中休み 「モールス信号」

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モールス信号は、「トン」(短点というよ)と「ツー」(長点というよ)を組み合わせて作った符号のことで、1837年に、アメリカのモールスという人が発明したんだ。
この時代は蒸気船(1807年)や蒸気機関車(1814年)も発明されて人間の活動範囲がどんどん広くなっていった時代なんだ。でも通信手段となると腕木通信や手旗通信はあったけど、相変わらず手紙が中心だったんだ。1820年ころになると電信機も発明されたんだけど、文字の数だけ電線を張るような方式なので、とても実際に使えるものではなかったんだ。
1825年に電磁石が発明されると、モールスはこれを使って電流を切ったり流したりするリレーを考案し、その電流の長短を組み合わせた符号も発明して、電信機を作ったんだ。アメリカでは1845年にこの電信機を使って実際に電報のやりとりを始め、その後急速に広がって世界中で使われるようになったんだ。
1876年には電話も発明(アメリカのベル)されたんだけど、通信に電波が使われるようになったのは、その後、1896年にマルコーニが無線通信の実験に成功してからなんだ。もちろんこのときも通信実験はモールス信号で行われた。有名なタイタニック号の遭難事件(1912年)では初めて遭難信号の「SOS」が使われた。モールス信号は覚えるのは難しいけど、速くて確実だし、無線機の仕組みも単純なのでつい最近まで世界中で使用されていたんだ。
そしていま、通信や放送はデジタル時代だよね。そのデジタル信号は「0」と「1」の組み合わせで、それを使ってすべての情報を送っているんだけれど、原理はモールス信号の「-(トン)」と「−(ツー)」の組み合わせと同じことなんだ。モールス信号というと古い感じがするけど、今でもちゃんとデジタルの中で活躍しているんだね。

モールス符号には、日本語のカナ文字用と英語のアルファベット用(数字は同じ)があり、短音は「ト」、長音は「ツー」という風に発音するんだ。電鍵を打つときは、符号の間隔は短点1つ分、長点の長さは短点の3倍、文字と文字との間隔は短点の3倍と決められているんだ。ただ、SOSは例外で、3文字を続けて---−−−---のように1文字として打つんだ。


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