発表日 : 10月9日(木)
タイトル : 10/ 9付:「生体電磁環境研究推進委員会」の開催
郵政省では、「生体電磁環境研究推進委員会」を開催し、電波による人体への
影響に関しての国民の不安を解消し安全で安心な電波利用社会の構築に資するた
め、電波の生体安全性評価に関する研究・検討を行うこととしました。
電波利用の増大・多様化に伴い、人体に対する電磁波の安全対策等の必要性が
高まり、電気通信技術審議会が平成2年(1990年)に「電波利用における人
体の防護指針」を答申しました。その後、近年の携帯・自動車電話を始めとした
移動体通信分野の著しい普及に伴い、こうした機器や基地局からの電波に対する
不安や疑問が出されています。
このような状況の中で、本年(1997年)4月、電気通信技術審議会から
「電波利用における人体防護の在り方」に関し、「遺伝子・がん・免疫系・神経
系への影響等に関する研究を推進する必要がある」などの答申が出されました。
このため、電波の生体安全性評価に関する研究を産学官が連携して推進するこ
ととし、そのための研究計画の検討、研究成果の評価等を行うとともに、国際的
の動向について調査・検討することとしています。
1 電波の生体安全性評価に関する研究計画の策定及び研究成果の評価
2 電波の生体安全性評価に関する諸外国の研究成果の評価
別紙のとおり
平成9年(1997年)10月から5年程度とし、年度ごとに研究成果の評価
を行うとともに、最終年度においては、総合的な電波の生体安全性評価を行うこ
ととします。
なお、本委員会の第1回会合を平成9年10月13日(月)に開催することと
しています。
連絡先:電気通信局電波部電波環境課
担 当:島崎補佐、苑田係長
電 話:03−3504−4900
別 紙
「生体電磁環境研究推進委員会」構成員
(敬称略 五十音順)
あいはら しげのぶ
相 原 重 信 通信機械工業会第2技術部長
あさの たかひさ
浅 野 隆 久 (社)電気通信事業者協会業務部長
あ べ としあき
阿 部 俊 昭 東京慈恵会医科大学教授
うえの しょうごう
上 野 照 剛 東京大学医学部教授
うちだ くにあき
内 田 國 昭 (社)電波産業会研究開発本部次長
おおくぼ ちよじ
大久保 千代次 厚生省国立公衆衛生院生理衛生学部長
お の てつや
小 野 哲 也 東北大学医学部教授
きくい つとむ
菊 井 勉 (財)無線設備検査検定協会理事企画調査部長
しらい ともゆき
白 井 智 之 名古屋市立大学医学部教授
すぎうら あきら
杉 浦 行 郵政省通信総合研究所総合研究官
た き まさお
多 氣 昌 生 東京都立大学工学部助教授
つるた ひろし
鶴 田 寛 労働省産業医学総合研究所健康障害予防研究部長
ながた たかし
永 田 孝 志 日本モトローラ(株)戦略統括本部本部長
ながわ ひろかず
名 川 弘 一 東京大学医学部助教授
ふじわら おさむ
藤 原 修 名古屋工業大学工学部教授
みやこし じゅんじ
宮 越 順 二 京都大学医学部助教授
やまぐち なおと
山 口 直 人 厚生省国立がんセンター研究所がん情報研究部長