伴う場合は、各符号の直後にそのパラメタを送出する。
(3) SP(スペース)は、指定された表示区画内をすべて背景色とし、DEL(デリート)は、指定された表示区画内をすべて前景色とする。
(4) 拡張のための符号コントロールシーケンスイントロデューサーによって拡張される制御符号は、別記第12に示すとおりとする。

別記第1 漢字系集合
(1)
イメージ
(2)
イメージ
(3)
イメージ
(4)
イメージ
1 送出は第1バイト(区)、第2バイト(点)の順とする。
2 93区88点から91点は、字幕用符号を表し、その標準字形は、次に示すとおりとする。
イメージ

別記第2 英数集合
イメージ

別記第3 平仮名集合
イメージ

別記第4 片仮名集合
イメージ

別記第5 モザイク集合
(1) モザイク集合A
イメージ
(2) モザイク集合B
イメージ
(3) モザイク集合C(ノンスペーシング)
イメージ
(4) モザイク集合D(ノンスペーシング)
イメージ

別記第6 符号の種別と使用範囲
制御機能等
   
番号
1
2
3
4
     
使用条件
ノンスペーシング文字による合成中
RPCにより繰返す符号列中
MCS―MCT間
CCCにおけるSCC―ECC間
 
符号等
   
空白
NUL
動作位置制御
APF PAPF
×
×
×
APB APD APU APR APS
×
×
×
×
拡張制御
指示及び呼出しの制御機能
情報分離
RS US
×
×
×
×
ベル
BEL
×
×
×
×
両面消去
CS
×
×
×
×
キャンセル
CAN
×
×
×
×
特殊機能
SP DEL
T
T
着色
BKF〜WHF
COL
×
(1)
文字サイズ
SSZ〜NSZ
SZX
×
×
×
縮小着色
MCS MCT
×
×
×
フラッシング
FLC
×
×
コンシール
CDC
×
(2)
(2)
×
パターン極性
POL
×
×
×
書込みモード
WMM
×
×
×
×
マクロ指定
MACRO
×
×
×
×
囲み制御
HLC
×
×
×
文字繰返し
RPC
×
×
×
×
アンダーライン
STL SPL
×
×
×
時間制御
TIME
×
×
×
×
書式選択
SWF
×
×
×
×
合成制御
CCC
T
T
×
文字符号集合
スペーシング文字、モザイクA、B、外字
T
T
 
ノンスペーシング文字、モザイクC、D
1 ○:使用可 ×:使用不可 T:終端として使用可
2 マクロ符号については、展開した符号列に対して使用範囲が定まる。
3 次の事項においては、表中の事項を制限する。
(1) パレット指定を除く。
(2) 単純コンシールに限る。

別記第7 2バイト外字符号(DJCS文字)の符号化
項目
符号化の内容
1 DJCSデータ
ユニットデータの構成
イメージ
2 DJCS文字の符号化
(1) 送出モードは、別表第二十五号の2の(2)に同じ。
(2) DJCS文字の論理画素構成は、別表第二十五号の別記第2の06/11に同じ。
(3) 外字符号は、第1バイト及び第2バイトをそれぞれJIS C6226(1983)第2水準漢字の文字符号の第1バイト及び第2バイトとし、各文字のパターンデータの直前に送出する。
(4) DJCSパターンデータは、1字40バイトで送出する。
パターンデータの配列は、別表第二十五号の2の(5)に同じ。
文字のパターンデータを送出する場合、文字のデザイン枠は、別表第二十五号の別記第3の(7)を標準とする。
DJCSの特殊サイズ1画素構成により送られた文字データを異なるサイズで表示する場合、特殊サイズ1画素構成のデザイン枠と各サイズでの表示のデザイン枠との位置関係は、別表第二十五号の別記第4に同じ。
同時に定義できるDJCS文字の最大データ量は、基本機能の場合200パケットとし、追加機能を含む場合は800パケットとする。ただし、DJCS及びDRCSを同時に定義する場合を含む。

別記第8 デフォルトマクロ文
マクロ符号
デフォルトマクロ文
6/0
ESC
02/4
F1
 
ESC
02/9
F2
 
ESC
02/10
F3
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/1
ESC
02/4
F1
 
ESC
02/9
F4
 
ESC
02/10
F3
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/2
ESC
02/4
F1
 
ESC
02/9
02/0
F10
ESC
02/10
F3
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/3
ESC
02/8
F5
 
ESC
02/9
F7
 
ESC
02/10
F8
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/4
ESC
02/8
F5
 
ESC
02/9
F6
 
ESC
02/10
F8
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/5
ESC
02/8
F5
 
ESC
02/9
02/0
F10
ESC
02/10
F8
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/6
ESC
02/8
02/0
F10
ESC
02/9
02/0
F11
ESC
02/10
02/0
F12
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/7
ESC
02/8
02/0
F13
ESC
02/9
02/0
F14
ESC
02/10
02/0
F15
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/8
ESC
02/8
02/0
F16
ESC
02/9
02/0
F17
ESC
02/10
02/0
F18
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/9
ESC
02/8
02/0
F19
ESC
02/9
02/0
F20
ESC
02/10
02/0
F21
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/10
ESC
02/8
02/0
F22
ESC
02/9
02/0
F23
ESC
02/10
02/0
F24
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/11
ESC
02/4
F1
 
ESC
02/9
02/0
F11
ESC
02/10
F3
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/12
ESC
02/4
F1
 
ESC
02/9
02/0
F12
ESC
02/10
F3
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/13
ESC
02/4
F1
 
ESC
02/9
02/0
F13
ESC
02/10
F3
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/14
ESC
02/8
F4
 
ESC
02/9
F3
 
ESC
02/10
F2
 
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
6/15
ESC
02/8
F2
 
ESC
02/9
F5
 
ESC
02/10
02/0
F10
ESC
02/11
02/0
F9
LSO
ESC
07/13
1 F1:漢字系:F2:英数、F3:平仮名、F4:片仮名、F5:モザイクA、F6:モザイクB、F7:モザイクC、F8:モザイクD、F9:マクロ、F10:DRCS―1、F11:DRCS―2…F23:DRCS―14、F24:DRCS―15
2 2/1〜5/15、7/0〜7/14のデフォルトマクロ文は空白とする。

別記第9 制御符号集合符号表
イメージ
1 RS:情報分離符号
US:データユニット分離符号
2 C0制御符号領域及びC1制御符号領域の空欄は、未定義とする。

別記第10 C0制御符号
C0制御符号
制御機能
制御内容
NUL
空白
情報内容に影響を与えることなく追加又は削除できる制御符号
BEL
ベル
注意を喚起する場合(警報又は合図)に用いる制御符号
APB
動作位置後退
動作位置後退は、動作位置を表示区画の動作方向の長さで動作方向に沿って後退すること。
この移動により、表示区画の基準点が表示領域の端を越えることとなる場合、動作位置を動作方向に沿って表示領域の逆の端へ移動し、動作位置後退を行う。
APF
動作位置前進
動作位置前進は、動作位置を表示区画の動作方向の長さで動作方向に沿って前進すること。
この移動により、表示区画の基準点が表示領域の端を越えることとなる場合、動作位置を動作方向に沿って表示領域の逆の端へ移動し、動作位置行前進を行う。
APD
動作位置行前進
動作位置行前進は、動作位置を表示区画の行方向の長さで行方向に沿って次の行へ移動すること。
この移動により、表示区画の基準点が表示領域の端を越えることとなる場合、動作位置を行方向に沿って表示領域の最初の行へ移動する。
APU
動作位置行後退
動作位置行後退は、動作位置を表示区画の行方向の長さで行方向に沿って前の行へ移動すること。
この移動により、表示区画の基準点が表示領域の端を越えることとなる場合、動作位置を行方向に沿って表示領域の最後の行へ移動する。
APR
動作位置改行
動作位置改行は、動作位置を同じ行の最初の位置へ移動し、動作位置行前進を行うこと。
PAPF
指定動作位置前進
指定動作位置前進は、パラメタN1(1バイト)により指定する回数の動作位置前進を行うこと。
パラメタN1は、04/0から07/15の範囲とし、b6からb1の6ビットの2進値で0から63までの範囲で回数を指定する(b8及びb7は、使用しない。)。
APS
動作位置指定
動作位置指定は、動作位置を表示領域の最初の位置から表示区画の行方向の長さで第1パラメタN1(1バイト)により指定する回数の動作位置行前進を行い、表示区画の動作方向の長さで第2パラメタN2(1バイト)により指定する回数の動作位置前進を行うこと。
各パラメタは、04/0から07/15の範囲とし、b6からb1の6ビットの2進値で0から63までの範囲で回数を指定する(b8及びb7は、使用しない。)。
CS
画面消去
画面消去は、表示画面の当該表示領域を消去状態とし、別表第三十号に示す初期化を行う。
画面消去は、ヘッダ文表示領域及び本文表示領域においてそれぞれ独立に機能する。
CAN
キャンセル
キャンセルは、現在の動作位置からその行の行末までを現在の表示区画の行方向の幅により背景色で埋めること。
動作位置は、移動しない。

別記第11 C1制御符号
C1制御符号
制御機能
制御内容
BKF
前景色黒及びカラーマップ下位アドレス指定
前景色:黒,CMLA 0
(前景色を黒に指定するとともに別表第二十六号のカラーマップ下位アドレス(CMLA)を0に指定することを示す。以下同じ。)
RDF
前景色赤及びカラーマップ下位アドレス指定
前景色:最大輝度 赤,CMLA 1
GRF
前景色緑及びカラーマップ下位アドレス指定
前景色:最大輝度 緑,CMLA 2
YLF
前景色黄及びカラーマップ下位アドレス指定
前景色:最大輝度 黄,CMLA 3
BLF
前景色青及びカラーマップ下位アドレス指定
前景色:最大輝度 青,CMLA 4
MGF
前景色マゼンタ及びカラーマップ下位アドレス指定
前景色:最大輝度 マゼンタ,CMLA 5
CNF
前景色シアン及びカラーマップ下位アドレス指定
前景色:最大輝度 シアン,CMLA 6
WHF
前景色白及びカラーマップ下位アドレス指定
前景色:最大輝度 白,CMLA 7
COL
色指定
(1) 着色指定COL N1(1バイト)
パラメタにより上記の前景色以外の前景色、背景色及びCMLAを指定すること。
COL 04/8:前景色;透明,CMLA 8
COL 04/9:前景色;半輝度(最大輝度よりレベルを下げた輝度。以下同じ。)赤,CMLA 9
COL 04/10:前景色;半輝度 緑,CMLA 10
COL 04/11:前景色;半輝度 黄,CMLA 11
COL 04/12:前景色;半輝度 青,CMLA 12
COL 04/13:前景色;半輝度 マゼンタ,CMLA 13
COL 04/14:前景色;半輝度 シアン,CMLA 14
COL 04/15:前景色;半輝度 白,CMLA 15
COL 05/0:背景色;黒,CMLA 0
COL 05/1:背景色;最大輝度 赤,CMLA 1
COL 05/2:背景色;最大輝度 緑,CMLA 2
COL 05/3:背景色;最大輝度 黄,CMLA 3
COL 05/4:背景色;最大輝度 青,CMLA 4
COL 05/5:背景色;最大輝度 マゼンタ,CMLA 5
COL 05/6:背景色;最大輝度 シアン,CMLA 6
COL 05/7:背景色;最大輝度 白,CMLA 7
COL 05/8:背景色;透明,CMLA 8
COL 05/9:背景色;半輝度 赤,CMLA 9
COL 05/10:背景色;半輝度 緑,CMLA 10
COL 05/11:背景色;半輝度 黄,CMLA 11
COL 05/12:背景色;半輝度 青,CMLA 12
COL 05/13:背景色;半輝度 マゼンタ,CMLA 13
COL 05/14:背景色;半輝度 シアン,CMLA 14
COL 05/15:背景色;半輝度 白,CMLA 15
(2) パレット指定 COL N1(1バイト),N2(1バイト)パラメタによりパレット番号を指定する。
COL 02/0 04/0:パレット番号0
COL 02/0 04/1:パレット番号1
POL
パターン極性
POL N1(1バイト)以降の符号が表す文字、モザイク等のパターンの極性を指定すること。
なお、ノンスペーシング文字が含まれている場合は合成後のパターンの極性を指定する。
(1) POL 04/0:正常極性
(2) POL 04/1:反転極性1(全表示区画内における前景色と背景色の反転)
(3) POL 04/2:反転極性2(デザイン枠内における前景色と背景色の反転)
SSZ
小形サイズ
文字の大きさを小形とすること。
MSZ
中形サイズ
文字の大きさを中形とすること。
NSZ
標準サイズ
文字の大きさを標準とすること。
SZX
指定サイズ
パラメタN1(1バイト)により文字の大きさを指定すること。
(1) SZX 06/0:超小形
(2) SZX 04/1:縦倍
(3) SZX 04/4:横倍
(4) SZX 04/5:縦横2倍拡大
(5) SZX 06/11:特殊1
(6) SZX 06/4:特殊2
FLC
フラッシング制御
パラメタN1(1バイト)によりフラッシングの開始及び終了並びに正相及び逆相の別を指定すること。
(1) FLC 04/0:正相フラッシング(同一の画面において最初に開始するフラッシングをいう。)開始
(2) FLC 04/7:逆相フラッシング(明と滅の位相を正相フラッシングの逆にしたフラッシングをいう。)開始
(3) FLC 04/15:フラッシング終了
CDC
コンシール制御
パラメタによりコンシールの開始、終了及びコンシールの種別を指定すること。
(1) 単純コンシール CDC N1(1バイト)
CDC 04/0:コンシール開始
CDC 04/15:コンシール終了
単純コンシール状態における復号及び表示にあたっては、コンシール開始よりコンシール終了までの符号列のうちの表示の機能を引き継ぎ、全表示区画を背景色とする。
(2) 差替コンシールCDC N1(1バイト),N2(1バイト)
CDC 02/0 04/0:単純差替コンシール文開始
CDC 02/0 04/1:差替コンシール第1段開始
CDC 02/0 04/2:差替コンシール第2段開始
CDC 02/0 04/3:差替コンシール第3段開始
CDC 02/0 04/4:差替コンシール第4段開始
CDC 02/0 04/5:差替コンシール第5段開始
CDC 02/0 04/6:差替コンシール第6段開始
CDC 02/0 04/7:差替コンシール第7段開始
CDC 02/0 04/8:差替コンシール第8段開始
CDC 02/0 04/9:差替コンシール第9段開始
CDC 02/0 04/10:差替コンシール第10段開始
CDC 04/15:コンシール終了(N1(1バイト)のみ)
コンシール状態における復号及び表示に当たっては、単純差替コンシール文開始又は差替コンシール第1段開始から差替コンシール第10段開始よりコンシール終了までの符号列は無視するとともに、その符号列の表示の機能の引き継ぎは行わない。コンシール状態の解除は対応するコンシール文の単純差替コンシール文開始又は差替コンシール第1段開始から差替コンシール第10段開始よりコンシール終了までの符号列を復号して表示することとする。
MCS
縮小着色開始
表示区画内を超小形の表示区画(以下「着色小区画」という。)を単位として、指定された表示の機能による表示(以下「縮小着色モード」という。)を開始すること。
(1) 着色小区画は、動作位置前進及び指定動作位置前進により移動し、その走行順は、次のとおりとする。
ア 横書書式の走行順
イメージ
イ 縦書書式の走行順
イメージ
(2) 縮小着色モードにおいて指定できる表示の機能は、着色指定、単純コンシール及びフラッシングとする。
(3) それぞれの表示の機能は、対応する制御符号により指定する。
(4) 文字符号又は特殊符号の表示において、表示の機能が指定されていない着色小区画の表示の機能は、その前に指定された表示の機能と同一とする。表示区画内のすべての着色小区画の表示の機能を指定されていない場合においても同じ。
(5) 縮小着色モードの開始時における各表示の機能は、このモードの開始以前に指定された最終の表示の機能とする。
(6) ノンスペーシング文字、ノンスペーシングモザイク及び合成制御による合成を行う場合は、後続の文字、モザイク等と合成の上、表示する。
なお、縮小着色モードは継続する。
(7) 着色小区画の移動は、現行の表示区画内において指定するものとする。
なお、表示区画は、文字符号又は特殊符号を表示するときに移動するものとする。
(8) 縮小着色開始から縮小着色終了までの間において、一字の表示に使用できる縮小着色の符号列は、200バイト以下とする。
なお、縮小着色開始と縮小着色終了との間に使用できる符号については、別記第6の第3欄に示すとおりとする。
MCT
縮小着色終了
縮小着色モードを終了し、通常の着色モードへ復帰すること。表示の機能は、縮小着色開始の直前の状態へ復帰する。
縮小着色終了は、文字符号又は特殊符号の直後に送出するものとする。
WMM
書込みモード変更
パラメタN1(1バイト)により表示メモリーへの書込みモードの変更を指定すること。
(1) WMM 04/0:前景色及び背景色として指定されている部分を書込むモード
(2) WMM 04/4:前景色として指定されている部分のみを書き込むモード
(3) WMM 04/5:背景色として指定されている部分のみを書き込むモード
TIME
時間制御
パラメタN1(1バイト)、N2(1バイト)により時間制御の指定を行うこと。
(1) TIME 02/0 N2:処理待ち
パラメタN2によりこの符号以降の符号の処理を指定する時間中断する。
パラメタN2は04/0から07/15の範囲とし、b6からb1の6ビットの2進値で指定する(b7及びb8は、使用しない。)。指定の時間単位は0.1秒とする。
(2) TIME 02/1 N2:音ステータス待ち
パラメタN2により音ステータス番号を指定する。
上記の音ステータス番号に相当する番号が付加音再生において現れるまでは、この符号以降の符号による表示の実行を保留するものとする。
パラメタN2は04/0から07/15の範囲とし、b6からb1の6ビットの2進値で指定する(b7及びb8は、使用しない。)。
(3) TIME 02/2 N2:付加音開始
パラメタN2により音番号を指定し、その番号の付加音の表出を指示する。
パラメタN2は04/1から07/15の範囲とし、b6からb1の6ビットの2進値で指定する(b7及びb8は、使用しない。)。
なお、音番号のない付加音は付加音開始による開始指示を待たずに表出を開始する。
(4) TIME 02/3 04/0:付加音停止
付加音の表出を停止する。
MACRO
マクロ指定
パラメタN1(1バイト)によりマクロ定義開始、マクロ定義のモード及びマクロ定義終了を指定すること。
同一ページ内で同時に定義できるマクロ文の総データ量は、デフォルトマクロ文のデータを含み2キロバイト以下とする。
マクロ文中にマクロ符号が使用されるマクロのネスティンの最大数は8とする。
(1) MACRO 04/0:マクロ定義開始
マクロ定義の符号列は、マクロ定義開始、02/1から07/14の範囲のマクロ文番号(MC)、任意の符号列のマクロ文及びマクロ定義終了で構成する。ただし、マクロ文には、マクロ定義及び差替コンシールを含まないものとする。また、マクロ文の終了はマクロの定義終了、新たなマクロ定義開始並びにマクロ定義開始及び実行によって指定する。
マクロ定義の符号列の構成は、次に示すとおりとする。
         
     
MACRO
04/0
MC
マクロ文
MACRO
04/15
 
         
   
(2) MACRO 04/1:マクロ定義開始及び実行
マクロ定義開始を行うとともに定義するマクロ文を1回実行する。
(3) MACRO 04/15:マクロ定義終了
マクロ文の定義又は実行を終了する。
RPC
文字繰返し
パラメタN1(1バイト)によりこの符号に続く表示上の一つの文字又はモザイクをパラメタN1により指定する回数繰り返し表示すること。
パラメタN1は04/0から07/15の範囲とし、b6からb1の6ビットの2進値で指定する(b7及びb8は、使用しない。)。ただし、パラメタN1が「0」の場合、表示区画は、表示領域をはみ出さない範囲内で行末まで繰り返し、動作位置を表示区画の大きさを変えずに次の行の最初の位置へ移動する。
なお、表示上の文字又はモザイクは、ノンスペーシング文字、ノンスペーシングモザイク又は合成制御による合成を行う場合は、合成後の文字等をいう。
また、この符号と繰り返し表示される文字、モザイク等の符号の間に使用できる符号は、別記第6の第2欄に示すとおりとする。
STL
アンダーライン開始及びモザイク分離化開始
この符号以降の表示においてモザイクA及びBの場合は合成を行わず、ノンスペーシング及び合成制御による合成中にモザイクが含まれる場合は合成後、分離化処理(モザイク素片を表示区画の横方向1/2縦方向1/3の大きさの小素片に区分し、それぞれの周辺部に間隔を設ける処理を行うこと。)その他の場合は、アンダーラインを付加すること。
アンダーラインは、標準の表示区画の高さの1/24(欧文横書書式においては1/10)の幅で表示区画中の最下位置に付加するものとする。
この符号は、横書書式及び欧文横書書式が選択された場合に限る。
SPL
アンダーライン終了及びモザイク分離化終了
この符号によりアンダーライン付加及びモザイク分離化処理を終了すること。
HLC
囲み制御
パラメタN1(1バイト)により囲み開始及び終了を指定すること。
HLC 04/0:囲み終了
HLC 04/1:囲み1開始
HLC 04/2:囲み2開始
HLC 04/3:囲み3開始
HLC 04/4:囲み4開始
HLC 04/5:囲み5開始
HLC 04/6:囲み6開始
HLC 04/7:囲み7開始
HLC 04/8:囲み8開始
HLC 04/9:囲み9開始
HLC 04/10:囲み10開始
HLC 04/11:囲み11開始
HLC 04/12:囲み12開始
HLC 04/13:囲み13開始
HLC 04/14:囲み14開始
HLC 04/15:囲み15開始
囲み制御は、表示区画内の外側の4辺からなる枠を付加する制御を行う。
枠を付加する辺の指定はパラメタN1のb4からb1で指定する。b1により次の行の側の辺を、b2により次の字の側の辺を、b3により前の行の側の辺を、b4により前の字の側の辺を指定し、各々「1」の場合に枠を付加し、「0」の場合は、枠を付加しない。囲みの線幅は横書書式では標準の表示区画の高さの1/24の幅、縦書書式では高さの1/20の幅及び欧文横書書式では高さの1/10の幅とする。
CSI
コントロールシーケンスイントロデューサー
符号系拡張のための符号
注 色指定において、半輝度指定の表示輝度レベルは、同一色の最大輝度指定の表示輝度レベルの80%以下とする。また、スーパー固定表示モード、字幕表示モード及び一行横スクロール表示モードでは前景色半輝度白の着色指定は使用しない。

別記第12 拡張制御符号(CSI)
キャラクタ
制御機能
制御内容
SWF
書式選択
パラメタN1(1バイト)、N2(1バイト)、N3(1バイト)により書式を選択し、初期化動作を行うこと。
(1) CSI 03/0 02/0 05/3:標準密度の横書
(2) CSI 03/1 02/0 05/3:標準密度の縦書
(3) CSI 03/2 02/0 05/3:高密度の横書
(4) CSI 03/3 02/0 05/3:高密度の縦書
(5) CSI 03/4 02/0 05/3:欧文横書
CCC
合成制御
パラメタN1(1バイト)、N2(1バイト)、N3(1バイト)により文字及びモザイク等のパターンの合成制御を指示すること。
(1) CSI 03/2 02/0 05/4:OR合成開始
(2) CSI 03/3 02/0 05/4:AND合成開始
(3) CSI 03/4 02/0 05/4:XOR合成開始
(4) CSI 03/0 02/0 05/4:合成終了
合成開始(SCC)と合成終了(ECC)の間に使用できる符号は別記第6の第4欄に示すとおりとする。
注 初期の表示書式とその後選択可能な表示書式との関連は、次のとおりとする。
 
選択
標準密度の横書
標準密度の縦書
高密度の横書
高密度の縦書
欧文横書
初期
 
標準密度の横書
×
×
×
標準密度の縦書
×
×
×
高密度の横書
×
×
×
高密度の縦書
×
×
×
欧文横書
×
×
×
×

別表第二十一号 ジオメトリック図形表示による図形の符号化
項目
符号化の内容
1 ジオメトリック図形表示による図形の符号集合
ジオメトリック図形表示による図形の符号集合は、図形記述命令符号集合、ジオメトリックマクロ符号集合、C0制御符号及びC1制御符号とし、それぞれ八単位符号表のGL符号領域、GR符号領域、C0制御符号領域及びC1制御符号領域に呼び出すものとする。
2 図形記述命令符号集合の符号化
図形記述命令符号集号の構成は、別記第1に示すとおりとする。
図形の記述命令(コマンド)は、オペコード及びこれに続いて送出される0又1以上のオペランドにより行われる。
オペコードは命令の種別を示し、オペランドは命令の内容を示す。
(1) オペランドの構成
(1) 各コマンドごとのオペランド構成は、別記第2に示すとおりとする。
(2) 固定オペランド長は、1バイト以上とし、オペコードにより指定する。1価オペランド長は、1から4バイトとし、DOMAINにより指定する。多価オペランド長は1から8バイトとし、DOMAINにより指定する。オペランドの構成は、座標値の指定を行う場合別記第3に示すとおりとし、色の指定を行う場合(SET COLOR)別記第4に示すとおりとする。座標は、ユニットスクリーン上の座標とし、正の値は2進小数値、負の値は2の補数により示す。
(2) 制御コマンド
(1) DOMAIN
ア DOMAINのオペランドは、1バイトの固定形式オペランド及びこれに続く多価オペランドで構成する。
イ 固定形式オペランドは、各コマンドの1価オペランド長をb2及びb1で、多価オペランド長をb5からb3で、次元をb6で指定する。各指定は、それぞれ別記第5から別記第7に示すとおりとする。
ウ 多価オペランドは、論理画素の大きさを指定する。
論理画素の大きさは、POINT、LINE、ARC、RECT及びPOLYによる描画の場合に指定する。
論理画素の大きさのデフォルト値は、dx及びdyともに「0」とする。
この場合、描画点は左下端とし、受信機が有する最小の画素の大きさを論理画素の大きさとして描画する。
エ 描画点と描画位置の関係は、別記第8に示すとおりとする。
オ DOMAINによる指定は、RESET又は新たな指定があるまで継続とする。
カ 各コマンドのオペランド長がDOMAINで指定された長さより短い場合は不足のバイトのb6からb1は「0」とみなす。また、各コマンドのオペランド長がDOMAINで指定された長さよりも長い場合は、別記第2の追加オペランドに従う。
DOMAIN自身の多価オペランド長もDOMAINの固定形式オペランドで指定する。
(2) TEXTURE
オペランドは1バイト固定形式オペランドとし、その構成は次のとおりとする。
   
b8
b7
b6 b5 b4
b3
b2 b1
 
   
0
1
テクスチャパターン
ハイライト
ラインテクスチャ
 
       
 
ア ラインテクスチャは、描画の線の種類(以下「線種」という。)を示し、その構成は、別記第9に示すとおりとする。
指定された線種はLINE、輪郭形式のARC、RECT及びPOLYで描画する場合に使用する。
ハイライトには使用しない。
線種と論理画素の大きさとの関係は、別記第10に示すとおりとする。
線分又は弧の始点及び終点並びに多角形の各頂点は描画し、空白とならないものとする。論理画素の大きさのdxが「0」の場合、垂直線以外はすべて実線とし、dyが「0」の場合は、水平線以外はすべて実線とする。
SELECT COLORで指定するカラーモード1では、ラインテクスチャによる描画部分のみを前景色で描画し、カラーモード2では描画部分を前景色、描画部分間の線を背景色で描画する。
イ ハイライトは、塗りつぶし形式のARC、RECT及びPOLYにより描画した図形の輪郭の有無を示し、「1」の場合輪郭を施し、「0」の場合は輪郭を施さないものとする。ただし、ARCの弦については、輪郭を施さないものとする。
線種は、ラインテクスチャの指定にかかわらず論理画素の太さの実線とする。
色はカラーモード1の場合は黒とし、カラーモード2の場合は背景色とする。
ウ テクスチャパターンの構成は、別記第11に示すとおりとする。
テクスチャパターンは、ARC、RECT及びPOLYの塗りつぶしパターンに使用する。
塗りつぶしは、輪郭線を描かずに輪郭線の占める領域も含んでその内部をテクスチャパターンにより指定されるパターンで行う。
カラーモード1の場合は描画部分のみを前景色で描画し、カラーモード2の場合は描画部分を前景色で、それ以外の部分を背景色で描画する。
(3) SET COLOR
SET COLORは、カラーマップのデータを指定し、そのオペランドの構成は、別記第4に示すとおりとする。
カラーマップアドレスは、SELECT COLORで指定されている値とし、カラーモード2の場合は、前景色として指定されている値とする。
多価オペランドが複数個の場合は、カラーマップアドレスは、順次1増加したものとみなす。
オペランドが省略された場合は透明とする。
(4) SELECT COLOR
SELECT COLORは、1又は2の1価オペランド(1バイト)によりカラーモード及び描画の色の指定を行うものとし、その構成は、別記第12に示すとおりとする。
1価オペランドが1つの場合はカラーモード1となり、前景色を指定する。
1価オペランドは、2進値によりb1(MSB)及びb2(LSB)でパレット番号を、b3(MSB)からb6(LSB)でカラーマップ下位アドレスを示すものとする。
パレット番号は、「0」又は「1」とする。
1価オペランドが2つの場合はカラーモード2となり、第1のオペランドで前景色、第2のオペランドで背景色を指定する。
(5) BLINK
BLINKは、カラーマップに対して色の塗替えを指定する。
オペランドの構成は、1つの1価オペランド及び3つの固定オペランドからなる。
1価オペランドは、ブリンクで指定する色(以下「ブリンク先」という。)をカラーマップアドレスとして指定する。第1番目の固定オペランドはブリンク先の色となる時間(以下「オンインターバル」という。)を、第2番目の固定オペランドは、SELECT COLORで現在指定されている色(以下「ブリンク元の色」という。)となる時間(以下「オフインターバル」という。)を、第3番目の固定オペランドは、直前に指定されたブリンクに対しその開始の遅延時間を0.1秒を単位とした倍数(最大63)で示す。
オンインターバル又はオフインターバルが「0」の場合は現在の描画色をブリンク元の色とし、このコマンドの第1オペランドで指定された色をブリンク先とするブリンクプロセスを終了する。
オペランドがすべて省略された場合は、現在の描画色をブリンク元の色とするすべてのブリンクを終了する。
同時に定義するブリンクのプロセスは、16以下とする。
(6) RESET
RESETは、DOMAIN、BLINK、TEXTURE及びジオメトリックマクロ符号集合のマクロ文を初期化する。
RESETは、2バイトの固定オペランドを有し、第1バイトのb1でDOMAIN、第2バイトのb2でBLINK、b4でTEXTURE及びb5でジオメトリックマクロ符号集合の初期化を指定する。
なお、その他のビットは、未定義とする。
それぞれのビットが「1」の場合はデフォルト状態とし、「0」の場合は該当する項目の初期化を行わないものとする。
(3) 描画コマンド
(1) POINT
POINTは、描画する座標の設定及び点の描画を行う。
座標の指定は、1つの多価オペランドでユニットスクリーン上の絶対座標値(X,Y)又は直前の描画点からの相対座標値(dx,dy)により行う。
POINT実行後の描画点は最終指定点へ移動する。
描画点の座標は、(−1,−1)、(−1,2)、(2,2)、(2,−1)の点を結ぶ正方形の内側を指定するものとし、また、本文表示領域を越えて描画を指定する場合、本文表示領域外に描画するジオメトリック図形は表示しない(以下描画コマンドにおいて同様とする。)。
POINTの種類及びその動作は、別記第13に示すとおりとする。
(2) LINE
LINEは、始点から終点まで論理画素の大きさにより現に指定されている色及びラインテクスチャで直線を引く。
始点は、絶対座標値(X,Y)で指定した点又は現描画点とし、終点は絶対座標値(X,Y)又は相対座標値(dx,dy)で指定した点とする。
LINE実行後は、終点を新たな現描画点とする。
LINEの種類及びその動作は、別記第14に示すとおりとする。
(3) ARC
ARCは、円又は円弧を描画する。
円弧の始点は絶対座標値(X,Y)で指定した点又は現描画点とする。中間点及び終点はそれぞれ始点及び中間点からの相対座標値(dx,dy)で指定する。
ARC実行後は、終点を新たな現描画点とする。
始点、中間点及び終点が一直線上にある場合は、始点と終点を直線で結ぶ。
始点と中間点が一致している場合及び中間点と終点が一致している場合は直線を描画する。
始点と終点が一致している場合は始点と中間点とを直径とする円を描画する。
終点が省略された場合は、始点を終点として円を描画する。
ハイライトの指定がある場合においても、弦の縁どりは行わないものとする。
ARCの種類及び動作は、別記第15に示すとおりとする。
(4) RECT
RECTは、始点から定めた幅(dx)及び高さ(dy)の四角形を描画する。
始点は絶対座標値(X,Y)で指定する点又は現描画点とし、幅及び高さは始点からの相対座標値(dx,dy)で指定する。
RECTの実行後、描画点は始点からX方向にdx移動し、Y方向は変化しない。
RECTの種類及びその動作は、別記第16に示すとおりとする。
(5) POLY
POLYは、3以上の頂点の座標を指定することにより多角形を描画する。
始点は絶対座標値(X,Y)で指定した点又は現描画点とする。
多角形は、単一の閉領域のもののみとし、その頂点は、前の頂点からの相対座標値(dx,dy)とし、順次指定する。
頂点の数は最大256とする。
終点は始点と一致するものとし、終点の座標値は指定しない。
POLYの種類及びその動作は、別記第17に示すとおりとする。
3 ジオメトリックマクロ符号集合
ジオメトリックマクロ符号集合は、10/0から15/15までとする。
デフォルトマクロ文は、すべてNULとする。
4 制御機能の符号化
(1) C0制御符号は、別表第二十号の別記第9に示すNUL及びCSのみとする。
ただし、CSは、本文表示領域内の使用に限る。
(2) C1制御符号は、別表第二十号の別記第9に示すMACRO及びTIMEのみとする。
ただし、この場合においてマクロ定義開始、マクロ定義開始及び実行並びにマクロ定義終了のパラメタは、それぞれ05/0、05/1及び05/15とし、また、マクロ番号は02/0から07/15までとする。

別記第1 図形記述命令符号
イメージ

別記第2 コマンドごとのオペランド構成と追加オペランド
コマンド
オペランド構成
追加オペランド
RESET
固定(2バイト)
無効
DOMAIN
固定(1バイト)及び多価
無効
TEXTURE
固定(1バイト)
無効
POINT
多価
同一オペコードのオペランドとして解釈
LINE
多価
同一オペコードのオペランドとして解釈
ARC
多価
同一オペコードのオペランドとして解釈
RECT
多価
同一オペコードのオペランドとして解釈
POLY
多価
同一オペコードのオペランドとして解釈
SET COLOR
多価
同一オペコードのオペランドとして解釈
SELECT COLOR
1価
無効
BLINK
1価及び固定(3バイト)
無効

別記第3 座標値の指定を行う場合のオペランドの構成
イメージ
1 ±は符号ビットを表し、正の場合は「0」、負の場合は「1」とする。
2 MSBは最上位ビット、LSBは最下位ビットとする。以下別表において同じ。

別記第4 色の指定を行う場合のオペランドの構成
イメージ
注 G:緑、R:赤、B:青

別記第5 1価オペランド長
b2
b1
1価オペランド長(バイト)
0
0
1(デフォルト)
0
1
2
1
0
3
1
1
4
注 デフォルトは、初期化を行った状態を示す。以下別表において同じ。

別記第6 多価オペランド長
b5
b4
b3
多価オペランド長(バイト)
0
0
0
1
0
0
1
2
0
1
0
3(デフォルト)
0
1
1
4
1
0
0
5
1
0
1
6
1
1
0
7
1
1
1
8

別記第7 次元
b6
次元
0
2次元(デフォルト)
1
未定義

別記第8 描画点と描画位置
イメージ

別記第9 ラインテクスチャの構成
b2
b1
線種
0
0
実線(デフォルト)
0
1
点線
1
0
破線
1
1
一点鎖線

別記第10 線種と論理画素の大きさの関係
イメージ

別記第11 テクスチャパターンの構成
b6
b5
b4
テクスチャパターン
0
0
0
完全塗りつぶし(デフォルト)
0
0
1
垂直ハッチング
0
1
0
水平ハッチング
0
1
1
クロスハッチング
注 テクスチャパターンの塗りつぶしパターンは、次のとおりとする。ただし、dx及びdyがともに0の場合は、完全塗りつぶしとする。
イメージ

別記第12 SELECT COLORの構成
イメージ
注 背景色は、1価オペランドが2つの場合に限る。

別記第13 POINTの種類及び動作
POINTの種類
動作
POINT SET ABS(1の多価オペランド)
オペランドで指定された絶対座標値に描画点を設定するが、描画はしない。
POINT SET REL(1の多価オペランド)
オペランドで指定された相対座標値を現描画点の座標値に加え新たな描画点を設定するが、描画はしない。
POINT ABS(1の多価オペランド)
オペランドで指定された絶対座標値に描画点を設定し、論理画素の大きさの点で前景色により描画する。
POINT REL(1の多価オペランド)
オペランドで指定された現描画点からの相対座標値に描画点を設定し、論理画素の大きさの点で前景色により描画する。
注 ( )内は、オペランドの種類と数を示す。以下別記第14から第16までにおいて同じ。

別記第14 LINEの種類及び動作
LINEの種類
動作
LINE ABS(1の多価オペランド)
現描画点を始点とし、終点を多価オペランドにより絶対座標値で指定する。
LINE REL(1の多価オペランド)
現描画点を始点とし、終点を多価オペランドにより始点からの相対座標値で指定する。
SET&LINE ABS(2の多価オペランド)
始点及び終点は、それぞれ第1及び第2の多価オペランドにより絶対座標値で指定する。
SET&LINE REL(2の多価オペランド)
始点は、第1のオペランドにより絶対座標値で指定する。終点は、第2の多価オペランドにより始点からの相対座標値で指定する。

別記第15 ARCの種類及び動作
ARCの種類
動作
ARC OUTLINED(2の多価オペランド)
始点は現描画点とし、中間点は第1オペランドにより、終点は第2オペランドにより指定し、現に指定されている色及びラインテクスチャによって円弧又は円を描画する。
ARC FILLED(2の多価オペランド)
ARC OUTLINEDによる円弧と弦及びその内部の領域からなる領域を、指定されている色及びテクスチャパターンによって塗りつぶす。
SET&ARC OUTLINED(3の多価オペランド)
始点は第1オペランドにより、中間点は第2オペランドにより、終点は第3オペランドにより指定し、現に指定されている色及びラインテクスチャによる円弧又は円を描画する。
SET&ARC FILLED(3の多価オペランド)
SET&ARC OUTLINEDによる円弧と弦及びその内部からなる領域を指定されている色及びテクスチャパターンで塗りつぶす。
注 円弧及び弦の輪郭は、現行の論理画素の大きさとする。

別記第16 RECTの種類及び動作
RECTの種類
動作
RECT OUTLINED(1の多価オペランド)
始点は、現描画点とし、オペランドにより幅と高さを指定し、指定されている色及びラインテクスチャによって四角形の4辺を描画する。
RECT FILLED(1の多価オペランド)
RECT OUTLINEDによる四角形及びその内部からなる領域を指定している色及びテクスチャパターンにより塗りつぶす。
SET&RECT OUTLINED(2の多価オペランド)
始点は第1のオペランドにより、四角形の幅と高さは第2のオペランドにより指定し、指定されている色及びラインテクスチャによって、四角形の4辺を描画する。
SET&RECT FILLED(2の多価オペランド)
SET&RECT OUTLINEDによる四角形及びその内部からなる領域を指定している色及びテクスチャパターンで塗りつぶす。
注 辺の領域は、現行の論理画素の大きさとする。

別記第17 POLYの種類及び動作
POLYの種類
動作
POLY OUTLINED
始点は現描画点とし、各頂点の座標は、多価オペランドにより指定し、指定されている色及びラインテクスチャによって、多角形の各辺を描画する。
POLY FILLED
POLY OUTLINEDによる多角形及びその内部からなる領域を指定されている色及びテクスチャパターンで塗りつぶす。
SET&POLY OUTLINED
始点は第1の多価オペランドにより、各頂点の座標は連続する多価オペランドにより指定し、指定されている色及びラインテクスチャによって、多角形の各辺を描画する。
SET&POLY FILLED
SET&POLY OUTLINEDによる多角形及びその内部からなる領域を指定されている色及びテクスチャパターンで塗りつぶす。
注 辺の領域は、現行の論理画素の大きさとする。

別表第二十二号 付加音の符号化
項目
符号化の内容
1 付加音の符号集合
付加音の符号集合は、音高音長符号集合、音強修飾符号集合及び付加音制御符号集合とし、その指示及び呼び出しは、別記第1に示すとおりとする。ただし、C0制御符号は、別表第二十号の別記第10のNULのみとする。
2 付加音データユニットデータの構成
データユニットデータは、音番号指定ごとに付加音開始から付加音終了までの符号列を連ねたバイト単位の可変長データとする。ただし、一のページにおいて1つの付加音情報は音番号を省略できる。
付加音開始から付加音終了までの符号列は、メロディ部パート(メロディ部パート開始からパート終了までの符号列をいう。以下同じ。)及びリズム部パート(リズム部パート開始からパート終了までの符号列をいう。以下同じ。)並びに制御部パート(制御部パート開始からパート終了までの符号列をいう。以下同じ。)で構成する。ただし、メロディ部パート又はリズム部パートは、ない場合がある。また、制御部パートは、0又は1とする。
メロディ部パート及びリズム部パートの情報は、パート開始符号、音色パラメタに続いて音高音長符号及び音強修飾符号を順次配列し、音の強さ、繰返し、ジャンプ等を示す制御符号は、制御が必要とされる位置に配置する。
制御部パートの情報はパート開始符号、制御種別パラメタに続けて順次制御情報を配置する。
付加音情報はパート単位に優先順位の高いものから送出する。
1つのページデータの送出に含まれる付加音情報データユニットのパケット数は、基本機能の場合最大200、追加機能の場合最大400とする。
3 付加音の符号化
 
(1) 音高音長符号
音高音長符号は、2バイトとし、第1バイトで音高、第2バイトで音長を指定する。
音高符号は、別記第2に示すとおりとする。
音長符号は、別記第3に示すとおりとし、単位時間(以下「Tu」という。)の整数倍として指定する。
(2) 音強修飾符号
音強修飾符号は、音の強弱指定で指定する音強に対して修飾し、この符号に直続する音高音長符号、音長拡大符号及びタイ符号で指定する1音に対してのみ有効とする。
音強修飾符号集合は別記第4に示すとおりとする。
(3) 付加音制御符号
付加音制御符号集合は別記第5に示すとおりとする。
ア 制御符号のパラメタ
(ア) 数値パラメタは、3/0から3/9をそれぞれ0から9の数値に対応させた10進数形式の符号とし、上位けたから順に各けたを並べる。
パラメタの区切り及び終端は3/11とする。
なお、数値の上位けたの0は省略できる。
(イ) 選択パラメタは、3/0から3/9をそれぞれ0から9の数値に対応させた10進数形式の符号とし、パラメタの区切り及び終端は3/11とする。
イ 付加音の開始及び終了符号
(ア) 付加音の開始は、2組のパラメタにより1つの付加音情報の開始及びTuの設定を示す。
第1組は1けたの選択パラメタにより0を指定し、第2組は数値パラメタによりTu(ms)の値を指定する。
(イ) 付加音の終了は、1つの付加音情報の終了を示す。
ウ パートの開始及び終了符号
(ア) メロディ部パート開始は、4けたの報選択パラメタにより指定された音色のメロディ部パートの開始を示す。選択パラメタの第3けた及び第4けたは、省略できるものとする。
メロディ部パートの音色指定の構成は、別記第6に示すとおりとする。
(イ) リズム部パート開始は、4けたの選択パラメタにより指定された音色のリズム部パートの開始を示す。選択パラメタの第3けた及び第4けたは、省略できるものとする。
リズム部パートの音色指定の構成は、別記第7に示すとおりとする。
(ウ) 制御部パート開始は、2けたの選択パラメタにより制御部パートの開始を示す。ステータス制御の場合は3/1、3/0とし、その他の場合は未定義とする。
(エ) パート終了は、メロディ部パート、リズム部パート及び制御部パートの終了を示す。
なお、制御部パートのパート終了の直後にはパラメタ終端を送出するものとする。
エ 繰返し及びジャンプ制御の符号
(ア) ラベルは、数値パラメタにより、ジャンプ先、繰返し開始又は分岐先となる点のラベル番号を指定する。
ラベル番号の有効範囲はそのパート内とし、同一パート内で同じ番号は使用しない。
ラベル番号の範囲は0〜255とする。
付加音開始から付加音終了までに使用するすべてのパートのラベル番号の総和は、最大256とする。
(イ) ジャンプは、数値パラメタによりジャンプ先のラベル番号を指定し、ジャンプを行う。
ジャンプ先は、同一パート内とする。
(ウ) リピートは、2組の数値パラメタにより、第1組は通過条件回数(以下「M」という。)を、第2組はジャンプする先のラベル番号を指定する。
 
M―1回指定のラベル番号へジャンプした後、M回目にジャンプせず通過し、通過後は初期状態となる。
ジャンプ先は同一パート内とする。
Mは、最大256とする。
(エ) ブランチは、2組の数値パラメタにより、第1組はMを第2組は分岐先ラベル番号を指定する。M―1回通過した後、M回目に指定ラベル番号へ分岐し、分岐後は初期状態となる。
ジャンプ先は同一パート内とする。
Mは、最大256とする。
(オ) 付加音開始から付加音終了の間で使用するジャンプ、リピート及びブランチの制御符号の数は、それぞれ最大256とする。
ジャンプ、リピート又はブランチの制御により繰返しを行う符号列中に含まれるジャンプ、リピート又はブランチの個数の総和は最大64とする。
オ 音の強弱指定
音の強弱指定は、1けた又は2けたの選択パラメタにより音の強弱を示す。
音の強弱指定は、パート内で有効とする。
音の強弱指定と音の相対レベルの関係は、別記第8に示すとおりとする。
カ 音色の再指定
音色の再指定は、4けたの選択パラメタによりパート途中で音色の再指定する。選択パラメタの第3けた及び第4けたは、省略できるものとする。
パラメタの指定は、メロディ部パートは別記第6及びリズム部パートは別記第7に示すとおりとする。ただし、基本機能の場合は、メロディ部パートの指定のみとする。
キ 音長拡大
音長拡大は、数値パラメタにより直続する1組の音高音長符号の音長を拡大する。
拡大は、数値パラメタで示した数を音長に乗じて行うものとする。
ク タイ
タイは、数値パラメタにより直続する2組以上の音高音長符号又は音長拡大符号により拡大された音高音長符号を連結し、最初の符号の音高を音高とし、すべての音長の和を音長とし、一の音とするものとする。
連結する音高音長符号の組の数をパラメタで示す。ただし、連結する音高音長符号数が2組の場合はパラメタを省略可能とする。
ケ 音番号
音番号は、数値パラメタにより、一の付加音情報の音番号を指定し、各付加音開始の直前に送出する。
音番号は1〜63の範囲で指定する。
非一括形番組の場合は、一のページデータ内において、一括形番組の場合には、番組データ内において、異なる付加音に対し同じ番号を指定しないものとする。
 
音番号のない付加音情報は、ページデータ内で送出するものとし、これを送出するデータユニット内では他の付加音情報は送出できないものとする。
また、音番号付き付加音情報を複数送出する場合、複数のデータユニットに分けて送出できるものとする。
コ パラメタ終端
パラメタ終端は、(3)のアにかかわらず、タイ、音番号終端を示すものとする。
(4) 音ステータス番号の発生
画面と音の同期をとるため、音ステータス番号を発生する。音ステータス番号は、制御部パート開始の後にリズムパート音発生符号及び音長符号を送出することにより発生する。音ステータス番号は、リズムパート音発生符号ごとに1増加する(デフォルト値0)。
リズムパート音発生符号までの経過時間は、音休止符号の音長符号又はリズムパート音発生符号の音長符号により指定する。

別記第1 付加音符号集合の指示呼出し
イメージ

別記第2 音高符号
イメージ
1 RST:音休止符号
IP:リズムパート音発生符号(音の高さを特定しない音の発生を示す符号)
A0〜C8:12音平均律音階による音の高さ
2 列番号及び行番号と周波数の関係は、次式に示すとおりとする。
f=440×2{(I−81)/12}
f:周波数(Hz)、I:b7からb1により表す2進値

別記第3 音長符号
イメージ

別記第4 音強修飾符号集合
イメージ
注 ( )は、デフォルト値とする。

別記第5 付加音制御符号集合
イメージ
SMC:付加音の開始
SMP:メロディ部パート開始
SRP:リズム部パート開始
SCP:制御部パート開始
EMC:付加音の終了
EPT:パート終了
LBL:ラベル
JMP:ジャンプ
RPT:リピート
BRA:ブランチ
CTM:音色の再指定
SLV:音の強弱指定
LRT:音長拡大
TIE:タイ
MNB:音番号
TEP:パラメタ終端

別記第6 メロディ部パートの音色の構成
大分類
中分類
小分類
備考
 
P1
 
P2
 
P3
P4
 
弦楽器
1
弓奏
0
バイオリン
0
0
 
       
チェロ
0
2
       
ストリングス
8
0
*合奏音色
   
弾奏
1
ギター
0
0
 
       
エレキギター
0
1
       
ハーブシコード
0
2
       
ハーブ
0
3
       
マンドリン
0
4
       
ピッチカート
7
0
*合奏音色
   
打弦
2
ピアノ
0
0
 
       
電気ピアノ
0
1
*フェンダーローズ
吹奏楽器
2
エアリード
0
フルート
0
0
 
     
口笛
0
2
   
シングルリード
1
クラリネット
0
0
 
     
サキソフォン
0
1
       
アコーディオン
0
3
   
ダブルリード
2
オーボエ
0
0
 
   
リップリード
3
トランペット
0
0
 
     
ホルン
0
2
       
チューバ
0
3
       
ミュートプラス
7
0
*奏法による音色
       
プラスアンサンブル
8
0
*合奏音色
オルガンその他
3
オルガン
0
パイプオルガン
0
0
 
 
ボーカル
1
コーラス
0
0
打楽器
4
固定ピッチ
0
ビブラフォン
0
0
 
       
グロッケンシュピール
0
2
       
シロフォン
0
3
       
チャイム
0
6
       
ティンパニー
0
7
弦楽和楽器
5
弾奏
1
三味線(中竿)
0
0
     
0
3
吹奏和楽器
6
エアリード
0
尺八
0
0
注 P1、P2、P3及びP4は、選択パラメタに対応する10進数形式の数値を送出順に示したものである。

別記第7 リズム部パートの音色の構成
大分類
中分類
小分類
備考
 
P1
 
P2
 
P3
P4
 
 
1
スネアドラム
0
スネアドラム
0
0
 
   
バスドラム
1
バスドラム
0
0
 
 
2
トムトム
0
トムトム(中)
0
0
 
       
トムトム(小)
0
1
       
トムトム(大)
0
2
 
3
シンバル
0
トップシンバル
0
0
 
       
クラッシュシンバル
0
1
       
1
0
   
ハイハット
1
クローズハイハット
0
0
 
       
マラカス
1
0
   
カウベル
2
     
   
トライアングル
3
     
 
4
クラベス
0
クラベス
0
0
   
ハンドクラップ
2
     
(和楽器)
5
大太鼓
1
大太鼓
0
0
(和楽器)
6
小太鼓
0
小太鼓
0
0
注 P1、P2、P3及びP4は、選択パラメタに対応する10進数形式の数値を送出順に示したものである。

別記第8 音の強弱指定と音の相対レベルの関係
音レベル名
P1
P2
相対レベル(dB)
8
3/8
 
0
7
3/7
 
−3
6
3/6
 
−6
5
3/5
 
−9
4
3/4
 
−12
3
3/3
 
−15
2
3/2
 
−18
1
3/1
 
−21
R8
3/0
3/8
−24
R7
3/0
3/7
−27
R6
3/0
3/6
−30
R5
3/0
3/5
−33
R4
3/0
3/4
−36
R3
3/0
3/3
−39
R2
3/0
3/2
−42
R1
3/0
3/1
−45
注 P1及びP2は、選択パラメタに対応する10進数形式の数値を送出順に示したものである。

別表第二十三号 一層フォトグラフィック図形表示による図形の符号化
項目
符号化の内容
1 一層フォトグラフィックデータユニットデータの構成
(1) データユニットデータの構成は、別記第1に示すとおりとする。
(2) フィールド制御部は、2進値により示した9バイトの符号であり、その構成は、別記第2に示すとおりとする。
(3) ユニットデータ部は、2進数により示した可変長の図形データである。
2 フィールド制御部の符号化
(1) パレット番号は、2進値により示し、基本機能の場合は「0」とし、追加機能を含む場合は「0」又は「1」とする。
(2) 書込みモードは2進値により示し、その構成は別記第3に示すとおりとする。
(3) 縦方向座標及び横方向座標は、ユニットスクリーンにおける座標値を2進小数値でそれぞれb8からb1で示す。縦方向座標及び横方向座標の値は、基本機能の場合は、0.000001(4/256)、追加機能を含む場合は0.0000001(4/512)の整数倍とする。
(4) 縦方向ブロックサイズ及び横方向ブロックサイズは、ユニットスクリーン上の大きさでb8からb1で表わし、その構成は、別記第4のとおりとする。
(5) 縦方向ユニットサイズ及び横方向ユニットサイズは、それぞれ縦方向ブロックサイズ及び横方向ブロックサイズの整数倍とし、その値を2進値によりb7からb1で表す。ただし、基本機能の場合は縦方向ユニットサイズは「1」のみとする。
(6) 走査方向符号は、水平及び垂直の走査の方向を示し、その走査順序は、別記第5に示すとおりとする。
(7) 縦方向フィールドサイズ及び横方向フィールドサイズは、それぞれ縦方向ユニットサイズ及び横方向ユニットサイズの整数倍とし、その値を2進値によりb7からb1で表す。
基本機能の場合、横方向フィールドサイズは「1」のみとし、縦方向フィールドサイズは、本文表示領域内において任意の値とする。追加機能を含む場合は、縦方向フィールドサイズ及び横方向フィールドサイズは、本文表示領域内において任意の値とする。
3 ユニットデータ部の符号化
(1) ユニット制御の構成は、別記第6に示すとおりとする。
(2) 圧縮型の表示機能データは、表示機能状態符号によりブロックごとの表示の機能を、連続長符号により同一の表示の機能が連続するブロックの数をそれぞれ2進値により示したバイト単位の可変長データであり、その構成は、別記第7に示すとおりとする。ただし、連続長符号の「0000」は、その直前の表示機能状態符号の指定がユニットの最後まで同一であることを示すとともに、各表示機能データの区切りを指定する。
前景色及び背景色の表示機能状態符号の構成は、別記第8に示すとおりとし、フラッシング及びコンシールの表示機能状態符号の構成は、別記第9に示すとおりとする。
(3) 非圧縮型の表示機能データは、表示機能状態符号によりブロックごとの表示の機能を2進数により示した可変長データであり、その構成は別記第10に示すとおりとする。
バイト内における指定の順序は、上位4ビット、下位4ビットの順とする。ユニット内のブロック数が奇数の場合は、表示機能データの最後の4ビットは、「0000」とする。
表示機能状態符号の構成は、別記第8及び別記第9に示すとおりとする。
(4) 圧縮型のパターンデータは、各論理画素の「1」(前景)又は「0」(背景)の連続長を符号化した可変長データであり、その構成は別記第11に示すとおりとする。
パターンデータの符号は、モディファイドハフマン符号とし、同一の符号の論理画素の数(以下「ラン長」という。)が31以下の場合は、ターミネイト符号のみにより、ラン長が32以上の場合は、1つのメークアップ符号とターミネイト符号が示すラン長の和により表す。
画素データの「1」の連続長(以下「1ラン」という。)及び「0」の連続長(以下「0ラン」という。)の構成は、それぞれ別記第12及び別記第13に示すとおりとする。
各ラインは、0ランから始まるものとし、ラインの左端の論理画素が「1」の場合は、長さ0の0ラン符号を配列する。
パターンデータは、データを8ビットに区切り、データの先頭から先頭バイトのb8からb1までのビット順で配列する。
(5) 非圧縮型のパターンデータは、各論理画素の「1」(前景)又は「0」(背景)をビットの「1」又は「0」に対応させて示した可変長データであり、データの先頭から、先頭バイトのb8からb1へのビット順に配列する。

別記第1 データユニットデータの構成
イメージ
注 W1:書込みモード指定、Py:縦方向座標、Px:横方向座標、By:縦方向ブロックサイズ、Bx:横方向ブロックサイズ、Uy:縦方向ユニットサイズ、Ux:横方向ユニットサイズ、SD:走査方向符号、Fy:縦方向フィールドサイズ、Fx:横方向フィールドサイズ、UC1:ユニット制御(別表第二十四号において同じ。)

別記第2 フィールド制御部の構成
イメージ

別記第3 書込みモードの構成
b4
b3
b2
b1
書込みモード
0
0
0
0
パターンデータの「0」及び「1」の部分を書込むモード
0
1
0
0
パターンデータの「1」の部分を書込むモード
0
1
0
1
パターンデータの「0」の部分を書込むモード

別記第4 ブロックサイズの構成
(1) 標準密度の場合
By
縦方向サイズ
Bx
横方向サイズ
b8
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b8
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
0
0
0
0
0
1
0
0
4/256
0
0
0
0
0
1
0
0
4/256
0
0
0
0
1
1
0
0
12/256
0
0
0
0
1
0
0
0
8/256
0
0
0
1
1
0
0
0
24/256
0
0
0
1
0
0
0
0
16/256
(2) 高密度の場合
By
縦方向サイズ
Bx
横方向サイズ
b8
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b8
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
0
0
0
0
0
0
1
0
4/512
0
0
0
0
0
0
1
0
4/512
0
0
0
0
0
1
1
0
12/512
0
0
0
0
0
1
0
0
8/512
0
0
0
0
1
1
0
0
24/512
0
0
0
0
1
0
0
0
16/512

別記第5 走査方向
(1) 走査方向 SD=0の場合
イメージ
(2) 走査方向 SD=1の場合
イメージ
1 @からCは、フィールド内のユニットの走査順序を示す。以下同じ。
2 Nは、正の整数とする。以下同じ。

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