緊急のお知らせ

お知らせはありません。

モデル事例集(活用シーン・アプリケーション)

令和6年能登半島地震の発生に伴う活動での使用

  • 令和6年能登半島地震の発生に伴い、総務省では、石川県内の全11消防本部に公共安全モバイルシステム端末を貸与し、救急活動や行方不明者の捜索活動で使用していただきました。

救急活動での使用

金沢市消防局が現場の救急隊と本部との間で報告・指令を授受している様子
                 ※トランシーバーアプリ(Buddycom)を使用

~使用した消防本部からの声~

  • 通報者の元に先行した消防隊から急行中の救急隊に対し、映像で現場の様子を共有することで、救急隊が到着した後円滑に活動を開始することができた
  • 情報が錯綜する中、現場から直接、調整本部(県庁)に映像を送ることで、現場の状況をより正確に把握することができた。

行方不明者の捜索等での使用

(左)かほく市消防本部が行方不明者の捜索活動で現場部隊とやり取りしている様子
(右)羽咋郡市広域圏事務組合消防本部が被災地での活動で使用している様子
                     ※トランシーバーアプリ(Buddycom)を使用

~使用した消防本部からの声~

  • 行方不明者捜索で公共安全モバイルシステムを使用し、関係機関(警察等)からの電話情報を一斉に連絡ができた。
  • ホワイトボードへ手書きした情報も写真撮影し共有することができ捜索に役立った。

横浜マラソン(横浜市)(令和5年10月29日(日))

  • 横浜マラソンの警戒において、公共安全モバイルシステム端末を用いて現地本部とマラソン折り返し地点、市本部(横浜市役所)にいる横浜市職員間でPTT及びチャット(テキスト・画像・映像伝送)により情報連携を実施しました。
  • 主にトランシーバーアプリ(Buddycom)を用いて折り返し地点やゴール地点の混雑状況等を警戒に当たっている職員間で共有する場面で活躍しました。

~利用者の声~

  • 使い方はIP無線に近く、使いやすい
  • 話した内容が文字起こしされる点は便利
  • 6:30から11:00頃まで利用し続けてもバッテリーの残量は100%から80%ほどであり、1日中使える程度であった。

令和5年度沖縄県総合防災訓練(沖縄県)(令和5年10月29日(日))

  • 令和5年度沖縄県総合防災訓練では、大規模災害等を想定し、沖縄県、石垣市、沖縄総合事務局、陸上自衛隊、海上保安本部、沖縄県警察本部、石垣市消防本部、DMAT、沖縄総合通信事務所等が参加し、公共安全モバイルシステム端末を用いた情報連携が実施されました。
  • 具体的には、警察、海上保安本部、石垣市、沖縄総合通信事務所が端末を用いて映像で現地の様子をライブ配信し本部(石垣市役所)や現場にいる各関係機関に共有しました。そのほか、トランシーバーアプリやチャットアプリ等(Microsoft社のTeams)を用いて即時性のある情報連携を実施しました。

令和5年度中央東災害対策支部物資配送訓練(高知県)(令和5年10月30日(月))

  • 南海トラフ地震を想定し、発災後における国のプッシュ型支援に対応するため、総合防災拠点(青少年センター)において大型トラック等を使用した実動型の物資配送訓練を実施した際、公共安全モバイルシステム端末が使用されました。
  • 総合防災拠点(青少年センター)や市町村物資拠点にいる県職員と高知県災害対策本部間の情報共有をする際、公共安全モバイルシステム端末に搭載されたトランシーバーアプリとチャットアプリを使用したほか、映像伝送アプリを使用して物資の到着や仕分け状況を情報共有や、必要に応じて協議を実施する際に公共安全モバイルシステムが使用されました。

~利用者の声~

  • 現場間で急ぎ連絡を取り合いたいときには、トランシーバーアプリのトランシーバー機能及びLIVEキャスト機能は即時性があり、使いやすい。
  • 複数人で時系列的に情報共有するときには、チャット機能での情報連携が使いやすい。

緊急消防援助隊関東ブロック合同訓練(山梨県)(令和5年11月14日(月)~15日(火))

  • 山梨県で開催された緊急消防援助隊関東ブロック合同訓練では、大規模災害等を想定し、県、県内消防本部のほか、関東ブロックに属する1都8県の緊急消防援助隊、自衛隊、山梨県警察、DMAT等医療チームなどが参加し、公共安全モバイルシステムを使用したオペレーションが実施されました。
  • 端末は、山梨県、自衛隊、警察、消防、DMAT、DPAT(医療機関)、民間企業(JAF)に利用され、各消防本部と集合場所等について連絡する際や現場の状況や傷病者情報をDMAT本部へ報告する際や救急隊、DMATと搬送・受入れ情報等を連絡する際などで使用されました。


~利用者の声~

  • トランシーバーアプリ(Buddycom)は、音声が明瞭であるほか、反応が良く、また、文字おこし機能が便利である。

那須塩原市土砂災害警報情報発表に係る実証(令和6年1月29日(月))

  • 那須塩原市の災害警戒本部と避難所担当職員、広報・誘導担当職員、情報発信担当職員、参集職員に公共安全モバイルシステム端末を配備し、メッセージングアプリ(slack)のハドルミーティング(Web会議)機能、チャット機能等を活用して情報連携を実施しました。

  • 想定したユースケース
    • 土砂災害警戒情報発表後の対応についてハドルミーティング(Web会議)で議論・指示を確定させ、スレッドで会議内容を共有。
    • 各担当者は避難所の開設状況、避難情報の報告、道路の状況をテキストや画像で報告。

担当:総合通信基盤局電波部基幹・衛星移動通信課重要無線室