○平成二十六年総務省告示第二百三十三号(標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式第三条第二項第二号等の規定に基づく関連情報の構成及び送出手順等)
(平成二十六年七月三日)
(総務省告示第二百三十三号)
標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式(平成二十三年総務省令第八十七号)第三条第二項第二号及び第三号並びに第四項、第十七条(第二十四条、第二十四条の七、第三十二条、第五十六条、第六十六条、第七十七条及び第八十四条において準用する場合を含む。)、第二十四条の三第四項、第二十七条第四項、第三十六条第五項、第四十六条、第五十八条第五項(第八十四条において準用する場合を含む。)並びに別表第四十二号の3別記1注1の規定に基づき、関連情報の構成及び送出手順、PESパケット、セクション形式、TSパケット、IPパケット、ULEパケット、MMTPパケット、圧縮IPパケット及びTLVパケットの送出手順、伝送制御信号及び識別子の構成並びに緊急情報記述子及び緊急警報放送メッセージの構成を次のように定め、平成二十六年七月三日から適用する。
なお、平成二十三年総務省告示第二百九十九号(関連情報の構成及び送出手順、PESパケット、セクション形式、TSパケット、IPパケット及びTLVパケットの送出手順、伝送制御信号及び識別子の構成並びに緊急情報記述子の構成を定める件)は、平成二十六年七月三日限り、廃止する。
1 関連情報の構成及び送出手順
一 共通情報のうち、標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式(平成二十三年総務省令第八十七号。以下「標準方式」という。)第八条第一号に関するもの(以下「ECM」という。)は、番組に関する情報、スクランブルを解くための鍵情報及び受信機のスクランブルを解く機能の強制的な切替えを指令する制御情報とし、その構成及び送出手順は別表第一号に示すとおりとする。
二 共通情報のうち、標準方式第八条第二号に関するもの(以下「ACI」という。)は、番組に関する情報、スクランブルを解くための鍵情報及び受信機のスクランブルを解く機能の強制的な切替えを指令する制御情報とし、ACI構成を示すプロトコル番号、スクランブルの運用主体を識別する事業体識別及びACIに含む情報を暗号化するために用いる暗号鍵を識別する暗号鍵識別を含むものとし、平成二十三年総務省告示第三百一号(映像信号のうちセクション形式によるもの及び音声信号のうちセクション形式によるものの送出手順を定める件)第2項に示すモジュールとして伝送するものとする。
四 個別情報(以下「EMM」という。)は、国内受信者の個別の契約情報及び共通情報の暗号を解くための鍵情報とし、その構成及び送出手順は別表第三号に示すとおりとする。
2 PESパケット、セクション形式、TSパケット、IPパケット、ULEパケット、MMTPパケット、圧縮IPパケット及びTLVパケットの送出手順
一 PESパケットの送出手順は、別表第四号に示すとおりとする。
二 セクション形式の送出手順は、別表第五号に示すとおりとする。
三 TSパケットの送出手順は、別表第六号に示すとおりとする。
四 IPパケットの送出手順は、別表第七号に示すとおりとする。
五 ULEパケットの送出手順は、別表第八号に示すとおりとする。
六 MMTPパケットの送出手順は、別表第九号に示すとおりとする。
七 圧縮IPパケットの送出手順は、別表第十号に示すとおりとする。
八 TLVパケットの送出手順は、別表第十一号に示すとおりとする。
3 トランスポートフレーム、データチャネルMACプロトコルカプセル及びコントロールプロトコルパケットの送出手順
一 トランスポートフレームの送出手順は、別表第十二号に示すとおりとする。
二 データチャネルMACプロトコルカプセルの送出手順は、別表第十三号に示すとおりとする。
三 コントロールプロトコルパケットの送出手順は、別表第十四号に示すとおりとする。
4 伝送制御信号(標準方式第三十六条第二項及び第五十八条第四項に関するものを除く。)及び識別子(標準方式第五十八条第五項に関するものを除く。)の構成
一 PATの構成は、別表第十五号に示すとおりとする。
二 PMTの構成は、別表第十六号に示すとおりとする。
三 CATの構成は、別表第十七号に示すとおりとする。
四 NITの構成は、別表第十八号に示すとおりとする。
五 AMTの構成は、別表第十九号に示すとおりとする。
六 INTの構成は、別表第二十号に示すとおりとする。
七 前各号に規定する伝送制御信号(標準方式第三十六条第二項及び第五十八条第四項に関するものを除く。)により伝送される記述子の構成は、別表第二十一号に示すとおりとする。
八 識別子(標準方式第五十八条第五項に関するものを除く。)の構成は、別表第二十二号に示すとおりとする。
5 伝送制御信号(標準方式第三十六条第二項に関するものに限る。)及びPPC情報の構成
一 FDMの構成は、別表第二十三号に示すとおりとする。
二 ENLDMの構成は、別表第二十四号に示すとおりとする。
三 OISの構成は、別表第二十五号に示すとおりとする。
四 PPC情報の構成は、別表第二十六号に示すとおりとする。
6 伝送制御信号(標準方式第五十八条第四項に関するものに限る。)及び識別子(標準方式第五十八条第五項に関するものに限る。)の構成
一 PAメッセージの構成は、別表第二十七号に示すとおりとする。
二 M2セクションメッセージの構成は、別表第二十八号に示すとおりとする。
三 CAメッセージの構成は、別表第二十九号に示すとおりとする。
四 前各号に規定する伝送制御信号(標準方式第五十八条第四項に関するものに限る。)により伝送される記述子の構成は、別表第三十号に示すとおりとする。
五 識別子(標準方式第五十八条第五項に関するものに限る。)の構成は、別表第三十一号に示すとおりとする。
7 緊急情報記述子の構成
一 PESパケットにより伝送する緊急情報記述子の構成は、別表第二十一号別記第十一に示すとおりとする。
二 MMTPパケットにより伝送する緊急情報記述子の構成は、別表第三十号別記第五に示すとおりとする。
8 緊急警報放送メッセージ
緊急警報放送メッセージの構成は、別表第三十二号に示すとおりとする。
別表第一号 ECMの構成及び送出手順
注
1 単位の指定のない数字は、その領域のビット数を示すものとする。以下同じ。
2 「0x」に続く数字を16進数とする。以下同じ。
3 各領域は、最上位ビットから最下位ビットの順に伝送するものとする。以下同じ。
4 ECMの伝送は、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式によるものとする。
5 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値は、ECMを示す0x82又は0x83とし、「テーブル識別子拡張」はECMに含まれる情報の種別を識別するために使用する領域とする。
6 ECMは、次表に示すものを含む情報により構成されるものとする。ただし、標準方式第5章第3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送を行う場合は、プロトコル番号、事業体識別及び年月日時分を、標準方式第6章第2節に定めるデジタル放送を行う場合は、事業体識別を含まないことができる。なお、プロトコル番号、事業体識別及び暗号鍵識別以外の情報は、暗号鍵識別により識別される暗号鍵を用いて暗号化することができることとする。
項目 |
プロトコル番号 |
事業体識別 |
暗号鍵識別 |
スクランブルの解除に用いる鍵 |
年月日時分 |
別表第二号 ECM―M及びEIM―Mの構成及び送出手順
1 ECM―Mの構成及び送出手順
注
1 メッセージ識別の値は、ECM―Mを示す0x01とする。
2 ECM―Mは、次表に示すものを含む情報により構成されるものとする。ただし、鍵シーケンス識別は、スクランブルの解除に用いる鍵を識別するために使用するものとする。
項目 |
鍵管理システム識別 |
事業体識別 |
鍵シーケンス識別 |
2 EIM―Mの構成及び送出手順
注
1 メッセージ識別の値は、EIM―Mを示す0x05とする。
2 EIM―Mは、次表に示すものを含む情報により構成されるものとする。ただし、フロー識別は、放送番組を構成する符号化信号を識別するために使用するものとする。
項目 |
フロー識別 |
鍵シーケンス識別 |
偶数・奇数識別 |
スクランブル種別 |
別表第三号 EMMの構成及び送出手順
注
1 EMMの伝送は、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式によるものとし、その範囲内で、EMMは複数多重できるものとする。
2 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値はEMMを示す0x84又は0x85とし、「テーブル識別子拡張」はEMMに含まれる情報の種別を識別するために使用する領域とする。
3 標準方式第2章から第5章まで並びに第6章第3節及び第5節に定めるデジタル放送において、受信機へメッセージ情報を伝送するための情報(以下「EMMメッセージ」という。)がEMMに含まれる場合は、ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値は0x85とし、「テーブル識別子拡張」は注2にかかわらず、EMMメッセージが個別の受信機向けの場合には0x0000とし、全受信機向けの場合には0x0001~0xFFFFとする。
4 EMMは、EMMメッセージ又は次表に示すものを含む情報により構成されるものとする。ただし、標準方式第5章第3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送を行う場合は、デコーダ識別番号を識別番号とし、プロトコル番号を含まないことができる。なお、標準方式第5章第3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送を行うもの以外のもののプロトコル番号以外の情報並びに標準方式第5章第3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送を行うものの識別番号以外の情報は、暗号化することができることとする。
項目 |
デコーダ識別番号 |
プロトコル番号 |
別表第四号 PESパケットの送出手順
注
1 パケット開始コードプリフィックスの値は、PESパケットの開始を示す0x000001とする。
2 ストリーム識別子は、エレメンタリーストリーム(符号化された信号をいう。以下同じ。)の種類及び番号を識別するために使用する領域とし、割当ては別記に示すとおりとする。
3 PESパケット長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。ただし、ペイロードが映像エレメンタリーストリームであるPESパケットであって、PESパケット長が規定されておらず境界がない場合は‘0’とする。
4 PESヘッダオプションは、ITU―T勧告H.222.0に従うものとする。
5 スタッフィングバイトの値は0xFFとし、その領域のバイト数は32バイト以下とする。
別記 ストリーム識別子
値 | 割当て |
0xBC | プログラムストリームマップ |
0xBD | プライベートストリーム1 |
0xBE | パディングストリーム |
0xBF | プライベートストリーム2 |
‘110xxxxx’ | ISO/IEC 13818―3、ISO/IEC 11172―3、ISO/IEC 13818―7又はISO/IEC 14496―3の音声ストリーム番号‘xxxxx’ |
‘1110xxxx’ | ITU―T勧告H.262、ISO/IEC 11172―2、ISO/IEC 14496―2、ITU―T勧告H.264又はITU―T勧告H.265の映像ストリーム番号‘xxxx’ |
0xF0 | ECMストリーム |
0xF1 | EMMストリーム |
0xF2 | ITU―T勧告H.222.0附属書A又はISO/IEC 13818―6で定義されるDSMCCストリーム |
0xF3 | ISO/IEC 13522で定義されるストリーム |
0xF4 | ITU―T勧告H.222.1 type A |
0xF5 | ITU―T勧告H.222.1 type B |
0xF6 | ITU―T勧告H.222.1 type C |
0xF7 | ITU―T勧告H.222.1 type D |
0xF8 | ITU―T勧告H.222.1 type E |
0xF9 | 補助ストリーム |
0xFA | ISO/IEC 14496―1で定義されるSLパケット化ストリーム |
0xFB | ISO/IEC 14496―1で定義されるフレックスマックスストリーム |
0xFC | メタデータストリーム |
0xFD | 拡張ストリームID |
0xFE | 未定義 |
0xFF | プログラムストリームディレクトリ |
注 ‘ ’で囲まれた数字は、2進数とする。以下同じ。
別表第五号 セクション形式の送出手順
1 通常形式
2 拡張形式
注
1 テーブル識別子は、セクションが属するテーブルの識別のために使用する領域とする。
2 セクションシンタクス指示は、通常形式及び拡張形式の種別を識別するための領域とし、通常形式の場合は‘0’、拡張形式の場合は‘1’とする。
3 セクション長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。ただし、この値は、4093を超えてはならない。
4 テーブル識別子拡張は、テーブル識別子の拡張を行う領域とする。
5 バージョン番号は、テーブルのバージョン番号を書き込む領域とする。
6 カレントネクスト指示は、テーブルが現在使用可能である場合は‘1’とし、テーブルが現在使用不可であり次に有効となることを示す場合は‘0’とする。
7 セクション番号は、テーブルを構成するセクション番号を書き込む領域とする。
8 最終セクション番号は、テーブルを構成する最後のセクション番号を書き込む領域とする。
9 CRCは、ITU―T勧告H.222.0に従うものとする。
別表第六号 TSパケットの送出手順
注
1 同期バイトは、0x47とする。
2 トランスポートエラーインジケーターは、TSパケット内のビットエラーの有無を示すフラグとし、‘1’のとき、少なくとも1ビットの訂正不可能なエラーがTSパケットに存在することを示すものとする。
3 ペイロードユニット開始インジケーターは、‘1’のとき本TSパケットのペイロードの開始点がPESパケットの開始点又はポインタであることを示すものとする。
4 トランスポート優先度は、同一のPIDを持つパケットの中での優先度を示すフラグで、‘1’が優先を示すものとする。
5 PIDは、ペイロードのデータの種類を識別するために使用する領域とし、割当ては別記第1に示すとおりとする。
6 トランスポートスクランブル制御は、TSパケットのペイロードのスクランブルモードを識別するために使用する領域とし、その値は別記第2に示すとおりとする。
7 アダプテーションフィールド制御は、アダプテーションフィールド/ペイロード部の構成を示すために使用する領域とし、その値は別記第3に示すとおりとする。
8 連続性指標は、同一のPIDの値を持つTSパケットの順序を指定する領域とし、‘0000’を開始値として1ずつ増加し、‘1111’の次は‘0000’とする。ただし、同一TSパケットの連送は2回までとし、この場合当該値を増加させないこととする。
9 アダプテーションフィールドは、ITU―T勧告H.222.0に従うものとする。
別記第1 PIDの割当て
値 | 説明 |
0x0000 | PAT |
0x0001 | CAT |
0x0002―0x000F | 未定義 |
0x0010 | NIT |
0x0011―0x1FFE | PAT、CAT、NIT及びヌルパケット以外に割り当てることができる領域 |
0x1FFF | ヌルパケット |
別記第2 スクランブル制御値
値 | 説明 |
‘00’ | スクランブルなし |
‘01’ | 未定義 |
‘10’ | 偶数鍵 |
‘11’ | 奇数鍵 |
別記第3 アダプテーションフィールド制御値
値 | 説明 |
‘00’ | 未定義 |
‘01’ | アダプテーションフィールドなし、ペイロードのみ |
‘10’ | アダプテーションフィールドのみ、ペイロードなし |
‘11’ | アダプテーションフィールドの次にペイロード |
別表第七号 IPパケットの送出手順
1 IPv4パケット
注
1 IPv4ヘッダ部の構成は、別記第1に示すとおりとする。
2 UDPヘッダ部の構成は、別記第2に示すとおりとする。
2 IPv6パケット
注
1 IPv6ヘッダ部の構成は、別記第3に示すとおりとする。
2 UDPヘッダ部の構成は、別記第2に示すとおりとする。
別記第1 IPv4ヘッダ部の構成
注 各項目はIETF RFC 791に従うこととする。
別記第2 UDPヘッダ部の構成
注 各項目はIETF RFC 768に従うこととする。
別記第3 IPv6ヘッダ部の構成
注 各項目はIETF RFC 2460に従うこととする。
別表第八号 ULEパケットの送出手順
注
1 宛先フラグは、宛先アドレスの有無を識別するために使用する領域とし、その値は別記に示すとおりとする。
2 データ長は、パケット種別より後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 パケット種別は、データ部に格納するパケットの種別を識別するために使用する領域とする。
4 宛先アドレスは、ULEパケットの宛先アドレスを書き込む領域とする。
5 CRCは、IETF RFC 4326に従うものとする。
別記 宛先フラグ値
値 | 説明 |
0 | 宛先アドレス領域有り |
1 | 宛先アドレス領域無し |
別表第九号 MMTPパケットの送出手順
注
1 バージョンは、‘00’とする。
2 パケットカウンタフラグは、パケットカウンタが存在しない場合は‘0’とし、存在する場合は‘1’とする。
3 FECタイプは、このパケットのAL―FEC(あらかじめ生成した情報を用いて、抄出した情報を復元することをいう。以下同じ。)に関する情報を示すものとし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
0 | AL―FECで保護しないMMTPパケット |
1 | AL―FECで保護するMMTPパケットのうち、ソースパケット |
2 | AL―FECで保護するMMTPパケットのうち、リペアパケット |
3 | 未定義 |
4 拡張ヘッダフラグは、MMTPパケットのヘッダ拡張を行わない場合を‘0’とし、ヘッダ拡張を行う場合を‘1’とする。
5 RAPフラグは、このMMTPパケットが伝送するMMTPペイロードがランダムアクセスポイントの先頭を含む場合を‘1’とし、それ以外を‘0’とする。
6 ペイロードタイプは、MMTPペイロードのデータタイプを示すものとし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
0x00 | MPU |
0x01 | 未定義 |
0x02 | 1以上の制御メッセージを含む。 |
0x03―0x3F | 未定義 |
7 パケット識別子は、ペイロードデータの種類を識別するために使用する領域とし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
0x0000 | PAメッセージ |
0x0001 | CAメッセージ |
0x0002―0xFFFF | 未定義 |
8 配信タイムスタンプは、このMMTPパケットの先頭バイトが放送局から出力される時刻をIETF RFC 5905に示される短形式NTPタイムスタンプで示すものとする。
9 パケットシーケンス番号は、同一のパケット識別子を持つMMTPパケットの順序とする。
10 パケットカウンタは、パケット識別子の値にかかわらず、同一のIPデータフローにおけるMMTPパケットの順序とする。
11 拡張ヘッダタイプは、拡張ヘッダ領域の拡張種別とする。
12 拡張ヘッダ長は、拡張ヘッダ領域のデータバイト数を書き込む領域とする。
13 拡張ヘッダ領域は、ヘッダ拡張のためのデータバイトとする。
14 MMTPペイロードデータは、ペイロードタイプが0x00の場合は別記第1に、ペイロードタイプが0x02の場合は別記第2に示すとおりとする。
別記第1
注
1 ペイロード長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
2 フラグメントタイプは、MMTPペイロードに格納する情報のフラグメント種別を示すものとし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
0 | MPUメタデータ |
1 | ムービーフラグメントメタデータ |
2 | MFU(符号化した映像信号あるいは音声信号等の一部をいう。以下同じ) |
3―15 | 未使用 |
3 時間データフラグは、MMTPペイロードが格納するデータが提示時間を指定しないデータの場合は‘0’とし、提示時間を指定するデータの場合は‘1’とする。
4 分割指標は、MMTPペイロードに格納するデータの分割の状態を示すものとし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
‘00’ | 分割が行われていないもの |
‘01’ | 分割が行われているもので、分割される前のデータの先頭部分を含むもの |
‘10’ | 分割が行われているもので、分割される前のデータの先頭部分及び最終部分を含まないもの |
‘11’ | 分割が行われているもので、分割される前のデータの最終部分を含むもの |
5 集合フラグは、MMTPペイロードに1のデータを格納する場合は‘0’とし、2以上のデータを格納する場合は‘1’とする。
6 分割数カウンタは、データが分割された場合、このMMTPペイロードが格納する部分より後にある分割されたデータ数を示すものとする。この値が255を超える場合は、再度‘0’から開始する。なお、集合フラグが‘1’の場合‘0’とする。
7 MPUシーケンス番号は、MPUメタデータ、ムービーフラグメントメタデータ及びMFUを格納する場合、これらが属するMPUシーケンス番号を示すものとする。
別記第2
注
1 分割指標は、MMTPペイロードに格納するデータの分割の状態とし、別記第1注4の表に示すとおりとする。
2 長さ情報拡張フラグは、メッセージの大きさを示すメッセージデータ長を16ビットとするときは‘0’とし、32ビットとするときは‘1’とする。
別表第十号 圧縮IPパケットの送出手順
注 ヘッダ部の構成は、別記第1に示すとおりとする。
別記第1 圧縮IPパケットのヘッダ部の構成
注
1 コンテクスト識別子は、ヘッダ圧縮を行ったIPパケットのフロー(IPv4パケットのプロトコル又はIPv6パケットのネクストヘッダ並びに送信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポート及び宛先ポートの5つの領域の値が同一の組み合わせを持つIPパケットの集合をいう。)を示すものとする。
2 連続番号は、同一コンテクスト識別子を持つ圧縮IPパケットの順序を示すものとする。
3 コンテクスト識別ヘッダ種別は、圧縮ヘッダの種別を識別するために使用する領域とし、割当ては別記第2に示すとおりとする。
4 圧縮ヘッダは、IPv4ヘッダ部又はIPv6ヘッダ部及びUDPヘッダ部をコンテクスト識別ヘッダ種別に指定される方法で圧縮した情報を書き込むための領域とする。
別記第2 コンテクスト識別ヘッダ種別の割当て
コンテクスト識別ヘッダ種別の値 | 割当て |
0x20 | 部分IPv4ヘッダ及び部分UDPヘッダ |
0x21 | IPv4ヘッダ部の識別子 |
0x60 | 部分IPv6ヘッダ及び部分UDPヘッダ |
0x61 | 圧縮ヘッダなし |
上記以外 | 未定義 |
注
1 部分IPv4ヘッダは、IPv4ヘッダ部からパケット長、ヘッダチェックサム、拡張情報を除いたものとする。
2 部分IPv6ヘッダは、IPv6ヘッダ部からペイロード長を除いたものとする。
3 部分UDPヘッダは、UDPヘッダ部からデータ長及びチェックサムを除いたものとする。
別表第十一号 TLVパケットの送出手順
注
1 パケット種別は、TLVに格納するパケットの種別を識別するために使用する領域とし、割当ては別記に示すとおりとする。
2 データ長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
別記 パケット種別の割当て
パケット種別の値 | 割当て |
0x00 | 未定義 |
0x01 | IPv4パケット |
0x02 | IPv6パケット |
0x03 | ヘッダ圧縮したIPパケット |
0x04―0xFD | 未定義 |
0xFE | 伝送制御信号パケット |
0xFF | ヌルパケット |
注 ヌルパケットは、データ長に示される長さの0xFFのバイト列をデータに書き込んだパケットとする。
別表第十二号 トランスポートフレームの送出手順
注
1 データ長は、最後尾指示より後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。ただし、データが全てパディングである場合は‘1111111’とし、これ以外の場合は‘1111001’以下とする。
2 最後尾指示は、サービスパケットの最後を含むか否かを示す領域とし、含む場合はその値を‘1’とし、含まない場合はその値を‘0’とする。ただし、データが全てパディングである場合は、‘1’とする。
別表第十三号 データチャネルMACプロトコルカプセルの送出手順
注
1 ストリーム0パディング長、ストリーム1パディング長及びストリーム2パディング長は、それぞれストリーム0、ストリーム1及びストリーム2に含まれるパディングのデータバイト数を書き込む領域とする。
2 MAC関連情報は、MLC(連続するデータチャネルMACプロトコルカプセルの集合をいう。以下同じ。)に関する情報の伝送のために使用する領域とする。
3 未定義は、全て‘0’とする。
別表第十四号 コントロールプロトコルパケットの送出手順
注
1 フィラーは、コントロールチャネルMACプロトコルカプセルを構成するために使用する領域とする。
2 メッセージタイプ識別子は、メッセージの種別を識別するために使用する領域とする。
3 CP識別子は、コントロールプロトコルパケットの種別を識別するために使用する領域とする。
4 CP番号は、一のコントロールプロトコルパケットに含まれるメッセージタイプ識別子及びCP識別子と同一のメッセージタイプ識別子及びCP識別子を含むコントロールプロトコルパケットを識別するために使用する領域とする。
5 CPパケット長は、一のコントロールプロトコルパケットに含まれるメッセージタイプ識別子及びCP識別子と同一のメッセージタイプ識別子及びCP識別子を含むコントロールプロトコルパケットの数を書き込むための領域とする。
6 パディング長は、パディングのデータバイト数を書き込む領域とする。
別表第十五号 PATの構成
注
1 ヘッダ部及びCRCは、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式と同じとする。ただし、「セクションシンタクス指示」の次の1ビットは‘0’とする。
2 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値はPATを示す0x00とし、「テーブル識別子拡張」はトランスポートストリーム識別子を伝送のために使用するものとする。
3 放送番組番号識別子は放送番組番号を識別するために使用する領域とし、‘0’はNIT用に使用するものとする。
4 ネットワークPID又はPMT PIDは、放送番組番号が‘0’のときNIT PIDを示し、値は0x0010とする。放送番組番号が‘0’以外のときは、PMT PIDを示すものとする。
別表第十六号 PMTの構成
注
1 ヘッダ部及びCRCは、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式と同じとする。ただし、「セクションシンタクス指示」の次の1ビットは‘0’とする。
2 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値はPMTを示す0x02とし、「テーブル識別子拡張」は放送番組番号識別子の伝送のために使用するものとする。
3 PCR PIDは、放送番組番号識別子で指定される放送番組に対して有効なPCR領域を伝送するTSパケットのPIDを示すものとする。
4 番組情報長は最初の2ビットは‘00’とし、残りの10ビットは次に続く記述子のデータバイト数を書き込む領域とする。
5 記述子1は当該放送番組に関する記述子を書き込む領域とし、記述子2は当該エレメンタリーストリームに関する記述子を書き込む領域とする。
6 ストリーム形式識別子は放送番組要素の形式を識別するために使用する領域とし、割当ては別記に示すとおりとする。
7 エレメンタリーPIDは、関連する放送番組要素を伝送するTSパケットのPIDを示すものとする。
8 ES情報長は最初の2ビットは‘00’とし、残りの10ビットは次に続く記述子のデータバイト数を書き込む領域とする。
別記 ストリーム形式識別子の割当て
値 | 割当て |
0x00 | 未定義 |
0x01 | ISO/IEC 11172―2で定義される映像ストリーム |
0x02 | ITU―T勧告H.262で規定される映像ストリーム又はISO/IEC 11172―2で定義される制約パラメータ映像ストリーム |
0x03 | ISO/IEC 11172―3で定義される音声ストリーム |
0x04 | ISO/IEC 13818―3で定義される音声ストリーム |
0x05 | ITU―T勧告H.222.0で規定されるプライベートセクション |
0x06 | プライベートデータを収容したITU―T勧告H.222.0で規定されるPESパケット |
0x07 | ISO/IEC 13522で定義されるMHEG |
0x08 | ITU―T勧告H.222.0附属書Aで規定されるDSM CC |
0x09 | ITU―T勧告H.222.1 |
0x0A―0x0D | ISO/IEC 13818―6(TypeA―D) |
0x0E | 上記以外でITU―T勧告H.222.0で規定されるデータタイプ |
0x0F | ISO/IEC 13818―7で定義される音声ストリーム |
0x10 | ISO/IEC 14496―2で定義される映像ストリーム |
0x11 | ISO/IEC 14496―3で定義される音声ストリーム |
0x12 | PESパケットで伝送されるISO/IEC 14496―1で定義されるSLパケット化ストリーム又はフレックスマックスストリーム |
0x13 | ISO/IEC 14496で定義されるセクションで伝送されるISO/IEC 14496―1で定義されるSLパケット化ストリーム又はフレックスマックスストリーム |
0x14 | ISO/IEC 13818―6で定義される同期ダウンロードプロトコル |
0x15 | PESパケットで伝送されるメタデータ |
0x16 | メタデータセクションで伝送されるメタデータ |
0x17 | ISO/IEC 13818―6で定義されるデータカルーセルで伝送されるメタデータ |
0x18 | ISO/IEC 13818―6で定義されるオブジェクトカルーセルで伝送されるメタデータ |
0x19 | ISO/IEC 13818―6で定義される同期ダウンロードプロトコルで伝送されるメタデータ |
0x1A | ISO/IEC 13818―11で定義されるIPMPストリーム |
0x1B | ITU―T勧告H.264で規定されるAVC映像ストリーム |
0x1C | ISO/IEC 14496―3で定義される音声ストリーム(追加のトランスポート構造を使用しないもの) |
0x1D―0x23 | 未定義 |
0x24 | ITU―T勧告H.265で規定されるHEVC映像ストリーム又はHEVC時間方向映像サブビットストリーム |
0x25 | ITU―T勧告H.265附属書Aで規定される一つ以上のプロファイルに準拠するHEVC映像ストリームの時間方向映像サブセット |
0x26―0x7E | 未定義 |
0x7F | IPMPストリーム |
別表第十七号 CATの構成
注
1 ヘッダ部及びCRCは、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式と同じとする。ただし、「セクションシンタクス指示」の次の1ビットは‘0’とする。
2 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値はCATを示す0x01とし、「テーブル識別子拡張」は未定義とする。
別表第十八号 NITの構成
1 NITのうちTSパケットにより伝送されるものの伝送制御を行うもの
注
1 ヘッダ部及びCRCは、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式と同じとする。
2 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値は自ネットワークの場合0x40、他ネットワークの場合0x41とし、「テーブル識別子拡張」はネットワーク識別子の伝送のために使用するものとする。
3 ネットワーク識別子は、ネットワークの番号を識別するために使用する領域とする。
4 ネットワーク記述子長は、最初の2ビットは‘00’とし、残りの10ビットは次に続く記述子のデータバイト数を書き込む領域とする。
5 記述子1及び記述子2は、当該ネットワークに関する記述子を書き込む領域とする。
6 トランスポートストリームループ長は、最初の2ビットは‘00’とし、残りの10ビットをこれより後に続くCRCの直前までのデータバイト数を書き込む領域とする。
7 トランスポートストリーム識別子は、トランスポートストリームの識別番号を示すものとする。
8 オリジナルネットワーク識別子は、当該トランスポートストリームの元のネットワークの識別番号を示すものとする。
9 トランスポートストリーム記述子長は、この領域直後の当該トランスポートストリームの全記述子のバイト長を示すものとする。ただし、最初の2ビットは‘00’とする。
2 NITのうちTLVパケットにより伝送されるものの伝送制御を行うもの
注
1 ヘッダ部及びCRCは、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式と同じとする。
2 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値は自ネットワークの場合0x40、他ネットワークの場合0x41とし、「テーブル識別子拡張」はネットワーク識別子の伝送のために使用する領域とする。
3 ネットワーク識別子は、ネットワークの番号を識別するために使用する領域とする。
4 ヘッダ部内の「セクション長」の値は、最初の2ビットは‘00’とし、残りの10ビットはこれより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。ただし、この値は1021を超えてはならないこととする。
5 ネットワーク記述子長は、最初の2ビットは‘00’とし、残りの10ビットは次に続く記述子の全データバイト数を書き込む領域とする。
6 記述子1及び記述子2の領域は、当該ネットワークに関する記述子を書き込む領域とする。
7 TLVストリームループ長は、最初の2ビットは‘00’とし、残りの10ビットはこれより後に続くCRCの直前までのデータバイト数を書き込む領域とする。
8 TLVストリーム識別子は、TLVストリームの識別番号を書き込む領域とする。
9 オリジナルネットワーク識別子は、当該TLVストリームの元のネットワークの識別番号を書き込む領域とする。
10 TLVストリーム記述子長は、この領域直後の当該TLVストリームの全記述子のバイト長を示すものとする。ただし、最初の2ビットは‘00’とする。
別表第十九号 AMTの構成
注
1 ヘッダ部及びCRCは、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式と同じとする。
2 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値は0xFEとし、「テーブル識別子拡張」はAMTを示す0x0000とする。
3 サービス識別数は、このAMTに記述されるサービス識別子の数を示すものとする。
4 サービス識別子は、放送番組番号を識別するために使用する領域とする。
5 IPバージョンは、放送番組を構成するIPパケットのバージョンを示すものとし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
0 | IPv4 |
1 | IPv6 |
6 サービスループ長は、この領域の直後から、次のサービス識別子又はCRCの直前までのデータバイト数を示すものとする。
7 送信元IPv4アドレスは、放送番組を構成するIPv4パケットの送信元IPアドレスを書き込む領域とする。
8 送信元IPv4アドレスマスクは、送信元IPv4アドレスに指定するIPアドレスに対し、有効となる最上位ビットからのビット数を指定するために使用する領域とする。
9 宛先IPv4アドレスは、放送番組を構成するIPv4パケットの宛先IPアドレスを書き込む領域とする。
10 宛先IPv4アドレスマスクは、宛先IPv4アドレスに指定するIPアドレスに対し、有効となる最上位ビットからのビット数を指定するために使用する領域とする。
11 送信元IPv6アドレスは、放送番組を構成するIPv6パケットの送信元IPアドレスを書き込む領域とする。
12 送信元IPv6アドレスマスクは、送信元IPv6アドレスに指定するIPアドレスに対し、有効となる最上位ビットからのビット数を指定するために使用する領域とする。
13 宛先IPv6アドレスは、放送番組を構成するIPv6パケットの宛先IPアドレスを書き込む領域とする。
14 宛先IPv6アドレスマスクは、宛先IPv6アドレスに指定するIPアドレスに対し、有効となる最上位ビットからのビット数を指定するために使用する領域とする。
15 個別データは、個別に定義されたデータを書き込む領域とする。
別表第二十号 INTの構成
注
1 ヘッダ部及びCRCは、別表第五号に示すセクション形式のうち拡張形式とする。
2 ヘッダ部内の「テーブル識別子」の値は0x4Cとし、「テーブル識別子拡張」は実行種別及びプラットフォーム識別を補助する情報を伝送するために使用する。
3 プラットフォーム識別子は、プラットフォームの種類を識別するために使用する領域とする。
4 記述子長1、記述子長2及び記述子長3は、それぞれ記述子1、記述子2及び記述子3の全記述子のバイト長を示すものとする。
5 記述子1は、当該プラットフォームに関する記述子を書き込む領域とする。
6 記述子2は、受信機を識別する記述子を書き込む領域とする。
7 記述子3は、記述子2で指定された受信機に関する記述子を書き込む領域とする。
別表第二十一号 伝送制御信号(標準方式第36条第2項及び第58条第4項に関するものは除く。)により伝送される記述子の構成
記述子 | 構成 |
限定受信方式記述子 | 別記第1のとおり |
限定再生方式記述子 | 別記第2のとおり |
部分受信記述子 | 別記第3のとおり |
地上分配システム記述子 | 別記第4のとおり |
衛星分配システム記述子 | 別記第5のとおり |
サービスリスト記述子 | 別記第6のとおり |
システム管理記述子 | 別記第7のとおり |
データ符号化方式記述子 | 別記第8のとおり |
カルーセル互換複合記述子 | 別記第9のとおり |
著作権記述子 | 別記第10のとおり |
緊急情報記述子 | 別記第11のとおり |
IP/MACストリーム配置記述子 | 別記第12のとおり |
アクセス制御記述子 | 別記第13のとおり |
階層符号化記述子 | 別記第14のとおり |
スクランブル方式記述子 | 別記第15のとおり |
別記第1 限定受信方式記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、限定受信方式記述子を示す0x09とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 限定受信方式識別子は、限定受信方式の種類を識別するために使用する領域とする。
4 限定受信PIDは、関連情報を含むTSパケットのPIDを書き込む領域とする。
5 本記述子は、CATの記述子の領域又はPMTの記述子1若しくは記述子2の領域で伝送するものとする。
別記第2 限定再生方式記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、限定再生方式記述子を示す0xF8とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 限定再生方式識別子は、限定再生方式の種類を識別するために使用する領域とする。
4 限定再生PIDは、関連情報を含むTSパケットのPIDを書き込む領域とする。
5 本記述子は、CATの記述子の領域又はPMTの記述子1若しくは記述子2の領域で伝送するものとする。
別記第3 部分受信記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、部分受信記述子を示す0xFBとする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 サービス識別子は、部分受信部で伝送される放送番組の放送番組番号を識別するために使用する領域とする。
別記第4 地上分配システム記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、地上分配システム記述子を示す0xFAとする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 エリアコードは、放送が行われる地域を識別するために使用する領域とする。
4 ガードインターバル比は、ガードインターバル期間長の有効シンボル長に対する比率を識別するために使用する領域とし、‘00’は1/32、‘01’は1/16、‘10’は1/8、‘11’は1/4を示すこととする。
5 モード情報は、‘00’はモード1、‘01’はモード2、‘10’はモード3を示すこととし、‘11’は未定義とする。
6 中心周波数は、同一の放送番組の放送を同時に行うために使用する各周波数帯幅の中央の周波数とし、1/7MHzを単位とした値を書き込むこととする。
別記第5 衛星分配システム記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、衛星分配システム記述子を示す0x43とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 周波数は周波数(GHz)を書き込む領域とし、その値は4ビットBCDコード8桁とし、4桁以降が小数点以下を示すこととする。
4 軌道は軌道位置(度)を書き込む領域とし、その値は4ビットBCDコード4桁とし、4桁以降が小数点以下を示すこととする。
5 西経東経フラグは、‘0’は西経、‘1’は東経を示すものとする。
6 偏波は偏波の種類を識別するために使用する領域とし、‘00’は水平、‘01’は垂直、‘10’は左旋、‘11’は右旋を示すこととする。
7 変調は変調方式の種類を識別するために使用する領域とし、‘00001’は四相位相変調方式、‘01001’は未定義、‘01000’は標準方式第5章第2節及び第6章第3節に定めるデジタル放送の変調方式、‘01010’は標準方式第6章第4節に定めるデジタル放送の変調方式、‘01011’は標準方式第5章第3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送の変調方式を示すこととする。
8 通信速度は1秒当たりの伝送シンボル数(Mbaud)を書き込む領域とし、その値は4ビットBCDコード7桁とし、4桁以降が小数点以下を示すこととする。
9 FECは内符号の符号化率を識別するために使用する領域とし、‘0001’は符号化率1/2、‘0010’は符号化率2/3、‘0011’は符号化率3/4、‘0100’は符号化率5/6、‘0101’は符号化率7/8、‘1000’は標準方式第5章第2節及び第6章第3節に定めるデジタル放送の場合、‘1010’は標準方式第6章第4節に定めるデジタル放送の場合、‘1011’は標準方式第5章3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送の場合、‘1111’は内符号なしを示すこととする。
別記第6 サービスリスト記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、サービスリスト記述子を示す0x41とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 サービス識別子は、放送番組番号を識別するために使用する領域とする。
4 サービス形式識別子は、放送の種別を識別するために使用する領域とし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
0x00 | 未定義 |
0x01 | テレビジョン放送 |
0x02 | 超短波放送 |
0x03―0x7F | 未定義 |
0xC0 | データ放送 |
0xC1 | TLVを用いた蓄積放送 |
0xC2 | マルチメディア放送 |
0xC3―0xFF | 未定義 |
5 本記述子は、NITの記述子2の領域で伝送されるものとする。
別記第7 システム管理記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、システム管理記述子を示す0xFEとする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 システム管理識別子は、放送、非放送等を識別するために使用する領域とし、構成及び割当ては次のとおりとする。
システム管理識別子の構成
放送、非放送の種別 | 放送の標準方式の種別 | 詳細の識別 |
2 | 6 | 8 |
放送、非放送の種別
値 | 割当て |
‘00’ | 放送 |
‘01’、‘10’ | 非放送 |
‘11’ | 未定義 |
放送の標準方式の種別
値 | 割当て |
‘000000’ | 未定義 |
‘000001’ | 標準方式第6章第2節に定めるデジタル放送 |
‘000010’ | 標準方式第5章第2節に定めるデジタル放送 |
‘000011’ | 標準方式第3章に定めるデジタル放送 |
‘000100’ | 標準方式第6章第3節に定めるデジタル放送 |
‘000101’ | 標準方式第2章に定めるデジタル放送 |
‘000110’ | 未定義 |
‘000111’ | 標準方式第6章第4節に定めるデジタル放送 |
‘001000’ | 標準方式第5章第3節に定めるデジタル放送 |
‘001001’ | 標準方式第6章第5節に定めるデジタル放送 |
‘001010’ | 標準方式第4章第2節に定めるデジタル放送 |
‘001011’ | 標準方式第4章第1節に定めるデジタル放送 |
‘001100’―‘111111’ | 未定義 |
4 付加識別子情報は、識別子番号の拡張に使用する領域とする。
5 標準方式第2章から第4章第2節まで、第5章第2節及び第6章第3節に定めるデジタル放送並びに第5章第3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送のうちTSパケットにより伝送されるものにおいて本記述子を伝送する場合はPMTの記述子1の領域又はNITの記述子1若しくは記述子2の領域とし、複数の領域で伝送されている場合の有効性はPMTの記述子1、NITの記述子2、NITの記述子1の順とする。
6 標準方式第6章第2節に定めるデジタル放送において本記述子を伝送する場合は、PMTの記述子1の領域で伝送されるものとする。
7 標準方式第5章第3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送のうちTLVパケットにより伝送されるものにおいて本記述子を伝送する場合は、NITの記述子1又は記述子2の領域で伝送するものとし、複数の領域で伝送されている場合の有効性は、記述子2、記述子1の順とする。
別記第8 データ符号化方式記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、データ符号化方式記述子を示す0xFDとする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 データ符号化方式識別子は、データ符号化方式を識別するために使用する領域とする。
4 付加識別子情報は、データ符号化方式識別子により示されるデータ符号化方式の付加情報を書き込む領域とする。
5 本記述子は、PMTの記述子2の領域で伝送されるものとする。
別記第9 カルーセル互換複合記述子のデータ構造
注
1 記述子タグの値は、カルーセル互換複合記述子を示す0xF7とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 副記述子は(1)~(3)に示す副記述子を含む情報を書き込む領域とする。
(1) 蓄積ルート副記述子
ア 副記述子タグの値は、蓄積ルート副記述子を示す0xC5とする。
イ 副記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
ウ ディレクトリ名は、放送番組を受信設備に蓄積する際のディレクトリ構造のうち、最上位のディレクトリの名称をテキスト形式で記述する領域とする。
(2) サブディレクトリ副記述子
ア 副記述子タグの値は、サブディレクトリ副記述子を示す0xC6とする。
イ 副記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
ウ サブディレクトリ名は、放送番組を受信設備に蓄積する際のディレクトリ構造のうち、蓄積ルート副記述子で指定される構造を除くディレクトリ構造をテキスト形式で記述する領域とする。
(3) 蓄積名副記述子
ア 副記述子タグの値は、蓄積名副記述子を示す0x02とする。
イ 副記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
ウ 蓄積名は、放送番組を受信設備に蓄積する際の名称をテキスト形式で記述する領域とする。
別記第10 著作権記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、著作権記述子を示す0x0Dとする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 著作権識別子は、著作権を識別するために使用する領域とする。
別記第11 緊急情報記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、緊急情報記述子を示す0xFCとする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 サービス識別子は、放送番組番号を識別するために使用する領域とする。
4 開始/終了フラグは、緊急警報信号の送出開始及び送出中の場合は‘1’とし、終了する場合は‘0’とする。
5 信号種別は、無線局運用規則(昭和25年電波監理委員会規則第17号)第138条の2第1項に規定する第一種開始信号を送出する場合は‘0’とし、同項に規定する第二種開始信号を送出する場合は‘1’とする。
6 地域符号長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
7 地域符号は、昭和60年郵政省告示第405号(無線設備規則第9条の3の規定により緊急警報信号の構成を定める件)別表第1号に定める地域符号を伝送する領域とする。
8 本記述子は、標準方式第2章から第4章まで、第5章第2節及び第6章第3節に定めるデジタル放送並びに第5章第3節及び第6章第5節に定めるデジタル放送のうちTSパケットにより伝送されるものを行う場合のみ使用するものとし、PMTの記述子1の領域又はNITの記述子1若しくは記述子2の領域で伝送されるものとする。
別記第12 IP/MACストリーム配置記述子の構成
注
1 INT記述子タグの値は、IP/MACストリーム配置記述子を示す0x13とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 ネットワーク識別子は、ネットワークの番号を識別するために使用する領域とする。
4 オリジナルネットワーク識別子は、当該トランスポートストリームの元のネットワークの識別番号を示すものとする。
5 トランスポートストリーム識別子は、トランスポートストリームの識別番号を示すものとする。
6 サービス識別子は、放送番組番号を識別するために使用する領域とする。
7 コンポーネントタグは、対象とするULEパケットを伝送するストリームのタグ値を書き込む領域とする。
8 本記述子は、INTの記述子1又は記述子3の領域で伝送するものとする。
別記第13 アクセス制御記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、アクセス制御記述子を示す0xF6とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 限定受信方式識別子は、限定受信方式の種類を識別するために使用する領域とする。
4 伝送情報は、関連情報の伝送を識別するために使用する領域とする。
5 PIDは、関連情報を含むTSパケットのPIDを書き込む領域とする。
6 本記述子は、CATの記述子の領域又はPMTの記述子1若しくは記述子2の領域で伝送するものとする。
別記第14 階層符号化記述子の構成
注
1 記述子タグは、階層符号化記述子を示す0x04とする。
2 記述子長は、これに続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 時間方向階層符号化フラグは、基本階層インデックスを使用して番組要素ビットストリームのフレームレートを向上させる場合は‘0’、向上させない場合は‘1’とする。
4 空間方向階層符号化フラグは、基本階層インデックスを使用して番組要素ビットストリームの空間解像度を向上させる場合は‘0’とし、向上させない場合は‘1’とする。
5 画質階層符号化フラグは、基本階層インデックスを使用して番組要素ビットストリームのSNR品質又は忠実度を向上させる場合は‘0’とし、向上させない場合は‘1’とする。
6 階層符号化識別子は、利用されている階層符号化の種別を識別するために使用する領域とし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
0 | 未定義 |
1 | 空間方向階層符号化 |
2 | 画質階層符号化 |
3 | 時間方向階層符号化 |
4―7 | 未定義 |
8 | 混合階層符号化 |
9―14 | 未定義 |
15 | ITU―T勧告H.265で規定される映像ストリーム又はITU―T勧告H.265で規定される時間方向映像サブビットストリーム |
7 階層インデックスは、符号化階層のテーブルにおいて、当該番組用途の固有の値とする。
8 TREF存在フラグは、当該エレメンタリーストリームのPESパケットヘッダにTREFフィールドが存在する場合は‘0’とし、存在しない場合は‘1’とする。
9 基本階層インデックスは、番組要素の階層インデックスとする。
10 階層チャネルは、序列を持つ一連の伝送チャネルの中から、当該番組要素に関する対象チャネル番号を示すものとする。
11 本記述子は、PMTの記述子2の領域で伝送するものとする。
別記第15 スクランブル方式記述子の構成
注
1 記述子タグの値は、スクランブル方式記述子を示す0xF5とする。
2 記述子長は、これに続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 スクランブル方式識別子は、スクランブル時の暗号アルゴリズムの種別を識別するために使用する領域とし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
‘00000000’ | 未定義 |
‘00000001’ | AES(鍵長128ビットに限る) |
‘00000010’ | Camellia(鍵長128ビットに限る) |
‘00000011’―‘11111111’ | 未定義 |
4 本記述子は、CATの記述子領域又はPMTの記述子1若しくは記述子2の領域で伝送するものとする。
別表第二十二号 識別子(標準方式第五十八条第五項に関するものを除く。)の構成
別表第二十三号 FDMの構成
注
1 フロー情報長は、フロー関連情報のビット数を書き込む領域とする。
2 フロー数は、繰り返しの数を書き込む領域とする。
3 フロー識別は、放送番組を構成する信号(以下この表において「フロー」という。)を識別するために使用する領域とする。
4 チャンネル識別は、中心周波数及び周波数帯幅を識別するために使用する領域とする。
5 MLC情報フラグは、直前の繰り返しとMLC識別が同一であるか否かを識別するために使用する領域とし、値が‘0’のときは異なることを、‘1’のときは同一であることを示すものとする。
6 MLC識別は、MLCを識別するために使用する領域とする。
7 送信モード識別は、変調方式、誤り訂正内符号の符号化率及び誤り訂正外符号の符号化率の組み合わせを識別するために使用する領域とする。
8 フロー関連情報は、フローに関する情報を書き込む領域とする。
9 ストリーム識別は、フローが伝送されるデータチャネルMACプロトコルカプセルのストリーム0、1又は2を示すために使用する領域とする。
10 残留誤り処理指標は、物理層パケットのデータ部のうち誤りを含むものの扱いに関する情報を書き込む領域とする。
11 コンポーネント識別は、16値直交階層振幅変調で使用されるコンポーネントを識別するために使用する領域とし、変調方式が16値直交階層振幅変調の場合において、当該領域の値が‘0’のときはベースコンポーネントのみを、値が‘1’のときはベースコンポーネント及び拡張コンポーネントを使用することを示すものとする。
12 パディングは、FDMのビット長が8の整数倍となるように調整するために使用する領域とし、7ビット以下とする。
別表第二十四号 ENLDMの構成
注
1 SPC情報長は、周波数情報に含まれる情報の構成を識別するために使用する領域とする。
2 基準ネットワーク数は、周波数情報の基準となるネットワークの数を書き込む領域とする。
3 基準ネットワーク識別は、基準となるネットワークを識別するために使用する領域とする。
4 ネットワーク数は、これより後に続くネットワーク識別の数を書き込む領域とする。
5 ネットワーク識別は、ネットワークを識別するために使用する領域とする。
6 周波数カウントは、これより後に続く周波数情報の繰り返しの数を書き込む領域とする。
7 周波数情報は、中心周波数及び当該周波数を用いる送信機に関する情報を書き込む領域とする。
8 パディングは、ENLDMのビット長が8の整数倍となるように調整するために使用する領域とし、7ビット以下とする。
別表第二十五号 OISの構成
注
1 現在時間は、現在時間に関する情報を書き込む領域とする。
2 ネットワーク識別は、ネットワークを識別するために使用する領域とする。
3 システム情報は、システムの構成に関する情報を書き込む領域とする。
4 コントロールチャネル情報は、コントロールチャネルMACプロトコルカプセルを受信するために必要な情報を書き込む領域とする。
5 コントロールシーケンス情報は、一のコントロールプロトコルパケットと同一のCP識別子を含むコントロールプロトコルパケットのいずれかに含まれる情報が変更されたことを示すために使用する領域とする。
6 MLC情報は、MLCを受信するために必要な情報を書き込む領域とする。
7 パディングは、OISの長さを調整するために使用する領域とする。
別表第二十六号 PPC情報の構成
注
1 パケットタイプ識別は、送信機情報で伝送される情報の種別を識別するために使用する領域とする。
2 送信機識別は、送信機を識別するために使用する領域とする。
3 送信機情報は、送信機に関する情報を伝送するために使用する領域とする。
4 割当て情報は、当該送信機に関する情報が伝送されるPPCシンボルの配置に関する情報を伝送するために使用する領域とする。
5 CRCは、以下に示す符号化生成多項式により生成されるものとし、回路の各レジスタの初期値は‘1’とする。ただし、49ビットを入力した後、スイッチを切替え、7ビットを出力するものとする。
符号化生成多項式:g(x)=x7+x6+x4+1
別表第二十七号 PAメッセージの構成
注
1 メッセージ識別子は、PAメッセージを示す0x0000とする。
2 バージョンは、PAメッセージのバージョン番号を書き込む領域とする。
3 メッセージ長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
4 テーブル数は、このPAメッセージに格納するテーブル数を書き込む領域とする。
5 テーブル識別子は、このPAメッセージに格納するテーブルを識別するために使用する領域とし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
0x00―0x10 | 未定義 |
0x11 | サブセット0MPテーブル |
0x12 | サブセット1MPテーブル |
0x13 | サブセット2MPテーブル |
0x14 | サブセット3MPテーブル |
0x15 | サブセット4MPテーブル |
0x16 | サブセット5MPテーブル |
0x17 | サブセット6MPテーブル |
0x18 | サブセット7MPテーブル |
0x19 | サブセット8MPテーブル |
0x1A | サブセット9MPテーブル |
0x1B | サブセット10MPテーブル |
0x1C | サブセット11MPテーブル |
0x1D | サブセット12MPテーブル |
0x1E | サブセット13MPテーブル |
0x1F | サブセット14MPテーブル |
0x20 | コンプリートMPテーブル |
0x21―0x81 | 未定義 |
0x82,0x83 | ECM |
0x84,0x85 | EMM |
0x86 | CAテーブル |
0x87―0xFF | 未定義 |
6 テーブルバージョンは、PAメッセージに格納するテーブルのバージョンとする。
7 テーブル長は、このPAメッセージに格納するテーブルのデータバイト数を書き込む領域とする。
8 テーブルは、制御情報を示すものとし、別記に示すものとする。
別記 MPテーブル
注
1 テーブル識別子の値は、本MPテーブルが完全なMPテーブルであれば0x20とし、一つのパッケージの構成が、いくつかのMPテーブルにより記述されるときは、サブセット0からサブセット14に応じて0x11から0x1Fまでとする。
2 バージョンは、テーブルのバージョン番号を書き込む領域とする。
3 テーブル長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
4 MPTモードは、MPテーブルがサブセットに分割されているときの動作を示すものとし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
‘00’ | サブセットの順番どおりに処理する。 |
‘01’ | サブセット0のMPテーブルを受信後は、同一のバージョンを持つ任意のサブセットを処理する。 |
‘10’ | サブセットのMPテーブルを任意に処理できる。 |
‘11’ | 未定義 |
5 パッケージID長は、パッケージIDバイトのデータバイト数を書き込む領域とする。
6 パッケージIDバイトは、パッケージIDを示すものとする。
7 MPテーブル記述子長は、MPテーブル記述子領域のデータバイト数を書き込む領域とする。
8 MPテーブル記述子領域は、MPテーブルの記述子を格納する領域とする。
9 アセット数は、本テーブル情報を与えるアセットの数を書き込む領域とする。
10 識別子タイプの値は、MMTPパケットフローのID体系のうちアセットIDを示す0x00とする。
11 アセットID形式は、映像、音声、データなどの番組要素信号を識別するために使用する領域とする。
12 アセットID長は、アセットIDバイトのデータバイト数を書き込む領域とする。
13 アセットIDバイトは、アセットIDを示すものとする。
14 アセットタイプは、アセットの種類を示すものとし、割当ては次表に示すとおりとする。
符号 | 割当て |
hvc1 | ITU―T勧告H.265で規定されるHEVC映像ストリーム |
mp4a | ISO/IEC14496―3で定義される音声ストリーム |
15 クロック情報フラグは、クロック情報識別フィールド及びタイムスケールフラグフィールドが存在する場合は‘1’、存在しない場合は‘0’とする。
16 ロケーション数は、アセットのロケーション情報の数を示すものとする。
17 アセット記述子長は、アセット記述子領域の大きさのデータバイト数を書き込む領域とする。
18 アセット記述子領域は、アセット情報を示す記述子を格納する領域とする。
別表第二十八号 M2セクションメッセージの構成
注
1 メッセージ識別子の値は、M2セクションメッセージを示す0x8000とする。
2 バージョンは、M2セクションメッセージのバージョン番号を書き込む領域とする。
3 メッセージ長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
4 テーブル識別子は、セクションが属するテーブルの識別のために使用する領域とする。
5 セクションシンタクス指示の値は、別表第五に示すセクション形式のうち拡張形式を示す‘1’とする。
6 セクション長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
7 バージョン番号は、テーブルのバージョン番号を書き込む領域とする。
8 カレントネクスト指示は、テーブルが現在使用不可能であり次に有効となることを示す場合は‘0’とし、テーブルが現在使用可能である場合は、‘1’とする。
9 セクション番号は、テーブルを構成するセクション番号を書き込む領域とする。
10 最終セクション番号は、テーブルを構成する最終セクション番号を書き込む領域とする。
11 CRCは、ITU―T勧告H.222.0に従うものとする。
別表第二十九号 CAメッセージの構成
注
1 メッセージ識別子の値は、CAメッセージを示す0x8001とする。
2 テーブルは、制御情報を示すものとし、別記に示すものとする。
別記 CAテーブル
注 テーブル識別子の値は、CAテーブルを示す0x86とする。
別表第三十号 伝送制御信号(標準方式第58条第4項に関するものに限る。)により伝送される記述子の構成
記述子 | 構成 |
MPUタイムスタンプ記述子 | 別記第1のとおり |
依存関係記述子 | 別記第2のとおり |
アクセス制御記述子 | 別記第3のとおり |
スクランブル方式記述子 | 別記第4のとおり |
緊急情報記述子 | 別記第5のとおり |
別記第1 MPUタイムスタンプ記述子
注
1 記述子タグの値は、MPUタイムスタンプ記述子を示す0x0001とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 MPUシーケンス番号は、タイムスタンプを記述するMPUのシーケンス番号を書き込む領域とする。
4 MPU提示時刻は、IETF RFC 5905に規定する64ビットNTPタイムスタンプとする。
5 本記述子は、MPテーブルのアセット記述子の領域で伝送するものとする。
別記第2 依存関係記述子
注
1 記述子タグの値は、依存関係記述子を示す0x0002とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 依存アセット数は、本記述子が挿入されるアセットとアセットの数を示すものとする。
4 アセットID形式は、相補的なアセットのアセットID形式を示すものとする。
5 アセットID長は、相補的なアセットのアセットIDバイトのデータバイトを書き込む領域とする。
6 アセットIDバイトは、相補的なアセットのアセットIDを示すものとする。
7 本記述子は、MPテーブルのアセット記述子の領域で伝送するものとする。
別記第3 アクセス制御記述子
注
1 記述子タグの値は、アクセス制御記述子を示す0x8004とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 限定受信方式識別子は、限定受信方式の種別を示すものとする。
4 ロケーション情報は、関連情報を含むMMTPパケットのロケーションを示すものとする。
5 本記述子は、CAメッセージのCAテーブルの記述子の領域又はMPテーブルのMPテーブル記述子の領域若しくはアセット記述子の領域で伝送するものとする。
別記第4 スクランブル方式記述子
注
1 記述子タグの値は、スクランブル方式記述子を示す0x8005とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 対象レイヤー識別子は、スクランブル時の暗号化対象(IPパケット及びMMTPパケット)を示すものとする。
4 スクランブル方式識別子は、スクランブル時の暗号アルゴリズムの種別を示すものとし、割当ては次表に示すとおりとする。
値 | 割当て |
‘00000000’ | 未定義 |
‘00000001’ | AES(鍵長128ビットに限る) |
‘00000010’ | Camellia(鍵長128ビットに限る) |
‘00000011’―‘11111111’ | 未定義 |
5 本記述子は、CAメッセージのCAテーブルの記述子の領域又はMPテーブルのMPテーブル記述子の領域若しくはアセット記述子の領域で伝送するものとする。
別記第5 緊急情報記述子
注
1 記述子タグの値は、緊急情報記述子を示す0x8007とする。
2 記述子長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
3 サービス識別子は、放送番組番号を識別するために使用する領域とする。
4 開始/終了フラグは、緊急警報信号の送出開始及び送出中の場合は‘1’とし、終了する場合は‘0’とする。
5 信号種別は、無線局運用規則第138条の2第1項に規定する第一種開始信号を送出する場合は‘0’とし、同項に規定する第二種開始信号を送出する場合は‘1’とする。
6 地域符号長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
7 地域符号は、昭和60年郵政省告示第405号別表第1号に定める地域符号を伝送する領域とする。
8 本記述子は、MPテーブルのMPテーブル記述子領域で伝送するものとする。
別表第三十一号 識別子(標準方式第58条第5項に関するものに限る。)の構成
別表第三十二号 緊急警報放送メッセージの構成
注
1 メッセージ識別子は、メッセージの種別を識別するために使用する領域とする。
2 連続番号は、緊急警報放送メッセージを識別するために使用する領域とする。
3 対象識別は、対象となるエリアを識別するために使用する領域とする。
4 データ長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
5 サービス識別子は、放送番組番号を識別するために使用する領域とする。
6 開始/終了フラグは、緊急警報放送メッセージの送出開始及び送出中の場合は‘1’とし、終了する場合は‘0’とする。
7 信号種別は、無線局運用規則第138条の2第1項に規定する第一種開始信号を送出する場合は‘0’とし、同項に規定する第二種開始信号を送出する場合は‘1’とする。
8 地域符号長は、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域とする。
9 地域符号は、昭和60年郵政省告示第405号別表第1号に定める地域符号を伝送する領域とする。