○平成二十七年総務省告示第八十四号(無線設備規則第四十九条の二十五の二の二第一項第四号等の規定に基づく一八GHz帯の周波数の電波を使用する陸上移動業務の無線局及び一八GHz帯の周波数の電波を使用する固定局の無線設備の技術的条件)
(平成二十七年三月十七日)
(総務省告示第八十四号)
無線設備規則(昭和二十五年電波監理委員会規則第十八号)第四十九条の二十五の二第一項第四号、第三項及び第五十八条の二の六第四号並びに別表第二号第48並びに別表第三号32の規定に基づき、一八GHz帯の周波数の電波を使用する陸上移動業務の無線局及び一八GHz帯の周波数の電波を使用する固定局の無線設備の技術的条件を次のように定める。
なお、平成十五年総務省告示第六百八十五号(一八GHz帯の周波数の電波を使用する陸上移動業務の無線局等の送信空中線の主輻射の方向からの離角に対する利得を定める件)及び平成十七年総務省告示第千二百三十九号(総務大臣が告示する一八GHz帯の周波数の電波を使用する陸上移動業務の無線局等の無線設備の技術的条件を定める件)は、廃止する。
1 占有周波数帯幅の許容値
次の表に掲げる値とする。この場合において、五〇〇kHz未満の端数が生じたときはこれを五〇〇kHzに繰り上げた値とし、五〇〇kHzを超え一MHz未満の端数が生じたときはこれを一MHzに繰り上げた値とする。
変調方式 | 占有周波数帯幅の許容値 |
四値周波数偏位変調又はこれと同等以上の性能を有するものであって、変調指数0.4のもの | 次に掲げる式による値 fcl×1.6 |
四値周波数偏位変調又はこれと同等以上の性能を有するものであって、変調指数0.7のもの | 次に掲げる式による値 fcl×2.0 |
四相位相変調又はこれと同等以上の性能を有するもの及び一六値直交振幅変調又はこれと同等以上の性能を有するもの | 次に掲げる式による値 fcl×(1+α) α:ロールオフ率 (ロールオフ率0.5以下) |
直交周波数分割多重方式 | 次に掲げる式による値 fcl×サブキャリア数×1.1 |
fcl:クロック周波数(MHz)
2 搬送波の周波数の空中線電力に対する減衰量
中心周波数から一チャネルの帯域幅の五〇%以上二五〇%以下離れた周波数帯域において、任意の一MHzの帯域幅当たりの空中線電力に対する減衰量Asmは、次の式により求められる値以上であること。
Asm=a+b×(pd-50)+10log(BWch)[dBc]
なお、Asmは、1チャネルの帯域幅が20MHz以下の場合は最大59.8+10log(BWch/60)[dBc]とし、1チャネルの帯域幅が20MHzを超える場合は最大56[dBc]とする。
pdは離調周波数対1チャネルの帯域幅比[%]、BWchは1チャネルの帯域幅[MHz]とする。
a及びbは、次のとおりとする。
ア 1チャネルの帯域幅が20MHz以下の場合
pd=50%以上100%未満のとき、a=11dBc、b=0.3
pd=100%以上250%以下のとき、a=10dBc、b=0.32
イ 1チャネルの帯域幅が20MHzを超える場合
a=11dBc、b=0.4
3 空中線電力
一ワット以下であること。ただし、任意に設定された値以上の受信機入力電圧が加えられた場合には、〇・一ワット以下であること。
4 送信空中線
その絶対利得が二〇デジベル以上の利得を有する指向性空中線であること。
5 隣接チャネルの帯域における空中線電力に対する減衰量
中心周波数から一チャネルの帯域幅離れた周波数及び一チャネルの帯域幅の二倍離れた周波数を中心として(±)〇・四五×一チャネルの帯域幅の帯域内に輻射される空中線入力端における空中線電力に対する減衰量が次により求められる値以上となること。
ア 中心周波数から1チャネルの帯域幅離れた周波数を中心として(±)0.45×1チャネルの帯域幅の場合は、27+8log(BWch/60)[dBc]
BWchは1チャネルの帯域幅[MHz]とする。
イ 中心周波数から1チャネルの帯域幅の2倍離れた周波数を中心として(±)0.45×1チャネルの帯域幅の場合は、43[dBc]
6 信号伝送速度
毎秒六メガビット以上であること。
7 送信空中線の主輻射の方向からの離角に対する利得
送信空中線の主輻射の方向からの離角に対する利得Ga(θ)は、以下の条件を満たすものであること。この場合において、θ=0°の時のGa(θ)の値をGamaxとする。
ア Gamaxが20〔dBi〕を超え40.3〔dBi〕以下の場合
Ga(θ)≦Gamax-2.2×10-3(10((Gamax-8.4)/20)×θ)2〔dBi〕 0°≦θ≦θq
Ga(θ)≦2+15log(10((Gamax-8.4)/20))〔dBi〕 θq<θ≦θr
Ga(θ)≦43-4log(10((Gamax-8.4)/20))-20log(θ)〔dBi〕 θr<θ≦θs(θs<θtの場合)又はθr<θ≦θt(θt≦θsの場合)
Ga(θ)≦3〔dBi〕 θs<θ≦θt(θs<θtの場合)
Ga(θ)≦3-0.0075(θ-(97.5-Gamax))2〔dBi〕 θt<θ≦90°
Ga(θ)≦10-10log(10((Gamax-8.4)/20))〔dBi〕 90°<θ≦180°
なお、θは空中線の主輻射方向からの角度〔°〕とする。
θt=97.5-Gamax〔°〕
イ Gamaxが40.3〔dBi〕を超え46.3〔dBi〕以下の場合
Ga(θ)≦Gamax-2.0×10-3(10((Gamax-8.4)/20)×θ)2〔dBi〕 0°≦θ≦θq
Ga(θ)≦2+15log(10((Gamax-8.4)/20))〔dBi〕 θq<θ≦θr
Ga(θ)≦43-4log(10((Gamax-8.4)/20))-(6.2+2Gamax/5)log(θ)〔dBi〕 θr<θ≦θs
Ga(θ)≦15.83-Gamax/3〔dBi〕 θs<θ≦θt
Ga(θ)≦15.83-Gamax/3-(0.02675-0.0005Gamax)×(θ-177.56+3.08Gamax)2〔dBi〕 θt<θ≦θu
Ga(θ)≦10-10log(10((Gamax-8.4)/20))〔dBi〕 θu<θ≦180°
なお、θは空中線の主輻射方向からの角度〔°〕とする。
θs=94.55-1.5Gamax〔°〕
θt=177.56-3.08Gamax〔°〕
θu=130.8-Gamax〔°〕
二 設備規則第四十九条の二十五の二の二第三項の技術的条件は、次のとおりとする。
1 占有周波数帯幅の許容値
次の表に掲げる値とする。この場合において、五〇〇kHz未満の端数が生じたときはこれを五〇〇kHzに繰り上げた値とし、五〇〇kHzを超え一MHz未満の端数が生じたときはこれを一MHzに繰り上げた値とする。
変調方式 | 占有周波数帯幅の許容値 |
四値周波数偏位変調又はこれと同等以上の性能を有するものであって、変調指数0.4のもの | 次に掲げる式による値 fcl×1.6 |
四値周波数偏位変調又はこれと同等以上の性能を有するものであって、変調指数0.7のもの | 次に掲げる式による値 fcl×2.0 |
四相位相変調又はこれと同等以上の性能を有するもの及び一六値直交振幅変調又はこれと同等以上の性能を有するもの | 次に掲げる式による値 fcl×(1+α) α:ロールオフ率 (ロールオフ率0.5以下) |
直交周波数分割多重方式 | 次に掲げる式による値 fcl×サブキャリア数×1.1 |
fcl:クロック周波数(MHz)
2 搬送波の周波数の空中線電力に対する減衰量
中心周波数から一チャネルの帯域幅の五〇%以上二五〇%以下離れた周波数帯域において、任意の一MHzの帯域幅当たりの空中線電力に対する減衰量Asmは、次の式により求められる値以上であること。
Asm=a+b×(pd-50)+10log(BWch)[dBc]
なお、Asmは、1チャネルの帯域幅が20MHz以下の場合は最大59.8+10log(BWch/60)[dBc]とし、1チャネルの帯域幅が20MHzを超える場合は最大56[dBc]とする。
pdは離調周波数対1チャネルの帯域幅比[%]、BWchは1チャネルの帯域幅[MHz]とする。
a及びbは、次のとおりとする。
ア 1チャネルの帯域幅が20MHz以下の場合
pd=50%以上100%未満のとき、a=11dBc、b=0.3
pd=100%以上250%以下のとき、a=10dBc、b=0.32
イ 1チャネルの帯域幅が20MHzを超える場合
a=11dBc、b=0.4
3 空中線電力
一ワット以下であること。
4 送信空中線
その絶対利得が二〇デシベル以下であること。
5 隣接チャネルの帯域における空中線電力に対する減衰量
中心周波数から一チャネルの帯域幅離れた周波数及び一チャネルの帯域幅の二倍離れた周波数を中心として(±)〇・四五×一チャネルの帯域幅の帯域内に輻射される空中線入力端における空中線電力に対する減衰量が次により求められる値以上となること。
ア 中心周波数から1チャネルの帯域幅離れた周波数を中心として(±)0.45×1チャネルの帯域幅の場合は、27+8log(BWch/60)[dBc]
BWchは1チャネルの帯域幅[MHz]とする。
イ 中心周波数から1チャネルの帯域幅の2倍離れた周波数を中心として(±)0.45×1チャネルの帯域幅の場合は、43[dBc]
6 信号伝送速度
毎秒六メガビット以上であること。
三 設備規則第五十八条の二の六第四号の技術的条件は、次のとおりとする。
1 占有周波数帯幅の許容値
次の表に掲げる値とする。この場合において、五〇〇kHz未満の端数が生じたときはこれを五〇〇kHzに繰り上げた値とし、五〇〇kHzを超え一MHz未満の端数が生じたときはこれを一MHzに繰り上げた値とする。
変調方式 | 占有周波数帯幅の許容値 |
四値周波数偏位変調又はこれと同等以上の性能を有するものであって、変調指数0.4のもの | 次に掲げる式による値 fcl×1.6 |
四値周波数偏位変調又はこれと同等以上の性能を有するものであって、変調指数0.7のもの | 次に掲げる式による値 fcl×2.0 |
四相位相変調又はこれと同等以上の性能を有するもの及び一六値直交振幅変調又はこれと同等以上の性能を有するもの | 次に掲げる式による値 fcl×(1+α) α:ロールオフ率 (ロールオフ率0.5以下) |
直交周波数分割多重方式 | 次に掲げる式による値 fcl×サブキャリア数×1.1 |
fcl:クロック周波数(MHz)
2 搬送波の周波数の空中線電力に対する減衰量
中心周波数から一チャネルの帯域幅の五〇%以上二五〇%以下離れた周波数帯域において、任意の一MHzの帯域幅当たりの空中線電力に対する減衰量Asmが、次の式により求められる値以上であること。
Asm=a+b×(pd-50)+10log(BWch)[dBc]
なお、Asmは、1チャネルの帯域幅が20MHz以下の場合は最大59.8+10log(BWch/60)[dBc]とし、1チャネルの帯域幅が20MHzを超える場合は最大56[dBc]とする。
pdは離調周波数対1チャネルの帯域幅比[%]、BWchは1チャネルの帯域幅[MHz]とする。
a及びbは、次のとおりとする。
ア 1チャネルの帯域幅が20MHz以下の場合
pd=50%以上100%未満のとき、a=11dBc、b=0.3
pd=100%以上250%以下のとき、a=10dBc、b=0.32
イ 1チャネルの帯域幅が20MHzを超える場合
a=11dBc、b=0.4
3 空中線電力
一ワット以下(一七・八五GHzを超え一七・九七GHz以下及び一八・六GHzを超え一八・七二GHz以下にあっては、〇・五ワット以下)であること。ただし、任意に設定された値以上の受信機入力電圧が加えられた場合には、〇・一ワット以下であること。
4 送信空中線
その絶対利得が二〇デジベル以上の利得を有する指向性空中線であること。
5 隣接チャネルの帯域における空中線電力に対する減衰量
中心周波数から一チャネルの帯域幅離れた周波数及び一チャネルの帯域幅の二倍離れた周波数を中心として(±)〇・四五×一チャネルの帯域幅の帯域内に輻射される空中線入力端における空中線電力に対する減衰量が次により求められる値以上となること。
ア 中心周波数から1チャネルの帯域幅離れた周波数を中心として(±)0.45×1チャネルの帯域幅の場合は、27+8log(BWch/60)[dBc]
BWchは1チャネルの帯域幅[MHz]とする。
イ 中心周波数から1チャネルの帯域幅の2倍離れた周波数を中心として(±)0.45×1チャネルの帯域幅の場合は、43[dBc]
6 信号伝送速度
毎秒六メガビット以上であること。
7 送信空中線の主輻射の方向からの離角に対する利得
送信空中線の主輻射の方向からの離角に対する利得Ga(θ)は、以下の条件を満たすものであること。この場合において、θ=0°の時のGa(θ)の値をGamaxとする。
ア Gamaxが20〔dBi〕を超え40.3〔dBi〕以下の場合
Ga(θ)≦Gamax-2.2×10-3(10((Gamax-8.4)/20)×θ)2〔dBi〕 0°≦θ≦θq
Ga(θ)≦2+15log(10((Gamax-8.4)/20))〔dBi〕 θq<θ≦θr
Ga(θ)≦43-4log(10((Gamax-8.4)/20))-20log(θ)〔dBi〕 θr<θ≦θs(θs<θtの場合)又はθr<θ≦θt(θt≦θsの場合)
Ga(θ)≦3〔dBi〕 θs<θ≦θt(θs<θtの場合)
Ga(θ)≦3-0.0075(θ-(97.5-Gamax))2〔dBi〕 θt<θ≦90°
Ga(θ)≦10-10log(10((Gamax-8.4)/20))〔dBi〕 90°<θ≦180°
なお、θは空中線の主輻射方向からの角度〔°〕とする。
θt=97.5-Gamax〔°〕
イ Gamaxが40.3〔dBi〕を超え46.3〔dBi〕以下の場合
Ga(θ)≦Gamax-2.0×10-3(10((Gamax-8.4)/20)×θ)2〔dBi〕 0°≦θ≦θq
Ga(θ)≦2+15log(10((Gamax-8.4)/20))〔dBi〕 θq<θ≦θr
Ga(θ)≦43-4log(10((Gamax-8.4)/20))-(6.2+2Gamax/5)log(θ)〔dBi〕 θr<θ≦θs
Ga(θ)≦15.83-Gamax/3〔dBi〕 θs<θ≦θt
Ga(θ)≦15.83-Gamax/3-(0.02675-0.0005Gamax)×(θ-177.56+3.08Gamax)2〔dBi〕 θt<θ≦θu
Ga(θ)≦10-10log(10((Gamax-8.4)/20))〔dBi〕 θu<θ≦180°
なお、θは空中線の主輻射方向からの角度〔°〕とする。
θs=94.55-1.5Gamax〔°〕
θt=177.56-3.08Gamax〔°〕
θu=130.8-Gamax〔°〕