○標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式

(平成二十三年六月二十九日)

(総務省令第八十七号)

放送法(昭和二十五年法律第百三十二号)第百十一条第一項及び第百二十一条第一項の規定に基づき、標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式を次のように定める。

標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式

目次

第一章 総則(第一条―第八条)

第二章 地上基幹放送局を用いて行う超短波放送のうちデジタル放送(第九条―第十七条)

第三章 地上基幹放送局(移動受信用地上基幹放送を行うものを除く。)を用いて行う標準テレビジョン放送のうちデジタル放送及び高精細度テレビジョン放送(第十八条―第二十四条)

第四章 地上基幹放送局(移動受信用地上基幹放送を行うものに限る。)を用いて行うテレビジョン放送及びマルチメディア放送

第一節 九九MHzを超え一〇八MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局を用いて行うマルチメディア放送のうちセグメント連結伝送方式によるもの(第二十四条の二―第二十四条の九)

第二節 二〇七・五MHz以上二二二MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局を用いて行うテレビジョン放送及びマルチメディア放送のうちセグメント連結伝送方式によるもの(第二十五条―第三十二条)

第三節 二〇七・五MHz以上二二二MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局を用いて行うテレビジョン放送及びマルチメディア放送のうち選択帯域伝送方式によるもの(第三十三条―第四十八条)

第五章 一一・七GHzを超え一二・二GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局を用いて行う標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送のうちデジタル放送

第一節 通則(第四十九条)

第二節 広帯域伝送方式(第五十条―第五十六条)

第三節 高度広帯域伝送方式(第五十七条―第六十六条)

第六章 一二・二GHzを超え一二・七五GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局を用いて行う標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送

第一節 通則(第六十七条)

第二節 狭帯域伝送方式(第六十八条―第七十五条)

第三節 広帯域伝送方式(第七十六条・第七十七条)

第四節 高度狭帯域伝送方式(第七十八条―第八十二条)

第五節 高度広帯域伝送方式(第八十三条・第八十四条)

第七章 雑則(第八十五条)

附則

第一章 総則

(目的)

第一条 この省令は、放送法(昭和二十五年法律第百三十二号。以下「法」という。)第百十一条第一項及び第百二十一条第一項の規定に基づき、基幹放送設備、特定地上基幹放送局等設備及び基幹放送局設備に適用される標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送、データ放送及びマルチメディア放送のうちデジタル放送に関する送信の標準方式を定めることを目的とする。

(平二六総省令五九・一部改正)

(定義)

第二条 この省令において使用する用語は、電波法(昭和二十五年法律第百三十一号)及び電波法施行規則(昭和二十五年電波監理委員会規則第十四号)において使用する用語の例によるほか、次の定義に従うものとする。

 「データ信号」とは、標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送により送信される二値のデジタル情報であって、映像信号及び音声信号に該当しないものをいう。

 「メタデータ信号」とは、映像信号、音声信号又はデータ信号を受信設備により蓄積、復元、変換その他の制御を経て影像又は音声その他の音響として視聴させるために必要な放送番組の内容又は配列に係る情報をいう。

 「パケット」とは、符号化信号の伝送のための符号系列及びその種類の識別のための符号系列の組をいう。

 「動き補償予測符号化方式」とは、映像信号の前後のフレーム又はフィールドからの動き量を検出し、動き量に応じて補正したフレーム又はフィールド信号と原信号との差分信号と動き量のみを送信することにより伝送する情報量を減らす方式をいう。

 「離散コサイン変換方式」とは、原画像を八画素四方の単位で空間周波数成分に変換し、その周波数成分を視覚特性を反映して量子化することにより情報量を減らす方式をいう。

 「可変長符号化方式」とは、統計的に発生頻度の高い符号は、短いビット列で表現し、発生頻度の低い符号は、長いビット列で表現することにより伝送するビット数を減らす方式をいう。

 「時間周波数変換符号化方式」とは、入力信号を変形離散コサイン変換によって周波数成分に変換し、各周波数成分のエネルギー偏差の減少を利用して情報量の削減を行う方式をいう。

 「聴覚心理重み付けビット割当方式」とは、人間に知覚されやすい帯域の信号劣化が最小となるよう符号割当ての重み付けを行う方式をいう。

 「ステレオホニック信号」とは、音響に立体感を与えるために、二以上の音声信号を組み合わせた信号をいう。

 「スクランブル」とは、国内受信者が設置する受信装置によらなければ受信することができないようにするため又は放送番組に関する権利を保護する受信装置によらなければ受信することができないようにするために、信号波を電気的にかくはんすることをいう。

十一 「シンボル」とは、デジタル信号により一の変調が行われた信号をいう。

十二 「伝送主シンボル」とは、伝送主信号から生成されるシンボルをいう。

十三 「SP信号」とは、同期変調による伝送主シンボルのための復調基準信号をいう。

十四 「SPシンボル」とは、電力拡散信号を加算したSP信号から生成されるシンボルをいう。

十五 「CP信号」とは、SP信号を補うための復調基準信号をいう。

十六 「CPシンボル」とは、電力拡散信号を加算したCP信号から生成されるシンボルをいう。

十七 「AC信号」とは、放送に関する付加情報信号をいう。

十八 「ACシンボル」とは、AC信号から生成されるシンボルをいう。

十九 「キャリア変調マッピング」とは、一定の手順に従って二値のデジタル情報をシンボルに変換することをいう。

二十 「TMCC情報」とは、変調波の伝送制御に関する信号をいう。

二十一 「輝度信号」とは、被写体の輝度を表す信号をいう。

二十二 「色差信号」とは、被写体の色相及び彩度を表す信号をいう。

二十三 「符号分割多重」とは、異なる拡散符号を加算して変調された同じ周波数の搬送波を重畳することをいう。

二十四 「パイロット情報」とは、符号分割多重に係る伝送制御等に関する情報をいう。

二十五 「パイロット信号」とは、同期信号、フレーム同期信号、スーパーフレーム同期信号及びパイロット情報に誤り訂正外符号を付加した信号から成る四〇八バイトの信号を単位として生成される信号をいう。

二十六 「帯域分割符号化方式」とは、入力信号を三十二の帯域に等分割し、各帯域のエネルギー偏差の減少を利用して情報量の削減を行う方式をいう。

二十七 「ベースバンドヘッダ情報」とは、入力信号形式等に関する情報をいう。

二十八 「フィジカルレイヤヘッダ情報」とは、変調方式等に関する情報をいう。

二十九 「画面内予測符号化方式」とは、原信号の符号化対象画素とその近傍画素との差分値を符号化することにより伝送する情報量を減らす方式をいう。

三十 「整数変換方式」とは、原画像を四画素四方、八画素四方、十六画素四方又は三十二画素四方の単位で整数精度の直交変換により空間周波数成分に変換し、その周波数成分を視覚特性を反映して量子化することにより情報量を減らす方式をいう。

三十一 「エントロピー符号化方式」とは、符号の出現確率をもとに、異なるビット列で表現することにより伝送するビット数を減らす方式をいう。

三十二 「信号点配置情報」とは、伝送に関する変調信号の位相及び振幅についての情報をいう。

三十三 「画素適応オフセットフィルタ方式」とは、デブロッキングフィルタ後の画素値に応じてオフセットを加算することにより画質を向上させる方式をいう。

三十四 「線形予測符号化方式」とは、過去の入力信号の線形結合を用いて現在の入力信号を予測し、入力値と予測値の残差と、線形結合の重み係数を符号化することで、伝送する情報量を減らす方式をいう。

(平二六総省令五九・一部改正)

(多重化)

第三条 符号化された映像信号、音声信号、データ信号及びメタデータ信号並びに関連情報(国内受信者が有料放送の役務の提供を受け、又はその対価として放送事業者が料金を徴収するために必要な情報、放送事業者が放送番組に関する権利を保護する受信装置によらなければ受信することができないようにするために必要な情報及びその他総務大臣が別に告示する情報をいう。以下同じ。)及び放送番組に関する権利を示す情報(以下「符号化信号」という。)は、次の各号により伝送するものとする。

 符号化信号は、パケットにより多重するものとする。

 符号化信号は、任意の長さでグループ化し、その構成は、別表第一号に示すPESパケット及びセクション形式によるものとする。

 PESパケット又はセクション形式による情報は、別表第二号に示すTSパケットにより伝送する。

 符号化信号のうちTSパケットにより伝送するものの伝送制御は、次の各号に定める伝送制御信号により行うものとする。

 放送番組に関するPMTを伝送するTSパケットのパケット識別子を指定するPAT

 放送番組を構成する符号化信号(関連情報を除く。)を伝送するTSパケットのパケット識別子及び関連情報のうち総務大臣が別に告示で定める共通情報を伝送するTSパケットのパケット識別子を指定するPMT

 関連情報のうち総務大臣が別に告示で定める個別情報を伝送するTSパケットのパケット識別子を指定するCAT

 変調周波数その他伝送路の情報と放送番組を関連付ける情報を伝送するNIT

 伝送路上における放送番組の配列を示す番組配列情報

 前項に規定する伝送制御信号の構成は、セクション形式によるものとする。

 PESパケット、セクション形式及びTSパケットの送出手順並びに伝送制御信号及び別表第三号に示す各識別子の構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(情報源符号化)

第四条 映像信号のうちPESパケットによるものの符号化は、動き補償予測符号化方式、離散コサイン変換方式及び可変長符号化方式を組み合わせたものとし、映像の圧縮手順及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 映像信号のうちセクション形式によるものの送出手順は、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

第五条 音声信号のうちPESパケットによるものの符号化は、時間周波数変換符号化方式及び聴覚心理重み付けビット割当方式を組み合わせたものとし、音声の圧縮手順及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 音声信号のうちセクション形式によるものの送出手順は、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

第六条 データ信号及びメタデータ信号の符号化方式及び送出手順について総務大臣が別に告示で定める場合は、それに従うものとする。

(音声信号)

第七条 音声信号のうちPESパケットによるものの標本化周波数は、三二kHz、四四・一kHz又は四八kHzとする。

 PESパケットによる音声信号のうちステレオホニック信号を構成する場合にあっては、各音声信号の標本化の時刻は、同一時刻であることとする。

 音声信号のうちPESパケットによるものの入力量子化ビット数は、十六ビット以上とする。

 音声信号のうちPESパケットによるものの最大入力音声チャンネル数は、五チャンネル及び低域を強調する一チャンネルとする。

(スクランブル等)

第八条 スクランブルの方式は、次の各号に掲げるもののいずれかでなければならない。

 スクランブルの範囲をTSパケット(伝送制御信号及び関連情報を送るためのものを除く。)のペイロード部とするものであって、総務大臣が別に告示するもの

 スクランブルの対象をセクション形式の信号に限るものであって、総務大臣が別に告示するもの

第二章 地上基幹放送局を用いて行う超短波放送のうちデジタル放送

(適用の範囲)

第九条 この章の規定は、地上基幹放送局(地上基幹放送試験局及び地上基幹放送を行うための実用化試験局を含む。以下同じ。)を用いて行う超短波放送のうちデジタル放送(第四章に定める放送を除く。)に適用があるものとする。

(平二五総省令一一一・一部改正)

(周波数帯幅等)

第十条 使用する周波数帯幅は、別表第四号に示すとおりとする。

 搬送波の周波数は、周波数帯幅の中央の周波数とする。

(搬送波の変調等)

第十一条 搬送波を変調する信号は、それぞれ次の各号に定めるシンボルから成る一個のOFDMセグメント(以下「一セグメント形式のOFDMフレーム」という。)、三個のOFDMセグメント(以下「三セグメント形式のOFDMフレーム」という。)又は一セグメント形式のOFDMフレーム若しくは三セグメント形式のOFDMフレームを連結したもの(以下この章及び別表第八号において「連結したOFDMフレーム」という。)を逆高速フーリエ変換し、別表第五号に示すガードインターバルの付加を行った信号とし、別表第六号に掲げる方程式によるものとする。

 伝送主シンボル

 TMCCシンボル(TMCC信号(TMCCシンボルのための復調基準信号、同期信号、セグメント形式識別信号及びTMCC情報を誤り訂正符号化した信号により構成される信号をいう。以下この章及び第三章において同じ。)から生成されるシンボルをいう。以下同じ。)

 SPシンボル

 CPシンボル

 ACシンボル

 OFDMセグメントにおける伝送主シンボル、SPシンボル及びCPシンボルの配置は、別表第七号に示すとおりとし、TMCCシンボル及びACシンボルの配置は、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 OFDMフレーム(一セグメント形式のOFDMフレーム、三セグメント形式のOFDMフレーム又は連結したOFDMフレームをいう。)は、その変調波スペクトルが別表第八号に示す配置となるように構成するものとする。

 別表第六号に示す有効シンボル期間長は、二五二マイクロ秒、五〇四マイクロ秒又は一、〇〇八マイクロ秒とする。

 ガードインターバル比(別表第六号に示すガードインターバル期間長の有効シンボル期間長に対する比率をいう。)は、四分の一、八分の一、十六分の一又は三十二分の一とする。

 変調の方式は、直交周波数分割多重変調とする。

 搬送波を変調する信号の通信速度は、別表第九号に示すとおりとする。

(伝送主シンボル)

第十二条 伝送主シンボルは、階層(三セグメント形式のOFDMフレームに含まれる三個のOFDMセグメントを二個に区分したもの及び一セグメント形式のOFDMフレームを構成する一個のセグメントをいう。以下この条において同じ。)ごとに分割された伝送主信号について、それぞれ四分のπシフト差動四相位相変調、四相位相変調、十六値直交振幅変調又は六十四値直交振幅変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されたシンボルとし、階層合成、時間インターリーブ及び周波数インターリーブによりデータセグメントを構成するものとする。

 データセグメントの送出手順は、別表第十号に示すとおりとし、時間インターリーブ及び周波数インターリーブの構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(TMCCシンボル等)

第十三条 TMCC信号の構成は、別表第十一号に示すとおりとする。

 TMCC情報の誤り訂正は、別表第十二号に示す短縮化差集合巡回符号方式とする。

 TMCC情報の構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 TMCCシンボルは、TMCC信号について、差動二相位相変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されるシンボルとし、その構成は、別表第十三号に示すとおりとする。

(SPシンボル、CPシンボル及びACシンボル)

第十四条 SPシンボル及びCPシンボルは、それぞれ電力拡散信号を加算したSP信号及びCP信号について、二相位相変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されるシンボルとし、その構成は、別表第十四号に示すとおりとする。

 ACシンボルは、AC信号について、差動二相位相変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されるシンボルとし、その構成は、別表第十三号に示すとおりとする。

(伝送主信号)

第十五条 伝送主信号は、別表第十五号に示す一多重フレームに含まれる数の主信号(TSパケットに誤り訂正外符号を付加した二〇四バイトの信号をいう。以下この条において同じ。)を単位として生成される信号であり、その構成及び送出手順は同表に示すとおりとする。

 主信号の誤り訂正は別表第十二号に示す短縮化リードソロモン符号方式とし、伝送主信号の誤り訂正は同表に示す畳込み符号化方式とする。

(AC信号)

第十六条 変調波の伝送制御に関する付加情報以外の情報は、AC信号により伝送してはならない。

(緊急警報信号)

第十七条 緊急警報信号を送る場合は、緊急情報記述子により伝送するものとし、その構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

第三章 地上基幹放送局(移動受信用地上基幹放送を行うものを除く。)を用いて行う標準テレビジョン放送のうちデジタル放送及び高精細度テレビジョン放送

(平二五総省令一一一・改称)

(適用の範囲)

第十八条 この章の規定は、地上基幹放送局(移動受信用地上基幹放送を行うものを除く。以下この章において同じ。)を用いて行う標準テレビジョン放送のうちデジタル放送及び高精細度テレビジョン放送に適用があるものとする。

(平二五総省令一一一・一部改正)

(周波数帯幅等)

第十九条 使用する周波数帯幅は、五・七MHzとする。

 搬送波の周波数は、周波数帯幅の中央の周波数とする。

(搬送波の変調等)

第二十条 搬送波を変調する信号は、それぞれ次の各号に定めるシンボルから成る十三個のOFDMセグメント(以下この章において「OFDMフレーム」という。)を逆高速フーリエ変換し、別表第五号に示すガードインターバルの付加を行った信号とし、別表第十六号に掲げる方程式によるものとする。

 伝送主シンボル

 TMCCシンボル

 SPシンボル

 CPシンボル

 ACシンボル

 OFDMフレームは、その変調波スペクトルが別表第十七号に示す配置となるように構成するものとする。

 逆高速フーリエ変換のサンプル周波数は、六三分の五一二MHzとする。

 別表第十六号に示す有効シンボル期間長は、二五二マイクロ秒、五〇四マイクロ秒又は一、〇〇八マイクロ秒とする。

 ガードインターバル比(別表第十六号に示すガードインターバル期間長の有効シンボル期間長に対する比率をいう。)は、四分の一、八分の一、十六分の一又は三十二分の一とする。

(伝送主シンボル)

第二十一条 伝送主シンボルは、階層(十三個のOFDMセグメントを最大三個に区分したものをいう。以下この条において同じ。)ごとに分割された伝送主信号について、それぞれ四分のπシフト差動四相位相変調、四相位相変調、十六値直交振幅変調又は六十四値直交振幅変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されたシンボルとし、階層合成、時間インターリーブ及び周波数インターリーブによりデータセグメントを構成するものとする。

(AC信号)

第二十二条 放送に関する付加情報のうち次の各号に掲げるもの以外の情報は、AC信号により伝送してはならない。

 変調波の伝送制御に関する付加情報

 気象業務法(昭和二十七年法律第百六十五号)第十三条第一項の規定により行われる地震動警報に関する情報(以下「地震動警報情報」という。)

 セグメント番号0に配置されるACシンボルを生成するAC信号の構成は、別表第十八号に示すとおりとする。

 セグメント番号0以外のセグメントには、地震動警報情報を伝送するためのAC信号から生成されるACシンボルは配置してはならない。

(映像信号等)

第二十三条 映像信号のうちPESパケットによるものは、輝度信号及び色差信号から成るものとし、別表第十九号に掲げる方程式によるものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるものの輝度信号及び色差信号の標本値は、八桁又は十桁の二進数字によって量子化を行うものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるものの映像の走査は、水平方向には左から右へ、垂直方向には上から下へ一定速度で行うものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるものの映像の走査線数、有効走査線数、走査方式、フレーム周波数、フィールド周波数、画面の横と縦の比、水平走査の繰返し周波数、標本化周波数(輝度信号及び色差信号)、一走査線当たりの標本化数(輝度信号及び色差信号)、一走査線当たりの有効標本化数(輝度信号及び色差信号)、ろ波特性、水平同期信号及び垂直同期信号は、別表第二十号に示すとおりとする。

(平二八総省令七七・一部改正)

(準用規定)

第二十四条 第十一条第二項第六項及び第七項第十二条第二項第十三条から第十五条まで並びに第十七条の規定は、地上基幹放送局を用いて行う標準テレビジョン放送のうちデジタル放送及び高精細度テレビジョン放送について準用する。

第四章 地上基幹放送局(移動受信用地上基幹放送を行うものに限る。)を用いて行うテレビジョン放送及びマルチメディア放送

(平二五総省令一一一・改称)

第一節 九九MHzを超え一〇八MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局を用いて行うマルチメディア放送のうちセグメント連結伝送方式によるもの

(平二五総省令一一一・追加)

(適用の範囲)

第二十四条の二 この節の規定は、九九MHzを超え一〇八MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局(移動受信用地上基幹放送を行うものに限る。)を用いて行うマルチメディア放送のうちセグメント連結伝送方式によるものに適用があるものとする。

(平二五総省令一一一・追加)

(多重化)

第二十四条の三 符号化信号は、第三条第一項に規定されるもののほか、次に掲げる伝送方法によるものとする。

 パケットにより多重すること。

 任意の長さでグループ化し、その構成は、別表第二十二号に示すIPパケット又はIPパケットを圧縮したもの(以下「IPパケット等」という。)によること。

 IPパケット等による情報は、別表第二十三号に示すULEパケットにより伝送すること。

 ULEパケットによる情報は、TSパケットにより伝送すること。

 TSパケットにより伝送される符号化信号の伝送制御は、第三条第二項に規定する伝送制御信号のほか、AMT(放送番組番号を識別するサービス識別子及びIPパケット等を関連付ける伝送制御信号をいう。以下この条において同じ。)により行うものとする。

 AMTの構成は、セクション形式によるものとする。

 IPパケット及びULEパケットの送出手順並びにAMTの構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(平二五総省令一一一・追加)

(伝送主シンボル)

第二十四条の四 伝送主シンボルは、階層(第十二条に規定する階層をいう。以下この条において同じ。)ごとに分割された伝送主信号について、それぞれ四相位相変調又は十六値直交振幅変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されたシンボルとし、階層合成、時間インターリーブ及び周波数インターリーブによりデータセグメントを構成するものとする。

(平二五総省令一一一・追加)

(AC信号)

第二十四条の四の二 放送に関する付加情報のうち次に掲げるもの以外の情報は、AC信号により伝送してはならない。

 変調波の伝送制御に関する付加情報

 地震動警報情報

 地域の防災又は安全に関する情報(前号に掲げるものを除く。別表第二十三号の二において「地域の防災・安全情報」という。)

 ACシンボルを生成するAC信号の構成は、別表第二十三号の二に示すとおりとする。

 一セグメント形式のOFDMフレーム又は三セグメント形式のOFDMフレームのセグメント番号0以外のセグメントには、地震動警報情報を伝送するためのAC信号から生成されるACシンボルは配置してはならない。

(平二六総省令八一・追加)

(映像信号の符号化)

第二十四条の五 映像信号のうちPESパケットによるものの符号化は、画面内予測符号化方式、動き補償予測符号化方式、整数変換方式(四画素四方又は八画素四方の単位のものに限る。)及びエントロピー符号化方式を組み合わせたものとし、その映像の圧縮手順及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるものの符号化は、別表第二十六号に示す最大フレーム周波数、画面の横と縦の比並びに映像の輝度信号及び色差信号の画素数のとおり行うものとする。

 第四条第一項の規定は、第二十四条の二に規定するマルチメディア放送には適用しない。

(平二五総省令一一一・追加、平二六総省令五九・一部改正)

(映像信号)

第二十四条の六 映像信号のうちPESパケットによるものは、輝度信号及び色差信号から成るものとし、別表第六十九号に掲げる方程式によるものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるものの輝度信号及び色差信号の標本値は、八桁の二進数字によって量子化を行うものとする。

(平二五総省令一一一・追加)

(音声信号の符号化)

第二十四条の七 音声信号のうちPESパケットによるものの符号化は、第五条第一項に規定するもののほか、線形予測符号化方式及び可変長符号化方式を組み合わせたものとし、その音声の圧縮手順及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(平二六総省令八一・追加)

(音声信号)

第二十四条の八 第七条第一項の規定にかかわらず、音声信号のうちPESパケットによるものの標本化周波数は、三二kHz以上とする。

(平二六総省令八一・追加)

(準用規定)

第二十四条の九 第十条第十一条第十二条第二項第十三条から第十五条まで及び第十七条の規定は、第二十四条の二に規定するマルチメディア放送について準用する。

(平二五総省令一一一・追加、平二六総省令八一・旧第二十四条の七繰下・一部改正)

第二節 二〇七・五MHz以上二二二MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局を用いて行うテレビジョン放送及びマルチメディア放送のうちセグメント連結伝送方式によるもの

(平二五総省令一一一・旧第一節繰下・改称)

(適用の範囲)

第二十五条 この節の規定は、二〇七・五MHz以上二二二MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局(移動受信用地上基幹放送を行うものに限る。第三十三条において同じ。)を用いて行うテレビジョン放送及びマルチメディア放送のうちセグメント連結伝送方式によるものに適用があるものとする。

(平二五総省令一一一・一部改正)

(周波数帯幅等)

第二十六条 使用する周波数帯幅は、別表第二十一号に示すとおりとする。

 搬送波の周波数は、周波数帯幅の中央の周波数とする。

(多重化)

第二十七条 符号化信号は、第三条第一項に規定されるもののほか次の各号により伝送するものとする。

 符号化信号は、パケットにより多重するものとする。

 符号化信号は、任意の長さでグループ化し、その構成は、IPパケット等によるものとする。

 IPパケット等による情報は、別表第二十三号に示すULEパケットにより伝送する。

 ULEパケットによる情報は、TSパケットにより伝送する。

 符号化信号のうちTSパケットにより伝送されるものの伝送制御は、第三条第二項に規定する伝送制御信号のほか、INT(放送番組番号を識別するサービス識別子とIPパケット等とを関連付ける伝送制御信号をいう。以下同じ。)により行うものとする。

 前項に規定するINTの構成は、セクション形式によるものとする。

 IPパケット及びULEパケットの送出手順並びにINTの構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(平二五総省令一一一・一部改正)

(搬送波の変調等)

第二十八条 搬送波を変調する信号は、それぞれ次の各号に定めるシンボルから成る十三個のOFDMセグメント(以下この節別表第九号別表第十号別表第十四号別表第十五号別表第二十四号及び別表第二十五号において「十三セグメント形式のOFDMフレーム」という。)又は一セグメント形式のOFDMフレームと十三セグメント形式のOFDMフレームを連結したもの(以下この節及び別表第二十五号において「連結したOFDMフレーム」という。)を逆高速フーリエ変換し、別表第五号に示すガードインターバルの付加を行った信号とし、別表第二十四号に掲げる方程式によるものとする。

 伝送主シンボル

 TMCCシンボル

 SPシンボル

 CPシンボル

 ACシンボル

 OFDMフレーム(十三セグメント形式のOFDMフレーム又は連結したOFDMフレームをいう。)は、その変調波スペクトルが別表第二十五号に示す配置となるように構成するものとする。

 別表第二十四号に示す有効シンボル期間長は、二五二マイクロ秒、五〇四マイクロ秒又は一、〇〇八マイクロ秒とする。

 ガードインターバル比(別表第二十四号に示すガードインターバル期間長の有効シンボル期間長に対する比率をいう。)は、四分の一、八分の一、十六分の一又は三十二分の一とする。

(平二五総省令一一一・一部改正)

(伝送主シンボル)

第二十九条 伝送主シンボルは、階層(十三セグメント形式のOFDMフレームに含まれる十三個のOFDMセグメントを最大三個に区分したもの及び一セグメント形式のOFDMフレームを構成する一個のセグメントをいう。以下この条において同じ。)ごとに分割された伝送主信号について、それぞれ四分のπシフト差動四相位相変調、四相位相変調、十六値直交振幅変調又は六十四値直交振幅変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されたシンボルとし、階層合成、時間インターリーブ及び周波数インターリーブによりデータセグメントを構成するものとする。

(適用除外)

第三十条 第四条第一項の規定は、第二十五条に規定するテレビジョン放送及びマルチメディア放送には適用しない。

(平二五総省令一一一・全改)

第三十一条 削除

(平二五総省令一一一)

(準用規定)

第三十二条 第十一条第二項第六項及び第七項第十二条第二項第十三条から第十五条まで、第十七条第二十二条第二十四条の五第一項及び第二項並びに第二十四条の六の規定は、第二十五条に規定するテレビジョン放送及びマルチメディア放送について準用する。この場合において、第二十二条第二項及び第三項中「セグメント番号0」とあるのは、「一セグメント形式のOFDMフレーム又は十三セグメント形式のOFDMフレームのセグメント番号0」と読み替えるものとする。

(平二五総省令一一一・一部改正)

第三節 二〇七・五MHz以上二二二MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局を用いて行うテレビジョン放送及びマルチメディア放送のうち選択帯域伝送方式によるもの

(平二五総省令一一一・旧第二節繰下・改称)

(適用の範囲)

第三十三条 この節の規定は、二〇七・五MHz以上二二二MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局を用いて行うテレビジョン放送及びマルチメディア放送のうち選択帯域伝送方式によるもの(以下「選択帯域伝送放送」という。)に適用があるものとする。

(平二五総省令一一一・一部改正)

(用語の意義)

第三十四条 この節において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

 「TDMパイロット1信号」とは、スーパーフレーム同期のための同期信号をいう。

 「TDMパイロット1シンボル」とは、TDMパイロット1信号から生成されるシンボルをいう。

 「WIC信号」とは、ネットワーク識別のための信号をいう。

 「WICシンボル」とは、WIC信号から生成されるシンボルをいう。

 「LIC信号」とは、詳細なネットワーク識別のための信号をいう。

 「LICシンボル」とは、LIC信号から生成されるシンボルをいう。

 「TDMパイロット2信号」とは、TDMパイロット1シンボルを補うための信号をいう。

 「TDMパイロット2シンボル」とは、TDMパイロット2信号から生成されるシンボルをいう。

 「TPC信号」とは、伝送主シンボル及びOISシンボルの境界を示すための信号をいう。

 「TPCシンボル」とは、TPC信号から生成されるシンボルをいう。

十一 「FDMパイロット信号」とは、同期変調による伝送主シンボル又はOISシンボルのための復調基準信号をいう。

十二 「FDMパイロットシンボル」とは、FDMパイロット信号から生成されるシンボルをいう。

十三 「スタッフ信号」とは、伝送主シンボルのシンボル数の調整のために付加される信号をいう。

十四 「スタッフシンボル」とは、スタッフ信号から生成されるシンボルをいう。

十五 「PPC信号」とは、送信局の位置情報や送出タイミングに関する情報により構成される信号をいう。

十六 「PPCシンボル」とは、PPC信号から生成されるシンボルをいう。

十七 「SPC信号」とは、変調波の伝送制御に関する信号をいう。

十八 「SPCシンボル」とは、SPC信号から生成されるシンボルをいう。

(周波数帯幅等)

第三十五条 使用する周波数帯幅は、四・六二五MHz、五・五五MHz、六・四七五MHz又は七・四MHzとする。

 搬送波の周波数は、周波数帯幅の中央の周波数とする。

(多重化)

第三十六条 符号化信号は、次の各号により伝送するものとする。

 符号化された映像信号、音声信号、データ信号及びメタデータ信号(放送番組の内容又は配列に係る情報を除く。)は任意の長さでグループ化し、その構成はサービスパケット(別表第二十七号に示す同期パケット(他のパケットと同期する機能を有するパケットをいう。以下同じ。)又はファイル伝送パケット若しくはIPパケット等をいう。以下同じ。)によるものとする。

 サービスパケットによる情報及び放送番組の内容又は配列に係る情報は、別表第二十八号に示すトランスポートフレームにより伝送する。

 トランスポートフレームによる情報、関連情報のうち総務大臣が別に告示で定める共通情報及び放送番組に関する権利を示す情報は別表第二十九号に示すデータチャネルMACプロトコルカプセルにより伝送する。

 データチャネルMACプロトコルカプセルによる情報は、一二二バイトごとに分割し、別表第三十号に示す物理層パケットにより伝送する。

 符号化信号の伝送制御は、次の各号に定める伝送制御信号により行うものとする。

 放送番組を構成する符号化信号を伝送するデータチャネルMACプロトコルカプセルを示すFDM

 隣接する放送局に関する情報を伝送するENLDM

 次条に規定するスーパーフレームの構成に関する情報を伝送するOIS

 FDM及びENLDMは、次の各号により伝送するものとする。

 当該信号は、別表第三十一号に示すコントロールプロトコルパケットにより伝送する。

 コントロールプロトコルパケットは、別表第三十二号に示すコントロールチャネルMACプロトコルカプセルにより伝送する。

 コントロールチャネルMACプロトコルカプセルは、一二二バイトごとに分割し、物理層パケットにより伝送する。

 OISは、一二二バイトごとに分割し、物理層パケットにより伝送する。

 トランスポートフレーム、データチャネルMACプロトコルカプセル及びコントロールプロトコルパケットの送出手順、第二項各号に定める伝送制御信号の構成並びに関連情報のうち共通情報の構成及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 第三条の規定は選択帯域伝送放送には適用しない。

(搬送波の変調等)

第三十七条 搬送波を変調する信号は、それぞれ次の各号に定めるシンボルから成るスーパーフレーム(以下この節別表第三十四号及び別表第三十五号において「スーパーフレーム」という。)を逆高速フーリエ変換し、別表第三十三号に示すガードインターバルの付加を行った信号とし、別表第三十四号に掲げる方程式によるものとする。

 伝送主シンボル

 TDMパイロット1シンボル

 WICシンボル

 LICシンボル

 TDMパイロット2シンボル

 TPCシンボル

 OISシンボル

 FDMパイロットシンボル

 スタッフシンボル

 PPCシンボル

十一 SPCシンボル

 スーパーフレームにおける前項各号に定めるシンボルの配置は、別表第三十五号に示すとおりとする。

 ガードインターバル比(別表第三十四号に示すフラットガードインターバル期間長の有効シンボル期間長に対する比率をいう。)は、伝送主シンボル、TPCシンボル、OISシンボル、FDMパイロットシンボル及びスタッフシンボルにおいては四分の一、十六分の三、八分の一又は十六分の一とし、TDMパイロット1シンボル、WICシンボル、LICシンボル及びSPCシンボルにおいては八分の一、TDMパイロット2シンボルにおいては四分の一又は八分の一とし、PPCシンボルにおいては二分の一とする。

(伝送主シンボル)

第三十八条 伝送主シンボルは、四相位相変調及び十六値直交振幅変調のためのキャリア変調マッピングを行う伝送主信号においては一のデータチャネルMACプロトコルカプセル、十六値直交振幅階層変調のためのキャリア変調マッピングを行う伝送主信号においては二のデータチャネルMACプロトコルカプセルごとに分割された伝送主信号について、それぞれ別表第三十六号に示す四相位相変調、十六値直交振幅変調又は十六値直交振幅階層変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されたシンボルとする。

(TDMパイロット1シンボル等)

第三十九条 TDMパイロット1シンボル、WICシンボル、LICシンボル、TDMパイロット2シンボル、TPCシンボル、FDMパイロットシンボル、スタッフシンボル、PPCシンボル及びSPCシンボルは、それぞれTDMパイロット1信号、WIC信号、LIC信号、TDMパイロット2信号、TPC信号、FDMパイロット信号、スタッフ信号、PPC信号及びSPC信号について別表第三十六号に示す四相位相変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されるシンボルとする。

(OISシンボル)

第四十条 OISシンボルは、伝送OIS信号について、別表第三十六号に示す四相位相変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成されるシンボルとする。

(伝送主信号)

第四十一条 伝送主信号は、物理層パケット(OISを伝送するものを除く。)を単位として生成される信号であり、その構成及び送出手順は別表第三十七号に示すとおりとする。

(TDMパイロット1信号等)

第四十二条 TDMパイロット1信号の構成及び送出手順は、別表第三十八号に示すとおりとする。

 WIC信号、LIC信号、TDMパイロット2信号及びFDMパイロット信号の構成及び送出手順は、別表第三十九号に示すとおりとする。

 TPC信号の構成及び送出手順は、別表第四十号に示すとおりとする。

 スタッフ信号の構成及び送出手順は、別表第四十一号に示すとおりとする。

 PPC信号の構成及び送出手順は、別表第四十二号に示すとおりとする。

 SPC信号の構成及び送出手順は、別表第四十三号に示すとおりとする。

(伝送OIS信号)

第四十三条 伝送OIS信号は、OISを伝送する物理層パケットを単位として生成される信号とし、その送出手順は、別表第四十四号に示すとおりとする。

(音声信号の符号化)

第四十四条 音声信号のうち同期パケットによるものの符号化は、時間周波数変換符号化方式及び聴覚心理重み付けビット割当方式を組み合わせたものとし、音声の圧縮手順及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(音声信号)

第四十五条 音声信号のうち同期パケットによるものの標本化周波数は、三二kHz、四四・一kHz又は四八kHzとする。

 同期パケットによる音声信号のうちステレオホニック信号を構成する場合にあっては、各音声信号の標本化の時刻は、同一時刻であることとする。

 音声信号のうち同期パケットによるものの入力量子化ビット数は、十六ビット以上とする。

 音声信号のうち同期パケットによるものの最大入力音声チャンネル数は、五チャンネル及び低域を強調する一チャンネルとする。

(緊急警報信号)

第四十六条 緊急警報信号を送る場合は、緊急警報放送メッセージをコントロールプロトコルパケットにより伝送するものとし、緊急警報放送メッセージの構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(スクランブル)

第四十七条 第八条の規定にかかわらず、スクランブルの範囲を同期パケットとするスクランブルの方式は、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(準用規定)

第四十八条 第十一条第六項第二十四条の五第一項及び第二項並びに第二十四条の六は、選択帯域伝送放送について準用する。この場合において、第二十四条の五第一項及び第二項並びに第二十四条の六中「PESパケット」とあるのは、「同期パケット」と読み替えるものとする。

(平二五総省令一一一・一部改正)

第五章 一一・七GHzを超え一二・二GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局を用いて行う標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送のうちデジタル放送

(平二六総省令五九・改称)

第一節 通則

(適用の範囲)

第四十九条 この章の規定は、一一・七GHzを超え一二・二GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局(衛星基幹放送試験局及び衛星基幹放送を行うための実用化試験局を含む。以下同じ。)を用いて行う標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送のうちデジタル放送に適用があるものとする。

(平二六総省令五九・一部改正)

第二節 広帯域伝送方式

(適用の範囲)

第五十条 この節の規定は、広帯域伝送方式による標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送(以下「広帯域伝送デジタル放送」という。)に適用があるものとする。

(周波数帯幅等)

第五十一条 使用する周波数帯幅は、三四・五MHzとする。

 搬送波の周波数は、周波数帯幅の中央の周波数とする。

(搬送波の変調)

第五十二条 搬送波を変調する信号は、伝送主信号、電力拡散信号を加算したTMCC信号(TMCC情報に誤り訂正外符号を付加した信号をいう。以下この章において同じ。)及びフレーム同期信号に対して誤り訂正内符号化した信号並びに電力拡散信号を加算した位相基準バースト信号とし、その構成については、別表第四十五号に示すとおりとする。

 搬送波の変調の形式は、伝送主信号に対して誤り訂正内符号化した信号については二相位相変調、四相位相変調又は八相位相変調とし、電力拡散信号を加算したTMCC信号及びフレーム同期信号に対して誤り訂正内符号化した信号並びに電力拡散信号を加算した位相基準バースト信号については二相位相変調とする。

 搬送波を変調する信号の通信速度は、毎秒二八・八六〇メガボーとする。

 搬送波の絶対位相偏位は、別表第四十六号に示すとおりとする。

 搬送波の帯域制限を行うろ波器の周波数特性は、別表第四十七号に示すとおりとする。

(伝送主信号)

第五十三条 伝送主信号は、三八四個の主信号(TSパケットに誤り訂正外符号を付加した二〇四バイトの信号(以下この節において「スロット」という。)の先頭の一バイトを除いたものをいう。以下この条において同じ。)を単位として生成される信号であり、その構成は別表第四十八号に示すとおりとする。

 主信号の誤り訂正は別表第四十九号に示す短縮化リードソロモン符号方式とし、伝送主信号の誤り訂正は同表に示すトレリス符号化方式又は畳込み符号化方式とする。

(TMCC信号及びフレーム同期信号)

第五十四条 TMCC信号の構成及び送出手順並びにフレーム同期信号の構成及び送出手順は、別表第五十号に示すとおりとする。

 TMCC信号の誤り訂正は、別表第四十九号に示す畳込み符号と短縮化リードソロモン符号を組み合わせた方式とする。

 TMCC情報の構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(位相基準バースト信号)

第五十五条 位相基準バースト信号は、誤り訂正内符号化した伝送主信号に対して、二〇三シンボルごとに四シンボル付加するものとし、その構成については別表第五十一号に示すとおりとする。

(準用規定)

第五十六条 第十七条及び第二十三条の規定は、広帯域伝送デジタル放送について準用する。

第三節 高度広帯域伝送方式

(適用の範囲)

第五十七条 この節の規定は、高度広帯域伝送方式による標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送(以下「高度広帯域伝送デジタル放送」という。)に適用があるものとする。

(平二六総省令五九・一部改正)

(多重化)

第五十八条 符号化信号は、第三条第一項に規定されるもののほか次の各号により伝送するものとする。

 符号化信号は、パケットにより多重するものとする。

 符号化信号は任意の長さでグループ化し、その構成は別表第五十九号の二に示すMMTPパケットによるものとする。

 MMTPパケットによる情報は、IPパケット又は別表第六十号に示す圧縮IPパケットにより伝送するものとする。

 IPパケット又は圧縮IPパケットによる情報は、別表第六十一号に示すTLVパケットにより伝送するものとする。

 符号化信号のうちTLVパケットにより伝送されるものの伝送制御は、次の各号に定める伝送制御信号により行うものとする。

 変調周波数その他伝送路の情報と放送番組を関連付ける情報を伝送するNIT

 放送番組番号を識別するサービス識別子とIPパケット又は圧縮IPパケットとを関連付けるAMT

 前項に規定する伝送制御信号の構成は、セクション形式によるものとする。

 符号化信号のうちMMTPパケットにより伝送されるものの伝送制御は、次の各号に定める伝送制御信号により行うものとする。

 放送番組のテーブルを伝送するPAメッセージ

 セクション形式を伝送するM2セクションメッセージ

 スクランブル方式の識別の情報を伝送するCAメッセージ

 MMTPパケット、圧縮IPパケット及びTLVパケットの送出手順並びに伝送制御信号及び別表第六十一号の二に示す各識別子の構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(平二六総省令五九・一部改正)

(搬送波の変調)

第五十九条 搬送波を変調する信号は、伝送主信号、伝送TMCC信号、フレーム同期信号、スロット同期信号及び電力拡散信号を加算した信号点配置情報(以下「伝送信号点配置信号」という。)とし、その構成については別表第六十二号に示すとおりとする。

 搬送波の変調の形式は、伝送主信号及び伝送信号点配置信号については二分のπシフト二相位相変調、四相位相変調、八相位相変調又は十六値振幅位相変調とし、伝送TMCC信号、フレーム同期信号及びスロット同期信号については二分のπシフト二相位相変調とする。

 搬送波を変調する信号の通信速度は、毎秒三三・七五六一メガボーとする。

 搬送波の絶対位相偏位は、別表第六十三号に示すとおりとする。

 搬送波の帯域制限を行うろ波器の周波数特性は、別表第六十四号に示すとおりとする。

(平二六総省令五九・一部改正)

(伝送主信号)

第六十条 伝送主信号は、主信号(TSパケットの先頭の一バイトを除いたものを連結したもの又はTLVパケットを連結したものをいう。以下この条において同じ。)及び主信号に関する情報(以下「スロットヘッダ」という。)に、誤り訂正外符号及び伝送主信号のビット数の調整のために付加される信号(以下「スタッフビット」という。)を付加し、電力拡散信号を加算した信号に対して誤り訂正内符号化した信号(以下この節において「スロット」という。)を単位として生成される信号であり、その構成は別表第六十五号に示すとおりとする。

 伝送主信号の誤り訂正は、別表第六十六号に示すBCH符号及びLDPC符号を組み合わせた方式とする。

(平二六総省令五九・一部改正)

(伝送TMCC信号)

第六十一条 伝送TMCC信号はTMCC信号に電力拡散信号を加算し、誤り訂正内符号化した信号であり、その構成及び送出手順は別表第六十七号に示すとおりとする。

 伝送TMCC信号の誤り訂正は、別表第六十八号に示すBCH符号とLDPC符号を組み合わせた方式とする。

 TMCC情報の構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(映像信号の符号化)

第六十二条 映像信号のうちTLVパケットによるものの送出手順について総務大臣が別に告示で定める場合は、それに従うものとする。

 映像信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものの符号化は、画面内予測符号化方式、動き補償予測符号化方式、整数変換方式、エントロピー符号化方式及び画素適応オフセットフィルタ方式を組み合わせたものとし、映像の圧縮手順及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 第四条第一項の規定は高度広帯域伝送デジタル放送には適用しない。

(平二六総省令五九・全改)

(映像信号等)

第六十三条 映像信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものは、輝度信号及び色差信号から成るものとし、高精細度テレビジョン放送にあっては別表第十九号別表第六十九号又は別表第六十九号の二に掲げる方程式、超高精細度テレビジョン放送にあっては別表第六十九号の二に掲げる方程式によるものとする。

 映像信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものの輝度信号及び色差信号の標本値は、高精細度テレビジョン放送にあっては八桁又は十桁の二進数字、超高精細度テレビジョン放送にあっては十桁の二進数字によって量子化を行うものとする。

 映像信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものの映像の走査は、水平方向には左から右へ、垂直方向には上から下へ一定速度で行うものとする。

 映像信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものの映像の有効走査線数、走査方式、フレーム周波数、フィールド周波数、画面の横と縦の比並びに一走査線当たりの有効標本化数(輝度信号及び色差信号)は、別表第七十号に示すとおりとする。

(平二六総省令五九・平二八総省令七七・一部改正)

(音声信号の符号化)

第六十四条 音声信号のうちTLVパケットによるものの送出手順について総務大臣が別に告示で定める場合は、それに従うものとする。

 音声信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものの符号化は、次に掲げるもののいずれかとし、音声の圧縮手順及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 時間周波数変換符号化方式及び聴覚心理重み付けビット割当方式を組み合わせたもの

 線形予測符号化方式及び可変長符号化方式を組み合わせたもの

 第五条第一項の規定は高度広帯域伝送デジタル放送には適用しない。

(平二六総省令五九・全改)

(音声信号)

第六十五条 音声信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものの標本化周波数は四八kHzとする。

 PESパケット及びMMTPパケットによる音声信号のうちステレオホニック信号を構成する場合にあっては、各音声信号の標本化の時刻は、同一時刻であることとする。

 音声信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものの入力量子化ビット数は、十六ビット以上とする。

 音声信号のうちPESパケット及びMMTPパケットによるものの最大入力音声チャンネル数は、二十二チャンネル及び低域を強調する二チャンネルとする。

 第七条の規定は、高度広帯域伝送デジタル放送には適用しない。

(平二六総省令五九・全改)

(スクランブル等)

第六十五条の二 スクランブルの方式は、第八条に規定するもののほか、MMTPパケット及びIPパケットを用いるものについては、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(平二六総省令五九・追加)

(準用規定)

第六十六条 第十七条及び第五十一条の規定は、高度広帯域伝送デジタル放送について準用する。

(平二五総省令一一一・平二六総省令五九・一部改正)

第六章 一二・二GHzを超え一二・七五GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局を用いて行う標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送

(平二六総省令五九・改称)

第一節 通則

(適用の範囲)

第六十七条 この章の規定は、一二・二GHzを超え一二・七五GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局を用いて行う標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送に適用があるものとする。

(平二六総省令五九・一部改正)

第二節 狭帯域伝送方式

(適用の範囲)

第六十八条 この節の規定は、狭帯域伝送方式による標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送(以下「狭帯域伝送デジタル放送」という。)に適用があるものとする。

(周波数帯幅等)

第六十九条 使用する周波数帯幅は、二七MHzとする。

 搬送波の周波数は、周波数帯幅の中央の周波数とする。

(搬送波の変調)

第七十条 搬送波の変調の形式は、四相位相変調とする。

 搬送波を変調する信号は伝送信号とし、その信号の伝送速度は、毎秒四二・一九二メガビットとする。

 搬送波の絶対位相偏位は、別表第五十四号2で示されるP0、P1の符号がそれぞれ「〇」、「〇」のときを基準として、「一」、「〇」のとき(+)九〇度、「〇」、「一」のとき(-)九〇度及び「一」、「一」のとき(+)一八〇度とする。

 搬送波の帯域制限を行うろ波器の周波数特性は、別表第五十二号に示すとおりとする。

(伝送信号)

第七十一条 伝送信号は八TSパケットを単位とし、その構成は別表第五十三号に示すとおりとする。

 伝送信号の誤り訂正は、別表第五十四号に示す畳込み符号と短縮化リードソロモン符号を組み合わせた方式とする。

(音声信号の符号化)

第七十二条 音声信号のうちPESパケットによるものの符号化は、第五条に規定するもののほか、帯域分割符号化方式及び聴覚心理重み付けビット割当方式を組み合わせたものとし、その音声の圧縮手順及び送出手順については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

(映像信号)

第七十三条 映像信号のうちPESパケットによるものは、輝度信号及び色差信号から成るものとし、別表第五十五号に掲げる方程式によるものとする。

(緊急警報信号に適用する規定)

第七十四条 緊急警報信号を送る場合は、緊急警報信号を音声信号とみなし、この節の音声信号に関する規定(スクランブルに係る音声信号に関する規定を除く。)を適用する。

(準用規定)

第七十五条 第二十三条第二項から第四項までの規定は、狭帯域伝送デジタル放送について準用する。

第三節 広帯域伝送方式

(適用の範囲)

第七十六条 この節の規定は、広帯域伝送デジタル放送に適用があるものとする。

(準用規定)

第七十七条 第十七条及び第二十三条並びに第五十一条から第五十五条までの規定は、広帯域伝送デジタル放送について準用する。

第四節 高度狭帯域伝送方式

(適用の範囲)

第七十八条 この節の規定は、高度狭帯域伝送方式による標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送(以下「高度狭帯域伝送デジタル放送」という。)に適用があるものとする。

(平二六総省令五九・一部改正)

(搬送波の変調)

第七十九条 搬送波の変調の形式は、八相位相変調及び二分のπシフト二相位相変調とする。

 搬送波を変調する信号は伝送信号とし、その信号の伝送速度は毎秒六九・七一八メガビットとする。

 搬送波の絶対位相偏位は、別表第五十六号に示すとおりとする。

 搬送波の帯域制限を行うろ波器の周波数特性は、別表第五十七号に示すとおりとする。

(伝送信号)

第八十条 伝送信号は、ベースバンドフレーム信号(TSパケットの先頭の一バイトの代わりにCRC誤り訂正符号を付加したものにより構成される信号にベースバンドヘッダ情報を付加した信号をいう。)に対して誤り訂正符号化した六四、八〇〇ビットの信号にフィジカルレイヤヘッダ信号(フィジカルレイヤヘッダ情報にフィジカルレイヤフレームの開始を示す符号を付加した信号をいう。)を付加した信号を単位とし、その構成は、別表第五十八号に示すとおりとする。

 ベースバンドヘッダ情報及びフィジカルレイヤヘッダ情報の構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

 ベースバンドフレーム信号の誤り訂正は、別表第五十九号に示すLDPC符号及びBCH符号を組み合わせた方式とする。

(平二六総省令五九・一部改正)

(映像信号の符号化)

第八十一条 映像信号のうちPESパケットによるもの(標準テレビジョン放送及び高精細度テレビジョン放送に関するものに限る。)の符号化は、第四条に規定するもののほか、第二十四条の五第一項の規定(高精細度テレビジョン放送であって有効走査線数が一、〇八〇本以上であるものについては、同項のほか、第六十二条第二項の規定)を準用するものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるもの(超高精細度テレビジョン放送に関するものに限る。)の符号化は、第六十二条第二項の規定を準用するものとする。

(平二六総省令五九・全改)

(映像信号等)

第八十一条の二 映像信号のうちPESパケットによるものは、輝度信号及び色差信号から成るものとし、標準テレビジョン放送及び高精細度テレビジョン放送(有効走査線数が一、〇八〇本未満のものに限る。)にあっては別表第十九号に掲げる方程式、高精細度テレビジョン放送(有効走査線数が一、〇八〇本以上のものであって、第四条第一項又は第二十四条の五第一項(前条第一項において準用する場合を含む。)の規定が適用されるものに限る。以下この項において「特定高精細度テレビジョン放送」という。)にあっては別表第十九号又は別表第六十九号に掲げる方程式、高精細度テレビジョン放送(有効走査線数が一、〇八〇本以上のものであって、特定高精細度テレビジョン放送を除く。)にあっては別表第十九号別表第六十九号又は別表第六十九号の二に掲げる方程式、超高精細度テレビジョン放送にあっては別表六十九号の二に掲げる方程式によるものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるものの輝度信号及び色差信号の標本値は、標準テレビジョン放送及び高精細度テレビジョン放送にあっては八桁又は十桁の二進数字、超高精細度テレビジョン放送にあっては十桁の二進数字によって量子化を行うものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるものの映像の走査は、水平方向には左から右へ、垂直方向には上から下へ一定速度で行うものとする。

 映像信号のうちPESパケットによるものの映像の有効走査線数、走査方式、フレーム周波数、フィールド周波数、画面の横と縦の比及び一走査線当たりの有効標本化数(輝度信号及び色差信号)は、次の各号に定めるところによる。

 第四条の規定を適用する場合及び第八十一条第一項の規定により第二十四条の五第一項の規定を準用する場合には、別表第二十号に示すとおりとする。

 第八十一条第一項及び第二項の規定により第六十二条第二項の規定を準用する場合には、別表第七十一号に示すとおりとする。

(平二六総省令五九・追加、平二八総省令七七・一部改正)

(音声信号の符号化)

第八十一条の三 音声信号のうちPESパケットによるものの符号化は、第五条に規定するもののほか、第六十四条第二項の規定を準用するものとする。

(平二六総省令五九・追加)

(音声信号)

第八十一条の四 音声信号のうちPESパケットによるものの最大入力音声チャンネル数は、二十二チャンネル及び低域を強調する二チャンネルとする。

 第七条第四項の規定は、高度狭帯域伝送デジタル放送には適用しない。

(平二六総省令五九・追加)

(準用規定)

第八十二条 第二十三条第六十九条及び第七十四条の規定は、高度狭帯域伝送デジタル放送について準用する。

第五節 高度広帯域伝送方式

(適用の範囲)

第八十三条 この節の規定は、高度広帯域伝送デジタル放送に適用があるものとする。

(準用規定)

第八十四条 第十七条及び第五十一条並びに第五十八条から第六十五条の二までの規定は、高度広帯域伝送デジタル放送について準用する。

(平二五総省令一一一・平二六総省令五九・一部改正)

第七章 雑則

(地上基幹放送試験局等に適用する規定)

第八十五条 標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びマルチメディア放送のうちデジタル放送を行う地上基幹放送試験局並びに標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送のうちデジタル放送を行うための衛星基幹放送局(内外放送を行うものに限る。)、衛星基幹放送試験局並びに基幹放送を行うための実用化試験局の送信の方式のうちこの省令の規定を適用することが困難又は不合理であるため総務大臣が別に告示するものについては、この省令の規定によらないことができる。

(平二六総省令五九・一部改正)

附 則

(施行期日)

第一条 この省令は、放送法等の一部を改正する法律(平成二十二年法律第六十五号)の施行の日(平成二十三年六月三十日)から施行する。

(省令の廃止)

第二条 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式(平成十五年総務省令第二十六号)は、廃止する。

附 則 (平成二五年二月二〇日総務省令第七号) 抄

(施行期日)

 この省令は、公布の日から施行する。

附 則 (平成二五年一二月一〇日総務省令第一一一号)

この省令は、公布の日から施行する。

附 則 (平成二六年七月三日総務省令第五九号)

この省令は、公布の日から施行する。

附 則 (平成二六年一〇月二一日総務省令第八一号) 抄

(施行期日)

 この省令は、公布の日から施行する。

附 則 (平成二八年七月二九日総務省令第七七号)

この省令は、公布の日から施行する。

別表第一号 PESパケット及びセクション形式の構成(第3条第1項第2号関係)

1 PESパケット







ヘッダ部

ヘッダ拡張部

データ部



48ビット




1 ヘッダ部は、PESパケットの種類の識別のために使用する。

2 ヘッダ拡張部は、ヘッダの付加情報を送るために使用する。

3 データ部は、データの伝送のために使用する。

2 セクション形式

(1) 通常形式






ヘッダ部

データ部



24ビット

8×Nビット


(2) 拡張形式







ヘッダ部

データ部

CRC



64ビット

8×Nビット

32ビット


1 Nは、正の整数を示す。

2 ヘッダ部は、セクション形式の種類の識別のために使用する。

3 データ部は、データの伝送のために使用する。

4 CRCは、データの誤り検出のための符号とする。

別表第二号 TSパケットの構成(第3条第1項第3号関係)






ヘッダ部

アダプテーションフィールド及びペイロード部



4バイト

184バイト


1 1バイトは、8ビットとする。

2 ヘッダ部は、TSパケットの種別の識別のために使用する。

3 アダプテーションフィールドは、ヘッダの付加情報を送るために使用する。

4 ペイロード部は、PESパケット及びセクション形式の情報の伝送に使用する。

別表第三号 各識別子とその機能(第3条第4項関係)

(平26総省令59・一部改正)

識別子

機能

テーブル識別子

セクションの種類の識別

記述子タグ

記述子の種類の識別

ストリーム形式識別子

符号化信号の種類の識別

サービス形式識別子

サービスの種類の識別

放送番組番号識別子

放送番組番号の識別

サービス識別子

放送番組番号の識別

ネットワーク識別子

ネットワークの識別

トランスポートストリーム識別子

トランスポートストリームの識別

限定受信方式識別子

限定受信方式の識別

システム管理識別子

放送、非放送及び放送信号形式の識別

階層符号化識別子

階層符号化の識別

スクランブル方式識別子

スクランブル方式の識別

別表第四号 使用する周波数帯幅(第10条関係)

(6000/14×n+38.48)kHzを小数点以下切り上げた値

ただし、nは第11条第3項のOFDMフレームに含まれるOFDMセグメントの数。

別表第五号 ガードインターバルの付加(第11条第1項、第20条第1項及び第28条第1項関係)

(平25総省令111・一部改正)

ガードインターバルは、以下に示すとおり、逆高速フーリエ変換の出力データのうち時間的に後端の出力データを有効シンボルの前に付加するものとする。

画像

注 有効シンボルは、別表第六号別表第十六号又は別表第二十四号に示す有効シンボル期間長に対応する出力データとする。

別表第六号 搬送波を変調する信号を求める方程式(第11条関係)

画像

ここで

画像

s(t):RF信号

fc:送信波に含まれるいずれかのOFDMセグメントの中央の周波数

n:シンボル番号

S1:1セグメント形式のOFDMフレームの数

S3:3セグメント形式のOFDMフレームの数

b:1セグメント形式及び3セグメント形式のOFDMフレームの番号(周波数軸上左端のOFDMフレームを0とする)

N(b):OFDMフレームbのキャリア総数

(ただし、b≠S1+S3-1であるOFDMフレームについては、

1セグメント形式の場合、モード1:108、モード2:216、モード3:432、

3セグメント形式の場合、モード1:324、モード2:648、モード3:1296、

b=S1+S3-1であるOFDMフレームについては、送信波全体の周波数軸上右端にあるCPを含めて

1セグメント形式の場合、モード1:109、モード2:217、モード3:433、

3セグメント形式の場合、モード1:325、モード2:649、モード3:1297)

c(b,n,k):OFDMフレームb、シンボル番号n、キャリア番号kに対応する複素信号点ベクトル

k:OFDMフレームごとのキャリア番号(周波数軸上左端のキャリア番号を0とする)

Kfc:fcに対応するキャリア番号(周波数軸上左端のキャリア番号を0とし、連続した番号を用いて表す)

Tg:ガードインターバル期間長

(ただし、b≠S1+S3-1であるOFDMフレームについては、

1セグメント形式の場合、Tu=7N(b)/3×10-5

3セグメント形式の場合、Tu=7N(b)/9×10-5

b=S1+S3-1であるOFDMフレームについては、

1セグメント形式の場合、Tu=7(N(b)-1)/3×10-5

3セグメント形式の場合、Tu=7(N(b)-1)/9×10-5)

Ts:シンボル期間長(Ts=Tu+Tg)

Tu:有効シンボル期間長

Kc(b):OFDMフレームbの中央の周波数に対応するキャリア番号

(1セグメント形式の場合、モード1:54、モード2:108、モード3:216、

3セグメント形式の場合、モード1:162、モード2:324、モード3:648)

別表第七号 OFDMセグメントにおける伝送主シンボル、SPシンボル及びCPシンボルの配置(第11条第2項関係)

1 伝送主シンボルが差動変調(4分のπシフト差動4相位相変調)による場合のシンボルの配列

画像

1 Si,jは、周波数インターリーブ後のデータセグメント内のシンボルを示す。

2 図はモード1の場合のシンボルの配列を示す。モード2の場合はキャリア番号は0から215、モード3の場合はキャリア番号は0から431とする。

3 CPはCPシンボルを示し、キャリア番号0番に挿入する。

4 AC(AC1、AC2)はACシンボルを示し、AC1は差動変調、同期変調ともに用いられる付加信号とし、AC2は差動変調のみに用いられる付加信号とする。

2 伝送主シンボルが同期変調(4相位相変調、16値直交振幅変調及び64値直交振幅変調)による場合のシンボルの配列

画像

1 Si,jは、周波数インターリーブ後のデータセグメント内のシンボルを示す。

2 図はモード1の場合のシンボルの配列を示す。モード2の場合はキャリア番号は0から215、モード3の場合はキャリア番号は0から431とする。

3 SPはSPシンボルを示し、キャリア番号方向については12キャリアに1回、シンボル番号方向については4シンボルに1回挿入する。

別表第八号 OFDMフレームの変調波スペクトルの配置(第11条第3項関係)

帯域の右端にはCPシンボルに対応するキャリアを配置する。

1 1セグメント形式のOFDMフレームを単独で送信する場合

画像

2 3セグメント形式のOFDMフレームを単独で送信する場合

セグメント番号0は、部分受信部とする。

画像

3 連結したOFDMフレームを送信する場合

1セグメント形式のOFDMフレームあるいは3セグメント形式のOFDMフレームを下記の例のように連結する。

画像

別表第九号 搬送波を変調する信号の通信速度(第11条第7項関係)

(平25総省令111・一部改正)

搬送波を変調する信号の通信速度Bは、次式に示すとおりとする。

B=C/Ts

Ts:別表第六号、別表第十六号又は別表第二十四号に示すシンボル期間長

C:以下に示す伝送主シンボル、TMCCシンボル、SPシンボル、CPシンボル若しくはACシンボルに対応するキャリア数又はそれらの総数


モード1

モード2

モード3

伝送主シンボル

96×N

192×N

384×N

上記以外

12×N+1

24×N+1

48×N+1

(内訳)TMCCシンボル

ns+5×nd

2×ns+10×nd

4×ns+20×nd

SPシンボル

9×ns

18×ns

36×ns

CPシンボル

nd+1

nd+1

nd+1

ACシンボル

2×N+4×nd

4×N+9×nd

8×N+19×nd

108×N+1

216×N+1

432×N+1

伝送主シンボルが差動変調によるOFDMセグメント数:nd

伝送主シンボルが同期変調によるOFDMセグメント数:ns

((nd+ns=N)ただし、Nは、1セグメント形式のOFDMフレームの場合は1、3セグメント形式のOFDMフレームの場合は3、13セグメント形式のOFDMフレーム及び第20条に規定するOFDMフレームの場合は13とする。)

別表第十号 データセグメントの送出手順(第12条第2項関係)

(平25総省令111・一部改正)

画像

1 キャリア変調マッピングの信号処理手順等は、別記1に示すとおりとする。

2 階層合成の信号処理手順は、別記2に示すとおりとする。

別記1 キャリア変調マッピング

キャリア変調マッピングの形式は、伝送主信号に対して誤り訂正内符号化した信号については4分のπシフト差動4相位相変調、4相位相変調、16値直交振幅変調又は64値直交振幅変調とする。

1 4分のπシフト差動4相位相変調のためのキャリア変調マッピング

(1) 信号処理手順

画像

ア 位相計算は以下に示すとおりとする。

入力

出力

P0'

P1'

θj

0

0

π/4

0

1

-π/4

1

0

3π/4

1

1

-3π/4

イ 位相シフトは以下に示すとおりとする。

画像

ただし、(Ij,Qj)は出力されるシンボル、(Ij-1,Qj-1)はその1つ前のシンボルを示す。

(2) 位相図

画像

2 4相位相変調のためのキャリア変調マッピング

(1) 信号処理手順

画像

(2) 位相図

画像

3 16値直交振幅変調のためのキャリア変調マッピング

(1) 信号処理手順

画像

(2) 位相図

画像

4 64値直交振幅変調のためのキャリア変調マッピング

(1) 信号処理手順

画像

(2) 位相図

画像

1 ただし、P0からP5までは、誤り訂正内符号化後の0又は1の値とし、別表第十二号3の出力順によるものとする。

2 キャリア変調マッピングの前に、以下の遅延補正を設けることとする。ただし、Nはその階層が使用するセグメント数を表す。

キャリア変調マッピング

遅延補正量(ビット数)

モード1

モード2

モード3

4分のπシフト差動4相位相変調4相位相変調

384×N-240

768×N-240

1536×N-240

16値直交振幅変調

768×N-480

1536×N-480

3072×N-480

64値直交振幅変調

1152×N-720

2304×N-720

4608×N-720

3 キャリア変調マッピングに際し、最大120ビットの遅延を入力側に挿入し、ビットインターリーブを行う。

4 位相図の点をZ(I+jQ)としたとき、以下に示す変調レベルの規格化を行うことにより、送信信号レベルを正規化する。

キャリア変調マッピング

規格化

4分のπシフト差動4相位相変調

Z/√2

4相位相変調

Z/√2

16値直交振幅変調

Z/√10

64値直交振幅変調

Z/√42

別記2 階層合成

キャリア変調マッピング後に各階層のシンボルを合成し、速度変換を行った上で、データセグメントを送出する。

画像

1 ncの値はモード1の場合は96、モード2の場合は192、モード3の場合は384とする。

2 1セグメント形式のOFDMフレームの場合はNs1=1Ns2=0及びNs3=0、3セグメント形式のOFDMフレームの場合はNs1=1Ns2=2及びNs3=0、13セグメント形式のOFDMフレーム及び第20条に規定するOFDMフレームの場合はNs1+Ns2+Ns3=13とする。

別表第十一号 TMCC信号の構成(第13条第1項関係)

TMCC信号の204ビットの符号割当ては、以下のとおりとする。

B0

TMCCシンボルのための復調基準信号

B1~B16

同期信号

B17~B19

セグメント形式識別

B20~B121

TMCC情報

B122~B203

パリティビット

1 TMCCシンボルのための復調基準信号は、別表第十九号に示すWiと同一の値をとるものとする。

2 同期信号は、w0=0011010111101110又はw1=1100101000010001とし、フレームごとにw0とw1を交互に送出するものとする。

3 セグメント形式識別は、差動変調の場合は111、同期変調の場合は000とする。

別表第十二号 地上基幹放送局を用いて行うデジタル放送の誤り訂正方式(第15条第2項、第13条第2項関係)

1 TSパケットの誤り訂正外符号は、短縮化リードソロモン(204,188)とする。短縮化リードソロモン(204,188)符号は、リードソロモン(255,239)符号において、入力データバイトの前に51バイトの00hを付加し、符号化後に先頭51バイトを除去することによって生成する。ここでリードソロモン(255,239)符号の多項式は次のとおりとする。

符号化生成多項式:g(x)=(x+λ0)(x+λ1)…(x+λ15) (λ=02h)

体生成多項式:p(x)=x8+x4+x3+x2+1

注 数値の後のhは、その数値が16進数表記であることを示す。

2 TMCCの誤り訂正符号は、差集合巡回符号(273,191)の短縮符号(184,102)とする。ここで差集合巡回符号(273,191)多項式は次のとおりとする。

符号化生成多項式:g(x)=x82+x77+x76+x71+x67+x66+x56+x52+x48+x40+x36+x34+x24+x22+x18+x10+x4+1

3 伝送主信号の誤り訂正内符号は、畳込み符号方式及びパンクチャド符号化方式の組み合わせによるものとする。

画像

1 画像は1ビット遅延素子を表す。

2 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

3 パンクチャド符号の詳細は、次表のとおりとする。

パンクチャド符号詳細

(入力信号列C1,C0がパンクチャドパターンによりPnになる。)


入力

C1

X1

X2

X3

X4

X5

X6

X7

X8

X9

符号化率


C0

Y1

Y2

Y3

Y4

Y5

Y6

Y7

Y8

Y9

1/2

パンクチャドパターン

Pn

X1

Y1







2/3

パンクチャドパターン

×

×

×

×

Pn

X1

Y1

Y2






3/4

パンクチャドパターン

×

×

×

×

×

×

Pn

X1

Y1

Y2

X3





5/6

パンクチャドパターン

×

×

×

×

×

×

×

Pn

X1

Y1

Y2

X3

Y4

X5



7/8

パンクチャドパターン

×

×

×

×

×

×

×

Pn

X1

Y1

Y2

Y3

Y4

X5

Y6

X7

○:伝送ビット ×:非伝送ビット

Pnの欄ではパンクチャドパターン1周期分のみを具体的に示すものとし、「…」は以後同様のパターンを繰り返すことを意味する。

4 パンクチャド符号化はフレーム同期でリセットされるものとする。

別表第十三号 TMCCシンボル及びACシンボルの構成(第13条第4項、第14条第2項関係)

TMCCシンボル及びACシンボルは、以下の構成とする。

B'iの値

変調信号の振幅(I,Q)

0

(4/3,0)

1

(-4/3,0)

1 TMCC信号については、差動符号化前の情報B0からB203に対し、差動符号化後の情報をB'0からB'203としたとき、

B'0=Wi(差動基準)

画像

とする。ただし、Wi別表第十四号に示すWiと同一の値をとるものとする。

2 AC信号については、上記注1を準用する。

別表第十四号 SPシンボル及びCPシンボルの構成(第14条第1項関係)

(平25総省令7・平25総省令111・一部改正)

SP信号及びCP信号用の11次の電力拡散信号(x11+x9+1)は、下図に示す発生器により、全てのレジスタについて1を初期値としてセットし、OFDMフレームの全キャリアの左端から右端まで、キャリア番号ごとに順次連続して発生させるものとし、出力ビットWiに対し2相位相変調のためのキャリア変調マッピングを行うこととする。

画像

1 各レジスタの初期値は、以下のとおりとする。

(1) 1セグメント形式のOFDMフレーム及び3セグメント形式のOFDMフレームによるもの

OFDMフレームの中央の周波数を含むサブチャンネル番号

モード1の初期値

モード2の初期値

モード3の初期値

41,0,1

11100100101

00011011110

11100011101

2,3,4

11111111111

11111111111

11111111111

5,6,7

11011001111

01101011110

11011100101

8,9,10

01101011110

11011100101

10010100000

11,12,13

01000101110

11001000010

01110001001

14,15,16

11011100101

10010100000

00100011001

17,18,19

00101111010

00001011000

11100110110

20,21,22

11001000010

01110001001

00100001011

23,24,25

00010000100

00000100100

11100111101

26,27,28

10010100000

00100011001

01101010011

29,30,31

11110110000

01100111001

10111010010

32,33,34

00001011000

11100110110

01100010010

35,36,37

10100100111

00101010001

11110100101

38,39,40

01110001001

00100001011

00010011100

ただし、サブチャンネル番号とは、下図に示すように、6MHz帯域幅を1/7MHzごとに区切り、帯域の左端より番号付けしたものである。

画像

(2) 13セグメント形式のOFDMフレーム及び第20条に規定するOFDMフレームによるもの

セグメント番号

モード1の初期値

モード2の初期値

モード3の初期値

11

11111111111

11111111111

11111111111

9

11011001111

01101011110

11011100101

7

01101011110

11011100101

10010100000

5

01000101110

11001000010

01110001001

3

11011100101

10010100000

00100011001

1

00101111010

00001011000

11100110110

0

11001000010

01110001001

00100001011

2

00010000100

00000100100

11100111101

4

10010100000

00100011001

01101010011

6

11110110000

01100111001

10111010010

8

00001011000

11100110110

01100010010

10

10100100111

00101010001

11110100101

12

01110001001

00100001011

00010011100

2 変調信号の振幅は、以下のとおりとする。

Wiの値

変調信号の振幅(I,Q)

0

(4/3,0)

1

(-4/3,0)

3 別表第八号及び別表第十七号に示す帯域の右端のCP信号の変調信号は、以下のとおりとする。

右端のCPの変調信号

モード

変調信号の振幅(I,Q)

モード1

(-4/3,0)

モード2

(+4/3,0)

モード3

(+4/3,0)

別表第十五号 伝送主信号の構成及び送出手順等(第15条第1項関係)

(平25総省令111・一部改正)

1 1多重フレームに含まれるTSパケット数


モード

1多重フレームに含まれるTSパケット数

ガードインターバル比

1/4

ガードインターバル比

1/8

ガードインターバル比

1/16

ガードインターバル比

1/32

1セグメント形式

モード1

80

72

68

66

モード2

160

144

136

132

モード3

320

288

272

264

3セグメント形式

モード1

320

288

272

264

モード2

640

576

544

528

モード3

1280

1152

1088

1056

13セグメント形式

モード1

1280

1152

1088

1056

モード2

2560

2304

2176

2112

モード3

5120

4608

4352

4224

注 1セグメント形式は1セグメント形式のOFDMフレームによるものを、3セグメント形式は3セグメント形式のOFDMフレームによるものを、13セグメント形式は13セグメント形式のOFDMフレーム及び第20条に規定するOFDMフレームによるものを表す。

2 伝送主信号の構成及び送出手順

画像

画像

1 TS再多重部において、多重フレームは、いずれかの階層で伝送されるTSパケット及び伝送主シンボルの生成に用いられないヌルデータの入ったTSパケットにより形成される。

2 階層に区分する場合には、キャリア変調マッピングの形式及び誤り訂正内符号の符号化率の組み合わせに応じて、TSパケットの同期バイトの次のバイトから次のTSパケットの同期バイトまでの204バイト単位で階層に分割する。ただし、最大階層数は1セグメント形式のOFDMフレームについては1、3セグメント形式のOFDMフレームについては2とし、13セグメント形式のOFDMフレーム及び第20条に規定するOFDMフレームについては3とする。

3 ビット単位で信号処理を行う場合には、当該バイトの最上位ビットから先に行うこととする。

4 電力拡散信号は、別記1のとおりとする。

5 バイトインターリーブは、別記2のとおりとする。

別記1 電力拡散信号

1多重フレームを周期とし、各多重フレームの先頭の1バイトの次のバイトからX15+X14+1(15次M系列)により発生する擬似乱数符号系列を加算する。ただし、この間、周期内のTSパケットの同期バイトには加算は行わないが、擬似乱数符号系列の発生は継続するものとする。

画像

別記2 バイトインターリーブ

1 バイトインターリーブは、204バイトのTSパケットに対して、畳込みインターリーブを行うものとする。また、インターリーブの深さは12バイトとする。ただし、同期バイトの次のバイトは遅延なしのパス0を通過するものとし、入力と出力は1バイトごとに、パス0、パス1、パス2、…パス11、パス0、パス1、パス2…と順次巡回的に切替えることとする。

画像

2 バイトインターリーブの前に、以下の遅延補正を設けることとする。

ただし、Nはその階層が使用するセグメント数を表す。

キャリア変調マッピング

畳込み符号

遅延補正量(TSパケット数)

モード1

モード2

モード3

4分のπシフト差動4相位相変調

4相位相変調

1/2

12×N-11

24×N-11

48×N-11

2/3

16×N-11

32×N-11

64×N-11

3/4

18×N-11

36×N-11

72×N-11

5/6

20×N-11

40×N-11

80×N-11

7/8

21×N-11

42×N-11

84×N-11

16値直交振幅変調

1/2

24×N-11

48×N-11

96×N-11

2/3

32×N-11

64×N-11

128×N-11

3/4

36×N-11

72×N-11

144×N-11

5/6

40×N-11

80×N-11

160×N-11

7/8

42×N-11

84×N-11

168×N-11

64値直交振幅変調

1/2

36×N-11

72×N-11

144×N-11

2/3

48×N-11

96×N-11

192×N-11

3/4

54×N-11

108×N-11

216×N-11

5/6

60×N-11

120×N-11

240×N-11

7/8

63×N-11

126×N-11

252×N-11

別表第十六号 搬送波を変調する信号を求める方程式(第20条第1項関係)

画像

ここで

画像

s(t):RF信号

fc:RF信号の中心周波数

n:シンボル番号

k:セグメント11番のキャリア0番を0とする全帯域連続なキャリア番号

K:キャリア総数(モード1:1405、モード2:2809、モード3:5617)

Kc:RF信号の中心周波数に対応するキャリア番号(モード1:702、モード2:1404、モード3:2808)

c(n,k):シンボル信号n、キャリア番号kに対応する複素信号点ベクトル

Tg:ガードインターバル期間長

Ts:シンボル期間長(Ts=Tu+Tg)

Tu:有効シンボル期間長(Tu=7(K-1)/39×10-6、キャリア間隔:1/Tu)

別表第十七号 OFDMフレームの変調波スペクトルの配置(第20条第2項関係)

部分受信部を挿入する場合には、セグメント番号0に挿入し、順次セグメント番号に従って、差動変調部、同期変調部と配置する。なお、帯域の右端には、CPシンボルに対応するキャリアを配置する。

画像

別表第十八号 セグメント番号0に配置されるACシンボルを生成するAC信号の構成(第22条第2項関係)

セグメント番号0に配置されるACシンボルを生成するAC信号の204ビットの符号割当ては、以下のとおりとする。

B0

ACシンボルのための復調基準信号

B1~B3

構成識別

B4~B203

変調波の伝送制御に関する付加情報又は地震動警報情報

1 ACシンボルのための復調基準信号は、別表第十四号に示すWiと同一の値をとるものとする。

2 構成識別は、変調波の伝送制御に関する付加情報を伝送する場合は000、010、011、100、101又は111とし、地震動警報情報を伝送する場合は001又は110とする。

3 地震動警報情報の構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

別表第十九号 地上基幹放送局、11.7GHzを超え12.2GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局及び12.2GHzを超え12.75GHz以下の周波数の電波を使用する高度狭帯域伝送デジタル放送を行うための衛星基幹放送局を用いて行う標準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送及び超高精細度テレビジョン放送のうちデジタル放送の輝度信号及び色差信号の方程式(第23条第1項、第63条第1項及び第81条の2第1項関係)

(平26総省令59・一部改正)

Y=INT[219DE'Y+16D+0.5]

CR=INT[224DE'CR+128D+0.5]

CB=INT[224DE'CB+128D+0.5](標記は十進数)

1 INT[A]は、実数Aの整数部分を表す。

2 Yは輝度信号、CR及びCBは色差信号とし、Dは八桁の二進数で量子化する場合1、十桁の二進数で量子化する場合4とする。

3 E'Y、E'CR及びE'CBは、次のとおりとする。

E'Y=0.2126E'R+0.7152E'G+0.0722E'B

E'CR=(E'R-E'Y)/1.5748

E'CB=(E'B-E'Y)/1.8556

ただし、E'R、E'G及びE'Bはそれぞれ画素を走査した時に生ずる赤、緑及び青の各信号電圧をガンマ補正(受像管の赤、緑及び青に対する輝度が正しく再現されるよう送信側においてそれぞれの信号電圧ER、EG及びEBを受像管の特性の逆特性を持つように補正することをいう。)した電圧(基準白色レベルで正規化された電圧)であって、CIE表示系(国際照明委員会において制定した平面座標による色彩の定量的表示系をいう。)において次の表に掲げるx及びyの値を有する赤、緑及び青を三原色とする受像管に適合するものとする。


x

y

0.640

0.330

0.300

0.600

0.150

0.060

ガンマ補正は、以下の特性によるものとする。

V=1.099L0.45-0.099 (1.00≧L≧0.018)

V=4.500L (0.018>L≧0)

ただし、Vは映像信号のカメラ出力及びLはカメラの入力光とし、いずれも下記4に示す基準白色により正規化した値とする。

4 基準白色は、次のとおりとする。

色差信号は白色の被写体に対して零になるものとする。


x

y

0.3127

0.3290

別表第二十号 映像信号の各パラメータ(第23条第4項及び第81条の2第4項第1号関係)

(平26総省令59・一部改正)

走査線数

525本

525本

750本

1125本

有効走査線数

483本

483本

720本

1080本

走査方式

1本おき

順次

順次

1本おき

フレーム周波数

30/1.001Hz

60/1.001Hz

60/1.001Hz

30/1.001Hz

フィールド周波数

60/1.001Hz



60/1.001Hz

画面の横と縦の比

16:9又は4:3

16:9

16:9

16:9

水平走査の繰返し周波数fH

15.750/1.001kHz

31.500/1.001kHz

45.000/1.001kHz

33.750/1.001kHz

標本化周波数

輝度信号

13.5MHz

27MHz

74.25/1.001MHz

74.25/1.001MHz

色差信号

6.75MHz

13.5MHz

37.125/1.001MHz

37.125/1.001MHz

1走査線当たりの標本化数

輝度信号

858

858

1650

2200

色差信号

429

429

825

1100

1走査線当たりの有効標本化数

輝度信号

720

720

1280

1920

色差信号

360

360

640

960

ろ波特性

別記1

別記2

別記3

水平同期信号

別記4

別記5

別記6

垂直同期信号

別記7

別記8

別記9

別記10

別記1 走査線数が525本であって、走査方式が1本おきの場合のろ波特性

輝度信号の減衰周波数特性(100kHzの値に対する相対値)

画像

色差信号の減衰周波数特性(100kHzの値に対する相対値)

画像

別記2 走査線数が525本であって、走査方式が順次の場合のろ波特性

輝度信号の減衰周波数特性(100kHzの値に対する相対値)

画像

色差信号の減衰周波数特性(100kHzの値に対する相対値)

画像

別記3 走査線数が750本であって、走査方式が順次の場合及び走査線数が1125本であって、走査方式が1本おきの場合のろ波特性

輝度信号の減衰周波数特性(100kHzの値に対する相対値)

画像

色差信号の減衰周波数特性(100kHzの値に対する相対値)

画像

別記4 走査線数が525本であって、走査方式が1本おき及び順次の場合の水平同期信号

画像

水平同期信号のタイミング及びレベル

記号

項目

規定値

走査線数が525本であって、走査方式が1本おきの場合

走査線数が525本であって、走査方式が順次の場合

H

水平走査期間(μs)

1001/15.75

1001/31.5

a

水平ブランキング期間(μs)

10.70

5.35

b

映像信号開始点(μs)

9.20

4.60

c

映像信号終了点(μs)

1.50

0.75

d

負極性パルス幅(μs)

4.70

2.35

e

水平ブランキング立ち下がり時間(10―90%)(μs)

0.14

0.07

f

水平同期信号立ち下がり/立ち上がり時(10―90%)(μs)

0.14

0.07

Sm

負極性パルス振幅(mV)

300

V

映像信号振幅(mV)

700

別記5 走査線数が750本であって、走査方式が順次の場合の水平同期信号

画像

水平同期信号のレベル

記号

項目

規定値

Sm

負極性パルス振幅(mV)

300

Sp

正極性パルス振幅(mV)

300

V

映像信号振幅(mV)

700

水平同期信号のタイミング

記号

項目

規定値

a

負極性パルス開始点(T)

40

b

映像信号終了点(T)

110

水平同期信号のレベルc

正極性パルス終了点(T)

40

d

映像信号開始点(T)

260

e

パルス立ち上がり/立ち下がり時間(T)

4

注 Tは基準クロック期間を示し、輝度標本化周波数の逆数である。

別記6 走査線数が1125本であって、走査方式が1本おきの場合の水平同期信号

画像

水平同期信号のレベル

記号

項目

規定値

Sm

負極性パルス振幅(mV)

300

Sp

正極性パルス振幅(mV)

300

V

映像信号振幅(mV)

700

水平同期信号のタイミング

記号

項目

規定値

a

負極性パルス開始点(T)

44

b

映像信号終了点(T)

88

c

正極性パルス終了点(T)

44

d

クランプ終了点(T)

132

e

映像信号開始点(T)

192

f

パルス立ち上がり/立ち下がり時間(T)

4

注 Tは基準クロック期間を示し、輝度標本化周波数の逆数である。

別記7 走査線数が525本であって、走査方式が1本おきの場合の垂直同期信号

画像

垂直同期信号のタイミング

記号

項目

規定値

F

垂直走査期間(ms)

1001/30

D

垂直ブランキング期間

21H+a

A

等化パルス期間

3H

B

垂直同期パルス期間

3H

C

等化パルス期間

3H

s

垂直同期パルスの立ち上がり/立ち下がり時間(10―90%)(μs)

0.14

p

等化パルス幅(μs)

2.30

q

垂直セレーションパルス幅(μs)

4.70

注 H、a、b、c、Sm及びVは、別記4に示す値とする。

別記8 走査線数が525本であって、走査方式が順次の場合の垂直同期信号

画像

垂直同期信号のタイミング

記号

項目

規定値

F

垂直走査期間(ms)

1001/60

D

垂直ブランキング期間

42H+a

A

垂直ブランキング期間の開始点直後の水平同期パルス開始点から垂直同期パルスの開始点

6H

B

垂直同期パルス期間

6H

C

垂直同期パルスの終了点直後の水平同期パルス開始点から垂直ブランキング期間の終了点直前の水平同期パルス開始点

30H

s

垂直同期パルスの立ち上がり/立ち下がり時間(10―90%)(μs)

0.07

q

垂直セレーションパルス幅(μs)

2.35

注 H、a、b、c、Sm及びVは、別記4の値とする。

別記9 走査線数が750本であって、走査方式が順次の場合の垂直同期信号

画像

垂直同期信号及びフィールドに関する規定

記号

項目

規定値

H

1ライン期間(T)

1650

h

垂直同期パルス幅(T)

1280


画面の最上部のライン

#26


画面の最下部のライン

#745


垂直ブランキング期間

30H


フレームの開始

#1

注 Tは基準クロック期間を示し、輝度信号標本化周波数の逆数である。

別記10 走査線数が1125本であって、走査方式が1本おきの場合の垂直同期信号

画像

垂直同期信号及びフィールドに関する規定

記号

項目

規定値

H

1ライン期間(T)

2200

g

1/2ライン期間(T)

1100

h

垂直同期パルス幅(T)

880


画面の最上部のライン

最初のフィールド

#21

次のフィールド

#584


画面の最下部のライン

最初のフィールド

#560

次のフィールド

#1123


垂直ブランキング期間

最初のフィールド

22H

次のフィールド

23H


フィールドの開始

最初のフィールド

#1

次のフィールド

#564

注 Tは基準クロック期間を示し、輝度信号標本化周波数の逆数である。

別表第二十一号 使用する周波数帯幅(第26条第1項関係)

(6000/14×n+38.48)kHzを小数点以下切り上げた値

ただし、nは第28条第2項のOFDMフレームに含まれるOFDMセグメントの数。

別表第二十二号 IPパケットの構成(第24条の3第1項第2号関係)

(平25総省令111・一部改正)

1 IPv4パケット







IPv4ヘッダ部

UDPヘッダ部

データ部




64ビット

8×Nビット


1 IPv4ヘッダ部及びUDPヘッダ部は、IPv4パケットの種類の識別のために使用する。

2 データ部は、データ伝送のために使用する。

3 Nは正の整数を示す。

2 IPv6パケット







IPv6ヘッダ部

UDPヘッダ部

データ部




64ビット

8×Nビット


1 IPv6ヘッダ部及びUDPヘッダ部は、IPv6パケットの種類の識別のために使用する。

2 データ部は、データ伝送のために使用する。

3 Nは正の整数を示す。

別表第二十三号 ULEパケットの構成(第24条の3第1項第3号及び第27条第1項第3号関係)

(平25総省令111・一部改正)







ヘッダ部

データ部

CRC





32ビット


1 ヘッダ部は、ULEパケットの種類の識別のために使用する。

2 データ部は、データ伝送のために使用する。

3 CRCは、データの誤り検出のための符号とする。

別表第二十三号の二 ACシンボルを生成するAC信号の構成(第24条の4の2第2項関係)

(平26総省令81・追加)

ACシンボルを生成するAC信号の204ビットの符号割当ては、以下のとおりとする。

B0

ACシンボルのための復調基準信号

B1~B3

構成識別

B4~B203

変調波の伝送制御に関する付加情報、地震動警報情報又は地域の防災・安全情報

1 ACシンボルのための復調基準信号は、別表第十四号に示すWiと同一の値をとるものとする。

2 構成識別は、変調波の伝送制御に関する付加情報を伝送する場合は000、010、011、100、101又は111とし、地震動警報情報又は地域の防災・安全情報を伝送する場合は001又は110とする。

3 地震動警報情報及び地域の防災・安全情報の構成については、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

別表第二十四号 搬送波を変調する信号を求める方程式(第28条第1項関係)

画像

ここで

画像

s(t):RF信号

fc:送信波に含まれるいずれかのOFDMセグメントの中央の周波数

n:シンボル番号

S1:1セグメント形式のOFDMフレームの数

S13:13セグメント形式のOFDMフレームの数

b:1セグメント形式及び13セグメント形式のOFDMフレームの番号(周波数軸上左端のOFDMフレームを0とする)

N(b):OFDMフレームbのキャリア総数

(ただし、b≠S1+S13-1であるOFDMフレームについては、

1セグメント形式の場合、モード1:108、モード2:216、モード3:432、

13セグメント形式の場合、モード1:1404、モード2:2808、モード3:5616、

b=S1+S13-1であるOFDMフレームについては、送信波全体の周波数軸上右端にあるCPを含めて

1セグメント形式の場合、モード1:109、モード2:217、モード3:433、

13セグメント形式の場合、モード1:1405、モード2:2809、モード3:5617)

k:OFDMフレームごとのキャリア番号(周波数軸上左端のキャリア番号を0とする)

c(b,n,k):OFDMフレームb、シンボル番号n、キャリア番号kに対応する複素信号点ベクトル

Tu:有効シンボル期間長

Tg:ガードインターバル期間長

(ただし、b≠S1+S13-1であるOFDMフレームについては、

1セグメント形式の場合、Tu=7N(b)/3×10-5

13セグメント形式の場合、Tu=7N(b)/39×10-5

b=S1+S13-1であるOFDMフレームについては、

1セグメント形式の場合、Tu=7(N(b)-1)/3×10-5

13セグメント形式の場合、Tu=7(N(b)-1)/39×10-5)

Ts:シンボル期間長(Ts=Tu+Tg)

Kc(b):OFDMフレームbの中央の周波数に対応するキャリア番号

(1セグメント形式の場合、モード1:54、モード2:108、モード3:216、

13セグメント形式の場合、モード1:702、モード2:1404、モード3:2808)

Kfc:fcに対応するキャリア番号(ただし、キャリア番号は、連結送信の場合を含め、送信波全体の周波数軸上左端のキャリア番号を0とし、送信波全体で連続した番号を用いて表す)

Wk,b:別表第十四号に示すWiの値のうちOFDMフレームbのキャリア番号kに対応する値

別表第二十五号 OFDMフレームの変調波スペクトルの配置(第28条第1項及び第2項関係)

1 13セグメント形式のOFDMフレームを単独で送信する場合

画像

2 連結したOFDMフレームを送信する場合

1セグメント形式のOFDMフレームと13セグメント形式のOFDMフレームを下記の例のように連結する。13セグメント形式のOFDMフレームは、部分受信部を挿入する場合には、セグメント番号0に挿入し、順次セグメント番号に従って、差動変調部、同期変調部と配置し、帯域の右端には、CPシンボルに対応するキャリアを配置する。

画像

別表第二十六号 映像信号の符号化パラメータ(第24条の5第2項関係)

(平25総省令111・一部改正)

最大フレーム周波数

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

30Hz

画面の横と縦の比

16:9

4:3

4:3

16:9

4:3

16:9

4:3

4:3

16:9

4:3

4:3

16:9

4:3

4:3

16:9

水平方向の映像の輝度信号の画素数

160

160

176

176

176

320

320

352

352

352

352

352

640

720

720

水平方向の映像の色差信号の画素数

80

80

88

88

88

160

160

176

176

176

176

176

320

360

360

垂直方向の映像の輝度信号の画素数

90

120

120

120

144

180

240

240

240

288

480

480

480

480

480

垂直方向の映像の色差信号の画素数

45

60

60

60

72

90

120

120

120

144

240

240

240

240

240

別表第二十七号 同期パケット及びファイル伝送パケットの構成(第36条第1項第1号関係)

1 同期パケット

ヘッダ部

データ部

1 ヘッダ部は、同期パケットの種類の識別及び同期パケット間の同期のために使用する。

2 データ部は、データ伝送のために使用する。

2 ファイル伝送パケット

ヘッダ部

データ部

1 ヘッダ部は、ファイル伝送パケットの種類の識別のために使用する。

2 データ部は、データ伝送のために使用する。

別表第二十八号 トランスポートフレームの構成(第36条第1項第2号関係)

画像

1 ヘッダ部は、トランスポートフレームの分割・結合のために使用する。

2 データ部は、データ伝送のために使用する。

3 CRCは、データの誤り検出のための符号とし、省略してもよい。

4 パディングは、トランスポートフレームの長さを調整するために使用し、省略してもよい。

別表第二十九号 データチャネルMACプロトコルカプセルの構成(第36条第1項第3号関係)

画像

1 スタッフィングは、データチャネルMACプロトコルカプセルの長さを調整するために使用する。

2 パディングは、ストリーム0の長さを調整するために使用する。

3 トレーラーは、ストリーム0、1及び2の構成の識別並びに連続するデータチャネルMACプロトコルカプセルの集合に関する情報の伝送のために使用する。

4 パリティは、誤り訂正外符号のために使用する。

5 誤り訂正外符号は、別記に示すリードソロモン符号方式とする。

6 スタッフィング、第36条第1項第3号に規定する共通情報、放送番組に関する権利を示す情報、パディング、トレーラー及びパリティ並びにストリーム2又はストリーム1のうち一方は、省略してもよい。

別記 誤り訂正外符号方式

データチャネルMACプロトコルカプセル及びコントロールチャネルMACプロトコルカプセルに用いる誤り訂正外符号は、符号化率8/16、12/16又は14/16のリードソロモンとする。ここでリードソロモン符号の多項式は次のとおりとする。

符号化生成多項式:g(x)=x8+α44x7+α231x6+α70x5+α235x4+α70x3+α231x2+α44x+1(符号化率8/16の場合)

符号化生成多項式:g(x)=x4+α201x3+α246x2+α201x+1(符号化率12/16の場合)

符号化生成多項式:g(x)=x2+α152x+1(符号化率14/16の場合)

体生成多項式:p(x)=x8+x4+x3+x2+1

別表第三十号 物理層パケットの構成(第36条第1項第4号関係)








データ部

CRC

未定義

テール部



122バイト

2バイト

2ビット

6ビット


1 データ部は、データ伝送のために使用する。

2 CRCは、データの誤り検出のための符号とする。

3 未定義の値は、全て‘0’とする。

4 テール部の値は、全て‘0’とする。

別表第三十一号 コントロールプロトコルパケットの構成(第36条第3項第1号関係)







ヘッダ部

データ部

パディング



32又は40ビット

8×Nビット



1 Nは、正の整数を示す。

2 ヘッダ部は、コントロールプロトコルパケットの識別のために使用する。

3 データ部は、データ伝送のために使用する。

4 パディングは、コントロールプロトコルパケットの長さを調整するために使用する。

別表第三十二号 コントロールチャネルMACプロトコルカプセルの構成(第36条第3項第2号関係)

画像

1 ヘッダ部は、コントロールチャネルMACプロトコルカプセル識別のために使用する。

2 データ部は、データ伝送のために使用する。

3 パリティは、誤り訂正外符号のために使用し、省略してもよい。

4 誤り訂正外符号は、別表第二十九号別記に示すリードソロモン符号方式とする。

別表第三十三号 ガードインターバルの付加(第37条第1項関係)

ガードインターバルは、以下に示すとおり、逆高速フーリエ変換の出力データのうち時間的に後端の出力データを有効シンボルの前に、前端の出力データを有効シンボルの後にそれぞれ付加するものとする。

画像

注 有効シンボルは、別表第三十五号に示す有効シンボル期間長に対応する出力データとする。

別表第三十四号 搬送波を変調する信号を求める方程式(第37条第1項関係)

SRF(t)=Re{SBB(t)}・cos(2πfct)-Im{SBB(t)}・sin(2πfct)

ここで

画像

SRF(t):RF信号

SBB(t):ベースバンド信号

fc:中心周波数

ym(t):ウィンドウ処理信号

m:シンボル番号(スーパーフレームの最初のシンボル番号を0とする)

Ts,k:サブキャリア番号kのシンボル期間長

xm(t):逆高速フーリエ変換後の連続信号

w(t):ウィンドウ関数

TWGI:ウィンドウガードインターバル期間長(TWGI=17/B)

T's:全シンボル期間長(T's=Tu+TWGI+TFGI+TPFI+TWGI)

NFFT:サブキャリア総数(ただし、1024、2048、4096又は8192)

k:サブキャリア番号(周波数軸上左端のキャリア番号を0とする)

Xk,m:複素変調シンボル

(Δf)SC:サブキャリア間隔((Δf)SC=B/NFFT)

TFGI:フラットガードインターバル期間長

Tu:有効シンボル期間長(Tu=NFFT/B)

TPFI:ポストフィックスインターバル期間長(ただし、ポストフィックスインターバル期間長は、別記に示すとおりとする)

B:使用する周波数帯幅

1 サブキャリア総数は、TDMパイロット1シンボル、WICシンボル、LICシンボル及びSPCシンボルの場合は、4096とする。

2 Im{A}は、Aの虚部を表すものとする。

別記 ポストフィックスインターバル期間長

ポストフィックスインターバル期間長は、次に示すとおりとする。

1 TDMパイロット2シンボルのポストフィックスインターバル期間長は、サブキャリア総数のうち伝送主シンボル、TDMパイロット2シンボル、TPCシンボル、FDMパイロットシンボル、OISシンボル、スタッフシンボル及びPPCシンボルに共通して適用されるもの(以下「共通サブキャリア総数」という。)により以下のとおりとする。

共通サブキャリア総数

ポストフィックスインターバル期間長

1024

1024/B

2048

2048/B

4096

0

8192

8192/B

2 TPCシンボルのうちスーパーフレームの最後に伝送されるもののポストフィックスインターバル期間長は、スーパーフレームを1秒とするために要する長さとする。

3 伝送主シンボル、TDMパイロット1シンボル、WICシンボル、LICシンボル、TPCシンボル(2に掲げるものを除く。)、OISシンボル、FDMパイロットシンボル、スタッフシンボル、PPCシンボル及びSPCシンボルのポストフィックスインターバル期間長は、0とする。

別表第三十五号 スーパーフレームにおける各シンボルの配置(第37条第2項関係)

画像

1 スーパーフレームを構成するシンボル(TDMパイロット1シンボルを除く。)は、割り当てられたスロット(500変調シンボルの集合をいう。以下この表から別表第四十四号までにおいて同じ。)により、別記1に示すとおりサブキャリアに割り当てられるものとする。

2 TDMパイロット1シンボルは、共通サブキャリア総数により別記2に示すとおりサブキャリアに割り当てられるものとする。

3 PPCシンボルは、省略してもよい。

4 スーパーフレームの長さは、1秒とする。

別記1 スロットのサブキャリア割当て

スロットに割り当てられるシンボルが、スーパーフレームを構成するシンボル(TDMパイロット1シンボル、TDMパイロット2シンボル、PPCシンボル及びSPCシンボルを除く。)である場合は次に示す1又は2によって、TDMパイロット2シンボルである場合は次に示す3によって割り当てられるインターレース番号のインターレースにより、PPCシンボル及びSPCシンボルである場合はスロット番号と同一のインターレース番号のインターレースにより伝送されるものとする。ただし、インターレース番号n(n=0,1,2,…,7)のインターレースは、共通サブキャリア総数により以下のサブキャリア番号のサブキャリアの集合を表すものとする。

共通サブキャリア総数

インターレース番号n

サブキャリア番号

1024

0

16+i×8(i=0,1,2,…,61,63,…,124)

1,2,3

16+i×8+n(i=0,1,2,…,124)

4,5,6,7

8+i×8+n(i=0,1,2,…,124)

2048

0

24+i×8(i=0,1,2,…,124,126,…,250)

1,2,3,4,5,6,7

24+i×8+n(i=0,1,2,…,249)

4096

0

48+i×8(i=0,1,2,…,249,251,…,500)

1,2,3,4,5,6,7

48+i×8+n(i=0,1,2,…,499)

8192

0

96+i×8(i=0,1,2,…,499,501,…,1000)

1,2,3,4,5,6,7

96+i×8+n(i=0,1,2,…,999)

1 マッピング1によるインターレース割当て

画像

2 マッピング2によるインターレース割当て

シンボル番号jのスロット番号0に割り当てられるインターレース番号n0,jは、シンボル番号jを8で除した剰余により以下のとおりとする。

jmod8

n0,j

0

0

1

3

2

6

3

1

4

4

5

7

6

2

7

5

シンボル番号jのスロット番号m(m=1,2,…,7)に割り当てられるインターレース番号nm,jは、次式により与えられる。

nm,j=(n0,j+D[(m-1-(2×j)mod7)mod7])mod8

ただし、D[x]は、xにより以下のとおりとする。

x

D[x]

0

7

1

2

2

4

3

6

4

1

5

5

6

3

3 TDMパイロット2シンボルのインターレース割当て

共通サブキャリア総数

スロット数

インターレース番号

1024

1

1,3,5,7

7

0,2,4,6

2048

0

3,7

1

2,6

2

1,5

7

0,4

4096/8192

マッピング1によるインターレース割当てのうちシンボル番号3のものと同一とする。

1 マッピング1によるインターレース割当ては、1周期分のみを示すものとし、「…」は繰り返すことを意味する。

2 WICシンボル及びLICシンボルは、マッピング1によりサブキャリア割当てを行うものとする。

別記2 TDMパイロット1シンボルのサブキャリア割当て

共通サブキャリア総数

サブキャリア番号

1024

128+i×128(i=0,1,2,…,14,16,…,30)

2048

64+i×64(i=0,1,2,…,30,32,…,62)

4096

64+i×32(i=0,1,…,61,63,…,124)

8192

48+i×16(i=0,1,…,124,126,…,250)

別表第三十六号 キャリア変調マッピング(第38条―第40条関係)

1 四相位相変調の位相図

画像

注 ただし、Dは伝送主シンボル、TDMパイロット2シンボル(共通サブキャリア総数が4096の場合を除く。)、TPCシンボル、OISシンボル、スタッフシンボル、PPCシンボルのうち予約状態のPPC信号から生成されるもの及びFDMパイロットシンボルにおいては1/√2、TDMパイロット1シンボルにおいては画像(NFFTは共通サブキャリア総数)、WICシンボル、LICシンボル及びPPCシンボルのうち非アクティブ状態のPPC信号から生成されるものにおいては2、TDMパイロット2シンボルのうち共通サブキャリア総数が4096のものにおいては1、PPCシンボルのうち識別状態のPPC信号から生成されるものにおいては割当てスロット番号により、以下に示すとおりとし、SPCシンボルにおいては2√2とする。

共通サブキャリア総数

割当てスロット番号

D

1024/2048/4096

0,1,2,4,6

2/3

1024/2048/4096

3

4/3

8192

0,2,4,6

2/3

8192

1

2√2/3

8192

3

4√2/3

2 16値直交振幅変調の位相図

画像

3 16値直交振幅階層変調の位相図

画像

1 α及びβは、ベースコンポーネント(S1とS3の組をいう。以下この表において同じ。)と拡張コンポーネント(S0とS2の組をいう。以下この表において同じ。)のエネルギー比rによって次式により与えられる。

画像

2 ベースコンポーネントのみの階層変調を行う場合は、4相位相変調の位相図を準用するものとし、D=1/√2とする。

別表第三十七号 伝送主信号の構成及び送出手順(第41条関係)

伝送主信号は、物理層パケット単位処理又は16個の物理層パケットを単位として行うブロック単位処理により生成されるものとする。

1 物理層パケット単位処理

画像

2 ブロック単位処理

画像

1 内符号化の誤り訂正方式は、別記1に示すターボ符号化方式とする。

2 ビットインターリーブは、別記2のとおりとする。

3 サブパケットは、ビットインターリーブされた信号を分割したものをいい、サブパケットインターリーブは、サブパケットの順序を並び替えることをいう。

4 スロット割当ては、スロット番号1から7までのうち1又は連続した複数のスロット番号とする。

5 電力拡散は、別記3のとおりとする。

6 拡張物理層パケットは、16値直交振幅階層変調による変調マッピングを行う場合に別表第三十六号の3注1に規定する拡張コンポーネントに割り当てられる物理層パケットをいう。

別記1 ターボ符号化方式

画像

1 入力ビットは、物理層パケット単位処理の場合は物理層パケットのうちテール部を除いたものとし、ブロック単位処理の場合は16の物理層パケットから生成される15994ビットの符号系列とする。

2 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

3 □は1ビット遅延素子を表す。

4 入力ビット数の回数符号を発生させた後、要素符号化器1及び2のスイッチを下に切り替え、要素符号化器1のみから3回符号を発生させ、要素符号化器2のみから3回符号を発生させるものとする。

5 ターボインターリーブは、以下のとおりとする。

(1) 物理層パケット単位処理

ターボインターリーブへの入力ビット(p993,p992,…,p0)は、カウンタ値m(m=0,1,2,…,1024)から与えられる値nmによりpnmが順に出力されるものとし、mの初期値を0とし、これを全ての入力ビットが出力されるまでmを1ずつ増加して繰り返すものとする。

ただし、nmは、

‘i9i8i7i6i5i4i3i2i1i0’:カウンタ値mを2進数表示したもの

I0:‘i4i3i2i1i0’を10進数表示した値

I1:‘i9i8i7i6i5’を10進数表示した値

D[x]:xにより以下の表から与えられる値

‘j4j3j2j1j0’:D[I0]×(I1+1)により求められる値を2進数表示したものの下位5ビット

x

D[x]

x

D[x]

0

27

16

21

1

3

17

19

2

1

18

1

3

15

19

3

4

13

20

29

5

17

21

17

6

23

22

25

7

13

23

29

8

9

24

9

9

3

25

13

10

15

26

23

11

3

27

13

12

13

28

13

13

1

29

1

14

13

30

13

15

29

31

13

としたとき、‘i0i1i2i3i4j4j3j2j1j0’を10進数表示した値とし、nmが994以上の場合は出力しないこととする。

(2) ブロック単位処理

ターボインターリーブへの入力ビット(p15993,p15992,…,p0)は、カウンタ値m(m=0,1,2,…,16384)から与えられる値nmによりpnmが順に出力されるものとし、mの初期値を0とし、これを全ての入力ビットが出力されるまでmを1ずつ増加して繰り返すものとする。

ただし、nmは、

‘i13i12i11…i2i1i0’:カウンタ値mを2進数表示したもの

I0:‘i4i3i2i1i0’を10進数表示した値

I1:‘i13i12i11i10i9i8i7i6i5’を10進数表示した値

D[x]:xにより以下の表から与えられる値

‘j8j7j6j5j4j3j2j1j0’:D[I0]×(I1+1)により求められる値を2進数表示したものの下位9ビット

x

D[x]

x

D[x]

0

13

16

509

1

335

17

215

2

87

18

47

3

15

19

425

4

15

20

295

5

1

21

229

6

333

22

427

7

11

23

83

8

13

24

409

9

1

25

387

10

121

26

193

11

155

27

57

12

1

28

501

13

175

29

313

14

421

30

489

15

5

31

391

としたとき、‘i0i1i2i3i4j8j7j6j5j4j3j2j1j0’を10進数表示した値とし、nmが15994以上の場合は出力しないこととする。

6 パンクチャドパターンの詳細は、以下のとおりとする。

(1) 物理層パケット単位処理における物理層パケット(テール部を除く。)のパンクチャドパターン

画像

1 1は伝送ビット、0は非伝送ビットを表すものとする。以下この表において同じ。

2 出力順は上から下の順とする。以下この表において同じ。

3 パンクチャドパターンは、1周期分のみを示すものとし、「…」は以後同様のパターンを繰り返すことを意味する。以下この表において同じ。

(2) 物理層パケット単位処理における物理層パケットのうちテール部のパンクチャドパターン

画像

注 符号化率1/3でX及びX'を出力する場合は、同じ値を2度出力することとする。

(3) ブロック単位処理における物理層パケット(テール部を除く。)のパンクチャドパターン

画像

(4) ブロック単位処理における物理層パケットのうちテール部のパンクチャドパターン

画像

注 符号化率2/7又は1/3でX及びX'を出力する場合は、同じ値を2度出力することとする。

(5) 伝送OIS信号(テール部を除く。)のパンクチャドパターン

画像

(6) 伝送OIS信号のうちテール部のパンクチャドパターン

画像

注 X、Y1、X'及びY'1を出力する場合は、2度出力することとする。

別記2 ビットインターリーブ

1 物理層パケット単位処理

内符号化した物理層パケットは4列のインターリーバに列方向の順に書き込まれ、奇数行については2列と3列を入れ替え、偶数行については1列と4列を入れ替え、行方向の順に読み出される。

画像

2 ブロック単位処理

内符号化した16個の物理層パケットは、インターリーバに順に書き込まれ、符号化率が1/2、4/7又は2/3の場合は15タップ線形帰還シフトレジスタ、2/7、1/3、4/11、2/5又は4/9の場合は16タップ線形帰還シフトレジスタにより生成された値のアドレスを順に読み出す。

画像

1 インターリーバの大きさは内符号化した16個の物理層パケットの大きさNとする。

2 線形帰還シフトレジスタにより生成された値がN+1以上の場合は、読み出しをせず、次の値を生成することとする。アドレスがNの場合には出力アドレスは0とする。

3 15タップ線形帰還シフトレジスタは、次のとおりとする。

画像

4 16タップ線形帰還シフトレジスタは、次のとおりとする。

画像

5 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

別記3 電力拡散

X20+X17+1の線形帰還シフトレジスタにより発生する拡散符号系列を各スロットに割り当てられた信号に加算する。

画像

1 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

2 レジスタの初期値は、シンボル番号及びシンボルの種別により与えられる値とする。

3 m0,m1,…,m19は、スロット番号により与えられる値とする。

4 モジュロ2加算器は、全ての入力信号を加算した値を2で除した余りを出力するものとする。以下同じ。

別表第三十八号 TDMパイロット1信号の構成及び送出手順(第42条第1項関係)

TDMパイロット1信号は、下図に示す発生器により2×NTDM1ビット発生させるものとする。

画像

1 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

2 NTDM1はTDMパイロット1シンボルが配置されるサブキャリア数とし、その値は共通サブキャリア総数により下表のとおりとする。

共通サブキャリア総数

NTDM1

1024

30

2048

62

4096

124

8192

250

別表第三十九号 WIC信号、LIC信号、TDMパイロット2信号及びFDMパイロット信号の構成及び送出手順(第42条第2項関係)

画像

1 WIC信号、LIC信号及びFDMパイロット信号のスロット割当てはそれぞれスロット番号3、スロット番号5及びスロット番号0とする。

2 TDMパイロット2信号のスロット割当ては、共通サブキャリア総数により別記のとおりとする。

3 電力拡散は、別表第三十七号別記3に示すとおりとする。

別記 TDMパイロット2信号のスロット割当て

共通サブキャリア総数

割当てスロット番号

1024

1,7

2048

0,1,2,7

4096

0,1,2,7

8192

0,1,2,3,4,5,6,7

別表第四十号 TPC信号の構成及び送出手順(第42条第3項関係)

画像

1 線形帰還シフトレジスタは、別記に示すとおりとする。

2 1000ビットの0により構成される符号系列のスロット割当てはスロット番号0、線形帰還シフトレジスタにより生成される符号系列のスロット割当てはスロット番号1から7までとする。

3 電力拡散は、別表第三十七号別記3に示すとおりとする。

別記 線形帰還シフトレジスタ

線形帰還シフトレジスタは、下図に示す発生器により1000ビット発生させるものとする。

画像

別表第四十一号 スタッフ信号の構成及び送出手順(第42条第4項関係)

画像

1 線形帰還シフトレジスタは、別表第四十号別記に示すとおりとする。

2 スロット割当ては、スロット番号1から7までのいずれかとする。

3 電力拡散は、別表第三十七号別記3に示すとおりとする。

別表第四十二号 PPC信号の構成及び送出手順(第42条第5項関係)

PPC信号は、非アクティブ状態、識別状態及び予約状態のいずれかとし、それぞれ以下に示す構成及び送出手順とする。

1 非アクティブ状態

画像

1 線形帰還シフトレジスタは、別表第四十号別記に示すとおりとする。

2 スロット割当ては、スロット番号7とする。

3 電力拡散は、別表第三十七号別記3に示すとおりとする。

2 識別状態

画像

1 PPCパケット信号はPPC情報から生成される信号であり、その構成及び送出手順は、別記1に示すとおりとする。

2 線形帰還シフトレジスタは、別表第四十号別記に示すとおりとする。

3 PPCパケット信号のスロット割当てはスロット番号3、線形帰還シフトレジスタにより生成される符号系列のスロット番号はスロット番号0、1、2、4及び6とする。

4 電力拡散は、別表第三十七号別記3に示すとおりとする。

3 予約状態

画像

1 線形帰還シフトレジスタは、別表第四十号別記に示すとおりとする。

2 スロット割当ては、スロット番号0から7までとする。

3 電力拡散は、別表第三十七号別記3に示すとおりとする。

別記1 PPCパケット信号の構成及び送出手順

画像

1 PPC情報は56ビットの情報とし、その構成は、総務大臣が別に告示するところによるものとする。

2 ビットインターリーブ1は、別記2のとおりとする。

3 リードミュラー符号化は、7ビットを単位として行われるものとし、別記3に示すとおりとする。

4 ビットインターリーブ2は、別表第三十七号別記2のとおりとし、その入力信号は、一のPPC情報から生成されるリードミュラー符号化信号を2度繰り返したものに‘00000000’を付加して生成されるものとし、以下のような構成とする。







一のPPC情報をビットインターリーブ及びリードミュラー符号化した信号

一のPPC情報をビットインターリーブ及びリードミュラー符号化した信号

‘00000000’



496ビット

496ビット

8ビット


別記2 ビットインターリーブ

PPC情報は8行7列のインターリーバに列方向の順に書き込まれ、行方向の順に読み出される。

画像

別記3 リードミュラー符号化

リードミュラー符号化は、7ビットの入力に対し、62ビットの値を出力するものとし、入力された7ビットの値をm6、m5、m4、m3、m2、m1、m0、出力される値のうち62ビットのk番目の値をck、kを2進数表示したものを‘t5,kt4,kt3,kt2,kt1,kt0,k'としたとき、ckは以下の式により生成される。

画像

別表第四十三号 SPC信号の構成及び送出手順(第42条第6項関係)

画像

1 線形帰還シフトレジスタは、別表第四十号別記に示すとおりとする。

2 スロット割当ては、スロット番号0及び4とする。

3 電力拡散は、別表第三十七号別記3に示すとおりとする。

別表第四十四号 伝送OIS信号の送出手順(第43条関係)

画像

1 内符号化の誤り訂正方式は、別表第三十七号別記1に示すターボ符号化方式とする。

2 ビットインターリーブは、別表第三十七号別記2のとおりとする。

3 スロット割当ては、スロット番号1から7までとする。

4 電力拡散は、別表第三十七号別記3に示すとおりとする。

別表第四十五号 搬送波を変調する信号の構成(第52条第1項関係)

画像

1 w1、w2、w3はそれぞれW1、W2、W3の各信号の誤り訂正内符号化後のフレーム同期信号であり、32ビットの信号のうち後ろ20ビットについては、次の値とする。

w1:ECD28h,w2:0B677h,w3:F4988h(hは16進数を意味する。)

2 フレーム同期信号W1、W2、W3は、別表第五十号注1に示すとおりとする。

3 誤り訂正内符号化は、別表第四十九号に示す方式によるものとする。

4 別表第四十八号に示すスロットのうち、各フレームの第1スロットから第12スロットまでの各先頭1バイトは、フレーム同期信号及び電力拡散されたTMCC信号で置き換えるものとする。

別表第四十六号 搬送波の絶対位相偏位(第52条第4項関係)

変調方式

シンボル割付け

絶対位相偏位

二相位相変調

0

0度

1

(+)180度

四相位相変調

0,0

(+)45度

0,1

(-)45度

1,0

(+)135度

1,1

(-)135度

八相位相変調

0,0,0

0度

0,0,1

(+)45度

0,1,1

(+)90度

0,1,0

(+)135度

1,0,0

(+)180度

1,0,1

(-)135度

1,1,1

(-)90度

1,1,0

(-)45度

画像

ただし、C0、C1、C2、P1及びP0は、誤り訂正内符号化後の「0」又は「1」の値とし、別表第四十九号3によるものとする。

別表第四十七号 11.7GHzを超え12.2GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局を用いて行うデジタル放送及び広帯域伝送デジタル放送のろ波器の周波数特性(第52条第5項関係)

画像

注 Fは周波数、Fnはナイキスト周波数、αはロールオフ率を表し、次の値とする。

Fn=14.430(MHz)

α=0.35

別表第四十八号 伝送主信号の構成(第53条第1項関係)

画像

1 この表において「スロット」とは第五十三条第一項に規定するスロットをいう。

2 電力拡散信号は、別記1のとおりとする。

3 インターリーブは、別記2のとおりとする。

4 変調方式のスロット割当ては、別記3のとおりとする。

別記1 電力拡散信号

1スーパーフレーム(48スロットを1フレームとし、8フレームで構成されるもの)を周期とし、各スーパーフレームの先頭の1バイトを除き、X15+X14+1(15次M系列)により発生する擬似乱数符号系列をスロット信号に加算する。この間、周期内のTS同期バイトには加算は行わないが、擬似乱数符号系列の発生は継続するものとする。

画像

別記2 インターリーブ

インターリーブ方式は、バイト単位で8×203バイトのブロックインターリーブを行うものとし、スーパーフレーム方向で各フレームのスロット番号が同一のスロット間でインターリーブを行うものとする。

画像

別記3 変調方式のスロット割当て

変調方式及び内符号誤り訂正方式の符号化率に応じて下表に示すスロット数を最小単位として割り当てるものとする。

変調方式(符号化率)

スロット数の最小単位

有効スロット数

無効スロット数

二相位相変調方式(1/2)

4

1

3

四相位相変調方式(1/2)

2

1

1

四相位相変調方式(2/3)

3

2

1

四相位相変調方式(3/4)

4

3

1

四相位相変調方式(5/6)

6

5

1

四相位相変調方式(7/8)

8

7

1

トレリス符号化八相位相変調方式(2/3)

1

1

0

別表第四十九号 11.7GHzを超え12.2GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局を用いて行うデジタル放送及び広帯域伝送デジタル放送の誤り訂正方式(第53条第2項、第54条第2項関係)

1 TSパケットの誤り訂正外符号は、短縮化リードソロモン(204,188)とする。短縮化リードソロモン(204,188)符号は、リードソロモン(255,239)符号において、入力データバイトの前に51バイトの「00h」を付加し、符号化後に先頭51バイトを除去することによって生成する。ここでリードソロモン(255,239)符号の多項式は次のとおりとする。

符号化生成多項式:g(x)=(x+λ0)(x+λ1)…(x+λ15)、(λ=02h)

体生成多項式:p(x)=x8+x4+x3+x2+1

注 数値の後のhは、その数値が16進数表記であることを示す。

2 TMCCの誤り訂正外符号は、短縮化リードソロモン(64,48)とする。短縮化リードソロモン(64,48)符号は、リードソロモン(255,239)符号において、入力データバイトの前に191バイトの「00h」を付加し、符号化後に先頭191バイトを除去することによって生成する。ここでリードソロモン(255,239)符号の多項式は次のとおりとする。

符号化生成多項式:g(x)=(x+λ0)(x+λ1)…(x+λ15)、(λ=02h)

体生成多項式:p(x)=x8+x4+x3+x2+1

3 誤り訂正内符号は、搬送波の変調が八相位相変調の場合は符号化率2/3のトレリス符号化方式とし、搬送波の変調が四相位相変調の場合は畳込み符号方式及びパンクチャド符号化方式の組み合わせによるものとし、搬送波の変調が二相位相変調の場合は符号化率1/2の畳込み符号方式とする。

画像

1 画像は1ビット遅延素子を表す。

2 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

3 伝送主信号又は電力拡散されたTMCC信号は、八相位相変調の場合、最上位ビットから順にB1、B0に割り当てられ、四相位相変調及び二相位相変調の場合は、最上位ビットから順にB0に割当てられる。二相位相変調については内符号化後にC0、C1の順に送出する。

4 パンクチャド符号の詳細は、次表のとおりとする。

パンクチャド符号詳細

(入力信号列C1,C0がパンクチャドパターンによりP1,P0になる)


入力

C1

X1

X2

X3

X4

X5

X6

X7

X8

X9

符号化率


C0

Y1

Y2

Y3

Y4

Y5

Y6

Y7

Y8

Y9

1/2

パンクチャドパターン

P1

X1

X2

X3

X4

X5

X6

X7

X8

X9

P0

Y1

Y2

Y3

Y4

Y5

Y6

Y7

Y8

Y9

2/3

パンクチャドパターン

×

×

×

×

P1

X1

Y3

X4


X5

Y7

X8


X9

P0

Y1

X2

X3


Y5

X6

X7


Y9

3/4

パンクチャドパターン

×

×

×

×

×

×

P1

X1

Y3


X4

Y6


X7

Y9


P0

Y1

X2


Y4

X5


Y7

X8


5/6

パンクチャドパターン

×

×

×

×

×

×

×

P1

X1

Y3

Y5



X6

Y8

Y10


P0

Y1

X2

X4



Y6

X7

X9


7/8

パンクチャドパターン

×

×

×

×

×

×

×

P1

X1

X3

Y5

Y7




X8

Y10

P0

Y1

X2

X4

X6




Y8

X9

○:伝送ビット ×:非伝送ビット

5 パンクチャド符号化の位相の関係はパンクチャドパターンの先頭位相がスロット先頭と一致するものとする。

別表第五十号 TMCC信号の構成及び送出手順並びにフレーム同期信号の構成及び送出手順(第54条第1項関係)

画像

1 W1及びW2はスーパーフレームの第1フレームにおいて使用する。また、W1及びW3は第2フレームから第8フレームまでで使用する内符号化前のフレーム同期信号とし、次の値を使用するものとする。

W1:1B95h、W2:A340h、W3:5CBFh(hは16進数表記を意味する。)

2 電力拡散信号は、別記1のとおりとする。

別記1 電力拡散信号

1スーパーフレームを周期とし、先頭の2バイトを除き、X15+X14+1(15次M系列)により発生する擬似乱数符号系列を同期信号挿入後のTMCC信号に加算する。この間、周期内のW1、W2及びW3には加算は行わないが、擬似乱数符号系列の発生は継続するものとする。

画像

別表第五十一号 位相基準バースト信号の構成(第55条関係)

位相基準バースト信号用の9次の電力拡散信号(X9+X4+1、初期値:111101101)は、下図に示す発生器により1フレームを周期として発生するものとする。電力拡散信号の発生及び加算処理は位相基準バースト信号期間のみ行うものとする。

画像

位相基準バースト信号用の電力拡散信号の発生のタイミングと多重の形式は、下図のとおりとする。

画像

別表第五十二号 狭帯域伝送デジタル放送のろ波器の周波数特性(第70条第4項関係)

画像

注 Fは周波数、Fnはナイキスト周波数、αはロールオフ率を表し、次の値とする。

Fn=10.548(MHz)

α=0.35

別表第五十三号 伝送信号の構成(第71条第1項関係)

画像

1 数値の横のhはその数値が16進数表記であることを示す。

2 電力の拡散信号は別記1、インターリーブは別記2によるものとする。

別記1 電力拡散信号

8パケットごとに反転された同期バイト(1バイトを8ビットとする。)の直後から、次の反転同期バイト直前のデータバイトまでの1503(188×8-1)バイトを1周期とし、次に示す図のようにX15+X14+1(15次M系列)により発生する擬似乱数符号系列を加算する。ただし、周期内の同期バイトには加算を行わない。この間、擬似乱数符号系列の加算は行わないが、擬似乱数符号系列の発生は継続するものとする。

画像

別記2 インターリーブ

インターリーブはバイト単位で周期12の畳込み方式とし、リードソロモン符号を付加したTSパケットにおいて、同期バイトの位置を0番としたとき、n番目の位置にあるバイトの遅延量Dは次式により与えられる。

D=12×17×I(Iはnを12で除したときの剰余で0から11までの整数)

画像

別表第五十四号 狭帯域伝送デジタル放送の誤り訂正方式(第71条第2項関係)

1 外符号は次式で示す短縮化リードソロモン(204,188)とする。短縮化リードソロモン(204,188)符号は、リードソロモン(255,239)符号において、入力データバイトの前に51バイトの「00h」を付加し、符号化後に先頭51バイトを除去することによって生成し、反転/非反転にかかわらず同期バイトにも適用する。

符号化生成多項式:g(x)=(x+λ0)(x+λ1)…(x+λ15)、(λ=02h)

体生成多項式:p(x)=x8+x4+x3+x2+1

注 数値の後のhは、その数値が16進数表記であることを示す。

2 内符号は次式に示すような畳込み符号方式及びパンクチャド符号方式とする。

画像

1 画像は1ビット遅延素子を表す。

2 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

3 伝送信号の最上位ビットから入力される。

4 パンクチャド符号の詳細は、別表第四十九号3注4に同じとする。

別表第五十五号 12.2GHzを超え12.75GHz以下の周波数の電波を使用する衛星基幹放送局を用いて行う狭帯域伝送方式による標準テレビジョン放送及び高精細度テレビジョン放送のうちデジタル放送の輝度信号及び色差信号の方程式(第73条関係)

(平26総省令59・一部改正)

Y=INT[219D E'Y+16D+0.5]

CR=INT[224D E'CR+128D+0.5]

CB=INT[224D E'CB+128D+0.5](標記は十進数)

1 INT[A]は、実数Aの整数部分を表す。

2 Yは輝度信号、CR及びCBは色差信号とし、Dは八桁の二進数で量子化する場合1、十桁の二進数で量子化する場合4とする。

3 E'Y、E'CR及びE'CBは、次のとおりとする。

E'Y=0.299E'R+0.587E'G+0.114E'B

E'CR=0.500E'R-0.419E'G-0.081E'B

E'CB=-0.169E'R-0.331E'G+0.500E'B

ただし、E'R、E'G及びE'Bはそれぞれ画素を走査した時に生ずる赤、緑及び青の各信号電圧をガンマ補正(受像管の赤、緑及び青に対する輝度は、格子に印加されるそれぞれの信号電圧のガンマ乗に比例するので、被写体の輝度が正しく再現されるよう送信側においてそれぞれの信号電圧E'R、E'G及びE'Bをそれぞれの値のガンマ分の1乗に補正することをいう。)した電圧(基準白色レベルで正規化された電圧)であって、CIE表示系(国際照明委員会において制定した平面座標による色彩の定量的表示性をいう。)において次に掲げるx及びyの値を有する赤、緑及び青を三原色とし、かつ、ガンマの値を2.2とする受像管に適合するものとする。


x

y

0.67

0.33

0.21

0.71

0.14

0.08

4 色差信号は、白色の被写体に対して零になるものとする。

別表第五十六号 搬送波の絶対位相偏位(第79条第3項関係)

1 別表第五十八号に示す伝送信号のうち、ベースバンドフレーム信号に誤り訂正符号を付加した信号に対する搬送波の変調の形式は、八相位相変調とする。

変調方式

シンボル割付け

絶対位相偏位

八相位相変調

0,0,0

(+)45度

1,0,0

(+)90度

1,1,0

(+)135度

0,1,0

(+)180度

0,1,1

(-)135度

1,1,1

(-)90度

1,0,1

(-)45度

0,0,1

0度

画像

八相位相変調:[C2C1C0]

ただし、C0、C1及びC2は、別表第五十八号別記2に示すインターリーブ処理後の「0」又は「1」の値とする。

2 別表第五十八号に示す伝送信号のうち、フィジカルレイヤヘッダ信号に対する搬送波の変調の形式は、2分のπシフト二相位相変調とする。フィジカルレイヤヘッダ信号(y1,y2,…,y90)は、次式に示す90個の2分のπシフト二相位相変調シンボルに変調される。

I2i-1=Q2i-1=(1/√2)(1-2y2i-1)、I2i=Q2i=-(1/√2)(1-2y2i)、(i=1,2,…45)

別表第五十七号 高度狭帯域伝送デジタル放送のろ波器の周波数特性(第79条第4項関係)

画像

注 Fは周波数、Fnはナイキスト周波数、αはロールオフ率を表し、次の値とする。

Fn=11.652(MHz)

α=0.2

別表第五十八号 伝送信号の構成(第80条第1項関係)

画像

1 TSパケットは、TSパケットの先頭の同期バイトを除く187バイトに対して8ビットのCRC誤り訂正(生成多項式:g(X)=X8+X7+X6+X4+X2+1)を行い、後続のTSパケットの同期バイトと置き換えるものとする。

2 ベースバンドフレーム信号に対する電力拡散信号は、別記1のとおりとする。

3 インターリーブは、別記2のとおりとする。

4 XFECフレーム信号は、FECフレーム信号について、八相位相変調のためのキャリア変調マッピングを行って生成される。

5 XFECフレーム信号は90シンボルから成るスロット単位に分割される。

6 フィジカルレイヤフレーム信号において、同期パイロット信号を挿入する場合は、36シンボルから成る無変調の同期パイロット信号を16スロット間隔で挿入する。ただし、次のフィジカルレイヤフレーム信号の先頭には同期パイロット信号を挿入しない。

7 フィジカルレイヤフレーム信号に対する電力拡散信号は、別記3のとおりとする。

8 フィジカルレイヤヘッダ信号の構成は、別記4のとおりとする。

別記1 ベースバンドフレーム信号に対する電力拡散信号

x15+x14+1(15次M系列)により発生する擬似乱数符号系列を加算する。

画像

別記2 インターリーブ

インターリーブは、FECフレーム信号に対してビット単位でブロックインターリーブを行うものとする。FECフレーム信号のデータは、21600行×3列の行列構造とし、インターリーバに列方向の順に書き込まれ、行方向の順に読み出される。なお、ベースバンドヘッダ情報のMSBは、符号化率2/3の場合は最初に読み出され、符号化率3/5の場合は3番目に読み出される。

画像

画像

別記3 フィジカルレイヤフレーム信号に対する電力拡散信号

フィジカルレイヤフレーム信号(フィジカルレイヤヘッダ信号を除く。)のキャリア変調マッピングされた信号(I+jQ)に(CI+jCQ)を乗算する。電力拡散後の信号ISCRAMBLED及びQSCRAMBLEDは次式により与えられる。

ISCRAMBLED=(ICI-QCQ)

QSCRAMBLED=(ICQ-QCI)

ここで、CI(i)+jCQ(i)は次式で表され、R(i)は下図に示す発生器により発生する。

CI(i)+jCQ(i)=exp(jR(i)π/2)

画像

別記4 フィジカルレイヤヘッダ信号の構成

画像

1 SOFは、フィジカルレイヤフレーム信号の開始を示す符号で、18D2E82h(hは16進数表記)の固定値を使用する。

2 PLSCODEは、7ビットのフィジカルレイヤヘッダ情報について、(64,7)の2値直交符号化を行う。

画像

(32,6)符号化は、次に示す生成行列gにより行うものとする。

画像

3 (64,7)の2値直交符号化後のPLSCODEは、次に示すビット列と排他的論理和をとることにより電力拡散を行う。

0111000110011101100000111100100101010011010000100010110111111010

別表第五十九号 高度狭帯域伝送デジタル放送の誤り訂正方式(第80条第3項関係)

1 誤り訂正外符号はBCH符号、内符号はLDPC符号とし、その構成は以下のとおりとする。

画像

LDPH符号化率

BCH符号化前ビット数

[Kbch

BCH符号化後ビット数

[Nbch

LDPC符号化前ビット数

[kldpc

BCH誤り訂正ビット

[t]

LDPC符号化後ビット数

[nldpc

3/5

38688

38880

38880

12

64800

2/3

43040

43200

43200

10

64800

2 BCH符号の生成多項式は、次表に示すt(BCH誤り訂正ビット)番目までの多項式の積で表されるものとする。

t

生成多項式

1

g1(X)=1+X2+X3+X5+X16

2

g2(X)=1+X+X4+X5+X6+X8+X16

3

g3(X)=1+X2+X3+X4+X5+X7+X8+X9+X10+X11+X16

4

g4(X)=1+X2+X4+X6+X9+X11+X12+X14+X16

5

g5(X)=1+X+X2+X3+X5+X8+X9+X10+X11+X12+X16

6

g6(X)=1+X2+X4+X5+X7+X8+X9+X10+X12+X13+X14+X15+X16

7

g7(X)=1+X2+X5+X6+X8+X9+X10+X11+X13+X15+X16

8

g8(X)=1+X+X2+X5+X6+X8+X9+X12+X13+X14+X16

9

g9(X)=1+X5+X7+X9+X10+X11+X16

10

g10(X)=1+X+X2+X5+X7+X8+X10+X12+X13+X14+X16

11

g11(X)=1+X2+X3+X5+X9+X11+X12+X13+X16

12

g12(X)=1+X+X5+X6+X7+X9+X11+X12+X16

3 LDPC符号は、パリティ検査ビットpn(n=0,1,…,nldpc-kldpc-1)、情報ビットim(m=0,1,…,kldpc-1)としたとき、情報ビットについて360ビットごとに次の演算を繰り返す。

なお、パリティ検査ビットの初期値は、p0=p1=p2=…=Pnldpc-kldpc-1=0とする。

画像

全ての情報ビットについて演算を行った後、pnは次式により与えられる。

画像

1 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

2 xは、別記1の(m/360+1)行目で指定されるパリティ検査ビット位置を示す。

3 yは、{x+(mmod360)×q}mod(nldpc-kldpc)により表されるパリティ検査ビット位置を示す。ただし、xは、別記1の([m/360]+1)行目で指定されるパリティ検査ビット位置を示す([]は整数部を意味する。)。また、qは符号化率に応じて決まる定数を示し、次表のとおりとする。

符号化率

q

3/5

72

2/3

60

別記1 パリティ検査ビット位置

符号化率3/5の場合

22422 10282 11626 19997 11161 2922 3122 99 5625 17064 8270 179

25087 16218 17015 828 20041 25656 4186 11629 22599 17305 22515 6463

11049 22853 25706 14388 5500 19245 8732 2177 13555 11346 17265 3069

16581 22225 12563 19717 23577 11555 25496 6853 25403 5218 15925 21766

16529 14487 7643 10715 17442 11119 5679 14155 24213 21000 1116 15620

5340 8636 16693 1434 5635 6516 9482 20189 1066 15013 25361 14243

18506 22236 20912 8952 5421 15691 6126 21595 500 6904 13059 6802

8433 4694 5524 14216 3685 19721 25420 9937 23813 9047 25651 16826

21500 24814 6344 17382 7064 13929 4004 16552 12818 8720 5286 2206

22517 2429 19065 2921 21611 1873 7507 5661 23006 23128 20543 19777

1770 4636 20900 14931 9247 12340 11008 12966 4471 2731 16445 791

6635 14556 18865 22421 22124 12697 9803 25485 7744 18254 11313 9004

19982 23963 18912 7206 12500 4382 20067 6177 21007 1195 23547 24837

756 11158 14646 20534 3647 17728 11676 11843 12937 4402 8261 22944

9306 24009 10012 11081 3746 24325 8060 19826 842 8836 2898 5019

7575 7455 25244 4736 14400 22981 5543 8006 24203 13053 1120 5128

3482 9270 13059 15825 7453 23747 3656 24585 16542 17507 22462 14670

15627 15290 4198 22748 5842 13395 23918 16985 14929 3726 25350 24157

24896 16365 16423 13461 16615 8107 24741 3604 25904 8716 9604 20365

3729 17245 18448 9862 20831 25326 20517 24618 13282 5099 14183 8804

16455 17646 15376 18194 25528 1777 6066 21855 14372 12517 4488 17490

1400 8135 23375 20879 8476 4084 12936 25536 22309 16582 6402 24360

25119 23586 128 4761 10443 22536 8607 9752 25446 15053 1856 4040

377 21160 13474 5451 17170 5938 10256 11972 24210 17833 22047 16108

13075 9648 24546 13150 23867 7309 19798 2988 16858 4825 23950 15125

20526 3553 11525 23366 2452 17626 19265 20172 18060 24593 13255 1552

18839 21132 20119 15214 14705 7096 10174 5663 18651 19700 12524 14033

4127 2971 17499 16287 22368 21463 7943 18880 5567 8047 23363 6797

10651 24471 14325 4081 7258 4949 7044 1078 797 22910 20474 4318

21374 13231 22985 5056 3821 23718 14178 9978 19030 23594 8895 25358

6199 22056 7749 13310 3999 23697 16445 22636 5225 22437 24153 9442

7978 12177 2893 20778 3175 8645 11863 24623 10311 25767 17057 3691

20473 11294 9914 22815 2574 8439 3699 5431 24840 21908 16088 18244

8208 5755 19059 8541 24924 6454 11234 10492 16406 10831 11436 9649

16264 11275 24953 2347 12667 19190 7257 7174 24819 2938 2522 11749

3627 5969 13862 1538 23176 6353 2855 17720 2472 7428 573 15036

0 18539 18661

1 10502 3002

2 9368 10761

3 12299 7828

4 15048 13362

5 18444 24640

6 20775 19175

7 18970 10971

8 5329 19982

9 11296 18655

10 15046 20659

11 7300 22140

12 22029 14477

13 11129 742

14 13254 13813

15 19234 13273

16 6079 21122

17 22782 5828

18 19775 4247

19 1660 19413

20 4403 3649

21 13371 25851

22 22770 21784

23 10757 14131

24 16071 21617

25 6393 3725

26 597 19968

27 5743 8084

28 6770 9548

29 4285 17542

30 13568 22599

31 1786 4617

32 23238 11648

33 19627 2030

34 13601 13458

35 13740 17328

36 25012 13944

37 22513 6687

38 4934 12587

39 21197 5133

40 22705 6938

41 7534 24633

42 24400 12797

43 21911 25712

44 12039 1140

45 24306 1021

46 14012 20747

47 11265 15219

48 4670 15531

49 9417 14359

50 2415 6504

51 24964 24690

52 14443 8816

53 6926 1291

54 6209 20806

55 13915 4079

56 24410 13196

57 13505 6117

58 9869 8220

59 1570 6044

60 25780 17387

61 20671 24913

62 24558 20591

63 12402 3702

64 8314 1357

65 20071 14616

66 17014 3688

67 19837 946

68 15195 12136

69 7758 22808

70 3564 2925

71 3434 7769

符号化率2/3の場合

0 10491 16043 506 12826 8065 8226 2767 240 18673 9279 10579 20928

1 17819 8313 6433 6224 5120 5824 12812 17187 9940 13447 13825 18483

2 17957 6024 8681 18628 12794 5915 14576 10970 12064 20437 4455 7151

3 19777 6183 9972 14536 8182 17749 11341 5556 4379 17434 15477 18532

4 4651 19689 1608 659 16707 14335 6143 3058 14618 17894 20684 5306

5 9778 2552 12096 12369 15198 16890 4851 3109 1700 18725 1997 15882

6 486 6111 13743 11537 5591 7433 15227 14145 1483 3887 17431 12430

7 20647 14311 11734 4180 8110 5525 12141 15761 18661 18441 10569 8192

8 3791 14759 15264 19918 10132 9062 10010 12786 10675 9682 19246 5454

9 19525 9485 7777 19999 8378 9209 3163 20232 6690 16518 716 7353

10 4588 6709 20202 10905 915 4317 11073 13576 16433 368 3508 21171

11 14072 4033 19959 12608 631 19494 14160 8249 10223 21504 12395 4322

12 13800 14161

13 2948 9647

14 14693 16027

15 20506 11082

16 1143 9020

17 13501 4014

18 1548 2190

19 12216 21556

20 2095 19897

21 4189 7958

22 15940 10048

23 515 12614

24 8501 8450

25 17595 16784

26 5913 8495

27 16394 10423

28 7409 6981

29 6678 15939

30 20344 12987

31 2510 14588

32 17918 6655

33 6703 19451

34 496 4217

35 7290 5766

36 10521 8925

37 20379 11905

38 4090 5838

39 19082 17040

40 20233 12352

41 19365 19546

42 6249 19030

43 11037 19193

44 19760 11772

45 19644 7428

46 16076 3521

47 11779 21062

48 13062 9682

49 8934 5217

50 11087 3319

51 18892 4356

52 7894 3898

53 5963 4360

54 7346 11726

55 5182 5609

56 2412 17295

57 9845 20494

58 6687 1864

59 20564 5216

0 18226 17207

1 9380 8266

2 7073 3065

3 18252 13437

4 9161 15642

5 10714 10153

6 11585 9078

7 5359 9418

8 9024 9515

9 1206 16354

10 14994 1102

11 9375 20796

12 15964 6027

13 14789 6452

14 8002 18591

15 14742 14089

16 253 3045

17 1274 19286

18 14777 2044

19 13920 9900

20 452 7374

21 18206 9921

22 6131 5414

23 10077 9726

24 12045 5479

25 4322 7990

26 15616 5550

27 15561 10661

28 20718 7387

29 2518 18804

30 8984 2600

31 6516 17909

32 11148 98

33 20559 3704

34 7510 1569

35 16000 11692

36 9147 10303

37 16650 191

38 15577 18685

39 17167 20917

40 4256 3391

41 20092 17219

42 9218 5056

43 18429 8472

44 12093 20753

45 16345 12748

46 16023 11095

47 5048 17595

48 18995 4817

49 16483 3536

50 1439 16148

51 3661 3039

52 19010 18121

53 8968 11793

54 13427 18003

55 5303 3083

56 531 16668

57 4771 6722

58 5695 7960

59 3589 14630

別表第五十九号の二 MMTPパケット(第58条第1項第2号関係)

(平26総省令59・追加)

画像

1 ヘッダ部は、MMTPパケットの種類の識別のために使用する。

2 ペイロード部は、MMTPパケットの情報の伝送に使用する。

別表第六十号 圧縮IPパケットの構成(第58条第1項第3号関係)

(平26総省令59・一部改正)






ヘッダ部

データ部




8×Nビット


1 ヘッダ部は、ヘッダ圧縮したIPパケットの種類の識別のために使用する。

2 データ部は、データ伝送のために使用する。

3 Nは正の整数を示す。

別表第六十一号 TLVパケットの構成(第58条第1項第4号関係)

(平26総省令59・一部改正)






ヘッダ部

データ部



32ビット

8×Nビット


1 ヘッダ部はTLVパケットの種類の識別のために使用する。

2 データ部はデータの伝送のために使用する。

別表第六十一号の二 各識別子(第58条第5項関係)

(平26総省令59・追加)

識別子

機能

記述子タグ

記述子の種類の識別

限定受信方式識別子

限定受信方式の識別

スクランブル方式識別子

スクランブル方式の識別

サービス識別子

放送番組番号の識別

別表第六十二号 搬送波を変調する信号の構成(第59条第1項関係)

(平26総省令59・平26総省令81・一部改正)

画像

1 この表において「スロット」とは第六十条第一項に規定するスロットをいう。

2 フレーム同期信号FSync、!FSync及びスロット同期信号SSyncは次の値とする。

FSync=52F866h!FSync=AD0799hSSync=36715Ah(hは16進数を意味する。)

3 インターリーブは別記1のとおりとする。

4 スタッフビットの値は、‘111111’とする。

5 変調方式のスロットの割当ては、別記2のとおりとする。

6 伝送信号点配置信号の値は、以下のとおりとし、その電力拡散信号は別記3のとおりとする。

(1) スロットの変調方式が十六値振幅位相変調の場合、‘0000’を開始値として1ずつ増加させた値を‘1111’まで順に並べ、これを2回繰り返したものとする。

(2) スロットの変調方式が八相位相変調の場合、‘000’を開始値として1ずつ増加させた値を‘111’まで順に並べ、これを4回繰り返したものとする。

(3) スロットの変調方式が四相位相変調の場合、‘00’を開始値として1ずつ増加した値を‘11’まで順に並べ、これを8回繰り返したものとする。

(4) スロットの変調方式が2分のπシフト二相位相変調の場合、‘01’を16回繰り返したものとする。

別記1 インターリーブ

インターリーブは、十六値振幅位相変調又は八相位相変調が割り当てられたスロットに対してビット単位でブロックインターリーブを行うものとする。ただし、十六値振幅位相変調又は八相位相変調以外の変調方式が割り当てられたスロットに対してはインターリーブを行わない。インターリーバの書き込み及び読み出しについては、以下のとおりとする。

(1)十六値振幅位相変調

スロットは11220行×4列の行列構造のインターリーバに列方向の順に書き込まれ、行方向の順に読み出される。MSBは符号化率61/120以上の場合は先に読み出され、符号化率が49/120以下の場合は4番目に読み出される。

画像

画像

(2)八相位相変調

スロットは14960行×3列の行列構造のインターリーバに列方向の順に書き込まれ、行方向に順に読み出される。MSBは符号化率61/120以上の場合は先に読み出され、符号化率が49/120以下の場合は3番目に読み出される。

画像

画像

別記2 変調方式のスロット割当て

1フレーム(120スロットで構成されるもの)に対して、5スロットを単位として、変調方式の割当てを行うものとし、変調方式に応じて下表に示すスロット数を最小単位として割り当てるものとする。

変調方式

スロット割当単位



有効スロット数

無効スロット数

十六値振幅位相変調方式

5

4

1

八相位相変調方式

5

3

2

四相位相変調方式

5

2

3

2分のπシフト二相位相変調方式

5

1

4

別記3 電力拡散信号

1フレームを周期とし、次に示す図のようにx15+x14+1(15次M系列)により発生する擬似乱数符号系列の0あるいは1に応じて、I―Q直交座標上の信号点座標を0度あるいは180度回転させることにより行う。信号点配置情報以外の区間については、電力拡散回路の擬似乱数符号系列の発生を停止するものとする。

画像

別表第六十三号 搬送波の絶対位相偏位(第59条第4項関係)

(平26総省令59・全改)

画像

1 別表第六十二号に示す1フレーム内で伝送される2分のπシフト二相位相変調のシンボルSi(i=1,2,3,・・・)は次式に示す2分のπシフト二相位相変調シンボルに変調される。

I2i-1=Q2i-1=(1/√2)(1-2S2i-1)I2i=Q2i=-(1/√2)(1-2S2i)、(i=1,2,3,・・・)、i=1:フレーム先頭

2 十六値振幅位相変調の場合は、R1とR2を半径比r(=R2/R1)で表し、次のとおりとする。ただし、電力を1とするとき、4R12+12R22=16とする。

符号化率

半径比r

41/120

3.09

49/120

2.97

61/120

3.93

73/120

2.87

81/120

2.92

89/120

2.97

93/120

2.87

97/120

2.73

101/120

2.67

105/120

2.76

109/120

2.69

別表第六十四号 高度広帯域伝送デジタル放送のろ波器の周波数特性(第59条第5項関係)

(平26総省令59・一部改正)

画像

注 Fは周波数、Fnはナイキスト周波数、αはロールオフ率を表し、次の値とする。

Fn=16.87805(MHz)

α=0.03

別表第六十五号 伝送主信号の構成(第60条第1項関係)

画像

1 この表において「スロット」とは第六十条第一項に規定するスロットをいう。

2 スロットヘッダは、当該スロットがTSパケットにより構成される場合は全てのビットを‘1’とし、TLVパケットにより構成される場合は別記1の構成とする。

3 電力拡散信号は、別記2のとおりとする。

4 一のTLVパケットは、複数のスロットにまたがってもよい。

別記1 TLVパケットにより構成されるスロットにおけるスロットヘッダの構成

画像

1 先頭TLV指示は、未定義の直後から、スロットごとに包含される最初のTLVの先頭位置を示し、スロット中の最初のTLVの先頭バイトの位置を、スロットヘッダを除いたスロット先頭からのバイト数で示す。ただし、先頭バイトが存在しない場合、その値は0xFFFFとする。

2 未定義は、全てのビットを‘1’とする。

別記2 伝送主信号に対する電力拡散信号

別表第六十二号に示す1フレームを周期とし、次に示す図のようにx25+x22+1(25次M系列)により発生する擬似乱数符号系列を加算する。ただし、LDPC符号パリティ部分及び無効スロットについては電力拡散を行わないこととし、電力拡散を行わない区間については電力拡散回路の擬似乱数符号系列の発生を停止するものとする。

画像

別表第六十六号 高度広帯域衛星デジタル放送方式の主信号に関する誤り訂正方式(第60条第2項関係)

(平26総省令59・一部改正)

1 誤り訂正外符号はBCH符号、誤り訂正内符号はLDPC符号とし、その構成は以下のとおりとする。

画像

符号化率

スロットヘッダビット数[H]

主信号ビット数[D]

BCHパリティビット数[Pbch

スタッフビット[S]

LDPCパリティビット数[Pldpc

LDPC符号化後ビット数[Nldpc

41/120

176

14960

192

6

29546

44880

49/120

176

17952

192

6

26554

44880

61/120

176

22440

192

6

22066

44880

73/120

176

26928

192

6

17578

44880

81/120

176

29920

192

6

14586

44880

89/120

176

32912

192

6

11594

44880

93/120

176

34408

192

6

10098

44880

97/120

176

35904

192

6

8602

44880

101/120

176

37400

192

6

7106

44880

105/120

176

38896

192

6

5610

44880

109/120

176

40392

192

6

4114

44880

2 BCH符号の生成多項式は、次表に示す多項式の積で表されるものとする。

g1(x)

1+x+x3+x12+x16

g2(x)

1+x2+x3+x4+x8+x9+x11+x12+x16

g3(x)

1+x2+x3+x7+x9+x10+x11+x13+x16

g4(x)

1+x+x3+x6+x7+x11+x12+x13+x16

g5(x)

1+x+x2+x3+x5+x7+x8+x9+x11+x13+x16

g6(x)

1+x+x6+x7+x9+x10+x12+x13+x16

g7(x)

1+x+x2+x6+x9+x10+x11+x15+x16

g8(x)

1+x+x3+x6+x8+x9+x12+x15+x16

g9(x)

1+x+x4+x6+x8+x10+x11+x12+x13+x15+x16

g10(x)

1+x+x2+x4+x6+x8+x9+x10+x11+x15+x16

g11(x)

1+x6+x8+x9+x10+x13+x14+x15+x16

g12(x)

1+x+x2+x3+x5+x6+x7+x10+x11+x15+x16

3 LDPC符号は、パリティ検査ビットpn(n=0,1,…,nldpc-kldpc-1)、情報ビットim(m=0,1,…,kldpc-1)としたとき、情報ビットについて374ビットごとに次の演算を繰り返す。なお、パリティ検査ビットの初期値は、p0=p1=p2=…=Pnldpckldpc1=0とする。

画像

全ての情報ビットについて演算を行った後、pnは次式により与えられる。

画像

1 画像は、排他的論理和の演算素子を表す。

2 xは、別記1の(m/374+1)行目で指定されるパリティ検査ビット位置を示す。

3 yは、{x+(mmod374)×q}mod(nldpc-kldpc)により表されるパリティ検査ビット位置を示す。ただし、xは、別記1の([m/374]+1)行目で指定されるパリティ検査ビット位置を示す。([ ]は整数部を意味する。)また、qは符号化率に応じて決まる定数を示し、次表のとおりとする。

符号化率

q

41/120

79

49/120

71

61/120

59

73/120

47

81/120

39

89/120

31

93/120

27

97/120

23

101/120

19

105/120

15

109/120

11

別記1 パリティ検査ビット位置

1 符号化率41/120の場合

625 1750 2125 3750 15250 18750 19250 27375 29000

4375 6750 7125 7500 13125 16250 19375 28875 29250

1500 6125 6533 13500 23500 25500 26000 27625 28750

6500 7625 9625 14875 16875 18000 18500 27500 27750

250 4204 6000 12500 17125 21204 21875 22079 23750

125 9125 11250 11875 12000 14000 14125 15875 24125

4875 9875 11000 11125 13000 16500 19000 25125 26375

2941 8500 12362 15125 16375 18250 20250 21375 24000

0 750 19875 21625 21750 22125 23250 27329 28375

875 2750 3125 8625 18875 20000 23375 26125 26829

500 5533 18375 18625 20125 20375 24625 25250 27875

1250 10000 10658 17000 17750 19500 19625 25875 29375

2250 3000 4000 5250 9375 11750 14750 24875 29500

5000 5750 12375 16625 17579 18125 21250 22625 26625

2500 3783 4625 9250 10875 15500 17625 22375 28500

1125 5500 9737 13329 13750 13875 16829 22750 24375

375 6875 10454 11375 12875 13375 14250 19750 23125

3375 4750 8375 10125 14500 17875 22500 24829 25829

1625 3500 5625 6783 8987 12250 21158 23625 24250

1000 12750 16204

3875 15000 16000

14625 15375 21500

7875 11625 24500

1875 2875 9000

8875 20500 28625

14375 17375 27125

8000 20875 26500

11500 20750 22329

4329 7250 12625

7750 13704 25000

3329 5875 23875

7000 17250 28250

5125 7375 22875

8125 26875 29125

25625 26250 28000

1375 15750 19125

4500 10625 15625

2079 9750 10250

2375 6250 28125

20625 23000 27000

8250 10750 25375

2 符号化率49/120の場合

1165 4327 5257 6652 8977 14185 16417 17440 21346 22183 22741 25810

2002 2653 3769 7467 10930 19672 19951 23392 23671 24787 25159 26368

5908 7768 12489 13441 13999 15487 16324 16882 17161 17254 18370 18835

1072 1422 1723 3304 4513 5815 6187 8605 12024 13720 15673 19300

3025 4699 9349 9677 10279 12210 15766 17905 20974 21160 21532 22418

2910 6280 6931 8539 10186 10651 14907 18326 19021 22834 23485 25908

700 4048 5443 8047 12675 14721 17768 19858 22462 22648 24229 26160

4026 4792 6001 6838 9163 11023 13255 13534 18818 20695 24393 24601

235 2095 7210 15022 19486 20416 20952 21718 21953 23206 25903 26182

1515 2188 4141 5071 6537 11608 11674 11767 19464 19765 21067 25531

1909 5629 8233 10886 14535 16816 17347 18698 20509 22555 23113 26461

4420 9721 16975 20230

6094 12325 25717 26275

7024 9907 16789 22090

1537 3862 14092 24880

6559 7117 11116 24415

12303 18649 21625 24043

935 6373 9442 17068

886 8419 15930 17719

8884 14371 16138 18928

2445 8698 18277 22369

421 5421 15952 23857

3211 5793 7861 21253

7653 11581 12511 25066

328 8791 24136 24579

11209 14557 15301 20673

1258 3397 10465 24973

142 2932 5164 20044

6745 10093 16045 16231

3260 4234 14814 16510

7374 16696 19207 25252

10443 10837 21439 25438

1630 9699 11860 23950

2538 8512 17998 20859

2560 9327 9814 23578

12954 13047 18091 21997

10000 13233 20323 23020

14278 15208 15580 18742

12697 13069 19579 24694

607 3676 4978 17604

12046 12790 13813 22927

1050 2423 11302 15394

3583 7959 8211 9141

4606 11488 15115 23299

3490 7489 17812 19114

5536 13627 15000 25996

1887 2746 4885 21904

514 13419 13906 20279

8025 10558 23764 25700

3 符号化率61/120の場合

935 1458 2280 7022 7261 10304 13046 14232 14442 19132

1219 2960 12710 16907 17635 18558 18607 20783 21275 21527

1713 3083 3992 8208 11182 14002 15040 19443 19860 21268

4595 8550 8796 9519 11520 15723 16495 17628 19287 20007

1324 5883 6312 6626 8651 11192 11796 12394 15476 16860

2150 3938 5484 5966 6871 10755 13112 15299 20144 21625

2503 3253 3414 4829 5574 6401 8181 10063 13159 17765

2408 4033 4160 5921 6539 7938 9001 15716 16189 16411

422 3861 7506 11878 11939 15138 15617 17293 18581 19050

4003 6185 7743 8979 11367 11605 14867 16383 18641 18700

8862 8986 12553 13230 13908 13986 16632 18386 20073 20655

325 2041 2891 5428 9469 9497 11906 16679 16693 20615

1483 2177 5196 7977 9040 9168 9712 9869 15086 18396

717 2863 2884 3614 6766 8413 12640 13271 14420 21818

1742 2267 5713 6214 16642 16847 18468 20656 21540 21830

2175 5642 6972 7614 9616 9955 10631 12293 12916 18984

12742 19462 20458

11100 11954 19267

1120 3218 7998

6212 15705 19295

8774 11612 12712

9661 17108 21492

6296 6815 8590

767 1804 3167

2793 10075 15390

4493 6855 21361

7432 7927 16108

879 9629 11718

12879 16882 19590

4982 19254 20006

7798 14941 15386

13088 14120 19159

5082 9270 12298

1372 8658 20254

4719 19278 21161

3106 3773 5181

3892 11004 19423

17566 18234 22002

10589 11280 18876

6845 9704 18378

17541 19105 19788

7463 17311 21787

11607 19830 21371

4359 12892 19222

2419 12692 14590

440 10303 14235

4683 7984 14856

3228 14298 15614

3549 16686 17386

1733 7291 20212

1502 12471 17171

10919 16678 18344

1559 19353 21032

15999 20879 21230

5138 16012 17488

507 18359 19398

2745 4062 11305

4976 4994 11744

3390 16158 20308

2524 9477 17992

3977 13357 16270

4 符号化率73/120の場合

357 954 7119 7201 7951 8660 8833 10902 13537 15019 16162 17393 17414

415 1005 2768 4478 6376 6992 10421 11744 13008 13294 16054 16103 17398

33 1278 5158 7309 7692 7725 10635 12376 12386 14426 14624 15432 17361

1005 2169 2215 3348 3667 4112 6118 8391 9296 9353 14480 16954 17519

789 1675 1751 6153 6377 13166 13887 13905 14217 14507 14753 15707 15896

355 1880 2959 3279 3328 6405 7962 9391 11195 11415 13999 14370 17134

1487 2810 3059 3354 3515 4282 8082 14613 15099 15268 16682 17303 17559

1140 2561 2662 2668 3505 4851 5341 6138 10407 12194 13150 13223 13239

3068 3856 4550 8151 8244 9602 9752 11365 11636 11768 12134 13566 17105

1435 1664 2304 3212 4974 8135 11314 11588 11667 12195 15385 15715 16714

1741 1947 2773 4045 4340 8244 9170 9583 12382 13645 13768 14027 16709

4247 5364 12994

24 1585 9160

5678 9509 12795

1584 2932 7313

5311 6685 16318

1053 9398 14842

9448 12744 13810

3040 3679 7686

9816 11028 13609

352 3396 7645

293 6003 12642

6840 11000 13886

3030 6910 11489

4601 16312 16351

5633 5708 9483

6931 12266 15863

4080 11013 16587

6077 6901 8660

11160 12563 16833

12610 13589 17255

597 6780 12541

3572 5296 16178

2772 10557 16953

8315 9497 12811

9076 10590 17513

9464 11633 12939

117 11613 11782

4008 7056 12120

2156 6956 9614

11255 11681 14684

374 5204 5316

5750 10140 10754

3246 15326 16788

4839 13725 14859

3760 13834 16089

2988 3455 12733

5093 8924 16859

3592 3621 16569

6053 7951 8316

7331 13216 17181

8094 11141 16500

1956 3488 10371

2852 5454 8847

3016 3177 10250

2990 12736 13293

8599 10333 12826

11154 13241 16994

6472 14558 15541

309 3770 15650

3890 6732 12686

1791 5409 16925

10464 14384 14699

1282 10278 15135

5851 9569 10063

9527 13932 17090

4192 6788 17248

2322 2357 9161

1381 7313 16246

196 3561 7252

5881 10640 14399

1451 14495 17425

2911 8369 9439

5 符号化率81/120の場合

4958 6639 6721 8238 9540 9550 10491 11742 11641 12092 13056 13460

1135 1453 1545 1594 2703 3390 4538 4466 6018 11272 11598 12726

4975 4835 7828 9796 9878 11211 11805 11887 12215 12732 13357 14181

477 1914 3849 5397 5569 7818 7910 10083 10247 11108 13025 13558

918 2825 3050 3130 3347 9325 11410 11549 12972 13560 14292 14183

1996 6166 6176 6922 7396 8318 8722 8976 9837 10272 11541 12611

899 1746 2968 3374 5260 5393 6379 7054 8048 9534 10696 14550

1166 4372 5364 5573 10123 10104 10586 10967 10971 10780 13320 14450

653 1703 1713 3800 4999 7275 7457 8366 8515 9175 9770 14341

897 1176 1100 1689 2011 1912 2195 3827 4942 5395 6179 8525

883 1697 2535 2785 7982 8505 8794 9803 10643 10411 12033 13592

4688 4907 6004 6338 6537 9299 11769 12841 13341 13843 13650 14362

5526 6516 10983

11959 13659 13523

2947 5532 8679

8687 12867 13486

5450 6719 10727

1432 3767 12129

735 4095 11557

9755 10288 13978

694 5899 6270

5696 6393 10124

4384 4710 7582

7500 11231 12010

5694 9259 11477

5983 6762 8156

2004 8197 11969

1881 4872 8853

7242 9017 9751

241 2168 8361

7254 7375 10401

3236 3726 5446

4979 5151 5778

4093 5858 6926

3714 13072 14265

2537 6752 9503

3599 10153 10534

2406 6141 14388

2334 12379 12664

2086 9319 14140

895 11639 13814

405 4456 13349

3601 8072 11104

7908 11344 12523

362 8113 10934

2330 3931 9632

1266 3150 3564

2494 4013 7900

1186 9395 9216

1553 7090 7377

4085 6389 8894

8730 9591 12502

6434 7131 13691

7172 7295 10575

1184 9936 14358

5284 8884 10438

407 5149 14548

5079 7049 13527

3685 7642 7992

2209 2453 3177

2978 4341 8029

846 3478 12943

2332 10276 13322

1871 8802 13277

2580 4292 10329

3277 7785 14210

6832 12949 13117

1994 4257 4425

2158 4782 13568

530 11096 11723

3183 12564 14152

403 6842 9509

9895 14161 14474

487 3318 11590

2517 6266 14306

3031 3769 11928

3029 3154 11846

6268 14052 14585

3933 5327 11826

6514 12785 13158

7888 11414 12662

6 符号化率89/120の場合

1372 1492 2242 2362 3502 3622 6472 7912 8362 10252

3775 4732 6682 7942 9712 10162 10501 10343 10852 11184

1086 2482 2812 2932 5550 5602 6807 6862 8433 10042

1282 2844 5543 6147 7492 8122 8842 10282 10582 11573

682 986 2274 5780 5872 6595 7712 7674 7972 10828

1552 3000 5218 5182 5423 5635 7528 8756 9742 10553

473 2431 4224 4952 4762 6542 7413 8905 9446 11242

1262 1582 1793 3865 4590 4852 7854 8032 10137 11433

1109 1225 2302 3382 4232 6352 7312 8637 9757 10134

1922 4882 4972 5307 5610 7913 9204 10372 10860 11582

1111 2123 3833 4711 6238 6353 7102 8260 8872 11512

563 2003 3988 3748 3832 6515 7105 8550 10588 10617

689 1102 1735 2724 3023 4135 5309 7026 8334 9532

1384 1882 3594 4385 5784 9832 10752 11064 11274 11393

1316 1373 2040 4287 5483 6239 8878 9745 10855 11454

5243 7344 7493

1710 3597 11007

3472 6323 10974

1649 3082 5812

6444 9481 9809

1134 3352 9502

4553 8782 10972

4462 7073 8814

4781 10023 9989

2303 5754 6262

3055 5513 7162

3053 8337 9952

4012 4853 7015

3685 4583 10709

4588 5184 5242

3952 4288 7884

3112 5303 11152

803 5999 9144

688 1734 3202

2363 9412 9862

3052 7223 7794

8453 9954 11572

562 5093 9172

4709 5693 10095

5752 8573 11004

2244 4403 8452

4258 9442 9534

3263 5157 10919

7553 8932 11488

1402 3683 4644

3353 6684 8062

2093 8002 10164

2820 7432 7824

5363 6804 9232

3203 7734 10167

8518 9085 9052

2723 2995 9802

3328 9112 10614

3474 5046 8583

653 7137 7434

1294 6059 11484

1224 1343 1912

2184 4253 8512

1764 6474 8367

4915 6237 7914

1073 10494 11182

2453 2997 3292

4468 6954 10497

5964 6273 7252

3773 8572 8664

2008 2097 2064

4858 4942 8939

623 4764 8392

2760 6983 10192

982 2573 2694

1732 3743 9024

6712 9332 11223

1252 11363 11544

4312 6365 8662

3303 6925 11135

2753 6811 7225

4314 10823 11062

3448 3924 9562

5453 7704 9622

742 6628 7174

867 833 5632

6481 6717 11373

2452 7583 9324

2640 7222 8902

6173 9352 10889

1222 1522 7582

5758 6234 11452

2100 7020 10822

2633 4792 8214

7 符号化率93/120の場合

521 781 2081 2419 3589 5877 6085 6267 6657

1769 2029 2315 5799 6215 7255 7281 7385 9361

547 651 1873 2159 2471 7671 8581 8659 8919

2107 3069 3953 4851 5851 8555 9113 8815 9049

131 4935 5038 5565 6406 7515 7593 8074 7905

495 1821 2705 3095 3485 7459 8452 8503 8841

638 880 2073 2426 5014 6475 7307 8968 9179

27 910 2731 3199 4915 7923 8061 9543 9595

869 3081 3396 4109 6137 6345 7320 7880 8619

2226 1979 2178 4701 5331 6423 9738 9224 9491

2353 2937 4337 3458 4496 4375 4889 9532 9725

9138 1381 1809 1449 1535 4655 8303 8113 8269

4855 7552 6470 8936 7994 7002 9233 9174 9647

1991 6823 3584 6083 6115 5899 7302 7463 8529

2777 2603 2707 3615 3823 5123 6995 9153

573 1941 7936 7524 7112 7047 9023 9673

1892 1847 2689 7176 7661 8559 7801 9465

7764 7894 7957

3756 5481 8893

3403 7657 8373

3572 4670 4343

8924 7853 8217

4000 6095 9101

1743 6759 7541

1249 7827 9439

3312 5833 7177

3017 5985 5773

497 5080 9231

1301 5407 4837

878 2598 2887

7100 5900 6605

2644 5537 8243

4601 5311 5253

6722 8930 9777

3332 4132 5227

8551 8991 9335

2419 2602 4421

5390 4626 8035

4110 5955 7879

2589 5643 6709

917 6697 8139

838 7638 9517

1230 2913 7619

2497 3519 5903

3307 4131 4577

5096 5435 7021

4121 7554 9621

8 符号化率97/120の場合

1215 1303 1606 1628 1804 2200 2244 5522 8475 8514

1364 2122 3569 4163 4554 4906 5418 4109 7150 8250

1043 1220 2916 4604 4827 6094 6492 6996 7527 8275

1134 2530 4052 3072 6060 5711 6170 6210 6938 8409

1321 1672 2073 2426 3481 4480 7678 7421 7835 8519

1598 1611 2200 2024 4938 5106 5216 6434 7750 8011

1932 1677 2800 3345 5811 6161 7132 7326 7713 7524

1855 1084 5315 5399 5846 6047 6497 7567 8414 7907

1262 3747 4097 5788 5733 6109 6832 6976 8437 8489

902 2082 1986 2479 2926 3666 4527 6857 8145 8522

1067 2848 4332 4822 4603 4759 5250 6182 6296 7900

2465 4449 4402

3939 5505 8147

4444 5346 7062

2046 3235 4116

2427 4335 5033

2118 4322 7480

819 1277 8343

3834 5128 6248

1877 2377 2513

2179 5632 8492

3332 7656 7925

930 2332 6424

804 6056 7350

2757 6645 7174

3547 5232 6940

2229 5493 7943

2008 2794 2884

2135 3158 3874

1149 2883 8010

4423 4445 8379

688 3036 4011

3272 3882 5414

890 1722 3239

4453 5638 7806

2730 4847 5588

1240 3058 7788

4533 6798 6954

3037 6715 7866

871 3640 6426

2797 8097 8421

1830 3549 3762

3786 3938 4229

3702 4752 7722

748 1023 7568

2150 2136 2913

3307 8301 8580

1543 5172 6956

684 6249 7876

6030 7041 7634

2048 2597 5109

2795 4555 6842

3306 4050 5214

3631 4957 8272

2514 4889 8541

2784 6759 8234

3940 5084 8382

6297 6634 6580

1129 8300 8470

2420 3349 7239

1480 6475 6804

841 2028 6436

3301 5766 6116

552 5045 7539

3279 4539 7422

2333 6820 8118

2268 6870 8316

4026 5921 8013

731 1212 6167

3438 5509 6688

1282 5594 8123

1903 3791 7551

893 1440 1501

1914 4340 6628

2647 2994 5018

2786 3245 8016

1614 3743 5258

1018 5065 6293

4291 6937 7640

3636 6077 7992

1265 1586 5765

3830 4599 6716

1122 7508 8213

1567 3213 6471

4978 5544 5874

2993 4405 5786

1826 4885 5681

4664 5907 6338

2621 3542 6491

2178 6143 6974

4105 7267 7282

1232 1431 5808

947 6103 7182

3752 5173 6060

2816 3635 6073

1343 4226 7744

3241 7047 7546

9 符号化率101/120の場合

836 3140 3644 3968 4238 5858 5930 6470 6542 6866

1183 2385 3689 3248 3680 4112 4616 4868 5210 6344

494 1179 2908 3158 3715 5432 5426 5617 6998 6600

1325 2485 3466 5228 4605 5244 6102 6286 5107 6955

880 2704 3752 4204 4493 5403 6368 6308 5265 6950

538 1209 1201 1330 2205 2887 2931 3016 3613 6036

1699 2414 2441 1307 3886 4716 5761 6712 6817 5491

1299 1143 1974 2683 3880 4554 4851 5714 5811 6896

913 2626 4797 2922 3181 4324 5023 5936 6717 2455

2620 2983 3267 3036 4460 5026 5366 6428 6442 6644

2115 3862 3472 4369 4889 6431 6995 6743 7086 6093

3375 5631 7082

972 1348 5296

1001 1365 1684

1396 4861 4841

5103 5607 6092

1089 2876 5303

2731 4742 5733

1214 1594 5145

2046 4078 5566

3252 6375 6528

2138 2942 6892

983 3759 5216

1402 1888 4552

4033 6110 6794

2510 4725 6459

1188 3936 6868

430 900 3284

651 6083 6115

2973 4458 4475

2592 3141 5737

2194 5620 6060

3785 4332 4562

1652 4412 4736

778 2943 7104

695 2619 6133

2104 3650 6099

1680 6920 6970

1526 2109 3268

732 1075 3914

2958 3393 5055

1858 6297 6926

3673 3667 6852

3445 5500 6503

787 3071 6512

477 712 2852

914 2121 2898

2187 3251 3769

391 4383 6766

1338 1713 5858

1182 1905 2622

459 685 2150

2048 4077 4976

389 2360 2858

482 3852 5918

1666 4881 6507

1304 2709 5788

578 5561 6276

1938 2456 4323

929 1559 5859

1941 3070 3266

2710 3820 4452

4295 5300 5717

841 1845 4461

2087 3257 5057

3199 4322 4796

3992 4258 4639

3547 3786 5040

1099 3646 5320

1199 1593 2116

1835 6078 6693

1360 4214 5686

1655 2661 5662

3478 5227 5993

3201 4482 5066

659 1701 6062

4720 5070 6264

2408 4415 6264

2259 5124 7054

5558 5810 5863

3205 4959 6353

1305 3467 6132

639 4348 5894

567 3050 4065

1082 2497 4129

2006 5420 5247

1358 1600 3883

1060 1136 2716

1620 2407 6841

1899 6146 6386

1492 1792 4762

606 1648 4064

679 2534 7084

4403 6195 6601

3704 4840 5560

612 2406 2755

523 5545 6783

2296 3774 6996

1413 4713 7033

2386 3119 5283

3291 4930 6981

10 符号化率105/120の場合

93 1986 2504 2631 2810 2877 3763 4354 4824

76 385 1193 1434 3481 3979 4379 4436 4587

160 350 911 964 1180 1428 2212 3465 4738

130 389 620 865 1966 1999 2315 3714 4392

139 2226 2900 2932 3167 3550 4630 5155 5271

163 519 902 1789 2809 3731 3759 5270 5287

390 2117 2436 2877 3378 3731 4882 5205 5463

2131 3304 3681 4382 4462 4594 4808 4929 4985

592 676 3162 3391 3817 4392 4847 5492 5513

640 1392 1583 1742 2649 3827 3918 4029 4319

479 669 1097 1380 2222 2538 2809 3727 3750

1214 1592 2559 3574 3966 4108 4284 4646 4930

205 641 1947 2048 2066 2589 3277 3999 4869

424 662 1243 1414 1873 1943 2212 3271 3493

993 1122 1453 2626 3469 3568 3981 4930 5392

892 928 3979

90 2273 4406

1890 2999 3206

2411 4980 5104

712 3958 4361

497 1159 3611

3145 4022 4896

1120 2568 3522

132 888 980

934 1275 2660

2797 3622 5588

2797 4621 5312

4070 4922 5171

851 2474 3190

57 2355 2527

3254 3519 5061

484 1948 4085

405 1895 5547

4288 4338 5337

1695 4773 5356

810 2881 5523

1077 2731 3000

796 3631 5170

1028 1679 3049

1138 3176 3866

2928 3499 4448

1079 1322 4875

1651 2305 3871

3223 3792 5541

833 2418 5504

1918 3292 5534

2953 4430 5553

1487 4715 4964

2396 2686 3438

4201 4519 5427

179 1193 3181

848 987 2822

1136 2399 4467

2909 3650 4553

129 1325 5190

3046 5252 5403

4120 4290 4687

150 3304 5605

16 4685 5478

2910 3667 4453

2471 2565 4228

1694 4247 4900

2116 4092 4412

3003 4733 5351

1377 1432 5404

1024 3100 3224

681 2154 5526

1844 1985 4974

330 2520 3746

2573 3454 5496

2088 4939 5384

1072 3111 3171

3672 3858 5543

2211 5080 5325

673 1822 2238

2003 2825 4007

2880 3302 4719

2080 2877 5362

402 756 2132

2318 2523 5597

241 1344 5488

3164 3215 5465

24 1943 2458

1704 5151 5608

1071 2514 3944

645 2392 3526

1484 1586 5052

3551 4029 5016

891 2493 5049

1686 3183 5438

3366 3538 3698

2033 3490 3792

1366 5137 5476

635 2040 5395

1678 1694 4675

268 849 1655

1400 2723 5093

363 1781 5053

1925 2804 2956

505 1267 2720

1880 2601 4547

2258 3386 5337

2094 5123 5159

1881 2988 3881

201 690 1016

11 符号化率109/120の場合

220 484 3688 3808

880 1335 2704 4106

544 556 2092 2416

1504 1660 2152

1336 3700 3891

1564 2320 4024

1168 2644 4060

1958 2056 3712

938 2992 3004

3100 3459 4047

1045 1576 3050

278 1826 2235

1000 1984 3255

1178 3662 3724

172 2907 3532

160 2380 3064

628 1116 1790

579 2212 3328

302 435 1264

1479 1792 3796

1300 3591 3901

820 1143 3856

724 1093 2968

1106 3099 3604

255 2164 2656

951 1684 3472

592 2027 2308

2473 2487 3887

1024 1288 2269

736 1851 3172

1166 2436 2547

374 1312 2848

854 1924 3304

456 1108 1372

950 2091 2799

915 1708 1970

304 1059 3804

292 2030 2620

841 1240 1827

1492 2376 3160

546 976 1813

2127 2786 3972

604 2871 3652

471 2822 3040

290 640 3544

2282 2824 3784

1204 3500 4055

699 1743 3364

527 1599 2978

1250 3748 4074

316 373 2692

3220 3324 3490

925 3431 3736

1934 2007 3904

734 1971 2584

2055 3279 3964

1551 1672 4108

1596 2488 2560

1518 3614 3916

2607 3013 4012

663 2942 3940

1659 3267 3730

1740 2559 2752

496 1539 1800

2437 2798 4094

817 1420 3649

1480 1863 2200

2031 2187 2884

274 2716 3049

1491 2960 3232

1899 2523 3316

844 1655 2428

2339 2474 3919

388 2869 3952

999 2139 3508

1180 2115 2668

2379 3520 3589

564 2728 3903

616 1153 3196

697 759 3388

975 1864 3347

711 1418 2307

405 827 1712

1466 3107 3396

2691 3480 3992

952 2173 2605

519 543 1744

1146 1931 2812

1702 2919 3411

687 1593 1634

3384 3460 3528

856 2232 3170

195 411 1443

2522 3190 3988

1406 2377 2464

387 3202 3976

1320 2248 2795

243 2087 2367

448 1227 3698

1478 2999 3208

2546 2619 2632

196 1107 2272

2943 3178 3855

1252 1742 3551

364 591 3076

807 1404 1900

1192 3239 3579

890 2068 3650

793 1850 4048

別表第六十七号 伝送TMCC信号の構成及び送出手順(第61条第1項)

画像

1 ヌルデータの値は全て‘0’とする。

2 電力拡散信号は、別記1のとおりとする。

3 誤り訂正方式は別表第六十八号に示すとおりとする。

別記1 電力拡散信号

別表第六十二号別記4に示す1フレームを周期とし、次に示す図のようにx15+x14+1(15次M系列)により発生する擬似乱数符号系列を加算する。ただし、TMCC信号以外の区間については、電力拡散回路の擬似乱数符号系列の発生を停止するものとする。

画像

別表第六十八号 高度広帯域デジタル放送方式のTMCC信号に関する誤り訂正方式(第61条第2項関係)

1 誤り訂正外符号はBCH符号、誤り訂正内符号はLDPC符号とする。

2 BCH符号の生成多項式は、別表第六十六号2の規定を準用する。

3 LDPC符号は、別表第六十六号3の規定を準用するものとし、その符号化率は120分の61とする。

別表第六十九号 輝度信号及び色差信号の方程式(第24条の6第1項、第63条第1項及び第81条の2第1項関係)

(平25総省令111・平26総省令59・一部改正)

D'Y=INT[(219E'Y+16)・2m-8

D'CB=INT[(224E'CB+128)・2m-8

D'CR=INT[(224E'CR+128)・2m-8(標記は十進数)

1 D'Yは輝度信号、D'CB及びD'CRは色差信号とし、mは輝度信号及び色差信号の量子化ビット数とする。

2 演算子INT[A]は実数Aの、小数点以下第一位の四捨五入により与えられる整数を表す。

3 E'Y、E'CB及びE'CRは、次のとおりとする。

E'Y=0.2126E'R+0.7152E'G+0.0722E'B

E'CB=(E'B-E'Y)/1.8556

E'CR=(E'R-E'Y)/1.5748

ただし、E'R、E'G及びE'Bはそれぞれ画素を走査したときに生ずる赤、緑及び青の各信号電圧をガンマ補正(受像管の赤、緑及び青に対する輝度が正しく再現されるよう送信側においてそれぞれの信号電圧E'R、E'G及びE'Bを受像管の特性の逆特性を持つように補正することをいう。)した電圧(基準白色レベルで正規化された電圧)であって、CIE表示系(国際照明委員会において制定した平面座標による色彩の定量的表示系をいう。)において次の表に掲げるx及びyの値を有する赤、緑及び青を三原色とする受像管に適合するものとする。


x

y

0.640

0.330

0.300

0.600

0.150

0.060

ガンマ補正は、以下の特性によるものとする。

E'=αL0.45-(α-1) (β画像L)

E'=4.50L (-β<L<β)

E'=-α(-L)0.45+(α-1) (L画像-β)

ただし、E'は映像信号のカメラ出力及びLはカメラの入力光とし、いずれも下記4に示す基準白色により正規化した値とする。広色域システムの場合にのみ、L<0及び1<Lを許容する。α及びβは、次の連立方程式の解とし、計算に当たっては小数点以下第三位未満の端数は四捨五入した値を用いてもよい。






4.5β=αβ0.45-α+1

4.5=0.45αβ-0.55




4 基準白色は、次のとおりとする。

色差信号は白色の被写体に対して零になるものとする。


x

y

0.3127

0.3290

別表第六十九号の二 輝度信号及び色差信号の方程式(第63条第1項及び第81条の2第1項関係)

(平26総省令59・追加、平26総省令81・平28総省令77・一部改正)

D'Y=INT[876E'Y+64]

D'CB=INT[896E'CB+512]

D'CR=INT[896E'CR+512](標記は十進数)

1 D'Yは輝度信号、D'CB及びD'CRは色差信号とする。

2 演算子INT[A]は実数Aの小数点以下第一位の四捨五入により与えられる整数を表す。

3 E'Y、E'CB及びE'CRは、次のとおりとする。

E'Y=0.2627E'R+0.6780E'G+0.0593E'B

E'CB=(E'B-E'Y)/1.8814

E'CR=(E'R-E'Y)/1.4746

ただし、E'R、E'G及びE'Bはそれぞれ画素数を走査したときに生ずる赤、緑及び青の各信号電圧をガンマ補正(受像管の赤、緑及び青に対する輝度が正しく再現されるよう送信側においてそれぞれの信号電圧E'R、E'G及びE'Bを受像管の特性の逆特性を持つように補正することをいう。)した電圧(基準白色レベルで正規化された電圧)であって、CIE表示系(国際照明委員会において制定した平面座標による色彩の定量的表示系をいう。)において次の表に掲げるx及びyの値を有する赤、緑及び青を三原色とする受像管に適合するものとする。


x

y

0.708

0.292

0.170

0.797

0.131

0.046

4 ガンマ補正は、次のいずれかの特性によるものとする。

(1) 標準ダイナミックレンジの場合

E'=αL0.45-(α-1) (β≦L≦1)

E'=4.50L (0≦L<β)

ただし、E'は映像信号のカメラ出力に、Lはカメラの入力光に比例した電圧とし、いずれも注5に示す基準白色により正規化した値とする。α及びβは、次の連立方程式の解とし、計算に当たっては小数点以下第三位未満の端数は四捨五入した値を用いてもよい。






4.5β=αβ0.45-α+1

4.5=0.45αβ-0.55




(2) 高ダイナミックレンジの場合(輝度信号及び色差信号の標本値について、十桁の二進数字によって量子化を行うものに限る。)

以下のいずれかの特性によるものとする。

ア E'=画像 (0≦L≦1/12)

E'=a・ln(12L-b)+c (1/12<L≦1)

ただし、E'は映像信号のカメラ出力に、Lはカメラの入力光に比例した電圧とし、いずれも0から1の範囲で正規化した値とする。a、b及びcは定数であり、以下のとおりとする。

a=0.17883277

b=0.28466892

c=0.55991073

イ E'=画像 (0≦L≦1)

ただし、E'は映像信号のカメラ出力に比例した電圧とする。Lはカメラの入力光に比例した電圧とし、L=1が表示輝度10,000cd/m2に対応するものとする。m1、m2、c1、c2及びc3は定数であり、以下のとおりとする。

m1=2610/4096×1/4=0.1593017578125

m2=2523/4096×128=78.84375

c1=3424/4096=0.8359375=c3-c2+1

c2=2413/4096×32=18.8515625

c3=2392/4096×32=18.6875

5 基準白色は、次のとおりとする。

色差信号は白色の被写体に対して零になるものとする。


x

y

0.3127

0.3290

別表第七十号 映像信号の各パラメータ(第63条第4項関係)

(平26総省令59・全改)

有効走査線数

1080本

1080本

2160本

4320本

走査方式

1本おき

順次

順次

順次

フレーム周波数

30/1.001Hz

30Hz

60/1.001Hz

60Hz

60/1.001Hz

60Hz

120/1.001Hz

120Hz

60/1.001Hz

60Hz

120/1.001Hz

120Hz

フィールド周波数

60/1.001Hz




画面の横と縦の比

16:9

16:9

16:9

16:9

1走査線当たりの有効標本化数

輝度信号

1920

1920

3840

7680

色差信号

960

960

1920

3840

別表第七十一号 映像信号の各パラメータ(第81条の2第4項第2号関係)

(平26総省令59・追加)

有効走査線数

1080本

1080本

2160本

走査方式

1本おき

順次

順次

フレーム周波数

30/1.001Hz

30Hz

60/1.001Hz

60Hz

60/1.001Hz

60Hz

120/1.001Hz

120Hz

フィールド周波数

60/1.001Hz



画面の横と縦の比

16:9

16:9

16:9

1走査線当たりの有効標本化数

輝度信号

1920

1920

3840

色差信号

960

960

1920

標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式

平成23年6月29日 総務省令第87号

(平成28年7月29日施行)

体系情報
第1編 法  令(令和5年1月1日現在)/第11章 情報通信/第3節 
沿革情報
平成23年6月29日 総務省令第87号
平成25年2月20日 総務省令第7号
平成25年12月10日 総務省令第111号
平成26年7月3日 総務省令第59号
平成26年10月21日 総務省令第81号
平成28年7月29日 総務省令第77号