緊急のお知らせ

お知らせはありません。

WRC-12の議題及び結果概要

1.開催日程、場所

平成24年1月23日~2月17日、スイス(ジュネーブ)

2.出席者

約170カ国から約3,000名が参加。我が国からは、総務省・民間事業者・研究機関などから約70名が参加。

3.議題

  1. 脚注からの自国名の削除(議題1.1)
  2. 国際的な周波数監理枠組の見直し(議題1.2)
  3. 無人航空システム(UAS)のための周波数関連事項(議題1.3)
  4. 112-117.975MHz, 960-1164MHz及び5000-5030MHzにおける航空移動業務の導入(議題1.4)
  5. 電子式ニュース取材方式(ENG)のための世界共通又は地域共通な周波数の検討(議題1.5)
  6. 275-3000GHzの周波数利用及び光学通信に関する検討(議題1.6)
  7. 1.5/1.6 GHzにおける航空移動衛星(R)業務用周波数の長期安定的な使用(議題1.7)
  8. 71-238GHzの固定業務に関連する技術的、規則的な検討(議題1.8)
  9. 海上移動業務におけるデジタル技術の導入(議題1.9)
  10. 船舶港湾安全システムの運用に関する周波数関連事項(議題1.10)
  11. 22.55-23.15GHzにおける宇宙研究業務(地球から宇宙)の一次分配(議題1.11)
  12. 37-38GHzにおける航空移動業務からの干渉に対するその他の業務の保護(議題1.12)
  13. 21.4-22GHzにおける放送衛星業務と関連するフィーダリンクの周波数利用(議題1.13)
  14. 30-300MHzにおける無線標定業務の追加分配の検討(議題1.14)
  15. 3-50MHzにおける短波海洋レーダへの周波数分配の検討(議題1.15)
  16. 20kHz未満における雷の観測のための気象援助業務の検討(議題1.16)
  17. 第1地域及び第3地域における790-862MHzの移動業務及びその他の業務の適切な保護(議題1.17)
  18. 2483.5-2500MHzにおける無線測位衛星(宇宙から地球)の世界共通分配の検討(議題1.18)
  19. ソフトウェア無線、コグニティブ無線の導入に関する検討(議題1.19)
  20. 5850-7075MHzにおけるHAPSへの周波数特定(議題1.20)
  21. 15.4-15.7GHzにおける無線標定業務への一次分配(議題1.21)
  22. ショートレンジデバイス(SRD)による影響の検討(議題1.22)
  23. 415-526.5kHzにおける約15kHz幅のアマチュア業務への二次分配(議題1.23)
  24. 7750-7850MHzにおける気象衛星業務の7900MHzまでの分配拡張(議題1.24)
  25. 移動衛星業務への追加分配の検討(議題1.25)
  26. 無線通信規則に参照による引用をされたITU-R勧告の参照の現行化(議題2)
  27. 決議・勧告の見直し(議題4)
  28. 衛星調整手続の見直し(議題7)
  29. 無線通信局長の報告(議題8.1)
    • Issue A ISM機器による無線通信業務の保護
    • Issue B 無線通信規則附則第30A号9A条及び附則30号第11条の表における備考欄の更新
    • Issue C 地球観測について
  30. 将来の世界無線通信会議の議題(議題8.2)

4.主な結果

  1. 安全・安心に関する議題
    • 海洋漂流物や津波等の観測のための海洋レーダー用の周波数を確保するための議題。
    • 港湾における安全航行や津波観測への応用などに用いられる海洋レーダー機器の運用に必要な周波数の獲得を目指すもの。
    • 我が国が希望する周波数帯(24 450-24 600kHz等)に、無線評定業務の周波数が新たに確保された。
  2. 将来の宇宙研究に関する議題
    • 宇宙探査用の衛星に使用する周波数を確保するための議題。
    • 将来の宇宙探査用の衛星(月周回衛星(SELENE2)等)のために新たな周波数獲得を目指すもの。
    • 宇宙研究業務用(月周回衛星を地上から指示・制御するための信号等)に、我が国が希望する周波数帯(22.55-23.15GHz)が新たに確保された。
  3. 将来の航空需要の増加に対応するための議題
    • 航空需要の増加に伴う周波数割当ての手続などを検討するための議題。
    • 我が国の運輸多目的衛星(MTSAT)の柔軟な周波数調整を目指すもの。
    • ①事前に必要周波数量を客観的に算出する方法、②現行の調整結果に不服がある場合における事後評価会合の開催が規定され、我が国が必要とする周波数の確保に向けた新たな調整手続が設定されることとなった。
  4. 主な将来のWRCの議題
    • 「第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)への周波数の追加分配」に関する新議題
      • IMT-Advancedへの周波数の追加分配について検討を行うもの。
    • 「うるう秒」に関する新議
      • 「うるう秒」の在り方について検討を行うもの。
担当:総合通信基盤局電波部電波政策課国際周波数政策室