平成23年5月26日

WiMAX方式の無線通信端末から発射される電波による
心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器への影響に関する調査結果

総務省は、新たに導入された各種電波利用機器を対象に、それら機器から発射される電波が心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器に与える影響について、平成12年度から調査を実施しています。
平成22年度においては、WiMAX方式の無線通信端末について調査した結果、心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器の動作に影響を与えないことを確認しました。
1  経緯
総務省は、安全で安心な電波利用環境の整備・維持のため、平成12年度から毎年度、新たに導入された各種電波利用機器を対象に、それら機器から発射される電波が心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器に与える影響について調査を実施しています。
現在、国内では平成21年度からWiMAX方式の高速移動体通信サービスの提供が開始されており、通信エリアが広く、高速で移動しながらのデータ通信も可能であることから、今後相当数のWiMAX方式の無線通信端末の普及が見込まれています。
このため、昨年度は、WiMAX方式の無線通信端末から発射される電波が植込み型心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器に及ぼす影響について調査を行いました。
2  調査結果の概要
本調査では、WiMAX方式の無線通信端末を対象とし、心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器としては、現在使用されている代表機器(植込み型心臓ペースメーカ39機種、植込み型除細動器28機種)を対象として調査を実施しました。
その結果、WiMAX方式の無線通信端末から発射される電波がこれらの心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器の動作に影響を与えないことを確認しました。
3  各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針の改定について
本調査の結果から「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」に以下の文章を追記しました。
・WiMAX方式の無線通信端末の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための対応
WiMAX方式の無線通信端末によって影響を受けた植込み型医療機器はなかったため、日常生活において特別に意識する必要はないが、植込み型医療機器装着部位をWiMAX方式の無線通信端末に密着させることは避けるべきである。
(関係資料)


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