○平成二十三年総務省告示第三百七号(超短波音声多重放送及び超短波文字多重放送に関する送信の標準方式第五条第二項第二号等の規定に基づく移動受信用送信方式における符号系列の構成等)
(平成二十三年六月二十九日)
(総務省告示第三百七号)
超短波音声多重放送及び超短波文字多重放送に関する送信の標準方式(平成二十三年総務省令第八十九号)第五条第二項第二号、第七条及び第八条(いずれも超短波放送に関する送信の標準方式(平成二十三年総務省令第八十六号)第七条において準用する場合を含む。)の規定に基づき、移動受信用送信方式における符号系列の構成、文字信号の送出に関する詳細事項、スクランブルを行う範囲及び関連情報の送出手順を次のように定め、平成二十三年六月三十日から施行する。
なお、平成十年郵政省告示第三百九十七号(移動受信用送信方式における符号系列の構成、文字信号の送出に関する詳細事項、スクランブルを行う範囲及び関連情報の送出手順を定める等の件)は、平成二十三年六月二十九日限り廃止する。
一 符号系列の構成
1 パケット及びパリティパケット 符号系列は、パケット及びパリティパケットから成り、別表第一号に示すとおりとする。
2 誤り訂正 パケット及びパリティパケットの誤り訂正は、別表第二号に示すとおりとする。
3 誤り検出 パケットの誤り検出は、別表第三号に示すとおりとする。
二 文字信号の送出
1 フレーム フレームは、別表第四号に示すとおりとする。
2 データパケット データパケットは、別表第五号に示すとおりとする。
3 データグループ データグループは、別表第六号に示すとおりとする。
4 番組 番組は、別表第七号に示すとおりとする。
三 スクランブルを行う範囲 スクランブルを行う範囲は、データユニット及びセグメントデータの任意の部分とする。
四 関連情報の送出手順 関連情報は、データユニット単位で伝送する。
別表第一号 パケット及びパリティパケットの誤り訂正
(1) パケット
注
1 パケットは、データを伝送する基本単位であり、ブロック識別符号(BIC)、情報ビット及びチェック符号から成る。
2 Bは、バイトを示し、送出順に1から36までのバイト番号を付す。bは、各バイト内におけるビットを示し、送出順に1から8までのビット番号を付す。以下同じ。
3 ブロック識別符号は、B1及びB2の16ビットとし、情報ビットはB3のb1からバイトB26のb6までの190ビットとし、チェック符号はB26のb7からB36のb8までの82ビットとする。
(2) パリティパケット
注 パリティパケットは、列方向のチェック符号の基本単位であり、ブロック識別符号及びチェック符号から成る。
別表第二号 パケット及びパリティパケットの誤り訂正
誤り訂正符号 | (272,190)短縮化差集合巡回符号による積符号とする。 |
チェック符号 | 各パケットにおけるB3のb1からB26のb6までの情報ビットの値を多項式a271X271+a270X270+……+a82X82の上位桁から各項の係数値とし、この多項式を生成多項式G(X)で除した剰余の多項式r81X81+r80X80+……+r0X0の各項の係数値をパケットのチェック符号ビットとし、上位桁から順次B26のb7からB36のb8までの値とする。 生成多項式G(X)は、次式とする。 G(X)=X82+X77+X76+X71+X67+X66+X56+X52+X48+X40+X36+X34+X24+X22+X18+X10+X4+1 パリティパケットのチェック符号は、列方向において、パケットのチェック符号の生成と同様の方法により生成した値とする。 |
別表第三号 パケットの誤り検出
誤り検出符号 | 14ビットのCRC(Cyclic Redundancy Check)符号とする。 |
CRC符号 | CRC符号は、情報ビットのうち176ビットのデータパケットを除いた最終14ビットとする。情報ビットとCRC符号の関係を別記に示す。 各パケットにおけるB3のb1からB24のb8までの情報ビットの値を多項式a271X189+a270X188+……+a96X14の上位桁から各項の係数値とし、この多項式を生成多項式G(X)で除した剰余の多項式a95X13+a94X12+……+a82X0の各項の係数値をCRC符号ビットとし、上位桁から順次B25のb1からB26のb6までの値とする。 生成多項式G(X)は、次式とする。 G(X)=X14+X11+X2+1 |
別記 情報ビットとCRC符号の関係
別表第四号 フレーム
1 フレーム構成
注
1 1フレームは、288ビット×272行のマトリクスから成り、各行をブロックと呼ぶ。
2 1フレームは、データを伝送する190個のブロック(パケット)及び列方向のパリティを伝送する82個のパリティのブロック(パリティパケット)から成る。
3 フレームは、順次連続して伝送し、1フレーム内では先頭ブロックであるブロック番号1番から272番まで順次伝送する。
2 ブロック識別符号
ブロック識別符号の種類 | BIC1,BIC2,BIC3,BIC4の4種類 |
ブロック識別符号のビットパターン | BIC1:0001 0011 0101 1110 BIC2:0111 0100 1010 0110 BIC3:1010 0111 1001 0001 BIC4:1100 1000 0111 0101 伝送順―――――――→ |
ブロック識別符号の割当て | BIC1:1≦N≦13(N:ブロック番号) BIC2:137≦N≦149 BIC3:(1) 14≦N≦136のうち、3で除した余りが0及び2のもの (2) 150≦N≦272のうち、3で除した余りが0及び1のもの BIC4:(1) 14≦N≦136のうち、3で除した余りが1のもの (2) 150≦N≦272のうち、3で除した余りが2のもの |
別表第五号 データパケット
1 データパケットの構成
(1) 構成1
(2) 構成2
注
1 データパケットは、288ビットのパケットから16ビットのブロック識別符号、14ビットのCRC符号及び82ビットのチェック符号を除いた176ビットから成る。
2 データパケットは、プリフィックス及びデータブロックから成る。
3 データパケットは、構成1及び構成2の2種類とする。
2 プリフィックスの構成
注
1 ( )内の値は、データパケット構成2の場合のビット番号及びビット数を示す。
2 サービス識別は、b1~b4の4ビットから成り、番組内容の種別(文字・図形情報、付加情報、補助信号、運用信号)及び伝送モードを2進値対応で示すとともに、データパケット構成を指定する。
なお、2進値は、ビット番号の最大のビットを最上位とし、最小のビットを最下位ビットとして表す。以下同じ。
3 サービス識別符号は、次のとおりとする。
b1 | b2 | b3 | b4 | HEX | サービス識別 | データパケット構成 | 受信処理モード | |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 未定義 | ― | ― | |
1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 伝送第1モード | 構成1 | 逐次 | |
0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 伝送第2モード | 構成1 | 記録 | |
1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 伝送第3モード | 構成1 | 記録 | |
0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 伝送第4モード | 構成1 | 記録 | |
1 | 0 | 1 | 0 | 5 | 伝送第5モード | 構成1 | 記録 | |
0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 伝送第6モード | 構成1 | 記録 | |
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| ・ |
| ・ |
| 未定義 | ― | ― |
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| ・ |
| ・ |
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| ― | ― |
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| ・ |
| ・ |
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| ― | ― |
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1 | 0 | 1 | 1 | D | 付加情報 | 構成2 | 逐次/記録 | |
0 | 1 | 1 | 1 | E | 補助信号 | 構成1 | 記録 | |
1 | 1 | 1 | 1 | F | 運用信号 | ― | ― |
(1) 伝送第1モードは、逐次受信処理用の文字・図形情報を送出する。
(2) 伝送第2モード~伝送第6モードは、記録受信処理用の文字・図形情報を送出する。
(3) 付加情報は、放送局名、年月日、曜日、時刻及び同一プログラムの隣接する超短波音声多重放送及び超短波文字多重放送を行う基幹放送局の周波数等、受信機に対する制御のための付加情報を送出する。
(4) 補助信号は、番組索引データ等を送出する。
(5) 運用信号は、基幹放送事業者が運用上必要な場合に送出する。
(6) 逐次受信処理モードは、番組データ又はページデータの最初のデータパケットが着信次第、提示の復号処理を開始するモードである。
(7) 記録受信処理モードは、送出単位(番組データ又はページデータ)の全データを受信記録しデータグループごとのCRC符号による誤り処理を行った後初めて提示の復号処理を開始するモードである。
4 復号識別フラグはb5の1ビットから成り、誤り訂正回路が横方向のみの復号でデータを出力する場合は「1」とし、横縦の復号後に出力する場合は「0」とする。
5 情報終了フラグはb6の1ビットから成り、あるデータグループ番号で伝送するデータグループが終了する場合は「1」とし、その他の場合は「0」とする。
6 更新フラグはb7とb8の2ビットから成り、あるデータグループ番号で伝送するデータグループが更新された場合は1インクリメントして送出し、更新されていない場合は前回送出した更新フラグと同じフラグで送出する。
7 データグループ番号は、データグループか送出される際に割り当てられるデータグループ番号を示す。
8 データパケット番号は、各データグループ番号ごとに伝送するデータパケットの番号を示す。
9 ビット及びビットの組合せの未使用又は未定義の部分にあっては、これにより受信機の受信動作に異常が起こらないものとする。以下同じ。
3 データブロックの構成
(1) データパケット構成1
(2) データパケット構成2
注
1 DBはデータブロック内のバイトを示し、送出順に1から18(20)までのバイト番号を付す。1バイトの中のビットはbで示し、送出順に1から8までのビット番号を付すものとする。以下同じ。
2 データブロック中のデータのフォーマットは可変データフォーマットとする。
別表第六号 データグループ
1 データグループの構成
(1) データグループ1
(2) データグループ2
注
1 データグループは、一又は複数のデータブロックから構成させる。
2 データグループは、データグループ1及びデータグループ2の2種類とし、データグループ1は文字・図形情報の送出用、データグループ2は付加情報の送出用とする。
3 データグループ1は、必ずヘッディング開始符号(SOH)で始まるものとする。
4 データグループ1のデータグループ終了符号は、データグループの終了を示し、ページが終了する場合にはテキスト終結符号(ETX)とし、最終ページ、番組索引データ又は番組共通マクロデータが終了する場合には伝送終了符号(ETO)とし、その他の場合は伝送ブロック終結符号(ETB)とする。
5 開始符号及び終了符号は、次のとおりとする。
符号 | 列番号/行番号 |
ヘッディング開始符号(SOH) | 00/1 |
テキスト終結符号(ETX) | 00/3 |
伝送終了符号(ETO) | 00/4 |
伝送ブロック終結符号(ETB) | 01/7 |
列番号/行番号の表記方法は、列番号を上位の4ビット、行番号を下位の4ビットとする2進値による。以下同じ。
6 データグループ2は、一又は複数のセグメント(付加情報を送出するための情報単位)等から構成される。
7 CRC符号の位置をデータブロックの最後の部分とするため、データグループ1の場合は、データグループデータとデータグループ終了符号との間に必要に応じて空白(NUL)を設け、データグループ2の場合は、データグループの最終セグメントの後に必要に応じて空白を設けるものとする。
なお、空白はデータグループ長、データユニットのデータ長、セグメントのセグメント長には含めないものとする。
8 データグループの構成がデータグループ2において、データグループが一のデータブロックで構成される場合は、CRC符号を付加しないものとする。
2 データグループヘッダの構成
注
1 データグループリンク符号(DGL)は、DB2のb8の1ビットから成り、同一のサービス識別符号に後続する内容の異なるデータグループとの連結の有無を示す。
連結がある場合は「1」、連結がない場合は「0」とする。
2 データグループサイズ(DGS)は、DB2のb7~b1を上位バイト、DB3を下位バイトとする15ビットの2進値により、データグループデータのバイト数を示すものとする。
3 データグループの誤り検出
誤り検出符号 | 16ビットのCRC符号とする。 |
CRC符号 | 誤り検出の符号化区間の情報ビット数をn-16とするとき、情報ビットの値を順次、多項式Cn-1Xn-1+Cn-2Xn-2+……+C16X16の各項の係数値とし、この多項式を生成多項式G(X)で除した乗除の多項式s15X15+s14X14+…………………+s0X0の各項の係数値を上位桁から送出順にCRC符号の各ビットの値とする。 生成多項式G(X)は、次式とする。 G(X)=X16+X12+X5+1 |
注
1 データグループ1の場合の誤り検出の符号化区間の開始は、ヘッディング開始符号の最初のビットからとし、終了はデータグループ終了符号の最終ビットまでとする。
2 データグループ2の場合の誤り検出の符号化区間の開始は、データグループの最初のセグメントの最初のビットからとし、終了はCRC符号の直前のビットまでとする。
別表第七号 番組
1 番組データの構成
(1) 番組管理データ及びページデータにより構成されるもの
(2) 番組索引データにより構成されるもの
(3) 番組共通マクロデータにより構成されるもの
注
1 番組データは、番組管理データ及びページデータにより構成されるもの、番組索引データにより構成されるもの並びに番組共通マクロデータにより構成されるものの3種類とする。
2 番組管理データ、ページデータ並びに番組索引データ及び番組共通マクロデータは、データヘッダ単独の場合がある。
3 データユニットの数は、0、1又は複数個である。
4 データヘッダは、番組データヘッダ、ページデータヘッダ、継続データヘッダ、番組索引データヘッダ及び番組共通マクロデータヘッダの5種類とする。
5 4の各データヘッダは、データヘッダ識別とデータヘッダデータから成る。
2 番組データヘッダの構成
(1) 構成A
(2) 構成B
注
1 番組データヘッダは、番組管理データのデータヘッダとする。
2 番組データヘッダは、構成A及び構成Bの2種類とする。
3 情報分離符号は、01/14とする。以下同じ。
4 データヘッダパラメタは、構成Aの場合は03/0とし、構成Bの場合は03/1とする。
5 番組番号は8ビットから成り、文字・図形情報等の番組の番号を2進値で示す。番組番号は0~255までとする。以下同じ。
6 番組内容更新フラグは2ビットから成り、番組単位の更新を示す。
7 ページ総数は6ビットから成り、番組を構成するページの総数を2進値で示す。番組管理データを除いたページの総数を示す。ページ総数が0の場合は、ページデータがないことを示す。ただし、ページ総数が不定の場合には63とする。
8 指示機能は8ビットから成り、番組に含まれる符号の種類及び提示の機能を表す。ただし、ページ単位で異なる場合、番組データヘッダにおいては番組全体で用いられている全てを表す。提示機能の内容は次のとおりとする。以下同じ。
ビット1 | 提示内容 | |
b1 | 文字(JIS第1、第2水準文字、DRCS、モザイク、追加文字)を含む場合は「1」とする。 | |
b2 | 図形(一層フォトグラフィック、ジオメトリック)を含む場合は「1」とする。 | |
b3 | 透明データ1(交通情報データ)を含む場合は「1」とする。 | |
|
|
|
b4 |
| 未定義 |
b5 |
|
|
b6 |
|
|
|
|
|
b7 | 一括番組の場合は「1」とし、非一括番組の場合は「0」とする。 | |
b8 | 音声放送の補完番組の場合は「1」とし、独立番組の場合は「0」とする。 |
9 情報種別は4ビットから成り、番組内容の情報を識別する。
(1) 情報種別の内容は別記第1のとおりとし、情報種別が情報1から情報15の場合、有料放送と識別する。これを超えて使用する場合は情報15により識別し、別記第2に示す2バイトの拡張情報種別をデータヘッダに追加する。以下同じ。
(2) 拡張情報種別をデータヘッダに追加した場合のデータヘッダパラメタは、構成Aの場合は03/8とし、構成Bの場合は03/9とする。
別記第1
b8 | b7 | b6 | b5 | HEX | 情報種別 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 無指定 |
0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 情報1 |
0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 情報2 |
0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 情報3 |
0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 情報4 |
0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 情報5 |
0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 情報6 |
0 | 1 | 1 | 1 | 7 | 情報7 |
1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 情報8 |
1 | 0 | 0 | 1 | 9 | 情報9 |
1 | 0 | 1 | 0 | A | 情報10 |
1 | 0 | 1 | 1 | B | 情報11 |
1 | 1 | 0 | 0 | C | 情報12 |
1 | 1 | 0 | 1 | D | 情報13 |
1 | 1 | 1 | 0 | E | 情報14 |
1 | 1 | 1 | 1 | F | 情報15 |
別記第2
10 表示フォーマットは4ビットから成り、表示モードの指定を行う。表示フォーマットの内容は次のとおりとする。以下同じ。
b4 | b3 | b2 | b1 | 表示フォーマット | 表示文字数 ( )内は標準文字で相当するドット数 |
0 | 0 | 0 | 1 | フォーマット0 | 2.5行,15.5文字(60*248) |
0 | 0 | 1 | 1 | フォーマット1 | 8.5行,15.5文字(204*248) |
0 | 1 | 0 | 1 | フォーマット2 | 17行,31文字(408*496) |
0 | 1 | 1 | 1 | フォーマット4 | 20行,40文字(200*240) |
0 | 0 | 0 | 0 | フリーフォーマット | ― |
(1) フリーフォーマットは、表示媒体の表示ドット数(行数、文字数)を特に指定しない。
(2) 上記以外の表示フォーマットは未定義とする。
11 都道府県識別コードは6ビットから成り、番組の内容が関連する都道府県を2進値対応で示す。都道府県識別コードは0~47とし、1~47はJIS X 0401―1973に従い、0は無指定とする。以下同じ。
12 地図種別は4ビットから成り、番組で想定している地図の種別を示す。地図種別の内容は次のとおりとする。以下同じ。
b8 | b7 | b6 | b5 | HEX | 地図種別 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 無指定 |
0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 地図種別1 |
0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 地図種別2 |
0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 地図種別3 |
0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 地図種別4 |
0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 地図種別5 |
0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 地図種別6 |
0 | 1 | 1 | 1 | 7 | 地図種別7 |
1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 地図種別8 |
1 | 0 | 0 | 1 | 9 | 地図種別9 |
1 | 0 | 1 | 0 | A | 地図種別10 |
1 | 0 | 1 | 1 | B | 地図種別11 |
1 | 1 | 0 | 0 | C | 地図種別12 |
1 | 1 | 0 | 1 | D | 地図種別13 |
1 | 1 | 1 | 0 | E | 地図種別14 |
1 | 1 | 1 | 1 | F | 地図種別15 |
13 地図倍率指定は4ビットから成り、その番組で想定している最大の地図のX及びY方向の倍率を、2次メッシュを基準として示す。地図倍率指定の内容は、次のとおりとする。以下同じ。
b4 | b3 | b2 | b1 | HEX | 地図倍率指定 | |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 16倍 | |
0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 8倍:1次メッシュ(1/20万) | |
0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 4倍 | |
0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 2倍 | |
0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 1倍:2次メッシュ(1/2.5万) | |
0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 1/2倍 | |
0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 1/4倍 | |
0 | 1 | 1 | 1 | 7 | 1/8倍 | |
1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 1/16倍 | |
|
|
|
|
|
|
|
1 | 0 | 0 | 1 | 9 |
| 未定義 |
|
| ・ |
| ・ |
|
|
|
| ・ |
| ・ |
|
|
|
| ・ |
| ・ |
|
|
1 | 1 | 1 | 0 | E |
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|
|
|
|
|
|
|
|
1 | 1 | 1 | 1 | F | 任意倍率 |
注 倍率指定のある地図は区分地図を意味する。上記倍率に当てはまらない区分地図、デフォルメ地図等は、任意倍率を指定する。
14 地図座標はX座標12ビット及びY座標12ビットの計24ビットから成り、番組が関連する地図の中心座標を指定する。
座標の原点は、第1次地域区画(1次メッシュ)の地図番号3722の左下隅とする。
X座標及びY座標のそれぞれ上位5ビットは1次メッシュの地図番号に相当し、上位から6~8ビット目は10倍地域メッシュ(2次メッシュ)の番号に相当する。下位4ビットは、2次メッシュ内の相対座標に相当する。
3 ページデータヘッダの構成
(1) 構成A
(2) 構成B
注
1 ページデータヘッダは、ページデータのデータヘッダとする。
2 ページデータヘッダは、構成A及び構成Bの2種類とする。
3 データヘッダパラメタは、構成Aの場合は03/2とし、構成Bの場合は03/3とする。
4 ページ内容更新グラフは2ビットから成り、ページごとの内容の更新を示す。
5 ページ番号は6ビットから成り、番組のページを2進値で示す。ただし、ページ番号は1から始め、62までとする。
6 提示機能は8ビットから成り、ページに含まれる符号の種類を表す。
7 情報種別は4ビットから成り、ページ内容の情報を識別し、情報15の場合のデータヘッダパラメタは、構成Aの場合は03/10とし、構成Bの場合は03/11とする。
8 ヘッダラスター色は4ビットから成り、ヘッダ文表示領域ラスター色をカラーマップの下位アドレス(0~15)で示す。
9 ラスター色は4ビットから成り、本文表示領域ラスター色をカラーマップの下位アドレス(0~15)で示す。
10 都道府県識別コードは6ビットから成り、ページ内容が関連する都道府県を2進値対応で示す。
11 地図種別は4ビットから成り、そのページで想定している地図の種別を示す。
12 地図倍率指定は4ビットから成り、そのページで想定している地図のX及びY方向の倍率を、2次メッシュを基準として示す。
13 地図座標はX座標12ビット及びY座標12ビットの計24ビットから成り、ページデータが関連する地図の中心座標を指定する。
14 内容種別は4ビットから成り、送出しているページデータの内容の種別を示す。内容種別は、次のとおりとする。
b4 | b3 | b2 | b1 | HEX | 地図種別 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 無指定 |
0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 内容1 |
0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 内容2 |
0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 内容3 |
0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 内容4 |
0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 内容5 |
0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 内容6 |
0 | 1 | 1 | 1 | 7 | 内容7 |
1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 内容8 |
1 | 0 | 0 | 1 | 9 | 内容9 |
1 | 0 | 1 | 0 | A | 内容10 |
1 | 0 | 1 | 1 | B | 内容11 |
1 | 1 | 0 | 0 | C | 内容12 |
1 | 1 | 0 | 1 | D | 内容13 |
1 | 1 | 1 | 0 | E | 内容14 |
1 | 1 | 1 | 1 | F | 内容15 |
15 情報提供時刻フラグは1ビットから成り、情報が提供された時刻情報の有無を示す。情報提供時刻フラグが「1」の場合は情報提供時刻ありとし、「0」の場合は情報提供時刻なしとする。
16 情報提供時間は11ビットから成り、情報が提供された時刻を1分単位で示す。時間指定は5ビットにより1時間単位で0~23時とし、分指定は6ビットにより1分単位で0~59分とする。
17 リンクレイヤは2ビットから成り、交通情報で送出されるリンクのレイヤを指定する。リンクレイヤの内容は次のとおりとする。以下同じ。
b8 | b7 | リンクレイヤ |
0 | 0 | 無指定 |
0 | 1 | 広域リンク |
1 | 0 | 中域リンク |
1 | 1 | 狭域リンク |
18 リンク種別は2ビットから成り、参照リンク番号の種別を指定する。
リンク種別の内容は次のとおりとする。以下同じ。
b6 | b5 | リンク種別 |
0 | 0 | 高速自動車国道 |
0 | 1 | 都市高速道路 |
1 | 0 | 幹線 |
1 | 1 | その他の道路 |
19 参照リンク番号は12ビットから成り、本ページで伝送する交通情報が関連する路線のリンク番号を示す。複数のリンクに関係する場合は、情報の関連する末尾のリンク番号を示す。なお、リンク番号0番は参照リンク番号指定なしとする。
4 番組共通マクロデータヘッダの構成
(1) 構成A
(2) 構成B
注
1 番組共通マクロデータヘッダは、番組共通マクロデータヘッダのデータヘッダとする。
2 番組共通マクロデータヘッダは、構成A及び構成Bの2種類とする。
3 データヘッダパラメタは、構成Aの場合は03/4とし、構成Bの場合は03/5とする。
4 提示機能は、番組共通マクロに含まれる符号の種類を表す。
5 番組共通マクロ内容更新フラグは1ビットから成り、番組共通マクロの更新を示す。更新するごとにビットを反転する。
6 番組共通マクロ集合は8ビットから成り、定義するページデータ(ジオメトリック地図等)の番組共通マクロ集合を示す。
(1) 20~2Fを地図専用とし、これに続く番組共通マクロ集合符号2バイトにより番組共通マクロ番号を指定する。
(2) 30~3Fの場合は番組共通マクロ集合符号は1バイトにより定義する。
7 番組共通マクロ集合符号は8ビット(又は16ビット)から成り、定義するページデータの番組共通マクロ符号を指定する。
5 継続データヘッダの構成
注
1 継続データヘッダは、番組管理データ、ページデータ及び番組共通マクロデータ又は番組索引データを分割して送出する場合において、それぞれに継続するデータのデータヘッダとする。
2 データヘッダパラメタは、03/6とする。
6 番組索引データヘッダの構成
注
1 番組索引データヘッダは、番組索引データのデータヘッダとする。
2 データヘッダパラメタは、03/7とする。
3 番組索引制御はDB(n+2)の8ビットから成り、番組索引データの受信制御をビット対応で指示する。b1を索引有効フラグ、b2を索引更新フラグとし、b3~b8を未定義とする。
(1) 索引有効フラグは番組索引データユニットの有無を示すフラグとし、「1」の場合は番組索引データユニットがあることを示し、「0」の場合はないことを示す。
(2) 索引更新フラグは番組索引データを更新したことを識別するフラグであり、番組索引データを更新した場合にこのフラグを反転する。
7 データユニットの編成
注
1 PBはデータユニット内のバイトを示し、送出順に1から順にバイト番号を付す。
2 データユニット分離符号は、01/15とする。
3 データユニットリンクフラグ(DUL)はPB3のb8の1ビットから成り、データユニットの連結を示す。そのデータユニットの次のデータユニットが継続データユニットである場合は「1」とし、その他の場合は「0」とする。
4 データユニットサイズは、PB3のb7~b1を上位バイト、PB4を下位バイトとする15ビットの2進値により、データユニットデータのバイト数を示すものとし、最大32,767バイトとする。
5 データユニットの種類、データユニットパラメタ及び機能は、別記第1のとおりとする。
6 データユニットの所属データグループは、別記第2のとおりとする。
別記第1
データユニット | データユニットパラメタ | 機能 |
本文 | 02/0 | 本文表示領域における文字データ及びモザイク図形データを送出する。 |
ヘッダ文 | 02/4 | ヘッダ文表示領域における文字データ及びモザイク図形データを送出する。 |
ジオメトリック | 02/8 | ジオメトリック図形データを送出する。 |
番組共通マクロ | 02/9 | 番組共通マクロ定義を読み出す。 |
1バイトDRCS | 03/0 | 1バイトDRCS図形データを送出する。 |
2バイトDRCS | 03/1 | 2バイトDRCS図形データを送出する。 |
カラーマップ | 03/4 | カラーマップデータを送出する。 |
選択制御 | 03/6 | 応答進行の番組の場合、各ページデータごとに選択制御データを送出する。 |
一層フォトグラフィック | 03/8 | 一層フォトグラフィック図形データを送出する。 |
継続 | 03/11 | 先行して送出したデータユニットと同一の継続するデータユニットを送出する。 |
番組索引 | 03/12 | 番組索引データを送出する。 |
ダミー | 03/14 | 番組データの運用上必要な場合にダミーデータを送出する。 |
ネットワーク運用 | 03/15 | 地上基幹放送局の運用上必要な場合送出する。 |
渋滞・旅行時間 | 04/0 | 渋滞・旅行時間データを送出する。 |
規制・事故 | 04/1 | 規制・事故データを送出する。 |
駐車場 | 04/2 | 駐車場データを送出する。 |
区間旅行時間 | 04/3 | 区間旅行時間データを送出する。 |
注
1 モザイク図形とは、モザイク素片に対応する符号の組合せで表示する図形をいう。
2 ジオメトリック図形とは、点、直線、円弧等を指定する図形記述命令の組合せで示す図形をいう。
3 DRCS図形とは、あらかじめ送出したパターンデータに対応する符号の組合せで表示する図形をいう。
4 一層フォトグラフィック図形とは、一層のパターンデータで表示する図形をいう。
5 選択制御データユニットの構成例は、次のとおりとする。
(1) 選択制御データユニットを送出する場合は、各ページデータごとに1データユニットとする。
(2) キーイン番号は、受信側の操作により入力する番号に対応する番号をb4~b1の2進値で示す。キーイン番号は0~15とする。
(3) 行先ページ指定モード(NPS)は、行き先のページを指定するモードをb8、b7の2進値で示す。「0」の場合、NPSに続くb6~b1で、同一のサービス識別、番組番号内のページ番号を指定し、行き先を示す。「1」の場合、NPSに続くb6~b1でページ番号を指定し、次の1バイトで同一のサービス識別内の番組番号を指定して行き先を示す。「2」の場合、NPSに続くb6~b1でページ番号を指定し、次の1バイトで番組番号を指定し、この次の1バイトのb4~b1でサービス識別を指定して行き先を示す。「3」は未定義とする。
(4) 行先ページ番号はb6~b1の6ビットから成り、キーイン番号に対応して提示する次ページのページ番号を2進値で指定する。ただし、「0」の場合は、行先ページを指定しないことを示す。
(5) 行先番組番号はb8~b1の8ビットから成り、キーイン番号に対応して提示する次ページの番組番号を2進値で指定する。
(6) 行先サービス識別番号はb4~b1の4ビットから成り、キーイン番号に対応して提示する次ページのサービス識別を2進値対応で指定する。
6 番組索引データユニットの構成は、次のとおりとする。
(1) 表示フォーマットは、別表第七号の2の注10と同様とする。ただし、同注のb4~b1は本注のb8~b5に読み替えるものとする。
(2) サービス識別はPB5のb4~b1の4ビットから成り、番組索引データユニットデータで送出する番組番号のサービス識別を2進値対応で示し、別表第五号に示すサービス識別と同様とする。
(3) 番組番号はb8~b1の8ビットから成り、現在放送中の番組番号を2進値で示す。
7 ダミー及びネットワーク運用データユニットのデータは、受信機においては無視するものとする。
別記第2 データユニットの所属データグループ
データユニットの内容 | データグループデータ | |||
| 番組管理 | ページ | 索引 | 番組共通マクロ |
本文 |
| ○ |
| ○ |
ヘッダ文 |
| ○ |
| ○ |
ジオメトリック |
| ○ |
| ○ |
番組共通マクロ |
| ○ |
| ○ |
1バイトDRCS | ○ | ○ |
| ○ |
2バイトDRCS | ○ | ○ |
| ○ |
カラーマップ | ○ | ○ |
| ○ |
選択制御 | ○ | ○ |
|
|
一層フォトグラフィック |
| ○ |
| ○ |
継続 | ○ | ○ |
| ○ |
番組索引 |
|
| ○ |
|
ダミー | ○ | ○ |
|
|
ネットワーク運用 | ○ | ○ |
|
|
渋滞・旅行時間 |
| ○ |
|
|
規制・事故 |
| ○ |
|
|
駐車場 |
| ○ |
|
|
区間旅行時間 |
| ○ |
|
|
8 セグメント
(1) セグメントの構成
(2) セグメントヘッダの構成
注
1 セグメントヘッダは、セグメント識別及びセグメント長から成る。
2 セグメント識別は、4ビット又は12ビットから成り、セグメントデータの内容を規定する。セグメント識別は、自局用及び他局用の2種類とする。自局用セグメント識別は4ビットから成り、その内容は次のとおりとする。
セグメント識別 | 情報内容 | ||||
b8 | b7 | b6 | b5 | HEX |
|
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 未定義 |
0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 放送局識別 |
0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 時刻情報 |
0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 番組開始編成時間 |
0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 交通・緊急情報フラグ |
0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 番組情報(音楽/音声、カテゴリ、復号情報等) |
0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 親局名(FM局) |
0 | 1 | 1 | 1 | 7 | 未定義 |
1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 中継放送局名(FM局) |
1 | 0 | 0 | 1 | 9 | 未定義 |
1 | 0 | 1 | 0 | A | 代替周波数(FM局) |
1 | 0 | 1 | 1 | B | 未定義 |
1 | 1 | 0 | 0 | C | カテゴリ名の再定義 |
1 | 1 | 0 | 1 | D | 未定義 |
1 | 1 | 1 | 0 | E | 他局識別 |
1 | 1 | 1 | 1 | F | 未定義 |
他局用セグメント識別は12ビットから成り、その構成は次のとおりとする。
(1) 他局用セグメント識別は、4ビットの他局識別符号、4ビットの他局番号及び4ビットの他局セグメント識別から成り、他局の情報を示す。
(2) 他局用セグメント識別の先頭4ビットの他局識別符号はE(hex)とし、他局番号は0~15の16局とする。
なお、同一の他局の付加情報は、同一の他局番号を指定する。
(3) 他局用セグメント識別の内容は、次のとおりとする。
セグメント識別 | 情報内容 | ||||
b8 | b7 | b6 | b5 | HEX |
|
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 未定義 |
0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 放送局識別 |
0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 未定義 |
0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 番組開始編成時間 |
0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 交通・緊急情報フラグ |
0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 番組情報(音楽/音声、カテゴリ、復号情報等) |
0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 基幹放送局名(FM局) |
0 | 1 | 1 | 1 | 7 | 基幹放送局名(AM局) |
1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 中継放送局名(FM局) |
1 | 0 | 0 | 1 | 9 | 中継放送局名(AM局) |
1 | 0 | 1 | 0 | A | 代替周波数(FM局) |
1 | 0 | 1 | 1 | B | 代替周波数(AM局) |
1 | 1 | 0 | 0 | C | カテゴリ名の再定義 |
1 | 1 | 0 | 1 | D | 未定義 |
1 | 1 | 1 | 0 | E | 未定義 |
1 | 1 | 1 | 1 | F | 未定義 |
3 セグメント長は4ビット又は12ビットから成り、セグメントデータのバイト数を指定する。4ビットのセグメント長で指定できる最大のデータ長は14バイトとする。14バイトを超えるセグメントデータを伝送する場合は、セグメント長をF(hex)とし、これに続く1バイトの拡張セグメント長で指定する。その際、指定できる最大データ長は255バイトとする。セグメント長を拡張した場合の構成は、次のとおりとする。