1.事業の目的
標準電波は、高精度の標準周波数を長波帯の電波により送信するもので、無線局から発射される電波の周波数精度の維持・向上等に利用されるとともに、将来的にはこのような高精度の周波数を基準とした、より一層稠密な周波数割当ての実現につながるものです。
このため、標準電波施設の整備を行い、標準電波による無線局等への高精度周波数の提供を行っています。
2.事業の概要
総務省設置法に基づく、周波数標準値の設定、標準電波の発射及び標準時の通報に関する事務の実施に当たり、標準電波による無線局への高精度周波数の提供に係る業務を国立研究開発法人情報通信研究機構に委託しています。
- 無線局の周波数較正
標準電波を用いて各無線局へ高精度な周波数基準を常時提供することにより、無線局の周波数較正の自動化や高精度化が可能となり、免許人の利便性向上につながります。
- 無線局の周波数同期
各無線局や移動体無線の基地局等で必要となる高精度な周波数同期が可能となり、無線局間の初期同期達成時間の短縮や周波数の有効利用等につながります。


標準周波数局(JJY)の諸元 | ||
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送信所 | はがね山標準電波送信所 (佐賀県佐賀市富士町) |
おおたかどや山標準電波送信所 (福島県田村市都路町) |
緯度・経度 | 北緯33度28分、東経130度11分 | 北緯37度22分、東経140度51分 |
空中線電力 | 50kW(実効輻射電力:10kW以上) | |
アンテナ形式 | 傘型200m高 | 傘型250m高 |
電波の型式 | A1B | |
運用時間 | 常時 | |
標準周波数 | 搬送波:60kHz 変調波:1Hz 変調波の振幅:最大100%、最小10% ※(呼出符号送出時を除く) 呼出符号送出時は0~100% |
搬送波:40kHz 変調波:1Hz 変調波の振幅:最大100%、最小10% ※(呼出符号送出時を除く) 呼出符号送出時は0~100% |
周波数と時間間隔の正確さ | ±1×10-12 | |
開設時期 | 平成13年10月1日 開局 | 平成11年6月10日 開局 |
担当:国際戦略局技術政策課