総務省では、公共安全モバイルシステムの実現に向け、関係府省庁等の参画も得て、我が国の公共安全モバイルシステムに求められる機能等について検討し有用性を実証してきました。
このページでは、主な提供機能・仕様について、紹介します。
なお、公共安全モバイルシステムは、令和6年4月から民間の電気通信事業者よりサービス提供が開始されます。
公共安全モバイルシステムの主な提供機能・仕様
公共安全モバイルシステムは、SIMカードを2つ以上差し込むことで2つの通信事業者を使えること、一般携帯電話網と比してつながりやすい通信を実現することで、通常の携帯電話と比べて通信の安定性と低コスト化の実現を狙ったものです。
機能項目 | 公共安全モバイルシステムの主な機能 |
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通信回線 | マルチキャリア回線(2つの通信事業者回線が使用可能) 一般携帯電話網と比して、つながりやすい通信回線であること |
通話機能 | 070,080,090番号を使用する音声電話(緊急通報可) |
優先接続 | 災害時優先電話を利用可能※ ※提供可能数に制約あり。 |
端末 | Android又はiOS端末が対応 複数の通信事業者のSIMを使用することのできる、デュアルSIM対応端末※ |
アプリ | 市販アプリをユーザー機関自ら選択・導入 |
その他 | 一般携帯電話と同様、インターネット、メール等の利用が可能 |
※ デュアルSIM対応端末のうち、どちらのSIMに紐づく電話番号に着信があっても応対が可能なデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応した端末を推奨します。
マルチキャリア回線の提供イメージ
- ■公共安全モバイルシステムのサービス提供事業者(以下「提供事業者」といいます。)により決められた2つのMNO回線(※1)を使用します。また、電話番号は、SIMごとに1つずつ付与されます。
- ■提供事業者から提供される各MNO回線に対応したSIM2枚を市販のスマートフォン端末に搭載することで、使用可能です。なお、スマートフォン端末については、デュアルSIMデュアルVoLTE対応端末を推奨します。
- ■災害時優先電話は、オプションでの提供です。提供可能数については、提供事業者とご相談くださいますようお願いします(※2)。
- ※1
MNO:Mobile Network Operatorの略で、携帯電話事業者(ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)
- ※2
2回線ともに災害時優先電話とすることはできません。
- ※1
担当:総合通信基盤局電波部基幹・衛星移動通信課重要無線室